
「赤ちゃんのオムツかぶれが治らない」 「あせもがひどくて、ジュクジュクしている」 「ステロイドを使わずに肌荒れを治したい」
そんな時に皮膚科でよく処方される、真っ白で少し硬めの塗り薬が「亜鉛華軟膏(あえんかなんこう)」です。 昔からある非常に安全性の高いお薬で、赤ちゃんからお年寄りまで幅広く使われています。
今回は、この亜鉛華軟膏がどのようなお薬なのか、効果や正しい塗り方、そして「落ちにくい」と言われる時の上手な落とし方について、医師が解説していきます。
目次
亜鉛華軟膏とは?効果は?
亜鉛華軟膏は、「皮膚保護薬」に分類される塗り薬です。
傷ついた皮膚を膜で覆って守り、余分な水分を吸い取って治りを助けるお薬です。ステロイドのような強い成分は入っていないため、劇的な即効性はありませんが、副作用が極めて少なく、デリケートな肌にも安心して使えるのが特徴です。
亜鉛華軟膏の種類(剤形)
医療機関で処方される亜鉛華軟膏には、製薬会社によっていくつかの名称がありますが、中身は基本的に同じです。
剤型は白色でやや硬めのテクスチャーの軟膏で、名前通り「亜鉛華軟膏『製薬会社名』」で処方されることが多いです。
亜鉛華軟膏の成分
亜鉛華軟膏は、主に以下の成分で構成されています。
- 酸化亜鉛(サンカアエン):(通常20%)
患部のジュクジュク(浸出液)を吸収し、乾燥させて傷の治りを助ける成分です。 - 基剤(キザイ):
薬の土台となる成分です。一般的に「白色ワセリン」などが使われ、皮膚を保護・保湿する役割があります。
これらが協力して働くことで、「患部を保護するバリア」を作りながら、炎症による水分を吸い取って、皮膚をサラサラの状態へと導きます。
亜鉛華軟膏の効果
- 皮膚保護作用: 摩擦や汚れ(便や尿など)の刺激から皮膚を守ります。
- 収れん・乾燥作用: 患部の水分を吸い取り、乾かします。
- 消炎作用: 穏やかに炎症を鎮めます。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 湿疹・皮膚炎
- (例:おむつかぶれ、あせも、ただれ など)
- 外傷(傷)、軽度のやけど
- とこずれ(褥瘡)
- その他の皮膚トラブル(医師が適応と判断したもの)
「亜鉛華軟膏」と「亜鉛華単軟膏(亜鉛華10%単軟膏)」は何が違うの?
どちらも主成分は酸化亜鉛で、皮膚を保護しながらジュクジュク(浸出液)を吸って乾かす目的で使うお薬です。違いは主に「濃度」と「基剤(ベース)」にあります。
亜鉛華軟膏(一般に20%)
酸化亜鉛の配合が多く、乾燥・保護の作用がしっかり出やすいのが特徴です。オムツかぶれやただれ、浸出液が出る湿疹などで「しっかりガードしたい」時に使われます。
亜鉛華単軟膏(一般に10%)
「単軟膏(ミツロウ・油脂など)」をベースに酸化亜鉛を配合したタイプで、亜鉛華軟膏より作用がややマイルドで、塗り心地がやわらかい製剤が多いです。皮膚が敏感な方や、広めに塗る時に使われることがあります。
どちらを選ぶべき?(目安)
- ジュクジュクしている・ただれている・刺激(尿や便、汗、摩擦)から守りたい
→ 亜鉛華軟膏(20%)が選ばれやすい
- 軽めのただれ・塗り心地重視・刺激が少ない方がよい
→ 亜鉛華単軟膏(10%)が選ばれることがある

※症状や部位、皮膚の状態によって適した製剤が変わります。乾燥が強い湿疹に塗るとカサつきが悪化することもあるため、迷う場合は医師・薬剤師に相談してください。
亜鉛華軟膏はオンライン診療で出せる?
