「足の指の間がかゆくて、皮がむけてきた…」 「体にできた輪っか状の発疹が、だんだん広がってきた…」 「しつこい水虫を、今度こそしっかり治したい！」
こうした「水虫」や「たむし」の症状に、1日1回の使用で効果を発揮する塗り薬が、今回ご紹介する「ゼフナート」です。
この記事では、水虫などの原因となる「真菌（カビ）」を退治するお薬、ゼフナートについて、その効果や副作用、正しい使い方を医師が分かりやすく解説していきます。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも
水虫の治療が可能！
- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間：09:00-22:00
オンラインで診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
皮膚科のオンライン診療
INDEX
ゼフナートとは？効果は？
ゼフナートは、水虫やたむしの原因となる「白癬菌（はくせんきん）」という真菌（カビ）を退治する「抗真菌薬」の塗り薬です。
原因菌の増殖を抑え、殺菌することで、かゆみや皮むけ、赤みなどの症状を改善します。
医療機関では、「ゼフナートクリーム2%」や、液体タイプの「ゼフナート外用液2%」が処方されます。
ゼフナートの成分
ゼフナートの主役は、「リラナフタート」という成分です。
この成分は、真菌（カビ）が自分自身を守るために必要な「細胞膜」という壁のようなものを作る過程を邪魔します。これにより、真菌は増殖できなくなり、やがて死滅していきます。
リラナフタートの大きな特徴は、皮膚の角質層（一番外側の層）に長く留まる性質（貯留性）が高いことです。そのため、1日1回の使用で効果が24時間持続し、塗り直しの手間が少ないというメリットがあります。
ゼフナートの効果
- しつこいかゆみ、赤み、ただれを改善する
- ジュクジュクした水ぶくれや、カサカサの皮むけを治す
- 真菌の増殖を抑え、感染の広がりを防ぐ
どんなときに使う？（適応疾患・部位）
ゼフナートは、「白癬菌」が原因の病気に特化して使われます。
- 白癬（はくせん）：
- 足白癬（水虫）
- 体部白癬（ぜにたむし）
- 股部白癬（いんきんたむし）
同じ抗真菌薬でも、カンジダ症や癜風（でんぷう）、脂漏性皮膚炎には保険適用がなく、効果も期待できません。あくまで白癬菌に特化したお薬です。
ゼフナートはオンライン診療で出せる？
「水虫の治療を続けたいけど、病院に行く時間がない…」「1日1回で済む薬なら、続けられそう」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ゼフナートのような白癬（水虫）のお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、継続処方を受けたりすることが可能です。
（未診断の場合は、診断をするためには対面診療での検査が必要です）
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ゼフナートに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
デリケートな悩みや、急な発症で外出が難しい場合に非常に便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ゼフナートの使い方（用法・用量）
1日1回、清潔にした患部に塗布します。
お風呂上がりなど、皮膚をよく洗って乾燥させてから塗るのが効果的です。
症状が出ている部分だけでなく、その周りも含めて少し広めに塗りましょう。特に足水虫の場合は、指の間や足の裏全体に塗ることが推奨されます。
症状が良くなっても、絶対に自己判断で塗るのをやめないでください。 水虫の原因菌は非常にしぶとく、かゆみが消えても皮膚の奥に潜んでいます。医師から指示された期間、根気よく治療を続けることが完治への鍵です。
ゼフナートの副作用
塗り薬なので全身への影響はほとんどなく、副作用も少ないお薬です。
副作用
- 塗った場所のかぶれ（接触皮膚炎）、赤み
- かゆみ、刺激感、ひりひり感
- 皮膚の乾燥
副作用が出たときの対処法
塗った部分に強い刺激感や、かぶれなどの症状が現れた場合は、使用を中止し、処方した医師や薬剤師に相談してください。
ゼフナートの注意事項・禁忌
使ってはいけない方
使ってはいけない場合 （禁忌）
- 過去にゼフナート（リラナフタート）でアレルギー症状を起こしたことがある方
併用に注意が必要な薬
塗り薬なので、飲み薬との間で特に問題となる飲み合わせは、基本的にありません。
使用上の注意
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避けて保管しましょう。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
塗り忘れたら？
気づいた時点で、すぐに1回分を塗ってください。
1日1回のお薬なので、次の日からはまたいつも通りに塗布を続ければ問題ありません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ゼフナートの処方や水虫など皮膚トラブルの治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。
ゼフナートに市販薬はある？値段は？
市販薬
「ゼフナートEX」シリーズとして、クリームや液剤などの市販薬が販売されています。
ただし、市販薬はあくまで「水虫・たむし」への使用が想定されています。
その症状が本当に白癬菌によるものか、自己判断が難しい場合や、使っても良くならない場合は、必ず医療機関を受診してください。
ジェネリック名
2025年5月25日現在、ゼフナートのジェネリック医薬品（後発品）は発売されていません。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ゼフナートクリーム2%（10g）：1本あたり 約392.1円
（3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約118円） - ゼフナート外用液2%（10mL）：1本あたり 約392.1円
（3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約118円）
※2025年5月25日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問（FAQ）
Q. 妊娠中や授乳中でも使えますか？
治療によるメリットがリスクを上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。安全性が完全に確立されているわけではないため、自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
Q. 子供でも使えますか？
小児に対する安全性は確立されていませんが、医師の判断のもとで使用されることがあります。
Q.1日1回で本当に効くの？
はい。有効成分が皮膚の角質層に長く留まるように設計されているため、1日1回の塗布で十分な効果が持続します。
Q.ステロイドは入っていますか？
いいえ、入っていません。 ケトコナゾールは、炎症を抑えるステロイドではなく、原因となるカビを殺す「抗真菌薬」です。
Q. カンジダ症や脂漏性皮膚炎には効きますか？
効きません。 ゼフナートの保険適用は「白癬」のみです。これらの病気には、ニゾラールなど他の抗真菌薬が使われます。
Q. ラミシールクリームとの違いは？
有効成分は異なりますが、どちらも「スクアレンエポキシダーゼ阻害薬」という同じ系統で、白癬菌に高い効果を示します。ゼフナートは角質への貯留性が高く1日1回で効果が持続するのが特徴ですが、ジェネリック医薬品がありません。一方ラミシールはジェネリックがあり、薬価を抑えられます。
Q. いつから効きますか？水虫が治ったと思ったらやめていいですか？
絶対にダメです。 これが水虫治療で最も多い失敗例です。かゆみが消えても、菌はまだ皮膚の奥に潜んでいます。ここでやめると、すぐに再発してしまいます。医師の指示がなくても、最低1ヶ月は症状のあった範囲より広めに塗り続けてください。
まとめ
ゼフナートは、1日1回の使用で済む、白癬（水虫・たむし）に特化した効果的な塗り薬です。
市販薬も手に入りやすいですが、その症状が本当に白癬菌によるものなのかを正しく診断してもらうことが、完治への一番の近道です。自己判断で湿疹などと間違えてしまうと、治らないばかりか悪化する可能性もあります。
そして、治療で最も重要なのは「かゆみが消えても、菌はまだいる」という意識を持ち、医師の指示通り、根気強く治療を続けることです。
この記事が、ゼフナートへの理解を深め、つらい水虫を正しく治療するための一助となれば幸いです。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも
水虫の治療が可能！
- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間：09:00-22:00
オンラインで診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
皮膚科のオンライン診療
