「家族から、いびきがうるさい、息が止まっていると指摘された」 「しっかり寝ているはずなのに、日中の眠気がひどい…」
こんなお悩みはありませんか? もしかしたら、それは「睡眠時無呼吸症候群(SAS:サス)」かもしれません。
「SASかもしれないけど、検査って大変そう…」「入院が必要なの?」 「もしSASだったら、どんな治療をするんだろう?」
そんな不安や疑問をお持ちの方のために、この記事では睡眠時無呼吸症候群の「検査」と「治療」について、分かりやすく解説します。
目次
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:サス)とは、その名の通り「眠っている間に呼吸が止まったり(無呼吸)、浅くなったり(低呼吸)することを繰り返す病気」です。
寝ている間に空気の通り道(気道)が塞がってしまうことで、体は酸素不足に陥ります。すると、脳は危険を察知して無意識に何度も覚醒(目が覚める)ため、深い睡眠がまったくとれなくなります。
その結果、日中の耐えられない眠気や集中力の低下、さらには高血圧や心臓病などの重大な合併症を引き起こすリスクが高まります。

「そもそもSASってどんな病気なの?」 「なぜ呼吸が止まるの?原因は?」 SASの詳しい原因や、放置するリスクについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査
「SASの検査=入院が必要で面倒」と思っていませんか? SASの検査(簡易検査・精密検査)は、すべてご自宅にいながら保険適用で受けていただくことが可能です。
まずは医師にご相談ください。症状をお伺いし、SASが疑われる場合は、検査キットをご用意します。
①ご自宅での「簡易検査」
無呼吸の疑いがある方がする、最初の検査です。「簡易検査」という名前の通り、手に酸素を測定する機械をつけ、胸にもセンサーを装着して、一晩いつも通り寝るだけの非常に簡単な検査になります。
従来は鼻にチューブなどを装着するタイプもありましたが、いまは顔回りに装着するものがなく、睡眠の妨げになりにくいのが特徴です。 この検査で、寝ている間の酸素の状態をチェックし、無呼吸の疑いがあるかどうかを判断します。
保険適用が可能で、3割負担の場合は約3,000円の検査になります。
※簡易検査で問題がなければ経過観察となる場合もあります。
※簡易検査で中等症〜重症のSASが強く疑われる数値が出た場合は、ステップ2の精密検査を省略して、CPAP治療の開始をご提案する場合もあります。
②ご自宅or入院で「精密検査(PSG検査)」
簡易検査の結果、さらに詳しい検査が必要だと医師が判断した場合(軽症〜中等症が疑われる場合など)は、ご自宅で「精密検査(PSG検査)」を行います。
これは、簡易検査よりもさらに詳しく、脳の動き(脳波)やあごの動き、心電図など、睡眠中の様々な生体情報を測定する本格的な検査です。この結果で、SASかどうかを確定診断します。
保険適用が可能で、3割負担の場合は約12,000円の検査になります。
入院検査との費用比較
PSG検査は、従来は病院で1泊2日の入院(費用 20,000〜50,000円)が必要でした。ウチカラクリニックでは、この精密検査もご自宅で行えるため、費用も約12,000円(保険適用)と、大幅に抑えることができます。
③医師から結果説明
検査機器(簡易検査または精密検査)をご返送いただき、データの解析が完了しましたら(目安:ご返送から約1週間後)、再度診療をご予約ください。
医師が検査結果のデータを画面でお見せしながら、SASの重症度(AHI:無呼吸低呼吸指数)を分かりやすくご説明し、CPAP治療など、あなたに合った治療方針を一緒に決めていきます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療
検査でSASと診断された場合、その重症度や原因に合わせて、主に以下のような治療を行います。
CPAP(シーパップ)療法

SAS治療の最も標準的で効果的な治療です。 寝るときに鼻にマスクを装着し、機械から一定の圧力をかけた空気を送り込むことで、喉(気道)が塞がるのを防ぎます。
治療を始めたその日から、いびきや無呼吸が劇的に改善します。「朝までぐっすり眠れた」「朝の目覚めがスッキリした」「日中の眠気がなくなった」と、効果をすぐに実感される方が非常に多いのが特徴です。
簡易検査で「中等症」または「重症」と診断された方が、保険適用の対象となります。保険適用(3割負担)の場合、月額で約4,500円程度です。(毎月の定期的な受診費、機器のレンタル料・管理料など)
マウスピース(スリープスプリント)療法

