
「コンドームが破れてしまったかもしれない…」 「避妊に失敗したかも…どうしよう…」 「望まない妊娠を、どうしても避けたい…」
予期せぬ事態で、妊娠の可能性に直面し、大きな不安を感じているかもしれません。そんな「万が一」の時に、妊娠の成立を防ぐための選択肢の一つが、緊急避妊薬(アフターピル)である「ノルレボ」です。
この記事では、緊急避妊薬ノルレボについて、その効果や副作用、正しい使い方、そして何よりも大切な注意点を、医師が分かりやすく解説していきます。この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、正しい知識を得るための一助となれば幸いです。
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INDEX
ノルレボとは?効果は?
ノルレボは、避妊に失敗した、または避妊措置がとれなかった性行為の後、緊急的に妊娠を防ぐために使われるお薬で、「緊急避妊薬」や「アフターピル」と呼ばれます。
主な効果は、排卵を抑制したり遅らせたりすること、そして受精卵が子宮内膜に着床するのを阻害することで、妊娠の成立を防ぎます。
医療機関では「ノルレボ錠1.5mg」という錠剤が処方されるのが一般的です。
既に成立した妊娠を中断させる効果(中絶薬)は一切ありません。 あくまで、妊娠が成立する前の段階で作用するお薬です。
ノルレボの成分
有効成分は「レボノルゲストレル」といい、「黄体ホルモン」という女性ホルモンの一種です。
この成分が、妊娠の成立を妨げるために、主に2つの大切な働きをします。
①排卵の抑制・遅延
脳に作用して、卵子が卵巣から飛び出す「排卵」の指令を抑えたり、排卵のタイミングを遅らせたりします。これにより、精子と卵子が出会う機会を減らします。
②子宮内膜への影響
子宮内膜(受精卵が着床するベッドのような場所)の状態を変化させ、受精卵が着床しにくい環境にします。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 緊急避妊
- コンドームが破れた、外れた、正しく使えなかった
- ピルの飲み忘れがあった
- 避妊しない性交があった
- 性被害に遭った など
最も重要なのは、避妊に失敗した性交後、できるだけ早く、遅くとも72時間(3日)以内に服用することです。
ノルレボの避妊確率(効果)
ノルレボの最も重要な効果は、望まない妊娠を回避することです。
正しく服用すれば高い避妊効果が期待できますが、100%ではありません。
服用するタイミングが早ければ早いほど、避妊効果は高まります。
- 性交後24時間以内の服用:約95%の妊娠阻止率
- 性交後25~48時間以内の服用:約85%の妊娠阻止率
- 性交後49~72時間以内の服用:約58%の妊娠阻止率
ノルレボはオンライン診療で出せる?
「すぐに病院に行くのが難しい…」「誰にも会わずに、プライバシーを守って処方してほしい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ノルレボのような緊急避妊薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ノルレボに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に緊急性が高く、一刻も早く服用を開始したい場合や、精神的な負担から対面受診がためらわれる場合には、オンライン診療は非常に有効な手段です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ノルレボの使い方(用法・用量)
性交後72時間(3日)以内に、ノルレボ錠1.5mg1錠を、水またはぬるま湯で1回服用します。
72時間以内とされていますが、早ければ早いほど避妊効果は高まります。 可能であれば24時間以内の服用が望ましいです。
食事の影響は受けにくいとされていますが、空腹時または軽食後の服用が推奨されることもあります。
服用後、2時間以内に嘔吐してしまった場合は、お薬の成分が十分に吸収されていない可能性があります。すぐに処方を受けた医師や薬剤師に連絡し、指示を仰いでください。追加での服用が必要になることがあります。
ノルレボの副作用
副作用の現れ方には個人差がありますが、以下のような症状が出ることがあります。
これらは一時的なものが多く、通常は24時間~数日以内におさまります。
副作用
- 吐き気、嘔吐(最も多い副作用の一つです)
- 不正出血(消退出血とは異なる予期せぬ出血)
- 頭痛
- 倦怠感、だるさ
- 下腹部痛
- 乳房の張り、痛み
- めまい、眠気
副作用が出たときの対処法
吐き気・嘔吐が出る場合があります。心配な場合は、医師に相談して、事前に吐き気止めを一緒に処方してもらうことも可能です。
もし服用後2時間以内に吐いてしまった場合は、医師に相談してください。
ほとんどが一過性の症状ですが、症状がひどい場合や、長く続く場合は、医師に相談してください。
ノルレボの注意事項・禁忌
使ってはいけない方
絶対に使ってはいけない方(禁忌)
- 過去にノルレボの成分(レボノルゲストレル)でアレルギー症状を起こしたことがある方
- 重い肝障害のある方
- 診断が確定していない異常な性器出血がある方
- 既に妊娠していることが確認されている方(避妊効果はありません。ただし、妊娠初期に誤って服用した場合でも、胎児への明らかな悪影響は報告されていません。)
使うときに特に注意が必要な方
- 肝障害のある方
- 心疾患、腎疾患のある方、またはその既往歴のある方
併用に注意が必要な薬
- 一部の抗HIV薬(リトナビルなど)
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート) を含有する健康食品
- 一部の抗てんかん薬(フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタールなど)
- 一部の抗結核薬(リファンピシンなど)
ノルレボの効果を弱めてしまう可能性があります。必ず医師・薬剤師に伝えてください。
使用上の注意
保管方法
- 直射日光・高温を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
飲み忘れたら?
