
「気分が落ち込むだけでなく、何もやる気が起きない」 「うつ病と診断され、『トレドミン』というお薬を処方された」 「以前はトレドミンだったが、ジェネリックの『ミルナシプラン』に変わった」
つらい気分の落ち込みや意欲の低下に悩まされているとき、病院で処方される代表的なお薬が「トレドミン」です。
今回は、このトレドミンが、どのようなお薬なのか、その効果の仕組みや副作用、正しい飲み方や注意点について、医師がやさしく解説していきます。
目次
トレドミンとは?効果は?
トレドミンは、「SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)」というグループに分類される、うつ病・うつ状態の治療に使われるお薬です。
“気分”と“意欲”の両方に働きかけるお薬で、脳内の2つの物質(セロトニンとノルアドレナリン)の働きを助けることで、憂うつな気分を和らげると同時に、低下してしまったやる気を引き出す手助けをします。
トレドミンは錠剤タイプのお薬です。
- トレドミン錠12.5mg / 15mg / 25mg / 50mg
トレドミンの成分
有効成分は「ミルナシプラン塩酸塩」です。
トレドミンは、脳内で2つの大切な神経伝達物質に働きかけます。
- セロトニン(気分を安定させる物質)
- ノルアドレナリン(意欲ややる気を起こさせる物質)
うつ状態では、これらの物質の働きが弱まっています。トレドミンは、これらの物質が使われた後にすぐに回収されてしまうのをブロックします。 これにより、セロトニンとノルアドレナリンが脳内で働く時間が長くなり、心のバランスが整い、落ち込んだ気分や低下した意欲が改善していきます。
トレドミンの効果
- 抗うつ効果: 憂うつな気分や落ち込みを和らげます。
- 意欲改善効果: やる気が出ない、興味がわかないといった状態を改善します。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- うつ病・うつ状態
トレドミンはオンライン診療で出せる?
「心療内科は受診しづらい」「通院する元気もない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
トレドミンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
トレドミンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
トレドミンの使い方(用法・用量)
通常、成人には1日25mgから服用を開始し、1日2~3回に分けて食後に服用します。
その後、効果を見ながら、1日100mgまで徐々に増やしていきます。(高齢の方では、最大量は通常60mg/日までに抑えることが多いです。)
副作用を避けるため、必ず少量から始めて、体を慣らしながら最適な量を見つけていくのが基本です。
トレドミンの副作用
主な副作用
飲み始めの1~2週間に、吐き気、嘔吐、口の渇き、便秘、眠気といった副作用が比較的よく見られます。これは、体がまだお薬に慣れていないために起こる症状です。また、ノルアドレナリンに作用する特徴として、排尿障害(尿が出にくい、残尿感など)や、動悸・血圧上昇が起こることもあります。
まれですが、注意すべき重大な副作用として「セロトニン症候群」「高血圧クリーゼ」「SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)による低ナトリウム血症」なども報告されています。
副作用が出たときの対処法
多くの場合、吐き気や眠気は、お薬を飲み続けるうちに(1~2週間で)自然に体が慣れて、症状は軽快していきます。
眠気が強く出る場合は、医師に相談の上、服用するタイミングを調整することがあります。
症状がつらくて我慢できない場合や、尿の出にくさを感じる場合は、自己判断でやめたりせず、必ず処方してくれた医師に相談してください。
トレドミンの注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
- トレドミン(ミルナシプラン)でアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
- MAO阻害薬を投与中あるいは投与中止後2週間以内(禁忌)
- 尿閉(おしっこが全く出ない状態)の方(禁忌)
- 前立腺肥大などで、排尿困難(尿が出にくい)のある方
- 緑内障(特に閉塞隅角緑内障)の方
- 高血圧、心臓病、腎臓病、肝臓病のある方
- てんかんなどの持病がある方
- 躁うつ病(双極性障害)の方
- 自殺を考えたことがある、またはその傾向がある方
併用に注意が必要な薬
- MAO阻害薬(エフピー、セレギリンなど)(禁忌)
- 他の抗うつ薬、精神安定薬: 互いの作用を強めすぎることがあります。
- 一部の片頭痛の薬(トリプタン系)など: セロトニンに作用する薬同士で、「セロトニン症候群」(不安、興奮、発汗など)を起こすことがあります。
