ワントラムの効果・副作用・強さについて解説!【医師監修】

ワントラム

 

「慢性的な腰痛や膝の痛みがずっと続いていてつらい」
「今まで使っていた痛み止めが効かなくなってきた」

そんな慢性的な痛みに悩む方によく処方されるのがワントラム(トラマドール塩酸塩)です。
このお薬は、1日1回の服用で24時間効果が持続するように設計された画期的な痛み止めです。

今回は、ワントラムの効果や副作用、飲み合わせの注意点などについて、医師が詳しく解説します。

 

主な診療科目:一般内科、皮膚科、小児科、婦人科、アレルギー外来など

ワントラムとは?効果は?

ワントラムは、トラマドール塩酸塩を有効成分とする非麻薬性の中枢性鎮痛剤です。

一般的な解熱鎮痛薬(NSAIDs)とは異なる仕組みで脳に働きかけ、痛みの伝わりをブロックします。
最大の特徴は、成分がゆっくりと溶け出す構造(徐放製剤)になっており、1日1回の服用で安定した鎮痛効果が長く続く点にあります。

ワントラムの種類(剤型)

白色~灰白色の円形フィルムコーティング錠

1日1回で済むため、お仕事で忙しい方や、何種類もお薬を飲んでいて回数を減らしたい方に適しています。

ワントラムの成分

有効成分はトラマドール塩酸塩です。
脳や脊髄にある「オピオイド受容体」に結合したり、神経伝達物質(セロトニン・ノルアドレナリン)の再取り込みを抑えたりすることで、痛みの信号を強力に抑えます。

ワントラム効果

「非がん性慢性疼痛」や「がん疼痛」に対する鎮痛効果があります。
がん以外の原因で起こる長引く痛み(腰痛症、変形性関節症、関節リウマチ、帯状疱疹後神経痛など)に広く用いられます。

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 腰痛症:長引く腰の痛み
  • 変形性関節症:膝や股関節などの痛み
  • 関節リウマチ:炎症による関節の痛み
  • 帯状疱疹後神経痛:ウイルス感染後のピリピリした痛み
  • 糖尿病性神経障害:手足のしびれや痛み

 

トラマール・ワントラム・トラムセットの違いは?

これら3つのお薬は、すべて「トラマドール」という痛みを抑える成分がベースになっています。違いは「効き方のスピード」と「成分の組み合わせ」です。

  • トラマール:飲んで比較的すぐに効くタイプ。
    痛みに合わせて1日3〜4回こまめに飲みます。
  • ワントラム:1日1回飲むだけで、24時間ゆっくり長く効き続けるタイプです。
  • トラムセット:トラマドールに、身近な痛み止め成分「アセトアミノフェン」を合体させたお薬。
    2つの成分ですばやく、しっかり痛みを抑えます。

【3つのお薬の比較まとめ】

お薬の名前効き方の特徴飲む回数の目安
トラマールすぐに効く1日3〜4回
ワントラムゆっくり長く効く(24時間)1日1回
トラムセット2つの成分のいいとこ取り1日4回など

痛みの波や生活スタイルに合わせて医師が一番ぴったりなお薬を選んでいますので、自己判断で飲み方を変えずに、指示通り正しく使いましょう。

トラマールトラムセットについて詳しく知りたい方はこちらから↓ 

ワントラムはオンライン診療で出せる?

「痛みがひどくて、病院まで歩くのがつらい」
「仕事が忙しくて、定期的に痛み止めを貰いに行く時間がない」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

ワントラムのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

 

ウチカラクリニックでも、
ワントラムに関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。

特に、「定期的なお薬の受け取りを楽にしたい方」や「お薬が切れそうなのに時間が取れないとき」などに、オンライン診療は非常に便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

 

ワントラムの使い方(用法・用量

通常、成人には1日1回100mg(1錠)から服用を開始します。
症状に合わせて適宜増減しますが、1日の上限は400mg(4錠)までです。

このお薬は「徐放錠(ゆっくり溶ける薬)」です。
噛んだり砕いたりせずに、そのまま飲み込んでください。
砕いてしまうと成分が一気に出てしまい、副作用が出やすくなるため注意が必要です。

※必ず医師に指示された用法・用量を守ってください。

ワントラムの副作用

主な副作用

一般的な副作用

  • 特に吐き気は非常に多くの方に見られます。
  • 飲み始めに、吐き気、嘔吐、眠気、便秘、めまいなどが現れやすいのが特徴です。
  • 口喝
  • 倦怠感
  • 浮動性めまい

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー
  • 呼吸抑制
  • 痙攣
  • 依存性
  • 意識消失

