
「心不全と言われてサムスカが出たけれど、どんなお薬?」「多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)の進行を遅らせると聞いた」「お薬を飲んだらすごく喉が渇くし、トイレも近いけれど大丈夫?」
このような症状や不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな体内の水分コントロールによく処方されるのが「サムスカ」です。このお薬がどのようにして余分な水分を出すのか、注意すべき副作用や正しい飲み方について、医師が詳しく解説します。
※このお薬は、体内の水分を急激に出す働きがあるため、必ず入院して様子を見ながら飲み始める(または再開する)必要がある場合があります。
目次
サムスカとは?効果は?
サムスカは、「トルバプタン」という有効成分を含む利尿薬(おしっこの量を増やして水分を外に出すお薬)です。
従来の利尿薬とは異なり、体に必要な塩分(ナトリウムなど)は逃がさずに「余分な水だけ」を外に出す画期的な働きを持っています。
サムスカの種類(剤型)
- サムスカOD錠(7.5mg・15mg・30mg):水なしでも口の中でサッと溶けるタイプの錠剤です。
- サムスカ顆粒1%:粉状のお薬です。
サムスカの成分
有効成分は「トルバプタン」です。
腎臓において、水分を体に留めようとする「バソプレシン」というホルモンの働きをブロックすることで、水だけを尿として体の外へどんどん出させる(水利尿作用)働きがあります。
サムスカの効果
主に、心臓や肝臓の働きが落ちることで体に水分がたまってしまう「むくみ(体液貯留)」を改善する効果があります。
また、腎臓に水たまり(嚢胞)がたくさんできて腎臓の働きが徐々に落ちていく難病において、嚢胞が大きくなるのを抑え、病気の進行を遅らせる効果もあります。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
主に以下の病気や症状のときに処方されます。
- 心不全における体液貯留(むくみ) ※他の利尿薬では効果が不十分な場合
- 肝硬変における体液貯留(むくみ) ※他の利尿薬では効果が不十分な場合
- 腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎(ADPKD)の進行抑制
- 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)における低ナトリウム血症の改善
サムスカはオンライン診療で出せる?
このお薬は、体内の水分を急激に出す働きがあるため、必ず入院して様子を見ながら飲み始める(または再開する)必要がある場合があります。
既にお薬を導入済みの方であれば、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
サムスカに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
サムスカの使い方(用法・用量)
病気によって飲む量が異なります。夜中に何度もトイレに起きるのを防ぐため、原則として「午前中」に飲みます。
- 心不全:1日1回 15mg
- 肝硬変:1日1回 7.5mg
- SIADH(低ナトリウム血症):1日1回 7.5mgから開始(最大60mgまで)
- 多発性のう胞腎:1日2回(朝・夕)、合計60mgから開始し、段階的に増やします。
※高齢の方や、急激な水分減少を避けるべき方は、通常よりも少ない量(半量など)から慎重に始めます。
サムスカの副作用
主な副作用
お薬の「水分を出す」という性質上、「喉の渇き」「頻尿(トイレが近くなる)」「多尿(おしっこの量が増える)」は副作用というよりも、お薬が効いているサインとして非常によく現れます。
注意しなければならない重大な副作用として、水分が抜けすぎて血液がドロドロになる「高ナトリウム血症(脱水)」と、「重い肝機能障害」があります。
副作用への対処
喉が渇いたら、絶対に我慢せず、こまめに水分(水や麦茶など)をたっぷりと補給してください。 ジュースやスポーツドリンクは糖分や塩分が多すぎるため避けましょう。
もし、異常な喉の渇き、急なだるさ、意識がもうろうとする、めまいがするなどの症状が現れた場合は「高ナトリウム血症(脱水)」の危険があるため、直ちに医療機関を受診してください。また、肝機能障害を早期に発見するため、医師の指示通りに必ず定期的な血液検査を受けてください。
サムスカの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方(禁忌)
- 過去にこのお薬の成分でアレルギーが出た方(禁忌)
- のどの渇きを感じない、または自分で水分補給ができない方(脱水になるため)(禁忌)
- 妊婦、または妊娠している可能性のある方(禁忌)
- おしっこが全く出ない方(禁忌)
- もともと血液中のナトリウム濃度が高い方(禁忌)
- 重い腎臓病や肝臓病がある方(※多発性のう胞腎の治療の場合)(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 心臓や脳の血管に病気がある方・高齢の方:急激に水分が減ることで血がドロドロになり、血栓(血の塊)ができやすくなるおそれがあります。
- 腎臓・肝臓が悪い方:さらに機能が悪化するおそれがあります。
- 授乳中の方:母乳へお薬が移行するため、授乳の継続または中止を医師と相談する必要があります。
- 重い冠動脈疾患(心筋梗塞など)や脳血管疾患のある方:急激な利尿で血液が濃くなり血栓塞栓症のリスクが高まるおそれがあるため、特に慎重な管理が必要です。
併用に注意が必要な薬
- 効き目が強くなりすぎるもの(避けるべきもの)
- イトラコナゾール、クラリスロマイシンなどの一部の抗菌薬・抗真菌薬
- 効き目が弱くなってしまうもの
- リファンピシン(結核の薬)
- セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)を含む健康食品
- 他のお薬の作用に影響を与えるもの
- ジゴキシン(心臓の薬):ジゴキシンの効き目が強くなりすぎることがあります。
- 血圧の薬やカリウム製剤:血液中のカリウムが上がりすぎることがあります。
使用上の注意
| 水分補給を最優先に | 尿の量が劇的に増えるため、脱水予防が命綱です。喉が渇いたら我慢せず、必ずこまめに水やお茶を飲んでください。 |
| 定期的な血液検査の徹底 | ナトリウム濃度の異常や、重篤な肝機能障害のサインを見逃さないため、医師に指示された頻度での血液検査は必ず受けてください。 |
| グレープフルーツはNG | グレープフルーツ(ジュース含む)は、お薬の分解を妨げて効果を急激に強めてしまう恐れがあるため、服用中は絶対に避けてください。 |
保管方法
直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。小さなお子様の手の届かない場所に置いてください。
飲み忘れたら?