主に「軽症」から「中等症」の方が対象となる治療法です。CPAPがどうしても合わない方にも選ばれることがあります。
保険適用(3割負担)の場合、おおよそ15,000円〜20,000円程度が目安 となります。(マウスピース本体の費用に加えて、歯科での診察料や型取り、調整料などが含む)
寝るときに専用のマウスピースを装着し、下の顎を少し前に出すことで、気道が塞がるのを防ぎます。
生活習慣の改善
SASの原因が「肥満」にある場合、CPAPなどの治療と並行して、生活習慣の改善が不可欠です。
- 減量(ダイエット): 最も重要です。首回りや喉の脂肪が減ることで、気道の圧迫が改善されます。
- 禁酒・節酒: アルコールは筋肉を緩ませるため、寝る前に飲むと気道が塞がりやすくなります。
- 禁煙: タバコは喉の粘膜を炎症させ、気道を狭くする原因になります。
- 横向きで寝る: 仰向けで寝ると重力で舌が落ち込みやすいため、横向きで寝る工夫(抱き枕など)も有効です。
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いびきや眠気の裏に隠れた病気を、もう放置しないでください。 「こんなこと相談していいのかな?」と迷ったら、まずはお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。
オンライン診療での詳しい流れや、検査キットについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

よくある質問【FAQ】
自宅での簡易検査は難しくないですか? どんな機械ですか?
ご安心ください。検査はとても簡単です。指先にクリップのようなセンサーをつけ、鼻に呼吸を測るチューブを装着して、いつも通り寝ていただくだけです。痛みもなく、ご自身で簡単に装着できる機械をお送りします。
自宅の簡易検査だけで、ちゃんと診断できるのですか?
簡易検査は、睡眠中の呼吸の状態や体内の酸素濃度を測り、「SASの疑いがどの程度あるか」を調べるための非常に有効な検査です。この検査結果で重症度が一定以上と判断されれば、CPAP治療の保険適用が可能となります。
SAS治療(CPAPやマウスピース)を自費で行う場合の費用は?
保険適用外(自費診療)の場合、費用は医療機関により異なりますが、以下が目安です。
- CPAP(シーパップ)療法: 機器本体を自費で購入する必要があり、約30万~50万円程度かかります。加えて、消耗品代や診察料も全額自己負担となります。
- マウスピース(スプリント): 歯科医院で自費作製する場合、約5万~10万円程度が目安です。
いずれも保険適用(CPAPは月額約4,500円、マウスピースは約1.5万~2万円)と比べて非常に高額になります。まずは検査を受けて保険適用を目指すことをお勧めします。
オンライン診療での検査や治療は、保険適用になりますか?
はい、ウチカラクリニックの睡眠時無呼吸症候群の診療(簡易検査、CPAP治療の導入・管理など)は、保険適用となります。通院と同じように、健康保険をご利用いただけますのでご安心ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたら、生命保険や医療保険は支払われますか?
SASと診断されただけで保険金が支払われることは稀です。ただし、ご契約内容によっては、以下のケースで支払い対象となる可能性があります。
- 検査や手術のために「入院」した場合(入院給付金など)
- CPAP治療が、保険の定める「特定在宅治療」などに該当した場合
- SASが原因で「心筋梗塞」や「脳卒中」などを発症した場合
詳しくは、ご加入の保険会社に「SASと診断され、CPAP治療(または検査)を受ける」と直接ご確認ください。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、放置すると命に関わる病気のリスクを高めますが、「検査で正しく診断」し、「CPAPなどで適切に治療」すれば、必ず改善できる病気です。
「検査が面倒」という時代は終わりました。ご自宅で簡単にできる検査で、あなたの睡眠の質を調べてみませんか?
まずはウチカラクリニックのオンライン診療で、あなたの不安なお気持ちを、お気軽にお聞かせください。
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ウチカラクリニックは、あなたの快適な睡眠と健康な毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。













