タンドスピロンの効果と副作用を解説!【医師監修】

タンドスピロン

「ストレスで胃が痛んだり、不安になったりする」 「病院で『タンドスピロン』という薬を処方された」 「以前はセディールだったのに、薬局で名前が違う薬に変わったけど大丈夫?」

そんな、日々の生活で感じる不安や緊張、それに伴う体の不調に対して、病院で処方される代表的なお薬が「タンドスピロン」です。

今回は、このタンドスピロンがどのようなお薬なのか、先発品である「セディール」との違いや効果、副作用、副作用について、医師がやさしく解説していきます。

主な診療科目:一般内科、皮膚科、小児科、婦人科、アレルギー外来など

タンドスピロンとは?効果は?

タンドスピロンは、「セロトニン作動性抗不安薬」というグループに分類される、お薬です。

脳内の“セロトニン”の働きを整えることで、不安や緊張をやさしく和らげるお薬で、従来の抗不安薬(ベンゾジアゼピン系:デパスやソラナックスなど)とは全く異なる仕組みで働くため、依存性(癖になること)や離脱症状(急にやめたときの不調)のリスクが比較的少ないとされています。これは先発医薬品の「セディール」と同じ効果です。

タンドスピロンは、「タンドスピロンクエン酸塩錠『製薬会社名』」という名前で、様々な製薬会社から販売されている錠剤タイプのお薬です。

  • タンドスピロンクエン酸塩錠5mg / 10mg / 20mg

 

タンドスピロンの成分

有効成分はタンドスピロンクエン酸塩です。

不安や緊張が高まっているとき、脳内では「セロトニン」という心を安定させる物質の働きが乱れていることがあります。 タンドスピロンは、このセロトニンの受け皿(受容体)にピンポイントで働きかけ、その乱れたバランスを優しく調節します。

脳の活動を無理やりシャットダウンさせるのではなく、セロトニンの流れをスムーズにすることで、不安や緊張を根本から和らげていきます。

タンドスピロン効果

  • 不安、緊張、イライラ、焦燥感を和らげる効果
  • 不安による身体症状(胃痛、頭痛、動悸など)を和らげる効果
  • 抑うつ気分や睡眠障害の改善効果
    • ※うつ病そのものを治療する抗うつ薬とは異なります。

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 心身症(例:自律神経失調症、本態性高血圧症、消化性潰瘍)における身体症状ならびに抑うつ・不安・焦燥・睡眠障害
  • 神経症における抑うつ・不安・緊張・睡眠障害などの症状

 

タンドスピロンはオンライン診療で出せる?

「ストレスによる胃腸の不調が続いている」「不安症状について、じっくり相談したい」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

タンドスピロンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
タンドスピロンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。

特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

タンドスピロンの使い方(用法・用量

通常、成人には1日30mgを3回に分けて(毎食後など)服用します。

年齢や体質、副作用の出やすさなどによって、医師が量を少なめ(例:1日15mg)から調整して処方することもあります。1日の最大量は60mgまでです。

効果が安定するまでには、最低でも1~2週間はかかります。焦らず、医師の指示通りに飲み続けることが何よりも大切です。

 

タンドスピロンの副作用

主な副作用

主な副作用として、眠気、ふらつき、頭痛、吐き気、だるさなどが報告されています。いずれの副作用も頻度はそれほど高くありませんが、眠気などが出る方も一定数います。

まれですが、肝機能障害・黄疸やセロトニン症候群(不安、興奮、発汗、震え、発熱など)、体のこわばりや高熱などの重い症状(悪性症候群など)が起こることも報告されています。

いずれも頻度は非常に低いものですが、「いつもと違う強い症状(高熱・強いだるさ・筋肉のこわばり・意識の変化など)」が出た場合はすぐに受診してください。

副作用が出たときの対処法

多くの場合、吐き気や眠気は、お薬を飲み続けるうちに(1~2週間で)自然に体が慣れて、症状は軽快していきます。

症状がつらくて我慢できない場合は、自己判断でやめたりせず、必ず処方してくれた医師に相談してください。

 

タンドスピロンの注意事項(禁忌)

使用に注意が必要な方

  • タンドスピロンでアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
  • 重い肝臓病、腎臓病のある方
  • 高齢の方
  • 脳に器質的な病気(脳梗塞や認知症など)がある方
  • 重い呼吸不全(息切れなど)のある方
  • 心臓に病気のある方
  • 脱水や栄養不良などで体が弱っている方

 

