
「バスや車に乗ると、すぐに気分が悪くなってしまう…」「旅行は楽しみだけど、乗り物酔いが心配」
そんな、つらい乗り物酔いの悩みを持つ多くの方にとって、最も身近で頼りになるお薬が「トラベルミン」です。 薬局で手軽に購入でき、子どもから大人まで使える製品が揃っています。
この記事では、酔い止め薬の代表格であるトラベルミンについて、効果の仕組みや副作用、そして効果を最大限に引き出すための正しい飲み方を、医師が分かりやすく解説していきます。
めまい・吐き気は
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トラベルミンとは?効果は?
トラベルミン配合錠は、めまいや吐き気を抑える「抗ヒスタミン薬」と、その副作用である眠気を和らげる成分を組み合わせた配合錠です。
主に、乗り物酔いやメニエール症候群の治療に使われます。
医療用医薬品として処方されるのは、「トラベルミン配合錠」の1種類です。注射も存在します。
トラベルミンの成分
乗り物酔いやメニエール病のめまいは、体の揺れなどによって内耳にある平衡感覚を司る部分が過剰に刺激され、その異常な信号が脳の「嘔吐中枢」に伝わることで、めまいや吐き気が起こります。
トラベルミン配合錠の有効成分は、以下の2つです。
①ジメンヒドリナート
抗ヒスタミン成分。内耳の興奮を鎮め、嘔吐中枢への刺激をブロックすることで、めまいや吐き気を直接抑えます。
②ジプロフィリン
揺れによって起こる感覚の混乱を和らげ、頭痛を軽減します。また、ジメンヒドリナートによる眠気を軽減する働きもあります。
トラベルミンの効果
めまいや吐き気などの症状を予防・緩和します。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
医療用のトラベルミン配合錠は、市販薬より広い範囲の症状に使われます。
- 動揺病(乗り物酔い)
- メニエール症候群
- 放射線宿酔における悪心(吐き気)・嘔吐
- 手術後の悪心・嘔吐
トラベルミンはオンライン診療で出せる?
「乗り物酔いがいつも酷い…」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
トラベルミンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
トラベルミンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
トラベルミンの使い方(用法・用量)
通常、成人には1回1錠を、1日3〜4回服用します。
乗り物酔いの予防で使う場合は、乗り物に乗る30分〜1時間前に服用するのが効果的です。
トラベルミンの副作用
副作用は比較的少ないですが、以下のような症状が現れることがあります。
主な副作用
- 眠気
- 口の渇き
- 頭痛、頭重感
- 発疹、かゆみ
副作用で最も注意が必要なのは「眠気」です。
副作用が出たときの対処法
眠気や口の渇きはよく見られる症状です。ひどい場合や、他の気になる症状が出た場合は、服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
トラベルミンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 過去にトラベルミン配合錠の成分でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
- 閉塞隅角緑内障の診断を受けた方(禁忌)
- 前立腺肥大など、排尿困難の症状がある方(禁忌)
- 心疾患、不整脈、甲状腺機能亢進症
- てんかん・小児→けいれんリスク
併用に注意が必要な薬
- 中枢性抗コリン薬、パーキンソン病薬→口渇・便秘増悪
- 睡眠薬・抗不安薬・鎮痛剤→眠気増強
- 他の抗ヒスタミン薬を含む薬(鼻炎薬、アレルギー用薬など)→眠気増強
- アルコール→中枢抑制強まり危険
- 他の乗り物酔い薬、かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、咳止め、胃腸鎮痛鎮痙薬→鎮静効果増強
使用上の注意
服用後は車・機械操作を避ける | 強い眠気が出ることがあるため、服用後は、自動車の運転や危険な機械の操作は絶対にしないでください。 |
乗車前は軽い食事にし、空腹・満腹を避ける | 空腹すぎても、逆に満腹すぎても、胃の不調から酔いやすくなります。乗車前は、消化の良いものを軽く食べておくのがお勧めです。 |
水分と睡眠を十分に取る | 寝不足や脱水は、乗り物酔いを悪化させる大きな要因です。旅行前日はしっかりと睡眠をとり、移動中もこまめに水分補給を心がけましょう。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点でできるだけ早く1回分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分はとばして、次の時間に1回分だけ飲みましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、トラベルミンをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

トラベルミンに市販薬はある?値段は?
市販薬
市販薬があります。ただし、市販されている「トラベルミン」シリーズは、乗り物酔い専用です。
医療用のトラベルミン配合錠のように、メニエール症候群などの治療目的で使うことはできません。
市販薬には、「トラベルミン・ジュニア」やドロップタイプの「トラベルミン・チュロップ」など、子ども向けのものも豊富にあります。
ジェネリック
2025年6月現在、トラベルミンと同じ成分のジェネリックは販売されていません。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- トラベルミン配合錠(先発品):約5.8円/錠(3割負担の場合:約2円)
- ドンペリドン錠10mg「サワイ」(ジェネリック):約5.9円/錠(3割負担の場合:約2円)
※2025年6月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊婦や授乳中でも使えますか?
自己判断での服用はせず、必ず事前に医師や薬剤師に相談してください。特に妊娠中は、慎重な判断が必要です。
Q. 子供でも使えますか?
医療用のトラベルミン配合錠は、通常、成人に処方されます。 お子様には、市販の子ども用トラベルミンなど、年齢に合った別の薬が選択されることが一般的です。お子様への使用は必ず医師に相談してください。
Q. いつから効きますか?
服用後、およそ30分〜1時間程度で効果が現れ始め、4〜6時間持続します。そのため、乗り物酔いの予防目的の場合は、乗る30分前には服用しておくのがベストです。
Q. 運転してもいいですか?
絶対にダメです。 強い眠気を催す副作用があるため、服用後の運転や危険な作業は禁止されています。
Q. 乗り物酔い以外にも効くのですか?
はい、医療用のトラベルミン配合錠は、乗り物酔いのほか、メニエール症候群に伴うめまいや吐き気の治療にも使われます。
Q. 市販の「トラベルミンR」との違いは何ですか?
眠気の出やすさと服用回数が違います。「トラベルミンR」は、より眠気の少ない成分(メクリジン塩酸塩)を使用しており、効果が長く続くため1日1回の服用で済みます。トラベルミン配合錠は、効果がシャープな分、眠気が出やすく、1日3〜4回服用します。
まとめ
トラベルミン配合錠は、内耳や脳の嘔吐中枢の興奮を鎮めることで、乗り物酔いやメニエール病に伴うめまい・吐き気を改善するお薬です。
効果を最大限に引き出すコツは、予防目的の場合、「乗り物に乗る30分前」に服用すること。そして、最も重要な注意点は、服用後に「眠気」が強く出ることがあるため、運転は絶対にしないことです。 市販薬とは適応範囲が異なるため、必ず医師の指示のもとで正しく服用しましょう。
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