
「喉の奥に絡みついて、ゴホゴホやってもスッキリしない…」 「咳をするたびに痰が出て、不快感がずっと続く…」
しつこく絡む痰は、日常生活において大きなストレスになりますよね。単なる風邪の症状と思いがちですが、実は痰の色や状態で、体のSOSがわかることもあります。
放置して良い痰なのか、それとも病院に行くべきサインなのか、判断に迷う方も多いでしょう。
この記事では、そんなあなたのために、痰の原因とその薬について分かりやすく解説します!
正しい知識を身につけて、不快な症状から早く解放されましょう!
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痰の「原因」と「見分け方」
痰は、気道から出る粘液が、ウイルスや細菌、ホコリなどの異物を絡め取って排出したものです。つまり、体を守るための大切な防御反応。そして、その「色」は健康状態を知る重要なバロメーターになります。
無色透明・白っぽい痰

原因 | 風邪のひき始め、気管支喘息、アレルギーなどが考えられます。ウイルスやアレルゲンなどを排出しようとしている状態です。 |
危険度 | 低いことが多いですが、量が多い場合や長引く場合は注意が必要です。 |
黄色・緑色の痰

原因 | 細菌感染を起こしている可能性が高いサインです。気道で戦った白血球の死骸などが混ざることで、黄色や緑色に見えます。気管支炎や肺炎が疑われます。 |
危険度 | 市販薬で改善しない場合は、抗生物質による治療が必要なことがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 |
粘り気が強く、出しにくい痰

原因 | 体の水分が不足していたり、気道の炎症が強かったりする状態です。 |
痰切り薬、何が入ってる?主な成分と働き
痰切り薬(去痰薬)は、作用の仕方によって大きく2つのタイプに分けられます。
この違いを知ることが、薬選びの第一歩です。
気道粘液調整薬(痰を出しやすい状態に)

ネバネバした痰の成分バランスを整え、粘り気を弱めて自然な排出を助ける。気道粘膜の修復もサポート。
【代表的な有効成分】
L-カルボシステイン など
気道粘液溶解薬(痰を積極的に溶かす)

硬い痰を構成する線維を分解し、サラサラに溶かす。気道の潤滑油の分泌を促し、滑りを良くする。
【代表的な有効成分】
アンブロキソール塩酸塩/ブロムヘキシン塩酸塩 など
市販薬を選ぶ際は、パッケージの成分表示を見て、
「どの成分でアプローチする薬なのか」を確認するのがおすすめです。
おすすめの痰切り市販薬【症状・タイプ別】
ドラッグストアには多くの痰切り薬がありますが、症状に合わせて選ぶことが大切です。
去痰成分のみの薬:「痰だけ」なんとかしたい!

咳はそれほどでもないけれど、痰の不快感が強い方におすすめです。
眠くなる成分を含まない製品が多く、日中も安心して服用できます。
商品名(例) | 有効成分 | 特徴 |
---|---|---|
クールワン去たんソフトカプセル | L-カルボシステイン/ ブロムヘキシン塩酸塩 | 去痰薬の2大成分をW配合。「痰の粘度調整」と「痰の溶解」の両方からアプローチするため、高い効果が期待できます。 |
ストナ去たんカプセル | L-カルボシステイン/ ブロムヘキシン塩酸塩 | 上記と同様のW配合。ネバネバして切れにくい痰に悩む方のための、去痰に特化した薬です。 |
「L-カルボシステイン」という成分が、
処方薬の去痰薬「ムコダイン」と同じ成分にあたります。
※有効成分量は異なります。
鎮咳成分+去痰成分の薬:「咳も痰も」両方つらい…

痰が絡む湿った咳が続く方には、去痰成分と咳を鎮める成分が両方入った薬が適しています。
商品名(例) | 有効成分 | 特徴 |
---|---|---|
パブロンSせき止め | ブロムヘキシン塩酸塩 +鎮咳成分 | 痰を溶かすアンブロキソールと、咳を鎮める成分を配合。ゴホゴホと咳き込んで体力を消耗している方に。 |
新ルルAゴールドDX | ブロムヘキシン塩酸塩 +鎮咳成分など | 去痰成分に加え、咳止め、鼻水、喉の痛みなど、風邪の諸症状に幅広く対応する総合感冒薬。 |
漢方薬:しつこい痰やタバコによる痰に

