コソプト配合点眼液の効果・副作用を解説!【医師監修】
「緑内障でコソプト配合点眼液が出されたけれど、どんなお薬?」
「コソプト配合点眼液の効果や副作用を知りたい」
緑内障や高眼圧症の治療において、単独のお薬では目の中の圧力(眼圧)が十分に下がりきらないときによく処方される目薬がコソプト配合点眼液です。
この記事では、コソプト配合点眼液の効果や仕組み、使ってはいけない方、正しい点眼順や副作用について、医師が詳しく解説します。
目次
コソプト配合点眼液とは?効果は?
コソプト配合点眼液は、炭酸脱水酵素阻害薬(ドルゾラミド塩酸塩)とβ遮断薬(チモロールマレイン酸塩)の2つの有効成分を配合した緑内障・高眼圧症治療薬です。
私たちの目の中には、全体に栄養を行き渡らせ形を保つための「房水(ぼうすい)」という透明な液体が常に流れています。この水が増えすぎて目の中に溜まると、圧力(眼圧)が高くなって視神経を圧迫してしまいます。
コソプト配合点眼液は、「目の中で新しい水を作る蛇口をしぼる」ように働き、目の中に溜まる水の量を強力に減らすことで眼圧を下げるお薬です。

コソプト配合点眼液の種類(剤型)
- コソプト配合点眼液:一般的に処方される複数回使用可能なボトルタイプの点眼薬です。
- コソプトミニ配合点眼液:防腐剤(ベンザルコニウム塩化物)を含まない1回使い切りタイプです。角膜への負担を軽減したい方や、防腐剤に対する過敏症をお持ちの方に処方されます。
コソプト配合点眼液の成分
- ドルゾラミド塩酸塩(炭酸脱水酵素阻害薬): 目の中で水分(房水)が作られるのを抑えます。
- チモロールマレイン酸塩(β遮断薬): 異なるアプローチで水分が作られるのを抑えます。
2つの異なる作用を持った成分が合わさることで、単独のお薬よりも強力かつ持続的に目の中の水量を減らし、眼圧を下げる効果を発揮します。
コソプト配合点眼液の効果
眼圧(目の内部の圧力)を下げることで、眼底にある視神経への負担を減らし、緑内障による視野障害が進行するのを遅らせる効果があります。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 他の緑内障治療薬で効果不十分な場合の緑内障(原発開放隅角緑内障、正常眼圧緑内障など)
- 他の緑内障治療薬で効果不十分な場合の高眼圧症
コソプト配合点眼液はオンライン診療で出せる?
「通院の手間を減らして、オンライン診療で緑内障の目薬をもらいたい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、緑内障治療には定期的な対面検査(眼圧測定・視野検査・眼底検査など)が不可欠であるため、ウチカラクリニックでは原則として初診の方へのコソプト配合点眼液の処方は行っておりません。
緑内障は自覚症状がないまま進行する病気であり、お薬の効果判定や副作用のチェックを行うためには眼科での直接的な検査がどうしても必要です。
目の健康と大切な視野を守るためにも、緑内障の治療については定期的にお近くの眼科クリニックを受診し、検査と処方を受けるようにしてください。
ウチカラクリニックでも、
眼科症状やお悩みに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
コソプト配合点眼液の使い方(点眼順・用法・用量)
通常、1回1滴、1日2回点眼します。
指示された時間帯(朝・夕など)に毎日正しく点眼してください。

