
「マッサージに行っても、すぐにガチガチに戻ってしまうつらい肩こり…」「腰痛で、筋肉がこわばって動くのがつらい」
そんな、筋肉の過剰な緊張が原因で起こる「こり」や「痛み」にお悩みではありませんか? 「テルネリン」は、緊張して硬くなった筋肉を、体の内側からほぐしてくれる「筋弛緩薬(きんしかんやく)」の代表的なお薬です。
この記事では、そんなテルネリンについて、効果の仕組みや副作用、そして飲み合わせなどの重要な注意点を、医師が分かりやすく解説していきます。
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テルネリンとは?効果は?
テルネリンは、「筋弛緩薬」に分類されるお薬です。脳や脊髄といった中枢神経に働きかけることで、筋肉の過剰な緊張(こり、こわばり、つっぱり)を和らげ、それに伴う痛みを改善します。
テルネリンには、錠剤と粉薬があります。
- テルネリン錠1mg
- テルネリン顆粒0.2%
テルネリンの成分
有効成分は「チザニジン塩酸塩」です。
筋肉が緊張したり、こったりするのは、脳や脊髄から「筋肉を収縮させろ!」という信号が過剰に出続けている状態です。 テルネリンは、この信号をコントロールしている脊髄などの神経に作用し、「α2受容体」という部分を刺激します。
すると、「筋肉を収縮させろ!」という信号にブレーキがかかり、過剰な指令がストップします。 その結果、筋肉の不要な緊張が解きほぐされ、こりや痛みが和らぐのです。
テルネリンの効果
筋肉の緊張を和らげることで、様々な症状を改善します。
- 肩こり、首の痛み、背中の痛み
- 腰痛
- 手足のつっぱり感
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 下記疾患による筋緊張状態の改善
- 頸肩腕症候群(首・肩・腕の痛みやこり)、腰痛症など
- 下記疾患による痙性麻痺(手足のつっぱり)
- 脳血管障害(脳梗塞など)、痙性脊髄麻痺、頸部脊椎症、脳性麻痺など
テルネリンはオンライン診療で出せる?
「肩こりが酷い」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
テルネリンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
テルネリンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
テルネリンの使い方(用法・用量)
【筋緊張状態の改善の場合】
通常、成人には初期量として1回1mgを1日3回、食後に服用することから始めます。その後、効果を見ながら1日6〜9mgまで増量していきます。
副作用を避けるため、少量から開始し、徐々に増やしていくのが一般的です。
テルネリンの副作用
主な副作用
- 眠気
- 口の渇き(口渇)
- めまい、ふらつき
- 脱力感、倦怠感
- 胃の不快感、吐き気
- 急激な血圧低下→特に飲み始めや増量時に、立ちくらみなどあり
- 肝機能障害→頻度はまれだが、体がだるい、皮膚や白目が黄色くなるなどの症状に注意
副作用で最も多いのは、眠気と口の渇きです。
副作用が出たときの対処法
眠気やふらつきがひどい場合は、無理せず、すぐに医師や薬剤師に相談してください。自己判断で服用を中止したり、量を変更したりしないでください。
テルネリンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 過去にテルネリンの成分でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
- 重篤な肝障害のある方(禁忌)
- 低血圧、洞性徐脈、冠動脈疾患
- 肝臓や腎臓に障害のある方
- ご高齢の方
併用に注意が必要な薬
- フルボキサミン(抗うつ薬、商品名:ルボックス、デプロメール) (禁忌)
- シプロフロキサシン(抗菌薬、商品名:シプロキサン)(禁忌)
- 中枢抑制薬(ベンゾジアゼピン、オピオイド)→鎮静・呼吸抑制UP
- 抗高血圧薬→相加的に血圧低下
使用上の注意
服用開始・増量時は特に車の運転や高所作業を避ける | 眠気やめまい、血圧低下によるふらつきといった副作用が、特に服用開始時や増量時に強く出ることがあります。そのため、服用中は、自動車の運転や高所作業、その他危険を伴う機械の操作は絶対にしないでください。 |
アルコールは眠気・血圧低下を増強するため控える | アルコールは、テルネリンによる眠気や血圧低下を著しく増強させます。ふらつきによる転倒や、予期せぬ事故につながる危険性が非常に高いため、治療中の飲酒は控えてください。 |
自己判断で急にやめない | 長期間服用した後に自己判断で急に中止すると、血圧が急上昇したり、脈が速くなったりする反跳性高血圧・頻脈が起こる可能性が報告されています。薬をやめる際は、必ず医師の指示に従って、段階的にゆっくりと減量する必要があります。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
使い忘れたら?
気づいた時点でできるだけ早く1回分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分はとばして、次の時間に1回分だけ飲みましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、テルネリンをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

テルネリンに市販薬はある?値段は?
市販薬
テルネリンと同じ成分の市販薬は販売されていません。必ず医師の診察と処方が必要です。
ジェネリック
はい、ジェネリック医薬品(後発品)があります。
「チザニジン錠「製薬会社名」」という名称で発売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- テルネリン錠1mg(先発品):約10.1円/個(3割負担の場合 約3円)
- チザニジン錠1mg「日医工」(ジェネリック):約5.9円/個(3割負担の場合 約2円)
※2025年6月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊婦や授乳中でも使えますか?
安全性が確立されていないため、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
Q. 子供でも使えますか?
いいえ、小児に対する安全性は確立されていません。 そのため、原則として成人のみに処方されます。
Q. いつから効きますか?
効果の発現は比較的速いのが特徴です。個人差はありますが、服用後、およそ1〜3時間程度で、筋肉の緊張が和らぎ、数日で痛みが和らぐのを感じられることが多いです。
Q. 運転してもいいですか?
絶対にダメです。 強い眠気やめまいが出ることがあり、添付文書でも自動車の運転など危険な作業には従事しないよう、厳しく注意喚起されています。
Q. お酒と一緒に飲んでも大丈夫?
絶対にやめてください。 テルネリンの主な副作用である眠気やふらつきが、アルコールの作用によって著しく強く出てしまい、非常に危険です。
Q. 痛み止め(ロキソニンなど)との違いは何ですか?
作用する場所が違います。 ロキソニンなどの痛み止めが、痛みの「原因物質」を抑えるのに対し、テルネリンは、痛みの原因となっている「筋肉の過剰な緊張」そのものを、脳や脊髄に働きかけてほぐす薬です。そのため、しばしば併用されることもあります。
まとめ
テルネリンは、脳や脊髄に働きかけて、筋肉の過剰な緊張やこわばりを和らげる、専門的な「筋弛緩薬」です。
つらい肩こりや腰痛に優れた効果が期待できる一方、眠気の副作用が出やすいのが大きな特徴です。 また、絶対に一緒に飲んではいけない薬があること、そして服用中は運転ができないことを、必ず守る必要があります。 特徴を正しく理解し、医師の指示のもとで安全に服用しましょう。
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