「トイレに行くたびに、ツーンとした痛みが走る」「おしっこの後もジンジンしてスッキリしない」そんな排尿痛の症状に悩んでいませんか?
排尿痛は、膀胱炎などのサインであることも多く、決して我慢すべき症状ではありません。この記事では、排尿痛の症状や原因、検査、治療法から予防策まで、医師がわかりやすく解説します。
つらい痛みから解放されるため、ぜひ参考にしてください。
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排尿痛とは?よくある症状と原因
排尿痛は、多くの方が一度は経験するかもしれない症状です。しかし、その痛みの裏には様々な原因が隠されています。まずは、排尿痛の基本的な知識と、考えられる原因について理解を深めましょう。
排尿痛とは?
排尿痛とは、その名の通り、排尿時またはその前後に、尿道や下腹部、外陰部に感じる痛みの総称です。
痛みの種類は「ツーンとしみるような痛み」「焼けるような灼熱感」「ジンジンする鈍い痛み」など様々で、原因となる病気によって痛むタイミング(排尿のし始め、排尿の終わりなど)も異なります。

排尿痛でよくある症状
排尿痛と一言でいっても、痛み以外にも以下のような症状を伴うことが多くあります。
- 排尿の終わりに下腹部が痛む
- 排尿中、尿道が熱く感じる、しみる
- 排尿後も痛みが続く
- 残尿感(尿が残っている感じがする)
- 頻尿(トイレの回数が多い)
- 尿が白く濁る
- 血尿(尿に血が混じる)
- 発熱や悪寒
これらの症状は、原因疾患にもよりますが、治療を開始しない限り数日間続くことが一般的です。特に発熱を伴う場合は、感染が腎臓まで広がっている可能性もあるため、速やかな受診が必要です。
排尿痛の原因
排尿痛の最も一般的な原因は、細菌などが尿道や膀胱に感染して起こる膀胱炎・尿道炎などの尿路感染症です。
膀胱炎
女性に最も多い原因です。
尿道から侵入した細菌(主に大腸菌)が膀胱で増殖し、炎症を起こします。排尿の終わりや排尿後の痛みが特徴です。

尿道炎
男性に比較的多く見られ、クラミジアや淋菌といった性感染症(STD)が主な原因となります。
排尿のし始めに強い痛みを感じたり、尿道から膿が出たりすることがあります。女性もかかる可能性があります。

前立腺炎
男性の骨盤内にある前立腺が炎症を起こす病気です。
排尿痛のほか、頻尿や残尿感、会陰部(陰嚢と肛門の間)の不快感を伴います。

尿路結石
腎臓で作られた石が尿管や膀胱に落ちてくると、粘膜を傷つけて激しい痛みや血尿、排尿痛を引き起こすことがあります。

その他
骨盤内炎症性疾患(PID)、外陰部のヘルペスやカンジダ症、間質性膀胱炎なども排尿痛の原因となることがあります。
排尿痛の検査
排尿痛の原因を正確に特定するためには、医療機関での検査が必要です。
診察では、まず症状に関する詳しい問診が行われ、その後、主に尿検査を実施します。
尿検査では、尿中の白血球(炎症のサイン)や細菌、血液の有無などを調べます。これにより、膀胱炎などの尿路感染症の診断が可能です。
性感染症が疑われる場合は、尿やおりもの、うがい液などを用いたクラミジア・淋菌の核酸増幅検査(PCR法など)を追加することもあります。
また、必要に応じて腎臓や膀胱の状態を確認する超音波(エコー)検査や血液検査を行うこともあります。

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排尿痛の治療方法
排尿痛の治療は、原因となっている病気を正確に診断し、それに応じた治療を行うことが基本です。
特に細菌感染が原因の場合は、放置すると腎盂腎炎など重篤な状態に進行するリスクもあるため、早期の治療が重要です。
病院では、問診や検査結果に基づいて診断が下され、主に薬物療法による治療が行われます。
排尿痛の飲み薬【抗菌薬・抗生物質】
細菌感染が原因の膀胱炎、尿道炎、前立腺炎などに対して処方されます。原因菌に合わせた適切な薬剤の選択が重要です。
クラビット錠500mg(レボフロキサシン)

