プレガバリンの効果・副作用を医師が解説!リリカとの違いは?

プレガバリン

「ビリビリ、ジンジンとしびれるような痛みが続く」 「病院で『プレガバリン』という薬を処方されたけど、どんな薬?」 「以前はリリカだったのに、ジェネリックのプレガバリンに変わったけど大丈夫?」

そんな、つらい神経の痛みに対して処方される代表的なお薬が「プレガバリン」です。

今回は、このプレガバリンがどのようなお薬なのか、先発品であるリリカとの違いや効果、特徴的な副作用について、医師がやさしく解説していきます。

 

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プレガバリンとは?効果は?

プレガバリンは、「神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)」と呼ばれる、神経そのものが原因で起こる痛みを和らげるためのお薬です。

過剰に興奮してしまった神経を落ち着かせることで、痛みの信号が出すぎるのをブロックします。炎症を抑えるロキソニンなどとは、全く異なる仕組みで痛みを止めます。

これは、先発医薬品「リリカ」のジェネリック医薬品(後発医薬品)であり、効果や安全性は全く同じです。

プレガバリンには、カプセルと、水なしでも飲めるOD錠(口腔内崩壊錠)があります。
それぞれ25mg、75mg、150mgといった規格があり、症状に合わせて使い分けられます。

 

プレガバリンの成分

有効成分は「プレガバリン」です。

けがや病気で神経が傷つくと、神経が過敏になり、痛みの信号を過剰に出し続けてしまうことがあります。これが「ビリビリ」「ジンジン」といった神経痛の正体です。
プレガバリンは、この興奮した神経のカルシウムチャネルという部分に作用し、痛みの信号物質が過剰に放出されるのを抑え込みます。

プレガバリンの効果

  • 神経の過剰な興奮を鎮め、痛みを和らげる効果

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 神経障害性疼痛
    • 帯状疱疹後神経痛(帯状疱疹が治った後に残る痛み)
    • 糖尿病性神経障害に伴う痛み
    • 坐骨神経痛、椎間板ヘルニアなどによる痛み
    • 手術後や外傷後の長引く痛み
  • 線維筋痛症(全身に慢性的な痛みがこわばりが生じる病気)

プレガバリンとロキソニンどっちが強いの?

「神経の痛みに、プレガバリンとロキソニンはどっちが強いですか?」

これは非常によくある質問ですが、実はこの2つのお薬は、全く違う種類の痛みに働きかけるため、単純な強さ比べができません。「あなたの痛みの種類に合っている方が、圧倒的に強く効く」というのが答えになります。

ロキソニンが得意なのは「炎症の痛み」

ロキソニンに代表される一般的な痛み止め(NSAIDs)は、ケガや炎症によって起きている痛みが得意です。
打撲、捻挫、歯痛、頭痛、生理痛など、痛みの原因がある場所で起きている「炎症」を直接抑えることで、痛みを和らげます。

プレガバリンが得意なのは「神経の痛み」

一方リリカは、神経そのものが傷ついたり、過敏になったりして起こる痛みが得意です。
「ビリビリ」「ジンジン」「焼けるような」と表現される、しびれを伴うような痛みに使われます。

 

プレガバリンはオンライン診療で出せる?

「痛みが強くて痛み止めが必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

プレガバリンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
プレガバリンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。

特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

プレガバリンの使い方(用法・用量

通常、成人には1日75mgから服用を開始し、1日2回に分けて服用します。

その後、効果を見ながら、1週間以上の間隔をあけて少しずつ量を増やしていきます。
(通常1日150mg~300mg、神経障害性疼痛の上限は600 mg/日、線維筋痛症では上限450 mg/日です。)

副作用を避けるため、少量から始めて、体を慣らしながら最適な量を見つけていくのが基本です。

 

 

プレガバリンの副作用

主な副作用

最も多い副作用は、「眠気」と「めまい」です。
これらは服用している方の20%以上に見られると報告されており、特に飲み始めや量を増やしたときに強く出ることがあります。

その他、体重増加やむくみ(浮腫)も比較的よく見られる副作用です。

副作用への対処法

特に飲み始めは、最も多い副作用である眠気やめまいが強く出ることがあります。
服用中の自動車の運転や危険な機械の操作は絶対に避けてください。これらの症状は、服用を続けるうちに体が慣れて軽くなることも多いですが、決して無理は禁物です。