副作用が出たときの対処法

  • 吐き気が心配な場合は、飲み始めの1〜2週間だけ吐き気止めを一緒に使うことで、体が慣れるまで楽に過ごせます。
  • 便秘に対しては下剤を併用することが一般的です。
  • 眠気やめまいが出ることがあるため、初めて飲む際や量を増やした際は、転倒などに注意し、慎重に様子を見ましょう。

ワントラムの注意事項(禁忌)

使用に注意が必要な方

服用してはいけない方(禁忌)

  • 12歳未満の小児
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • アルコールや睡眠薬などによる急性中毒状態の方
  • 「MAO阻害剤」を服用中の方
  • 重い呼吸機能障害がある方
  • てんかんの既往があり、コントロールが不十分な方
  • 高度な腎機能障害又は高度な肝機能障害のある患者

特に注意して使う方(慎重投与)

  • てんかんのある患者、痙攣発作を起こしやすい患者又は痙攣発作の既往歴のある患者
  • 高度な肝・腎機能障害患者
  • 高齢者(副作用が出やすいため、少量から開始します)
  • 眠気、めまい、意識消失の可能性がある方
  • 妊娠中、または授乳中の方、小児

併用に注意が必要な薬

併用に禁忌な薬(禁忌)

  • MAO阻害剤: 併用禁忌です。
  • ナルメフェリン塩酸塩水和物:ナルメフェンのμオピオイド受容体拮抗作用により、本剤に対して競合的に阻害する。

併用に注意が必要な薬

  • オピオイド系鎮痛薬
  • 三環系抗うつ薬(SSRIなど)
  • リネゾリド
  • メチルチオニニウム塩化物水和物
  • カルバマゼピン
  • アルコール
  • ワルファリン
  • オンダンセトロン塩酸塩水和物

生活上の注意(使用上の注意)

項目内容
車の運転眠気や意識がぼんやりすることがあるため、運転や危険な作業は厳禁です。
アルコール呼吸抑制のリスクが高まり非常に危険です。服用中は飲酒を控えましょう。
服用方法噛んだり砕いたりせず、必ずそのまま服用してください。
長期服用急にやめると離脱症状(不安、不眠など)が出ることがあるため、医師の指示で徐々に減らします。

保管方法

室温で保管してください。
直射日光や湿気を避け、お子様の手の届かない涼しい場所に保管してください。

飲み忘れたら?

気づいたときに1回分を飲んでください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は1回飛ばして、2回分を一度に飲むようなことはしないでください。

 

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、定期通院をはじめとしたお薬の処方も行っています。
気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。

 

ワントラムに市販薬はある?値段は?

市販薬

トラマドールを含む市販薬は販売されていません。
医師の処方が必要な医療用医薬品です。

ジェネリック

2026年現在、ワントラムのジェネリック医薬品(トラマドール塩酸塩徐放錠)は登場しており、より安価に処方を受けることが可能です。

薬価

薬剤名区分薬価3割負担の目安
ワントラム錠100mg先発68.2円/錠約20円

※2026年3月現在、価格は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

 

よくある質問(FAQ)

Q.妊婦・授乳中でも使えますか?

妊娠中は「治療上の有益性が危険性を上回る」と判断された場合のみです。
授乳中の方は、服用を避けるか、服用する場合は授乳を中止してください。

Q.子どもでも使えますか?

12歳未満の小児、または18歳未満で呼吸器疾患などのリスクがある方には使用できません。(禁忌)

Q.運転はできますか?

いいえ、控えてください。
眠気やめまい、意識消失などの報告があるため、車の運転や機械操作は行わないでください。

Q.いつから効き始めますか?

ワントラムは徐放錠のため、服用後約12時間で血中濃度が最大になります。
即効性を期待する薬ではなく、1日を通して痛みのベースラインを下げるお薬です。

Q.お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?

お酒は絶対に控えてください。
薬の副作用が強まり、呼吸停止などの命に関わる危険があります。

まとめ

ワントラムは、1日1回の服用でつらい慢性疼痛を24時間コントロールしてくれる、利便性の高いお薬です。
飲み始めの吐き気などに注意が必要ですが、医師と相談しながら適切に使うことで、生活の質を大きく改善できる可能性があります。

そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療で医師の判断の元でお薬の処方をさせていただいきます。

  • スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
  • 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
  • お忙しい方でも安心の年中無休で診療
  • 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能

通院の手間なく、ご自宅から医師の診察を受け、症状に合った適切なお薬を処方してもらうことが可能です。つらい症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

オンライン診療なら
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  • 診療時間:07:00-22:00

※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。

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主な診療科目

  • 一般内科
  • 皮膚科
  • 小児科
  • 耳鼻咽喉科
  • 婦人科
  • 泌尿器科
  • 心療内科
  • 発熱外来
  • ピル外来
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  • AGA・ED
  • 肥満症外来

ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。