「鼻が詰まって眠れない」「下を向くと顔が痛む」
「ドロッとした黄色い鼻水が出る…」
もしあなたがそんな不快な症状に悩まされているなら、それは単なる鼻炎ではなく、「副鼻腔炎(蓄膿症)」かもしれません。
副鼻腔炎は放置すると慢性化し、完治までに長い時間がかかることもある病気です。
しかし、正しく理解して適切なケアを行えば、スッキリとした快適な鼻呼吸を取り戻すことが可能です。
本記事では、副鼻腔炎の原因から症状、そして最新の治療法や自宅でできるケアまで、医師の視点で解説します。
副鼻腔炎(蓄膿症)とは?主な症状と特徴
実は「ただの鼻炎」ではありません
鼻の穴(鼻腔)の周りには、実は「副鼻腔」という4つの大きな部屋があります。普段は空気で満たされているこの部屋の粘膜に炎症が起き、分泌物(膿や粘液)が溜まりやすくなった状態が副鼻腔炎です。

「ただの鼻水」だと思われがちですが、副鼻腔という空洞内でのトラブルです。
風邪の後に一時的に起こる「急性」から、12週間(3ヶ月)以上症状が続く「慢性」まで、その経過はさまざまです。
「蓄膿症」と呼ぶのはもう古い?
「私は蓄膿症だから…」と心配される方も多いですが、現在専門的には「副鼻腔炎」と呼ぶのが一般的です。蓄膿症はあくまで「膿が溜まっている状態」を指す、かつての呼び名。呼び方は違っても、私たちが目指すゴールは一つ、「副鼻腔の炎症を鎮め、クリアな状態に戻すこと」です。
副鼻腔炎の典型的な症状チェック(鼻水・頭痛・顔の痛み)
副鼻腔炎は、単に「鼻が詰まる」だけではありません。体が発しているサインに耳を傾けてみましょう。
1. 鼻のサイン
- 鼻水の色が変わる:透明だった鼻水が、黄色や緑色に。これは強い炎症を反映していますが、色だけで直ちに「細菌感染」とは断定できません。「10日以上よくならない」「一度よくなってから再燃した」「39℃以上の高熱と強い顔面痛がある」などの経過がある場合に、細菌による感染を強く疑います。
- 後鼻漏(こうびろう):鼻水が前に出ず、喉の方へドロッと流れていく感覚。これが原因で「痰が絡む」「咳が止まらない」という症状に悩む方も多いです。
2. 「痛み」と「重み」のサイン
副鼻腔は顔の広い範囲に広がっているため、場所によって痛みが変わります。
- 頬が痛む:上顎洞(じょうがくどう)の炎症
- 額や眉間が重い:前頭洞(ぜんとうどう)の炎症
- 目の奥や頭の芯が痛い:篩骨洞(しこつどう)・蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の炎症
「特に下を向いた時にズンと重くなる」のは、副鼻腔内の炎症や、空気の通り道が塞がることによる圧の変化などで、痛みを感じやすくなるため。これは副鼻腔炎に非常に特徴的な症状です。