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート): ハーブティーやサプリメントに含まれています。お薬の効果を強めすぎる危険があるため、併用は避けてください。
使用上の注意
| 自動車の運転や危険な作業は避ける | 副作用で眠気やめまいが起こることがあります。服用中は、これらの危険な作業は行わないでください。 |
| お酒(アルコール) | 飲酒はできるだけ控えてください。アルコールは、薬の作用を必要以上に強め、眠気やふらつきといった副作用を増強させ、かえって気分を不安定にさせる危険があります。 |
ジェネリック
トレドミンにはジェネリック医薬品が多数あります。有効成分の名前である「ミルナシプラン塩酸塩錠『製薬会社名』」という名前で処方されます。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価(1錠あたり) | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| トレドミン錠25mg | 先発品 | 12.8円 | 約3.8円 |
| ミルナシプラン塩酸塩錠25mg | 後発品 | 10.3円 | 約3.0円 |
※2025年11月10日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
トレドミン錠12.5mg/トレドミン錠15mg/トレドミン錠25mg/トレドミン錠50mg
ミルナシプラン塩酸塩錠12.5mg「NP」/ミルナシプラン塩酸塩錠15mg「NP」/ミルナシプラン塩酸塩錠25mg「NP」/ミルナシプラン塩酸塩錠50mg「NP」
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?
妊娠中・授乳中の方は、自己判断での服用は絶対に避けてください。医師が治療上の有益性が危険性を上回ると判断した場合にのみ、慎重に処方されます。
Q.子どもでも飲めますか?
日本では、小児(18歳未満)を対象とした十分な臨床試験が行われておらず、有効性や安全性は確立していません。服用する場合には医師による慎重な判断が必要になります。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
はい、副作用で眠気やめまいが出ることがあります。服用開始直後や量を増やした直後、症状がある間は自動車の運転や危険な機械の操作は避け、症状がなくても十分注意してください。
Q.いつから効き始めますか?
即効性はありません。効果を実感するまでには、飲み始めてから2週間~1ヶ月程度かかるのが一般的です。焦らず、まずは続けることが大切です。
Q.サインバルタ(デュロキセチン)との違いは何ですか?
どちらも同じSNRIの仲間ですが、トレドミンは「セロトニン」と「ノルアドレナリン」にバランス良く作用し、特に意欲低下の改善に期待して使われることが多いです。一方、サインバルタは「慢性的な痛み」の治療にも保険適応が認められている点が大きな違いです。
Q.急にやめるとどうなりますか?
自己判断で急に服用を中止すると、めまい、ふらつき、吐き気、頭痛、不安感、しびれ感などの不快な「離脱症状」が起こることがあります。必ず医師の指示に従って、ゆっくりと減薬してください。
まとめ
トレドミンは、つらい不安や気分の落ち込み、そして「やる気が出ない」といった意欲の低下を、脳内の物質のバランスを整えることで、ゆっくりと改善していくお薬です。大切なのは、「効果が出るまで焦らないこと」そして「自己判断で急にやめないこと」です。
「不安だけど、病院に行くべきか迷っている」 「自分に合った治療法を、専門家にじっくり相談したい」
そんなときは、一人で抱え込まずに専門家である医師に相談してみましょう。
ウチカラクリニックのオンライン診療なら、お忙しい方でもご自宅から気軽に医師の診察を受けることができます。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
通院のプレッシャーを感じることなく、ご自身の症状や不安についてじっくりと相談できます。長引く心身の不調にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。
オンライン診療なら
ウチカラクリニックで!
- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00
診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
無料かんたんチェック!
主な診療科目
- 一般内科
- 皮膚科
- 小児科
- 耳鼻咽喉科
- 婦人科
- 泌尿器科
- 心療内科
- 発熱外来
- ピル外来
- 生活習慣病
- アレルギー外来
- AGA・ED
- 肥満症外来





