高血圧の原因は?遺伝?生活習慣?考えられるリスク因子と対策を医師が解説!

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高血圧の原因は?遺伝?生活習慣?考えられるリスク因子と対策を医師が解説!
監修者
森 勇磨

「健康診断で初めて『血圧が高め』と指摘された…」
「血圧が高い原因って、結局なんなのだろう?」

高血圧は、日本の成人のうち約3人に1人が該当すると言われるほど身近な病気です。
しかし、はっきりとした自覚症状がないため、原因がわからず不安に感じたり、つい放置してしまったりする方も少なくありません。

この記事では、「なぜ高血圧になるのか?」という根本的な疑問に答え、遺伝との関係から見直すべき生活習慣、さらには裏に隠れているかもしれない病気まで、その原因を医師が分かりやすく解説します。

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「高血圧」とは?基準値は?

まず、高血圧の基本から理解しましょう。

高血圧とは

高血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力(圧力)が、常に基準値よりも高い状態が続く病気です。
血管に常に強い圧力がかかっていると、血管の壁は次第に厚く、硬くなり、もろくなってしまいます動脈硬化)。これが、将来の脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる病気の引き金となるのです。

血圧は「上の血圧」と「下の血圧」で表されます。

  • 上の血圧(収縮期血圧)心臓が収縮して、血液を全身に送り出す時の最も強い圧力。
  • 下の血圧(拡張期血圧)心臓が拡張して、血液を取り込む時の最も弱い圧力。

 

高血圧の基準値

高血圧と診断される基準値は、測定場所によって以下のように定められており、上の血圧か下の血圧のどちらか一方でも、この基準値を慢性的に超えている場合に高血圧と診断されます。

病院で測る「診察室血圧」と、家庭で測る「家庭血圧」では基準値が異なるため注意が必要です。(病院では緊張で血圧が上がりやすいため:白衣高血圧)

測定場所収縮期血圧(上の血圧)拡張期血圧(下の血圧)
診察室140mmHg 以上90mmHg 以上
ご家庭135mmHg 以上85mmHg 以上

※日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」による基準値

一般的に、診察室血圧で140/90mmHg以上、または家庭血圧で135/85mmHg以上の場合に「高血圧」と診断されます。

 

高血圧の原因

「私の高血圧の原因はこれだ!」と一つに特定できれば分かりやすいのですが、現実は少し異なります。

 

実は、日本人の高血圧の約9割は、特定の病気が原因ではない本態性高血圧と呼ばれるタイプです。

これは主に、ご両親などから受け継いだ遺伝的な要因に、塩分の多い食事、肥満、ストレスといった日々の生活習慣が複雑に絡み合うことで発症します。

一方で、残りの約1割は、腎臓の病気やホルモンの異常といった、原因となる別の病気が存在する二次性高血圧です。

このことからも分かるように、ほとんどの高血圧のケースでは、原因となりうるご自身の生活習慣を正しく理解し、それを改善していくことこそが、最も重要で効果的な対策となるのです。

 

「本態性高血圧」の原因

あなたの生活にも当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。

塩分の過剰摂取

日本人の高血圧における最大の原因です。

塩分を摂りすぎると、体は塩分濃度を薄めようとして水分を溜め込みます。その結果、体内を循環する血液量が増え、血管にかかる圧力が高まってしまうのです。

ラーメンの汁、味噌汁、漬物、加工食品など、日常の食事には塩分が多く含まれています。

 

肥満

肥満、特に内臓脂肪が増えると、血圧を上げるホルモンが分泌されやすくなります。
また、増えた体重を支えるために心臓はより多くの血液を送り出す必要があり、これも血圧の上昇に繋がります。

BMI(体重kg ÷ 身長m ÷ 身長m)が25以上の方は注意が必要です。

 

飲酒・喫煙

アルコールを長期間・多量に摂取すると、交感神経が刺激され、心拍数が増えることで血圧が上がります。

また、喫煙はニコチンの作用で血管を収縮させ、一時的に血圧を急上昇させるだけでなく、血管の壁を傷つけて動脈硬化を強力に促進します。

 

 

運動不足

運動不足は、肥満を招くだけでなく、血行を悪化させ、血管のしなやかさを失わせる原因になります。

一方、ウォーキングなどの有酸素運動は、血管を広げる物質の分泌を促し、血圧を下げる効果が期待できます。

 

ストレス

仕事や家庭での精神的なストレスは、体を緊張状態にする交感神経を活発にします。すると、血管が収縮し、血圧が上昇します。

慢性的なストレスは、常に血圧が高い状態を招く一因となります。

 