飲み忘れに気づいた時点で、なるべく早く1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飛ばして、翌朝の決まった時間に1回分だけを飲んでください。2回分を一度に飲むのは厳禁です。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、サムスカをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。
※このお薬は、体内の水分を急激に出す働きがあるため、入院して様子を見ながら飲み始める(または再開する)必要がある場合があります。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
※美容目的の場合は、自費診療です。
サムスカにジェネリックはある?値段は?
市販薬
サムスカと同じ成分(トルバプタン)が入った市販薬(OTC医薬品)は、ドラッグストアなどでは販売されていません。厳重な水分管理と医師の診察が必要なお薬です。
ジェネリック
サムスカには、「トルバプタンOD錠」や「トルバプタン顆粒」などのジェネリック医薬品(後発品)があります。ただし、病気(適応症)によっては先発品しか使えないケースもあるため、詳しくは医師や薬剤師にご確認ください。
薬価
時期や薬局によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価(1錠・1gあたり) | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| サムスカOD錠7.5mg | 先発品 | 715.50円/錠 | 約215円 |
| トルバプタンOD錠7.5mg | 後発品 | 約270〜292円/錠 | 約81〜88円 |
| サムスカOD錠15mg | 先発品 | 1,056.20円/錠 | 約317円 |
| トルバプタンOD錠15mg | 後発品 | 約473〜510円/錠 | 約142〜153円 |
| サムスカ顆粒1% | 先発品 | 1,152.80円/g | 約346円 |
| トルバプタン顆粒1% | 後発品 | 約439〜533円/g | 約132〜160円 |
※2026年4月時点の公表情報ベースです。後発品は銘柄によって薬価に差があります。
※3割負担は薬剤料のみの単純計算で、実際は調剤料や診察料などが加わります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊娠中の方、または妊娠している可能性のある方は、動物実験で胎児への悪影響が報告されているため使用できません(禁忌)。授乳中の方についても、お薬の成分が母乳へ移行することが確認されているため、使用中は授乳を避けてください。
Q. 小児(子供)でも使えますか?
小児等を対象とした臨床試験は実施されておらず、安全性は十分に確立されていないため、基本的には処方されません。
Q.運転しても大丈夫ですか?
お薬が効いて尿がたくさん出ると、体内の水分バランスが変化し、めまいや立ちくらみ、ふらつきが起こることがあります。転倒や事故の危険があるため、車の運転や高い所での作業などを行う際には十分に注意し、体調に違和感があれば運転を控えてください。
Q.いつから効き始めますか?
非常に即効性のあるお薬です。お薬を飲んでから、おおむね1〜2時間後には尿の量が増え始めます。尿量増加は比較的早くみられますが、病気に対する治療効果(むくみの改善や病気の進行抑制など)の評価は別になりますので、自己判断せず医師の指示通りに続けてください。
Q.お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
飲酒は脱水を悪化させるおそれがあるため、服用中は控えめにし、飲む場合は事前に必ず主治医へ相談してください。アルコール自体に利尿作用(尿を出す働き)があるため、サムスカと一緒に飲むと急激に体の水分が奪われ、危険な「脱水症状」や「高ナトリウム血症」を引き起こす恐れがあります。
Q.トイレが近くて夜眠れません。お薬をやめてもいいですか?
おしっこの量や回数が増えるのはお薬がしっかり効いている証拠ですが、夜眠れなくてつらい場合は、決して自己判断でお薬をやめず、必ず医師に相談してください。お薬を飲む時間を「朝早め」にずらすなど、生活に支障が出ないよう飲み方を調整することができます。
まとめ
サムスカ(トルバプタン)は、必要な塩分は残したまま「余分な水だけ」を体の外に出してくれる、画期的で頼りになるお薬です。お薬が効いている間はトイレが近くなり、喉が渇きますが、それは効き目のサインです。「喉が渇いたら我慢せずに水を飲むこと」と「定期的な血液検査」をしっかり守り、医師の指示通りに安全に治療を続けましょう。
「むくみは落ち着いているけれど、定期的な通院が大変」「仕事が忙しくて、お薬をもらいに行く時間がない」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
心不全などの治療は、状態が安定していてもお薬を継続することが何よりも大切です。通院の手間なく、ご自宅からリラックスして医師に相談できますので、どうぞお気軽にご利用くださいね。
※このお薬は、体内の水分を急激に出す働きがあるため、入院して様子を見ながら飲み始める(または再開する)必要がある場合があります。
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