「一度治ったと思ったのに、また黄色い鼻水が出てきた…」「副鼻腔炎って人にうつるの?家族にうつさないか心配」
副鼻腔炎に悩む多くの方が、こうした「なぜ自分が?」「いつまで続くの?」という不安を抱えて診察室を訪れます。
副鼻腔炎は、放置すると日常生活に影響を与え、仕事や家事の集中力を奪ってしまいます。しかし、正しくその「正体」を知れば、怖がる必要はありません。
なぜ起こるのか、周りへの感染リスクはあるのか、そしてなぜ繰り返してしまうのか。完治を目指すために必要な知識を、医師が分かりやすく解説します。
そもそも副鼻腔炎(蓄膿症)とは?はこちらの記事で解説しています。
目次
副鼻腔炎の主な4つの原因。なぜ起こる?
副鼻腔炎が起きるパターンは、大きく分けて4つあります。
風邪の悪化
最も一般的なルートです。鼻の出口(自然口)が腫れで閉じ、空気が入れ替わらなくなった「酸欠状態」の副鼻腔内で細菌が繁殖します。

アレルギー

花粉症やダニアレルギーで粘膜が常に腫れていると、副鼻腔の出口が慢性的に狭くなり、膿が溜まりやすくなります。
歯(歯性上顎洞炎)
慢性副鼻腔炎の約10%前後(報告により幅があります)を占めるとされる重要な原因です。上の奥歯の根っこが副鼻腔に近いため、虫歯や歯周病の菌(主に嫌気性菌)が壁を越えて侵入します。
「片方だけ症状がある」「鼻水が強烈に臭う」場合は、歯科治療との並行が必要です。
カビ(真菌性副鼻腔炎)
細菌ではなく「真菌(カビ)」が原因となるケースです。これには大きく2つのタイプがあります。
- 真菌球(非浸潤型):免疫が正常な方にも起こり、鼻の奥にカビの塊ができます。基本は手術での除去が必要です。
- 浸潤型真菌症:糖尿病の方や免疫が低下している方に起こり、急激に進行することがあります。強い痛みや発熱を伴う場合は、緊急の対応が必要です。
鼻の真ん中の壁が曲がっている「鼻中隔湾曲症」や、鼻のポリープ(鼻茸)がある方も、物理的に出口が塞がりやすいため、上記の影響をより強く受けやすくなります。
副鼻腔炎(蓄膿症)はうつる?「感染」の仕組み
「副鼻腔炎の膿が他人にうつるのではないか」と心配される方は多いですが、「副鼻腔炎という状態(溜まっている膿)そのものが強い感染源となって、他人にうつる」ことは一般的ではありません。
しかし、背景にある「感染」については正しく理解しておく必要があります。
鼻の炎症そのものはうつらない
副鼻腔炎は、顔の奥にある空洞(副鼻腔)での「二次的な炎症」です。たとえ隣の人が深刻な副鼻腔炎であっても、その炎症があなたに直接飛び火して、いきなり副鼻腔炎になることはないので安心してください。
「きっかけのウイルス」はうつります(一次感染)
副鼻腔炎の多くは、風邪に続いて発症します。風邪の原因となるライノウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルスなどは飛沫や接触によって容易に感染します。
原因の多くはこれら風邪ウイルスであり、その段階では周囲にうつり得ます。周りの人が同じ風邪をひき、結果としてその人も副鼻腔炎を発症するという「連鎖」は起こり得ます。

「細菌」による二次感染
風邪ウイルスで鼻の粘膜が腫れ、副鼻腔の出口が塞がると、中で細菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスなど)が増殖し、膿が溜まります。
この段階で増えている細菌は、もともと鼻や喉にいる常在菌が、弱った粘膜を狙って増えたものであることも多いです。副鼻腔炎の膿そのものが、新型ウイルスのような強烈な感染力で爆発的に広がることはありません。
とはいえ、細菌を含んだ飛沫への基本的な注意(咳エチケットなど)は欠かさないようにしましょう。
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副鼻腔炎(蓄膿症)が繰り返す理由
副鼻腔炎を繰り返すのは、あなたが弱いからではなく、「鼻の環境」に何らかの課題があるからです。
細菌のバリア「バイオフィルム」の関係
なかなか治らない慢性的な炎症の背景には、「バイオフィルム」の関与が示唆されています。これは細菌が集団で作り出す「膜」のようなバリアで、これに守られると抗生物質などの治療薬が中に届きにくくなり、炎症が長引く一因となり得ます。
慢性化の「悪循環」
症状が12週間以上継続し慢性化すると、粘膜そのものが厚く変化し、鼻茸ができやすくなります。すると「さらに出口が塞がる → 膿が溜まる → さらに腫れる」という悪循環(閉鎖循環)に陥ります。
こうなると、ちょっとした風邪をきっかけに、すぐに膿が溜まってしまう「リピーター」状態になってしまいます。
飲み薬だけでの改善が難しい場合は、手術で溜まった膿や鼻茸を取り除くことで、根本的な治療が期待できます。手術の詳細は🔗副鼻腔炎(蓄膿症)の手術についてをご覧ください。

