
「虫に刺されて、かゆくてかきむしってしまう…」 「あせもができて、チクチクかゆいのが我慢できない…」 「なんだか分からないけど、急にじんましんが出てきてかゆい!」
こうした、日常でよく起こるつらい皮膚のかゆみ。そんな時に、皮膚科で処方されたり、ドラッグストアで見かけたりするおなじみのお薬が「レスタミン」です。ステロイドを含まない、比較的マイルドなかゆみ止めです。
この記事では、皮膚のかゆみのレスキュー隊、レスタミンについて、その効果や副作用、正しい使い方を医師が分かりやすく解説していきます。
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レスタミンとは?効果は?
レスタミンは、湿疹や皮膚炎、じんましん、虫さされ、あせも、しもやけなど、かゆみを伴う様々な皮膚の症状に使われる「抗ヒスタミン薬」の塗り薬です。
かゆみの原因となる体内の物質「ヒスタミン」の働きをブロックすることで、つらいかゆみを和らげます。
医療機関では「レスタミンコーワクリーム1%」やといった名称で処方されます。
「レスタミンコーワ軟膏1%」は薬局で購入できる市販薬です。

レスタミンの成分
レスタミンの主役は、「ジフェンヒドラミン塩酸塩」という成分です。
この成分は、「抗ヒスタミン作用」を持っています。私たちの体は、アレルギー反応や虫刺されなどの刺激を受けると、「ヒスタミン」という化学物質を放出します。このヒスタミンが、皮膚にある神経や血管の“スイッチ”(H1受容体)を押すと、かゆみや赤み、腫れといった症状が現れます。
ジフェンヒドラミン塩酸塩は、このヒスタミンが“スイッチ”を押すのを邪魔する(ブロックする)ことで、かゆみや炎症反応を抑えます。例えるなら、かゆみ信号の伝達を途中でシャットアウトしてくれるようなイメージです。
レスタミンの効果
- 皮膚のかゆみを和らげる
- じんましんなどの皮膚の赤みや盛り上がり(膨疹)を抑える
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 湿疹、皮膚炎
- かゆみ(原因が特定できないものも含む)
- じんましん
- 虫さされによるかゆみ
- あせもによるかゆみ
- しもやけによるかゆみ
レスタミンは、比較的軽い皮膚の炎症や、様々な原因によるかゆみに幅広く使われます。ステロイドを含まないため、比較的広範囲に、また、お子様のあせもなどにも使いやすいお薬です。
レスタミンはオンライン診療で出せる?
「急な虫刺されのかゆみがひどい…」「あせも対策に、レスタミンを処方してほしい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
レスタミンのような比較的マイルドなかゆみ止めも、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
レスタミンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に慢性的な皮膚疾患で継続的なケアが必要な方にとっては、通院の負担を大きく減らすことができます。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
レスタミンの使い方(用法・用量)
通常、1日数回、適量を患部に塗布します。患部とその周りを清潔にしてから、優しく塗り広げます。
症状や部位によって異なりますので、医師の指示に従ってください。かゆみを感じた時に塗る、という使い方が一般的です。

レスタミンの副作用
レスタミンは副作用の少ない、比較的安全性の高いお薬です。
副作用
ごくまれに、塗った場所に発疹、かゆみ、腫れ、ヒリヒリ感などの刺激症状(接触皮膚炎)が出ることがあります。
レスタミンの有効成分であるジフェンヒドラミン塩酸塩は、飲み薬として使われる場合は眠気の副作用がよく知られています。
しかし、塗り薬の場合、皮膚から吸収される量はごくわずかなので、通常、飲み薬のような強い眠気が起こることはほとんどありません。
ただし、非常に広範囲に大量に使用した場合などでは、完全に影響がないとは言い切れないため、念のため注意しておくと良いでしょう。
副作用が出たときの対処法
上記のような症状が現れたり、いつもと違う異常を感じたりした場合は、使用を中止し、処方した医師や薬剤師に相談してください。
レスタミンの注意事項・禁忌
使ってはいけない方
過去にレスタミンの成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩など)でアレルギー症状を起こしたことがある方
併用に注意が必要な薬
塗り薬なので、飲み薬との間で特に問題となる飲み合わせは、基本的にありません。
使用上の注意
保管方法
- 直射日光・高温を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
使い忘れたら?
気づいた時点で、すぐに1回分を塗ってください。
1日数回、かゆい時に塗るお薬なので、それほど神経質になる必要はありません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、レスタミンの処方や肌トラブルの治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

レスタミンに市販薬はある?値段は?
市販薬
有効成分「ジフェンヒドラミン塩酸塩」を配合した市販のかゆみ止め塗り薬は多数販売されています(例:液体ムヒS、ウナコーワエースなど)。
また、「レスタミンコーワ糖衣錠」という飲み薬タイプの市販薬もあります(こちらは眠気が出やすいので注意が必要です)。
ジェネリック名
「ジフェンヒドラミンクリーム」が販売されていますが、レスタミンコーワクリーム自体が非常に薬価が安いため、あまり一般的ではありません。
薬価
- レスタミンコーワクリーム1%(20gチューブ):1本あたり 約59.4円
(3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約18円)
※2025年5月28日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中や授乳中でも使えますか?
塗り薬のため全身への影響は少ないと考えられますが、安全性が完全に確立されているわけではありません。治療によるメリットがリスクを上回ると医師が判断した場合に、慎重に使用されます。自己判断せず、必ず医師に相談してください。
Q. 赤ちゃんや子供でも使えますか?
赤ちゃんのあせもや虫刺され、かぶれなど、小児の皮膚トラブルにもよく処方されます。
Q.顔に塗っても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。ただし、目や口の周りなど、粘膜に近い部分は避けて慎重に使用してください。
Q. ステロイドは入っていますか?
いいえ、入っていません。 レスタミンは、ステロイドを含まない、非ステロイド性のかゆみ止めです。
Q. どのくらいで効きますか?
個人差はありますが、比較的効果が現れるのが早く、塗ってから数十分~1時間程度でかゆみが和らぎ始めることが多いです。
Q.塗ると眠くなりますか?
塗り薬なので、皮膚から吸収される成分はごくわずかです。そのため、飲み薬の抗ヒスタミン薬のような強い眠気が出ることは通常ほとんどありません。 ただし、非常に広範囲に大量に使用した場合などでは、可能性はゼロではありません。
まとめ
レスタミンは、虫さされやあせも、じんましんなど、日常でよく起こる皮膚のかゆみを優しく和らげてくれる、非ステロイド性の塗り薬です。 赤ちゃんからお年寄りまで、比較的安心して使えるのが大きな特徴です。
市販薬も手に入りやすいですが、かゆみの原因がはっきりしない場合や、症状が長引く場合、範囲が広い場合は、自己判断せずに皮膚科を受診し、医師の診断を受けることが大切です。
この記事が、レスタミンへの理解を深め、皆さんのつらいかゆみを和らげるための一助となれば幸いです。
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