遺伝的要因

両親ともに高血圧の場合、その子供が高血圧になる確率は約50%とも言われています。これは、血圧を調整する体質が遺伝するためです。

「遺伝だから仕方ない」と諦めるのではなく、「自分は高血圧になりやすい体質だからこそ、人一倍、生活習慣に気をつけよう」と考えることが大切です。

 

「二次性高血圧」の原因

高血圧全体の約1割は、特定の病気が原因で起こる「二次性高血圧」です。
特に、「若いのに血圧が非常に高い」「薬を飲んでもなかなか血圧が下がらない」といった場合は、このタイプを疑う必要があります。

原因となる主な病気

  • 腎臓の病気腎臓の機能低下や、腎臓へ血液を送る動脈が狭くなる病気。
  • ホルモンの異常副腎などから血圧を上げるホルモンが過剰に分泌される病気(原発性アルドステロン症など)。
  • 睡眠時無呼吸症候群睡眠中に呼吸が止まることで体に負担がかかり、血圧が上昇します。
  • 薬の副作用痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬)、一部の漢方薬、ピルなどが原因となることもあります。

 

二次性高血圧は、原因となっている病気を治療することで、血圧が劇的に改善する可能性があるため、医師による正確な診断が非常に重要です。

 

その他の原因

加齢

年齢を重ねると、誰でも血管の弾力性が失われ、硬くなっていきます。
そのため、高齢になるほど高血圧になりやすくなります。

 

性別・ホルモンバランス

一般的に、男性は30代頃から高血圧のリスクが高まります。
女性は、血管を保護する働きのある女性ホルモン(エストロゲン)が減少する更年期以降に、リスクが急上昇する傾向があります。

 

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高血圧の治療

高血圧の治療は、まず「生活習慣の改善」から始めるのが大原則です。
それでも血圧が十分に下がらない場合や、リスクが高い場合には「薬物療法(降圧薬)」が併せて行われます。

生活習慣の改善

薬に頼る前に、まずはご自身の生活を見直すことが最も重要です。

  • 食事療法(減塩)1日の塩分摂取量6g未満を目標に。加工食品や麺類の汁を控えることから始めます。
     
  • 運動療法ウォーキングなどの有酸素運動を1日30分程度、継続することが理想です。
     
  • 適正体重の維持肥満は高血圧の大きな原因です。減量だけでも血圧は改善します。
     
  • 節酒アルコールの過剰摂取は血圧を上げます。適量(ビール中瓶1本、日本酒1合など)を守りましょう。
     
  • 禁煙喫煙は動脈硬化を強力に促進するため、禁煙は必須です。

 

薬物療法(降圧薬)

降圧薬には様々な種類があり、医師が患者さんの状態に合わせて最適な薬を選択します。

 

薬は一生やめられない訳ではありません。生活習慣の改善で血圧が安定すれば、減薬や中止も可能です。

ウチカラクリニックでは、これらの治療薬の処方もオンライン診療で対応しており、継続的な治療をサポートします。

 

よくある質問

若くても高血圧になりますか?

はい、なります。30代や40代でも、乱れた食生活やストレス、肥満、遺伝などがあれば十分に発症します。
また、若い方の高血圧には「二次性高血圧」が隠れている可能性もあるため、一度医療機関で相談することをおすすめします。

塩分以外に、食事で気をつけることはありますか?

飽和脂肪酸(肉の脂身やバターなど)やコレステロールの摂りすぎは、動脈硬化を促進させるため注意が必要です。
一方で、魚やナッツ類に含まれる不飽和脂肪酸や、食物繊維は積極的に摂りたい栄養素です。

原因が遺伝なら、生活習慣を改善しても意味がありませんか?

いいえ、全くそんなことはありません。遺伝的な要因を持つ方こそ、生活習慣を改善することの重要性がより高まります。
適切な生活習慣を続けることで、発症を遅らせたり、薬に頼らずに血圧をコントロールしたりできる可能性は十分にあります。

 

高血圧の治療はウチカラクリニックオンライン診療へ!

高血圧のほとんどは、遺伝的な要因に、塩分過多や運動不足といった日々の生活習慣が複雑に絡み合って起こります。特定の原因が一つではないからこそ、ご自身の生活を見直すことが改善への第一歩です。

「原因は色々ありすぎて、何から手をつければいいのか分からない…」
「生活習慣を改善しようとしても、なかなか血圧が下がらない…」

高血圧の治療は継続が大切ですが、お忙しい方にとっては通院自体が大きな負担になりがちです。そんな方には、ウチカラクリニックのオンライン診療がおすすめです。

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専門の医師に相談し、ご自身の生活に合ったアドバイスや治療を受けることが大切です。あなたのライフスタイルに寄り添いながら、無理なく続けられる血圧管理を一緒に始めていきましょう。

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監修者情報
森 勇磨

森 勇磨

ウチカラクリニック代表医師

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。

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