3. 感覚と匂いのサイン
- 嫌な臭いがする:常に何かが腐ったような、生臭い感じがする。
- 味がわからない:匂いを感じる場所が炎症で塞がると、食べ物の味も鈍くなります。
これらの具体的な症状や自宅でのチェック法については、こちらの記事【症状別に解説】副鼻腔炎チェックリストで詳しく解説しています。
急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の違い|
放置するリスク
副鼻腔炎には、大きく分けて2つのステージがあります。
急性副鼻腔炎:風邪の後が要注意
風邪を引いて1週間ほどした頃、「鼻水が黄色くなってきた」「頬が痛い」となったら、それは急性副鼻腔炎のサインかもしれません。
多くは1〜2週間で改善しますが、重症化すると強い顔面痛や熱が出ることもあります。
慢性副鼻腔炎:いわゆる「蓄膿症」への入り口
症状が12週間(3ヶ月)以上続いてしまうと「慢性」と呼ばれます。
ここまで来ると、鼻の中に「鼻茸(ポリープ)」というプニプニしたデキモノができてしまうことも。こうなると、飲み薬だけでは時間がかかったり、手術が必要になったりすることもあります。
もし「薬を飲んでも一向に良くならない」という場合は、手術という選択肢が解決の近道になることもあります。
具体的な内容は【医師解説】副鼻腔炎(蓄膿症)の手術内容・費用・リスクを参考にしてください。
「まだ大丈夫」という自己判断が、一番の長引きの原因。
詳しい原因や再発予防については、なぜ繰り返す?副鼻腔炎の原因と再発防止策をご覧ください。
すぐに受診すべき緊急サイン
副鼻腔炎の炎症が目や脳に波及することがあります。以下の症状がある場合は、早急に受診(夜間なら救急外来も検討)してください。
- 目の周りの腫れや赤み
- 視力の低下、物が二重に見える(複視)
- 今まで経験したことのない、耐えがたいほどの激しい頭痛
- 意識がぼんやりする、呼びかけへの反応が鈍い
- 首の後ろが硬くなり、動かしにくい(髄膜炎の疑い)
- 39℃以上の高熱が続き、顔面痛が非常に強い
病院での検査と診断
何科を受診すべき?
結論からお伝えすると、迷わず「耳鼻咽喉科(耳鼻科)」を受診してください。
「熱があるから内科かな?」と迷われる方も多いですが、鼻の奥の状態を確認できる内視鏡やCT検査、そして溜まった鼻水を直接吸い出すといった専門的な処置は、耳鼻科でしか受けられません。早期改善を目指すなら、鼻の専門医に診てもらうのが一番の近道です。
病院で行われる主な検査
「耳鼻科に行くと何をされるかわからない…」という不安もあるかと思いますが、現代の診察は非常にスムーズに行われます。
1. 問診:いつから、どこが、どのように痛むかを伺います。
2. 鼻鏡・内視鏡検査:細いカメラで鼻の奥を覗います。膿が出ている場所や鼻茸の有無が一目でわかります。
3. CT検査:慢性化している場合や、手術を検討する場合、あるいは合併症や別の重篤な病気が疑われる場合に非常に役立ちます。急性で典型的な経過の場合には、必ずしも最初から必要というわけではありません。
病院に行く時間がない…そんな時は「オンライン診療」を!
「病院に行く時間がない」 「待合室にいるのを知り合いに見られたくない」
そんなあなたのための新しい選択肢が「オンライン診療」です。
オンライン診療なら、お手持ちのスマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受け、処方薬を受け取ることができます。
保険適応可能で、システム利用料も0円!診察料は対面の病院とほぼ同じです!
(心療内科ではシステム手数料をいただいております。)
\ オンライン診療の3つのメリット /
①自宅で完結、待ち時間ゼロ
予約から診察、決済まで全てオンライン。病院での長い待ち時間や、通院の手間がありません。
24時間365日いつでも予約可能で、早朝/夜間や土日も診療中!

②薬は近くの薬局or自宅への郵送で!
診察後、ご希望の近くの薬局でお薬受け取れます。
薬局に行けない場合でも、お薬は郵送可能!最短で当日中に処方薬が発送され、ご自宅のポストに届きます。