併用に注意が必要な薬

  • 他の抗不安薬や睡眠薬、抗うつ薬など、気分に作用するお薬と一緒に飲むと、眠気やふらつきが強く出ることがあります。
  • ブチロフェノン系の抗精神病薬(例:ハロペリドールなど): 手のふるえ・こわばりなどの副作用が出やすくなることがあります。
  • 高血圧の薬の一部(カルシウム拮抗薬:ニカルジピン、アムロジピンなど): 血圧を下げる作用が強く出て、ふらつき・立ちくらみが起こる可能性があります。
  • 一部の抗うつ薬(SSRIなどのセロトニンに作用する薬): 一緒に飲むと、セロトニン症候群(不安、興奮、発汗、震え、発熱など)と呼ばれる副作用が起こる可能性があります。

 

使用上の注意

自動車の運転や危険な作業は避ける副作用で眠気やめまいが起こることがあります。服用中は、これらの危険な作業は行わないでください。
お酒(アルコール)飲酒はできるだけ控えてください。アルコールは、薬の作用を必要以上に強め、眠気やふらつきといった副作用を増強させ、かえって気分を不安定にさせる危険があります。
急にやめない依存性は極めて低い薬ですが、自己判断で急に服用を中止すると、まれに不調(離脱症状)が出ることがあります。やめる際も、医師の指示に従ってゆっくりと量を減らしていくのが安全です。

保管方法

  • 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
  • 子どもの手の届かない場所へ。

飲み忘れたら?

気づいた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回とばし、絶対に2回分を一度に飲まないようにしましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、タンドスピロンをはじめとしたお薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております

タンドスピロンに市販薬はある?値段は?

市販薬

2025年11月現在、タンドスピロンと同じ成分の市販薬はありません。医師の処方が必要です。

ジェネリック

タンドスピロン自体が、先発医薬品「セディール」ジェネリック医薬品です。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

薬剤名区分薬価(1錠あたり)3割負担の目安
セディール錠10mg先発品20.10円約6.0円
タンドスピロンクエン酸塩錠10mg「サワイ」など後発品8.50円約2.6円

※2025年11月15日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

タンドスピロンクエン酸塩錠5mg「サワイ」/タンドスピロンクエン酸塩錠10mg「サワイ」/タンドスピロンクエン酸塩錠20mg「サワイ」

よくある質問(FAQ)

Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?

妊娠中・授乳中の方は、自己判断での服用は絶対に避けてください。通常は慎重に検討されますが、どうしても必要な場合は、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ処方されます。

Q.子どもでも飲めますか?

日本では、小児への適応は認められていません。医師が治療上どうしても必要と判断した場合にのみ、適応外として慎重に投与が検討されます。

Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?

はい、副作用で眠気やめまいが出ることがあります。服用開始直後や量を増やした直後、症状がある間は自動車の運転や危険な機械の操作は避け、症状がなくても十分注意してください。

Q.いつから効き始めますか?

即効性はありません。抗うつ効果も鎮痛効果も、実感するまでには飲み始めてから2週間~1ヶ月程度かかるのが一般的です。焦らず、まずは続けることが大切です。

Q.依存性(癖になること)はありませんか?

従来の抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)と比べて、依存性や離脱症状(急にやめたときの不調)は比較的少ないとされています。これがセディールが選ばれる理由の一つです。ただし、可能性がまったくないわけではありませんので、自己判断で量を増やしたりすることは避け、必ず医師の指示に従ってください。

Q.急にやめるとどうなりますか?

自己判断で急に服用を中止すると、めまい、ふらつき、吐き気、頭痛、不安感、しびれ感などの不快な「離脱症状」が起こることがあります。必ず医師の指示に従って、ゆっくりと減薬してください。

 

まとめ

タンドスピロンは、つらい不安や緊張を、脳の働きを無理やり抑え込むのではなく、セロトニンのバランスを整えることで優しく改善していくお薬です。ジェネリック医薬品のため、治療費の負担を抑えて継続しやすいというメリットがあります。

「この不安な気持ち、病院に行くべきか迷っている」 「依存性の少ない薬で、じっくり治療したい」

そんなときは、一人で抱え込まずに専門家である医師に相談してみましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療なら、お忙しい方でもご自宅から気軽に医師の診察を受けることができます。

  • スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
  • 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
  • お忙しい方でも安心の年中無休で診療
  • 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能

通院のプレッシャーを感じることなく、ご自身の症状や不安についてじっくりと相談できます。長引く心身の不調にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

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※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。