「オムツかぶれの薬が欲しい」「あせもの薬がなくなった」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
亜鉛華軟膏のようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
亜鉛華軟膏に関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
亜鉛華軟膏の使い方(用法・用量)
通常、1日1~数回、適量を患部に塗布します。ガーゼやリネン(布)に伸ばして貼付することもあります。
薄く伸ばすのではなく、「皮膚が白く隠れるくらい厚めに」塗るのがポイントです。厚く塗ることで、便や尿などの刺激から皮膚を物理的にガードしてくれます。
上手な落とし方

この薬は水に溶けにくいため、洗っても落ちにくい特徴があります。無理にこすり落とそうとすると、肌を傷つけてしまいます。
お風呂の時などに、オリーブオイルやベビーオイルをコットンに含ませ、優しく拭き取るとキレイに落ちます。石鹸でゴシゴシこするのは避けましょう。
亜鉛華軟膏の副作用
主な副作用
副作用は極めて少なく、非常に安全なお薬ですが、ごく稀に成分が合わずにかぶれることがあります。
また、乾燥させる作用があるため、カサカサした乾燥肌に塗ると、かえってガサガサになることがあります(ジュクジュクした患部に向いています)。
副作用への対処法
赤みやかゆみが出た場合、薬が合っていない(過敏症)可能性があります。すぐに使用を中止し、オイルなどで優しく洗い流してください。また、乾燥してガサガサになるのは、薬の「乾かす作用」が強すぎている可能性があります。こちらも使用を中止し、保湿剤(ワセリンやヘパリン類似物質など)に切り替えることを検討してください。
落とすときに痛むときは薬自体の副作用ではなく、洗いすぎによる摩擦が原因かもしれません。「上手な落とし方(オイルで拭き取る)」を試し、それでも痛む場合は使用を控えて医師に相談してください。
亜鉛華軟膏の注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
使ってはいけない方(禁忌)
- 重度、または広範囲のやけど(禁忌)
- 分泌液が薬と混ざって固まってしまい、かえって治りを遅らせたり、ガーゼ交換時に皮膚を傷つける恐れがあるため使用しません。
併用に注意が必要な薬
塗り薬なので、飲み薬との悪い相互作用は基本的にありません。
使用上の注意
| 目には使用しない | 目に入らないように注意してください。入ってしまった場合は流水ですぐに洗い流し、医師に相談してください。 |
| 乾燥した湿疹 | カサカサした患部に使うと、乾燥しすぎて症状が悪化することがあります。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
塗り忘れたら?
気づいた時に塗ってください。ただし、次に塗る時間が近い場合は1回とばしましょう。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、亜鉛華軟膏をはじめとしたお薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
亜鉛華軟膏に市販薬はある?値段は?
市販薬
ドラッグストアでも購入可能です(第3類医薬品など)。
- 「サトウのポリベビー」(佐藤製薬):酸化亜鉛に加えて、かゆみ止め成分などが配合されています。
- 「酸化亜鉛軟膏」(各メーカー):シンプルな製剤もあります。
数日使っても改善しない場合や、赤みが広がってきた、腫れが強くなった、強い痛みや熱感があるなどの症状がある場合は、細菌感染などの可能性もあります。自己判断で使い続けず、皮膚科を受診しましょう。
ジェネリック
「亜鉛華軟膏」という名前自体が一般的名称(ジェネリックのようなもの)ですが、前述の通りメーカーによって「亜鉛華軟膏『ニッコー』」「亜鉛華軟膏『ヨシダ』」などの名前で処方されます。
※似た名前に「サトウザルベ(亜鉛華植物油)」などがありましたが、2025年現在は製造中止となっています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 薬価(10gあたり) | 3割負担の目安(10gあたり) |
|---|---|---|
| 亜鉛華軟膏 | 約33.0円 | 約10円 |
※2025年12月14日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中や子どもでも使えますか?
一般的に幅広く使われていますが、妊娠中・授乳中は念のため医師や薬剤師に相談(または受診時に申告)してください。
授乳中に乳頭の亀裂などに使用する場合は、赤ちゃんが口にしてしまわないよう、授乳前に優しく拭き取ってください。
Q.顔に塗ってもいいですか?
顔にも使われますが、真っ白になるため外出時は目立ちます。また、目に入らないように十分注意してください。
Q.いつから効き始めますか?
塗った直後から皮膚を保護する効果があります。赤みやジュクジュクは、数日使い続けることで徐々に改善していきます。
Q.お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
薬との相互作用はありませんが、お酒は血行を良くしてかゆみを増強させるため、皮膚トラブルがある時は控えるのが望ましいです。
Q.ステロイドと一緒に使ってもいいですか?
はい、医師の指示で使用されることがあります。 ステロイドを先に塗って炎症を抑え、その上から亜鉛華軟膏を重ね塗りする(重層法)ことで、患部を保護し、滲出液を吸収することで、お薬が患部にとどまりやすくなります。
Q.運転に影響はありますか?
塗り薬なので、眠気が出ることはなく、運転への影響もありません。
まとめ
亜鉛華軟膏は、ステロイドのような派手な効果はありませんが、傷ついた皮膚を優しく守り、自然な治癒を助けてくれます。オムツかぶれやあせもなど、日常的なトラブルに安心して使えます。
「赤ちゃんの肌荒れ、何度も繰り返してしまう」 「ステロイド以外の薬も相談したい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
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