ストレスと副鼻腔炎の関係
「ストレスで副鼻腔炎になりますか?」という質問をよく受けますが、医学的に見て、ストレスが直接的に細菌や膿を生み出すわけではありません。
しかし、ストレスは免疫や粘膜の防御機能に影響し、症状を悪化・長期化させる要因となる可能性があります。
自律神経と粘膜防御(粘液・線毛クリアランス)への影響
鼻の粘膜には異物を外に運ぶ機能(線毛運動など)があります。過度なストレスは睡眠不足や生活リズムの乱れを引き起こし、こうした鼻の「お掃除機能」や防御力を低下させ、風邪をひきやすくなったり症状が長引いたりする一因になります。
免疫力の低下
疲れが溜まると、普段なら追い返せるウイルスや細菌に負けてしまい、副鼻腔への侵入を許しやすくなります。
忙しい時期に鼻が重くなるのは、体が「もう限界だから休んで!」とサインを送っている証拠かもしれません。
よくある質問 (FAQ)
Q1. タオルや食器を分けたほうがいいですか?
副鼻腔炎の膿そのものに触れてうつるリスクは低いですが、背景にある「風邪ウイルス」は共有タオルなどを介して感染します。ご家族に広めないためには、タオルの共有を避け、手洗いを徹底するのが最も効果的です。
Q2. ストレスを解消すれば副鼻腔炎は自然に治りますか?
ストレス解消は免疫の土台を整えるために重要ですが、膿が溜まって細菌感染を起こしている場合は、それだけで完治させるのは難しいこともあります。ただし、軽度のウイルス性副鼻腔炎であれば、休息と鼻洗浄などで自然に治ることもあります。
Q3. 「うつる」のが心配です。キスなどでうつりますか?
副鼻腔炎という疾患がうつるわけではありませんが、原因となるウイルスや細菌は唾液を介して伝播する可能性があります。「副鼻腔炎がうつる」というよりは「風邪や細菌を移し合う」リスクがあるため、症状が強い時期は控えるのが無難です。
Q4. 膿性の鼻水(色がついた鼻水)があれば、必ず抗生物質が必要ですか?
いいえ、必ずしも必要ではありません。膿性の鼻水があっても、多くはウイルス性で自然に軽快します。抗菌薬(抗生物質)の検討が必要になるのは、一般的に「10日以上症状が改善しない」「一度良くなってから悪化する」「高熱や激しい顔面痛を伴う」といった条件に当てはまる場合です。
Q5. 家族にうつさないために、何に気をつければいいですか?
基本は「風邪の予防」と同じです。手洗い、うがい、そしてお互いの手が触れる場所の消毒、共有タオルを避けること。これらは家族をウイルスから守るための確実な方法です。
Q6. 自然に治ることはありますか?
はい、あります。特に風邪に伴う急性の副鼻腔炎の多くは、適切な休息や市販の鼻洗浄などを行うことで、1〜2週間程度で自然に治っていきます。ただし、症状が長引く(12週間以上)場合は慢性化している可能性があるため、早めに医師に相談しましょう。
副鼻腔炎の原因・感染の不安はウチカラクリニックオンライン診療へ!
今回は、副鼻腔炎を引き起こす細菌やウイルスのメカニズム、周囲への感染リスク、悪化させる要因について詳しく解説しました。
副鼻腔炎は、風邪やアレルギー、物理的な鼻の構造など、複雑な要因が重なって起こるものです。決してあなたのせいだけではありません。大切なのは「なぜ?」と悩むことより、現状に対して「どう正しく対処するか」です。
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。