ニューキノロン系と呼ばれる抗菌薬で、幅広い細菌に有効で、多くの尿路感染症で第一選択薬の一つとして使われます。
詳しい解説はこちら
→クラビット錠500mg
バクタ配合錠

2種類の有効成分を配合した抗菌薬で、膀胱炎の治療に長年使用されている実績があります。
詳しい解説はこちら
→バクタ配合錠
セフゾン(セフジニル)

セフェム系と呼ばれるタイプの抗生物質で、特に膀胱炎の原因となりやすい大腸菌によく効きます。
詳しい解説はこちら
→セフゾン(セフジニル)
排尿痛の塗り薬
外陰部のヘルペスや皮膚炎が痛みの原因である場合に用いられます。
アシクロビル(ゾビラックス)

ヘルペスウイルスの増殖を抑えることで、水ぶくれや痛みを和らげます。
詳しい解説はこちら
→アシクロビル(ゾビラックス)
ビダラビン(アラセナA)

アシクロビルと同様に、ヘルペスウイルスの増殖を抑える効果があります。
詳しい解説はこちら
→ビダラビン(アラセナA)
排尿痛の膣錠
膣カンジダ症やトリコモナス膣炎など、女性の性器感染症が原因の場合に処方されます。
エンペシド膣錠(クロトリマゾール)

カンジダという真菌(カビ)の増殖を抑え、かゆみやおりもの、排尿痛を改善します。
詳しい解説はこちら
→エンペシド膣錠(クロトリマゾール)
フラジール膣錠(メトロニダゾール)

トリコモナス原虫や特定の細菌に対して効果を発揮するお薬です。
詳しい解説はこちら
→フラジール膣錠(メトロニダゾール)
排尿痛の市販薬
現在、排尿痛の原因となる細菌感染症を直接治療する(細菌を殺す)市販の飲み薬はありません。
ドラッグストアなどで販売されているのは、膀胱炎に伴う排尿痛や残尿感といった症状を緩和するための漢方薬(例:腎仙散、ボーコレンなど)が中心です。
これらの漢方薬には、利尿作用や抗炎症作用がありますが、抗菌薬のように原因菌を殺す力はありません。一時的な症状緩和には役立つかもしれませんが、根本的な治療にはならないため、頼りすぎるのは危険です。特に、症状が改善しない場合や、何度も繰り返す場合には、必ず医療機関を受診してください。
\ 市販薬についての解説は /
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排尿痛の予防とセルフケア
排尿痛の原因となる尿路感染症は、日々の少しの心がけで予防することが可能です。つらい症状を繰り返さないために、以下の点を意識してみましょう。
薬は最後まで飲み切る
症状が良くなっても、自己判断で薬をやめないでください。菌が体内に残っていると、再発したり薬が効きにくい「耐性菌」が生まれたりする原因になります。必ず処方された日数分を飲み切りましょう。
水分を多く摂り、我慢せず排尿する
水分を十分に摂ることで、尿と共に菌を体外へ洗い流す効果が期待できます。1日1.5リットルを目安に、水やお茶(カフェインの入っていないもの)をこまめに飲みましょう。また、尿意を感じたら我慢せず、すぐにトイレに行く習慣が大切です。

体を温め、刺激物を避ける
体の冷えは免疫力の低下に繋がるため、服装や入浴で体を温めましょう。
また、アルコールや香辛料の多い食事は、膀胱の粘膜を刺激して症状を悪化させることがあるため、治療中は控えるのが賢明です。
デリケートゾーンのケアと性交渉