また、体重増加やむくみといった副作用が見られることもあり、その場合は食生活や運動習慣を見直すことが大切です。

いずれの副作用も、ご自身で気になる場合や生活に支障が出る場合は、自己判断せずに必ず医師に相談するようにしましょう。

プレガバリンの注意事項・禁忌

使用に注意が必要な方

  • 本剤の成分でアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
  • 重い腎臓の病気がある方
  • 心不全のある方
  • 高齢の方

併用に注意が必要な薬

  • 中枢神経を抑制する他のお薬(睡眠薬、安定剤など)※眠気やふらつきが強く出る可能性
  • 一部の糖尿病治療薬※むくみや体重増加が起こりやすくなる可能性

使用上の注意

急にやめない自己判断で急に服用を中止すると、不眠、頭痛、吐き気、不安などの離脱症状が出ることがあります。
お薬をやめる際は、必ず医師の指示に従って、1週間以上かけてゆっくりと量を減らしていきます。
アルコール(お酒)服用中の飲酒は非常に危険です。プレガバリンにもアルコールにも眠気やふらつきを強くする作用があるため、両方が体に入ると作用が増強され、転倒や事故につながる危険性が非常に高くなります。
運転や危険な作業は避ける副作用の項目でも述べましたが、眠気・めまいのリスクがあるため、厳禁です。

保管方法

  • 直射日光や湿気を避け、室温で保管してください。
  • 子どもの手の届かない場所に置いてください。

飲み忘れたら?

気づいた時にできるだけ早く飲んでください。

ただし、次の服用時間が近い場合は1回とばし、絶対に2回分を一度に飲まないようにしましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、プレガバリンをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

プレガバリンに市販薬はある?値段は?

市販薬

2025年8月現在、プレガバリンは、医師の処方が必要な医療用医薬品であり、市販薬として販売されていません。

ジェネリック名

プレガバリン自体が、先発医薬品「リリカ」ジェネリック医薬品です。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

※2025年8月25日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

プレガバリンOD錠25mg「DSEP」/プレガバリンOD錠75mg「DSEP」/プレガバリンOD錠150mg「DSEP」

プレガバリンカプセル25mg「サワイ」/プレガバリンカプセル75mg「サワイ」/プレガバリンカプセル150mg「サワイ」/プレガバリンOD錠25mg「サワイ」/プレガバリンOD錠75mg「サワイ」/プレガバリンOD錠150mg「サワイ」

 

よくある質問(FAQ)

Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?

安全性が確立されていないため、原則として服用しません。医師が治療上の有益性が危険性を上回ると判断した場合にのみ、慎重に処方されます。

Q.子どもでも飲めますか?

いいえ、プレガバリンは、小児に対する安全性と有効性が確認されていないため、お子さんの痛みに使われることはありません。

Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?

はい、非常に高い頻度で眠気が出ます。そのため、服用中の自動車の運転や危険な機械の操作は絶対にやめてください。
この眠気は、飲み始めや薬の量を増やしたときに特に強く出ることがありますが、体が慣れてくると軽減することもあります。

Q.いつから効き始めますか?

痛み止めのようにすぐに効果が出るお薬ではありません。神経の状態をゆっくりと整えていくため、効果を実感するまでには1週間以上かかることもあります。焦らず、医師の指示通りに服用を続けることが大切です。

Q.体重は増えますか?

副作用として、体重増加が報告されています。すべての人に起こるわけではありませんが、食欲が増したり、むくみが出やすくなったりすることが原因と考えられています。

Q.お酒(アルコール)との飲み合わせは?

絶対に避けてください。プレガバリンの副作用である眠気やめまいが、アルコールによって極端に強く出てしまい、転倒や思わぬ事故につながる危険性が非常に高いため、服用中の飲酒は厳禁です。

プレガバリンの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!

プレガバリンは、先発品リリカと同じ効果を持つ、つらい神経の痛みに有効なお薬です。ジェネリック医薬品なので、治療費の負担を軽減できるメリットがあります。しかし、「眠気」「めまい」といった副作用が伴いやすく、「急にやめられない」「お酒はNG」といった重要なルールがあります。

「このしびれるような痛みに、プレガバリンは合うのだろうか?」 「副作用が心配だけど、専門医に相談したい」

そんなときは、我慢せずに専門家である医師に相談しましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療なら、お忙しい方でもご自宅から気軽に医師の診察を受けることができます。

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通院の手間なく、ご自身の症状に合った適切なお薬の処方や、治療に関する不安を相談できます。つらい痛みにお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。