
「のどの痛みや咳が長引いている」 「副鼻腔炎(蓄膿症)の症状がぶり返してつらい」
そんなとき、病院で「オーグメンチン配合錠」という抗生物質を処方された経験はありませんか?様々な細菌感染症に効果を発揮する、とても頼りになるお薬です。
今回は、このオーグメンチンがどのようなお薬なのか、その効果や副作用、正しい飲み方について、医師がやさしく解説していきます。
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オーグメンチンとは?効果・効能は?
オーグメンチンは、「ペニシリン系」というグループに属する抗生物質(抗菌薬)です。
最大の特徴は、効果を高めるための2種類の有効成分を組み合わせた「配合錠」であることです。
オーグメンチン配合錠には、成分の比率が異なる2つの種類があります。
- オーグメンチン配合錠125SS: 主に体重の軽い方などに使われます。
- オーグメンチン配合錠250RS: 標準的な成人用の錠剤です。
オーグメンチンの成分
オーグメンチンには、以下の2つの有効成分が含まれています。
①アモキシシリン
ペニシリン系の抗生物質で、細菌の「細胞壁」という体を守る壁が作られるのを阻害して、細菌をやっつけます。細菌にたいして攻撃する役割です。
②クラブラン酸
細菌の中には、アモキシシリンを壊してしまう酵素(β-ラクタマーゼ)という「バリア」を持っているものがいます。クラブラン酸は、このバリアを破壊する「援護役」です。
抗生物質としての力はありませんが、攻撃役のアモキシシリンがしっかり働けるように手助けします。
この2つの成分が協力することで、通常のペニシリン系抗生物質が効きにくい「耐性菌」にも効果を発揮することができます。
オーグメンチンの効果
- 幅広い種類の細菌を殺菌する効果(殺菌作用)
オーグメンチンは何に効く?(適応疾患)
オーグメンチンは、皮膚、のど、鼻、気管支、耳、尿路など、体の様々な部分で起こる細菌感染症に対して、広く効果を発揮します。
具体的には、以下のような病気の治療に使われます。
- 皮膚感染症: おでき(せつ)、膿を持ったニキビ(膿痂疹)、とびひ(伝染性膿痂疹)など
- 呼吸器感染症: 扁桃炎、気管支炎、肺炎 など
- 耳鼻科感染症: 中耳炎、副鼻腔炎(蓄膿症) など
- 尿路感染症: 膀胱炎、尿道炎 など
オーグメンチンの強さは?
オーグメンチンは、多くの種類の細菌に効果がある「広域抗生物質」に分類されます。
その「強さ」の秘密は、何と言っても援護役である「クラブラン酸」が配合されている点にあります。
近年、抗生物質が効きにくい「耐性菌」が増えて問題になっていますが、オーグメンチンは、この耐性菌が作り出すバリア(β-ラクタマーゼ)をクラブラン酸が壊してくれるおかげで、主成分のアモキシシリンがしっかりと細菌に攻撃できます。
つまり、アモキシシリン単独では効かなかったような、薬への抵抗力を持った細菌にも効果が期待できる、より頼りになる抗生物質と言えます。
オーグメンチンはオンライン診療で出せる?
「風邪が治らない…」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
オーグメンチンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
オーグメンチンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
オーグメンチンの使い方(用法・用量)
- オーグメンチン配合錠125SS:1回2錠を1日3〜4回(6〜8時間ごと)服用。
- オーグメンチン配合錠250RS:1回1錠を1日3〜4回(6〜8時間ごと)服用。
耐性菌ができるリスクがあるため症状が良くなっても、医師に指示された期間、必ず最後まで飲み切ってください。
小児の場合はオーグメンチンと同様の「クラバモックス小児用」というドライシロップ(粉薬)があります。詳細はこちらの記事をご覧ください。
→クラバモックス小児用の効果と副作用を医師が解説!