③感染リスクなし
病院の待合室などで、他の病気に感染する心配がありません。体調が悪い時だからこそ、安心して利用できます。

一人で抱え込まず、まずはあなたの今の気持ちや状況を、私たちにお聞かせください。専門医が、あなたに合った解決策を一緒に考えます。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
※オンライン診療では各種検査は行えません。
副鼻腔炎(蓄膿症)の治し方|病院の治療とセルフケア
治療の基本は、「溜まりすぎた膿を出し、換気を良くして、炎症を鎮めること」です。
1. 医師による「プロの治療」
- ネブライザー(吸入):細かいミスト状の薬を鼻から吸い込み、粘膜の炎症を抑える補助的な処置です。
- お薬:細菌感染が疑われる場合の抗菌薬(抗生物質)や、ドロドロの鼻水を出しやすくする去痰薬・粘液調整薬を処方します。抗菌薬は、経過から細菌性だと医師が判断した場合(例:10日以上改善しない、二峰性悪化、高熱+強い顔面痛など)に使用を検討します。
「どの薬が自分に合う?」と気になる方は、専門医が教える副鼻腔炎の有効薬ガイドが参考になります。
2. 毎日の「おうちケア」
治療をスピードアップさせるのが、自宅でのケアです。
- 鼻うがい(鼻洗浄):鼻腔内の粘液や刺激物を洗い流して排出を助ける、有効なケアです。
- 【重要】水と衛生: 鼻うがいに使う水は、必ず「滅菌水・蒸留水」か「一度沸騰させて冷ました水」を使用してください。水道水をそのまま使うことは、重篤な感染症のリスクがあるため厳禁です。
- 加湿と水分:鼻水を固まらせないよう、加湿器を使ったりこまめに水分補給をしたりすることが大切です。
具体的なやり方は、自宅でできる!副鼻腔炎を正しく改善するセルフケアで詳しく解説しています。

よくある質問 (FAQ)
Q1. 副鼻腔炎は自然に治りますか?
ごく軽いものは免疫力で治ることもありますが、症状が10日以上長引いたり、強い顔面痛や再悪化があったりする場合は細菌が増殖している可能性があります。自然治癒を待ってこじらせると、数ヶ月におよぶ治療が必要になる「慢性」に移行しやすいため、早めの対処をおすすめします。
Q2. 市販の風邪薬で代用できますか?
一時的に症状を抑えることはできますが、風邪薬は「鼻水を止める(乾かす)」成分が入っていることが多く、副鼻腔炎の場合は逆効果(鼻水が詰まって出にくくなる)になることもあります。専用の去痰薬や抗生物質とは役割が異なります。
Q3. 手術は痛いですか?怖いのですが…
現在は「内視鏡」を使った、顔を切らない鼻の中から行う手術(ESS)が主流です。麻酔下で行うため手術中に痛みを感じることはありません。術後は一時的な違和感や出血が出ることもありますが、多くの方は生活の質(QOL)の改善が期待できます。
Q4. 匂いがしなくなりました。もう治りませんか?
嗅覚障害は副鼻腔炎の代表的な症状ですが、多くは炎症が鎮まるにつれて徐々に回復します。ただし、長引いてしまうと嗅覚の回復に時間がかかることもあるため、「匂いがわからない」と感じた段階で早めに受診することが重要です。
Q5. 筋トレや運動はしても大丈夫ですか?
急性期で頭痛や熱があるときは、血管が広がって痛みが増すため控えましょう。
症状が安定していれば適度な運動は問題ありませんが、体力を回復させることが最優先です。
副鼻腔炎の治療はウチカラクリニックオンライン診療へ!
今回は、鼻詰まりや黄色い鼻水、顔の重だるさといった「副鼻腔炎(蓄膿症)」の症状と原因、そして最新の治療法について網羅的に解説しました。
副鼻腔炎は、決して「ただの鼻炎」ではありません。放置すると慢性化し、嗅覚障害や手術が必要な状態にまで悪化することもあります。しかし、正しい知識を持ち、早めに適切な薬物治療とセルフケア(鼻うがい等)を開始すれば、スッキリとした快適な鼻呼吸を取り戻すことが可能です。
ウチカラクリニックのオンライン診療なら、お忙しい方でもご自宅から気軽に医師の診察を受けることができ、最適な処方薬をご提案します。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 薬は郵送or近くの薬局で受け取り可能
一人で悩まず、ぜひ一度ウチカラクリニックまでご相談ください。
オンライン診療なら
ウチカラクリニックで!
- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00
診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
無料かんたんチェック!
主な診療科目
- 一般内科
- 皮膚科
- 小児科
- 耳鼻咽喉科
- 婦人科
- 泌尿器科
- 心療内科
- 発熱外来
- ピル外来
- 生活習慣病
- アレルギー外来
- AGA・ED
- 肥満症外来
この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。