ノルレボは緊急的に1回だけ服用するお薬なので、「飲み忘れ」という概念は基本的にありません。
「いかに早く飲むか」が重要です。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ノルレボの処方や肌トラブルの治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ノルレボに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年5月28日現在、日本ではノルレボ(レボノルゲストレル)は医師の処方が必要な医療用医薬品であり、市販されていません。
海外では市販されている国もありますが、安易な個人輸入は偽薬や粗悪品のリスクがあり、非常に危険です。必ず医療機関を受診し、処方を受けてください。
ジェネリック名
「レボノルゲストレル錠1.5mg」という名称で処方されています。
ノルレボ錠よりも安価な場合が多いです。
薬価
ノルレボは健康保険の適用外であり、全額自己負担(自費診療)となります。価格は医療機関によって異なります。
- ノルレボ錠1.5mg(先発品): 1錠あたり 13,000円~20,000円程度(診察料等込み)
- レボノルゲストレル錠1.5mg(ジェネリック): 1錠あたり 7,000円~15,000円程度(診察料等込み)
※ウチカラクリニックでは、オンライン診療でジェネリックのレボノルゲストレル錠を診察料5,500円で処方しております。(別途薬局での薬剤料が必要です)
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中でも飲んで大丈夫?
既に妊娠している場合は、ノルレボを飲んでも避妊効果はなく、飲む意味がありません。 ただし、妊娠に気づかずに誤って服用してしまった場合でも、これまでのところ胎児への明らかな悪影響は報告されていません。
Q. 授乳中でも飲めますか?
ノルレボの成分は母乳中に移行します。そのため、服用直後から少なくとも24時間は授乳を避けることが望ましいとされています。搾乳して破棄するなどの対応が必要です。詳しくは医師にご相談ください。
Q.未成年でも処方してもらえますか?
はい、処方可能です。性交年齢に達していれば、年齢に関わらず処方の対象となります。多くの医療機関では、プライバシーに配慮し、保護者の同意なしで処方しています。心配な場合は、事前に医療機関に確認しましょう。
Q.いつから効いて、効果はいつまで?
服用後、速やかに排卵抑制などの作用が始まります。避妊効果の持続期間というよりは、「その1回の性交に対する緊急避妊」と考えるべきです。服用後も、次の生理が正常に来るまでは、他の確実な避妊法を併用してください。
Q. 服用後、次の生理はいつ来ますか?
多くの場合、予定されていた生理の時期か、それより数日早く来ることが多いです。しかし、数日~1週間程度遅れることもあります。もし予定日を1週間以上過ぎても生理が来ない場合は、妊娠検査薬で確認するか、産婦人科を受診してください。
Q.飲んだ後、お酒を飲んでもいいですか?
アルコールが直接ノルレボの効果を弱めることはありませんが、吐き気などの副作用を強めてしまう可能性があります。また、嘔吐すると薬の効果が得られなくなるため、服用当日は飲酒を控えるのが望ましいでしょう。
Q.何回も使って大丈夫?
ノルレボは、あくまで「緊急用」のお薬です。日常的な避妊法として繰り返し使用するものではありません。副作用のリスクや体への負担も考慮すると、頻繁な使用は避けるべきです。確実な避妊のためには、低用量ピルやIUD(子宮内避妊具)など、より効果の高い日常的な避妊法について、医師とよく相談しましょう。
まとめ
ノルレボは、万が一の際の望まない妊娠を避けるための、非常に重要な選択肢となる緊急避妊薬です。 「性交後72時間以内、できるだけ早く服用すること」、そして「100%の避妊効果ではないこと」「あくまで緊急手段であること」を正しく理解しておくことが大切です。
服用後は、指示通りに妊娠の有無を確認し、今後の確実な避妊方法について婦人科医とよく相談する良い機会と捉えましょう。一人で悩まず、不安なことがあれば、ためらわずに医療機関に相談してください。
この記事が、ノルレボへの正しい理解を深め、あなたの心と体の健康を守るための一助となれば幸いです。
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