オーグメンチンの副作用
主な副作用
最も多い副作用は下痢や軟便です。これは、薬が腸内の細菌バランスを変化させたり、クラブラン酸が腸を刺激したりすることで起こります。その他、吐き気、胃の不快感、発疹などが報告されています。
まれですが、注意すべき重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、重い皮膚障害、偽膜性大腸炎(血便を伴うひどい下痢)、肝機能障害などがあります。
副作用への対処法
- 下痢・軟便: 軽い場合は、整腸剤(ビオフェルミンなど)を一緒に処方されることもあります。ひどい下痢や血便が出た場合は、すぐに服用を中止し、医師に連絡してください。
- 発疹・かゆみ: ペニシリンアレルギーの可能性もあります。体に発疹が出た場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
オーグメンチンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 過去にペニシリン系薬剤でアレルギーを起こしたことがある方 (禁忌)
- 本剤の成分による黄疸や肝機能障害を起こしたことがある方 (禁忌)
- 伝染性単核球症と診断されたことがある方 (禁忌)※発疹が出やすくなります
- 重い腎臓の病気がある方
併用に注意が必要な薬
- ワルファリン(血液をサラサラにする薬)
- プロベネシド(痛風の薬)
- 経口避妊薬(低用量ピル): ピルの効果を弱めてしまう可能性があります。
- メトトレキサート(関節リウマチなどの薬)
使用上の注意
アルコール(お酒) | アルコールは体の免疫力を下げる可能性があります。治療中は、お薬の効果をしっかり得るためにも飲酒は控えましょう。 |
処方された日数は必ず飲み切る | これが最も重要です。症状が良くなっても自己判断で中断すると、菌が生き残り、再発や耐性菌(薬が効きにくい菌)の原因になります。 |
症状が改善しない場合は再診を | 服用を開始して2〜3日以上経っても、熱が下がらなかったり、症状が悪化したりする場合は、薬が効いていない可能性があります。自己判断で飲み続けず、処方した医師に相談し、再診を受けてください。 |
保管方法
- 湿気に弱いお薬です。直射日光や湿気を避け、室温(1~30℃)で保管してください
- 開封後は、PTPシートの状態でも、できるだけ早く使用(1か月以内)し、残った場合は保管せずに廃棄してください。
- 封入されている乾燥剤は使用しないでください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、オーグメンチンをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

オーグメンチンに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年8月現在、オーグメンチンと同じ成分の市販薬は販売されていません。
必ず医師の処方が必要なお薬です。
ジェネリック
2025年8月現在、日本国内でオーグメンチンと同じ成分のジェネリックは販売されていません。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- オーグメンチン配合錠125SS:約31.8円/錠(3割負担の場合:約10円)
- オーグメンチン配合錠250RS:約45.7円/錠(3割負担の場合:約14円)
※2025年8月19日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
オーグメンチン配合錠125SS/オーグメンチン配合錠250RS
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?
医師が治療上の有益性が危険性を上回ると判断した場合にのみ使用されます。自己判断で服用せず、必ず医師に相談してください。
Q.子どもでも飲めますか?
オーグメンチン配合錠は、錠剤を問題なく飲める年齢のお子さんであれば、体重に合わせて処方されることがあります。
しかし、錠剤が苦手な小さなお子さん向けには、同じ有効成分を含んだ甘い粉薬(ドライシロップ剤)クラバモックス小児用配合ドライシロップがあり、小児科ではそちらが一般的に処方されます。お子さんの年齢や体重、症状によって適切な薬と量が決まりますので、必ず医師の診察を受けて、指示に従ってください。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
眠くなる成分は含まれていないため、運転や機械の操作に影響は基本的にありません。
Q.いつから効き始めますか?
感染症の種類によりますが、服用後2~3日で、熱が下がったり痛みが和らいだりといった症状の改善が見られることが多いです。
Q.お酒(アルコール)との飲み合わせは?
治療期間中の飲酒は控えるのが望ましいです。アルコールは体の免疫力を下げる可能性があり、治療の妨げになることがあります。また、肝臓への負担を避ける意味でも休肝日としましょう。
Q.なぜ下痢をしやすいのですか?
抗生物質が腸内の良い菌にも影響を与えてしまうことと、配合されているクラブラン酸が腸を刺激することが原因と考えられています。ひどい場合は我慢せず医師に相談してください。
オーグメンチンの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!
オーグメンチンは、2つの成分が協力することで、薬の効きにくい細菌にも効果を発揮する、とても頼りになる抗生物質です。
一番のポイントは、症状が良くなっても、処方された分は必ず最後まで飲み切ること。これが、病気をしっかり治し、将来薬が効きにくくなる「耐性菌」を防ぐために非常に重要です。
「病院に行く時間がないけど、のどの痛みがひどくなってきた」 「このつらい症状、抗生物質が必要か相談したい」
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