※症状に応じて適宜増減されますので、必ず医師の指示に従ってください。
お子様への点眼のコツ

あお向けに寝かせ、目を閉じさせた状態で目頭(鼻寄りのくぼみ)に1滴落とし、目を開けさせたりまばたきをさせたりして薬液を行き渡らせます。
あふれた液は清潔なガーゼやティッシュで拭き取りましょう。
他の点眼薬と併用する場合の順番
緑内障の治療では複数種類の目薬を併用することがよくあります。
- 点眼間隔: お薬どうしが混ざって流れてしまわないよう、必ず5分以上間隔を空けて点眼してください。
- 点眼順: どちらを先にさすかは医師・薬剤師の指示に従ってください。指示がある場合はそれに従い、正しく順番を守って点眼しましょう。
コソプトミニ(1回使い切りタイプ)を使う際の注意点
防腐剤が入っていない「コソプトミニ」を使用する場合は、以下の点に注意してください。
- 最初の1〜2滴は捨てる: 開封時の容器破片などを取り除くため、目に入れる前に1〜2滴外へ捨ててから点眼します。
- 残った液は必ず捨てる: 保存剤が入っておらず雑菌が繁殖しやすいため、点眼後に余った薬液は再使用せず必ず破棄してください。
コソプト配合点眼液の副作用
主な副作用
- 目の局所症状
- 点眼時の刺激感(しみる感じ)
- 目のかゆみ
- 眼の充血
- 眼痛
- 角膜炎
- 眼瞼炎(まぶたのただれ・腫れ)
- 異物感 など
- 全身症状・その他
- 頭痛
- 徐脈(脈が遅くなる)
- 呼吸苦
- めまい
- 不快感 など
また、特徴的な副作用として、点眼後に口の中に苦味を感じることがあります。これは、目と鼻とのどの奥がつながっており、目薬の一部がのどに流れるために起こる正常な反応ですので、心配いりません。
副作用への対処法
しみる感じや苦味は、一時的なことがほとんどです。
点眼したら、すぐに目頭を1分ほど指で軽く押さえてください(涙点閉鎖)。 これで薬液が喉に流れるのを防ぎ、苦味を大幅に軽減できます。
しかし、さした後に「息苦しさ(気管支痙攣)」「脈が極端に遅くなる(心ブロック)」「胸の圧迫感」などの症状が出た場合は、重大な副作用のおそれがあるため、直ちに点眼を中止して医師にご相談ください。
コソプト配合点眼液の注意事項(禁忌)
使ってはいけない方(禁忌)
- 気管支喘息、またはその既往歴のある患者(禁忌)
- 気管支痙攣、重篤な慢性閉塞性肺疾患(COPD)のある患者(禁忌)
- コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック(II、III度)、心原性ショックのある患者(禁忌)
- 重篤な腎障害のある患者(禁忌)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある患者(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 心臓疾患のある方(肺高血圧による右心不全・うっ血性心不全など)
- コントロール不十分な糖尿病の方
- 糖尿病性ケトアシドーシス・代謝性アシドーシスのある方
- 眼内手術(白内障手術等)の既往がある方
- 急性閉塞隅角緑内障の方
- 高齢者の方
- 小児
- 妊婦・授乳婦の方
受診の際は、必ず喘息や心臓、腎臓の持病がないか、糖尿病や目の手術歴などを医師や薬剤師に伝えてください。
併用に注意が必要な薬
- オミデネパグ イソプロピル(エイベリス):結膜充血などの眼炎症が増強するおそれがあります。
- 飲み薬のβ遮断薬
- カルシウム拮抗薬(ベラパミル等)
- ジギタリス製剤
- 大量のアスピリン
使用上の注意
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 点眼後の目頭押さえ | 全身への流出を防ぎ、苦味や喘息・心臓・血糖変化への副作用を抑えるため、点眼後は1〜5分目頭を押さえましょう。 |
| 持病の正確な申告 | 喘息や心臓病、糖尿病、目の手術歴がある方は副作用悪化のリスクがあるため、必ず医師に伝えてください。 |
| 遮光保存 | 光に弱いため、保管の際は付属の袋などに入れて遮光して保管してください。 |
| コンタクトレンズ | 防腐剤(ベンザルコニウム)が含まれる通常品は、コンタクトレンズを外して点眼し15分以上空けて装着してください。 |
保管方法
- 直射日光や高温を避け、遮光して室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない安全な場所で保管してください。
使い忘れたら?
気づいた時点でできるだけ早く1回分を点眼してください。
ただし、次に点眼する時間が近い場合は、1回飛ばし、次の時間に1回分だけ点眼しましょう。
一度に2回分を一度にささないようにしましょう。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、コソプト配合点眼液をはじめとした点眼薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
コソプト配合点眼液に市販薬はある?値段は?
市販薬
コソプト配合点眼液と同じ成分の市販薬(OTC)はありません。(処方薬のみ)
緑内障の治療薬は全般において医師の処方箋が必要な医療用医薬品です。ドラッグストア等で購入することはできません。
ジェネリック
「ドルゾラミド塩酸塩・チモロールマレイン酸塩配合点眼液」などの名称で、各製薬会社からジェネリック医薬品(後発品)が販売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| コソプト配合点眼液 | 先発 | 221円 / 1mL | 約332円 / 本(5mL) |
| コソプトミニ配合点眼液 | 先発 | 38.7円 / 1個 | 約348円 / 1箱 |
| ドルゾラミド・チモロール配合点眼液 | 後発 | 約100〜130円 / 1mL | 約150〜195円 / 1本 |
※2026年9月現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
まとめ
コソプト配合点眼液は、2つの有効成分で眼圧を力強く下げ、緑内障の進行を抑えるすぐれたお薬です。
気管支喘息や心疾患のある方には使えない点や、糖尿病や手術歴のある方での注意点、点眼後に目頭を押さえて全身への流出を防ぐことが正しく安全に使うための大切なポイントとなります。
「長年の緑内障治療で目薬の継続処方が必要だが、通院の手間を減らしたい」
「仕事が忙しく眼科の診察時間内に間に合わない」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
目の不調に対する治療継続やお薬への不安を抱え込まず、ご自宅からお気軽に医師へご相談ください。
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊婦の方は治療上の有益性が危険性を上回る場合のみ使用します。授乳中の方も医師への相談が必要です。
胎児の中軸骨格奇形や死亡胎児数の増加等が報告されているため、妊娠中の方は必ず医師に相談してください。また、チモロール成分はヒト母乳中へ移行することが知られているため、授乳中の方は授乳の継続または中止を医師と検討します。
小児(子供)でも使えますか?
小児に対する臨床試験は実施されておらず、原則慎重な使用が必要です。
小児緑内障などでやむを得ず使用する場合は、全身症状(徐脈や呼吸困難など)が出やすいため、医師の厳重な指導のもとで使用されます。
運転しても大丈夫ですか?
点眼直後の視界のぼやけ・かすみに注意してください。
点眼直後に一時的な目のかすみ(霧視)や視力低下が起こることがあります。視界がはっきり戻るまでは車の運転や危険を伴う機械の操作を控えましょう。
いつから効き始めますか?
点眼後、速やかに眼圧を下げる効果があらわれます。
通常、点眼後数時間で眼圧降下効果を発揮します。ただし緑内障治療は「視野を維持するために長期間継続すること」が目的ですので、自己判断で中断せずに毎日続けて点眼することが重要です。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
点眼薬であるため直接の相互作用は少ないですが、過度の飲酒は避けましょう。
アルコール自体が眼圧の変動や血圧に影響を与える可能性があります。日常的な適量にとどめ、過度の飲酒は控えましょう。