デリケートゾーンは優しく洗い、排便後は「前から後ろ」に拭くことで細菌の侵入を防ぎます。
また、性交渉の際はコンドームを使用し、交渉後に排尿することも感染予防に効果的です。
排尿痛のよくある質問
排尿痛に関して、多くの方が抱く疑問についてお答えします。
ご自身の状況と照らし合わせて、解決のヒントを見つけてください。
どんな人が排尿痛になりやすいですか?
以下のような方は、排尿痛の原因となる尿路感染症にかかりやすい傾向があります。
- 女性: 尿道が男性より短く、肛門との距離も近いため、細菌が侵入しやすい
- 性活動が活発な方: 性交渉により細菌が尿道に侵入する機会が増えるため
- 高齢者や免疫力が低下している方: 糖尿病などの持病がある方や、疲労・ストレスが溜まっている
- 排尿を我慢する癖がある方
受診や治療にかかる費用はどのくらいですか?
健康保険(3割負担)を適用した場合、初診で問診や尿検査などを行うと、一般的に3,000円~5,000円程度が目安です。
性感染症の検査などを追加すると、7,000円~10,000円程度になることもあります。治療が始まると、これに加えて薬代(1週間分で1,000円~2,000円程度)がかかります。

排尿痛は放置しても大丈夫?自然に治ることはありますか?

放置は非常に危険です。ごく軽症の膀胱炎であれば、体の免疫力で自然に治ることも稀にありますが、基本的には治療が必要です。
放置すると、細菌が腎臓まで遡って腎盂腎炎(じんうじんえん)を引き起こす可能性があります。腎盂腎炎は、高熱や背中の激しい痛みを伴い、入院治療が必要になることもある重篤な病気です。排尿痛を感じたら、早めに受診しましょう。
排尿痛の薬はネットやドラッグストアで買えますか?
排尿痛の原因となる細菌を殺す抗菌薬(抗生物質)は、医師の処方が必要な医療用医薬品であり、ネットやドラッグストアでは購入できません。市販されているのは、症状を緩和する漢方薬などが中心です。自己判断で市販薬を使い続けると、根本的な治療が遅れるリスクがあるため、まずは医師の診断を受けることが最も安全で確実です。
治療期間はどのくらいですか?
原因疾患によって大きく異なります。一般的な膀胱炎であれば、抗菌薬を3~7日間服用すれば、ほとんどの場合で改善します。一方、男性の前立腺炎や性感染症の場合は、数週間にわたる治療が必要になることもあります。
排尿痛がある場合、何科を受診すればよいですか?

基本的には、尿の通り道(尿路)を専門とする泌尿器科を受診するのが最も適切です。男性で前立腺炎や尿道炎が疑われる場合も、泌尿器科が専門となります。
女性の場合は、おりものの異常など他の婦人科系の症状を伴う場合は婦人科でも相談可能です。どちらを受診すべきか迷う場合や、まずはかかりつけ医に相談したいという方は、内科でも初期対応や専門医への紹介をしてもらえます。
排尿痛はオンライン診療でも診察できますか?
はい、オンライン診療でも相談・診察が可能です。医師が問診で症状を詳しく聞き、膀胱炎などが強く疑われる場合には、抗菌薬を処方することもできます。
ただし、尿検査が直接できないため、症状が典型的でない場合や、改善が見られない場合には、対面での検査を勧められることもあります。
排尿痛が気になる場合はウチカラクリニックに相談を
トイレのたびに感じる痛みは、単なる不快な症状ではなく、体が発している重要なサインです。生活習慣の見直しやセルフケアは大切ですが、最も重要なのは「自己判断で放置しないこと」です。症状が続く場合は、その背景に治療が必要な病気が隠れている可能性を考えましょう。
「セルフケアを試しても、なかなか良くならない」 「自分の痛みの原因をはっきりさせて、適切な治療を受けたい」そのように感じたら、ぜひ専門医にご相談ください。
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。