体質から改善したい、西洋薬が合わないという方には漢方薬も選択肢になります。
漢方薬(製品例) | 特徴 |
---|---|
清肺湯ダスモック | タバコや排気ガスなどで気管支が汚れ、しつこい痰や咳が出る方に。気道を潤し、痰を排出しやすくします。 |
麦門冬湯(ばくもんどうとう) | 痰が切れにくく、喉に張り付いた感じがあり、顔が赤くなるほど激しく咳き込む方に。喉を潤す力が強い漢方です。 |
市販薬はあくまで症状を和らげるためのものです。
2~3日使用しても改善しない、または症状が悪化する場合は、別の原因が考えられるため、医療機関の受診を検討しましょう!
市販薬が効かない!実は「処方薬」の方が効果的な理由
「市販薬を試したけど、いまいち良くならない…」そう感じたことはありませんか?
実は、より早く、的確に痰のつっかえを治したいのであれば、医師が処方する「医療用医薬品(処方薬)」が断然おすすめです。
その理由は、市販薬との間に明確な違いがあるからです。
①成分の含有量と効果
処方薬は市販薬に比べて有効成分の含有量が多い場合があり、より優れた去痰効果が期待できます。
②原因疾患の特定と治療
痰の原因が細菌性の気管支炎や肺炎である場合、去痰薬だけでは根本治療になりません。医師は原因菌に合わせた「抗生物質」を処方することができ、これが完治への最短ルートとなります。
③最適な薬の選択
医師は聴診や検査に基づき、あなたの痰の症状に最も合った薬(粘液調整薬か溶解薬か、あるいは他の薬か)を的確に選択してくれます。
つらい症状を長引かせないためには、自己判断で市販薬を使い続けるよりも、専門家である医師の診断を受けることが、結果的に回復への一番の近道なのです。

代表的な痰切りの処方薬
病院で処方される代表的な去痰薬は、市販薬の成分としてもおなじみの2種類ですが、有効成分の量が異なります。
ムコダイン(カルボシステイン)

特徴 | 日本で最も処方されている去痰薬の一つ。「気道粘液調整薬」の代表で、痰のネバネバ成分のバランスを整えて自然な排出を促します。 荒れた気道粘膜を修復する作用もあり、安全性が高く、子どもから大人まで幅広く使われます。 |
ジェネリック | 「カルボシステイン錠」という名称で処方されることが多く、効能・効果は同じです。 |
ムコソルバン(アンブロキソール)

特徴 | 「気道粘液溶解薬」の代表。痰をサラサラに溶かし、気道の潤滑油の分泌を促すことで、痰の切れ味を良くします。効果の発現が比較的早いとされています。 |
ジェネリック | 「アンブロキソール塩酸塩錠」という名称で、こちらも広く普及しています。 |
医師は患者の痰の状態や体質に合わせて、これらの薬を単独、あるいは併用して処方します。
痰以外にも「喉の痛み」や「咳」がある場合はこちらの記事もチェック!
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自宅ですぐにできる痰の対処法
薬を飲むのと並行してセルフケアを行うことで、喉の回復を早めることができます。すぐに試せる簡単な方法をご紹介します。
十分な水分補給
痰を柔らかくして出しやすくするための最も重要なケアです。常温の水や白湯をこまめに飲みましょう。
部屋の加湿
空気の乾燥は喉と気道の大敵。加湿器などで湿度を50~60%に保ちましょう。
体を温める
体が冷えると血行が悪くなり、痰の排出も滞りがちになります。暖かい飲み物や服装を心がけましょう。
刺激物を避ける
喫煙、アルコール、香辛料の強い食事は、気道を刺激し症状を悪化させるので控えましょう。
楽な姿勢をとる
就寝時に少し上半身を高くすると、呼吸が楽になり痰が絡みにくくなります。
医療現場でも、半座位(ファーラー位、ファウラー位)というこのような体位を取ることが多いです。

これらのセルフケアで喉をいたわりながら、
次のステップとして症状に合った薬を選んでいきましょう!
まとめ
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 痰は体を守る防御反応。色をチェックして健康状態の目安にしよう。
- 市販薬は「去痰特化型」や「咳止め複合型」など、症状に合わせて選ぶ。
- 黄色や緑の痰、2週間以上続く痰は、細菌感染などのサイン。医療機関を受診しましょう。
- 処方薬は、抗生物質の処方も含め、原因に合わせた的確な治療が期待できる。
- 多忙な方や外出が困難な方は、オンライン診療の活用が便利。
不快な痰は、放置せずに原因に合ったケアをすることが早期回復への近道です。この記事を参考に、スッキリ快適な毎日を取り戻してください。
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