
「白やグレーのTシャツが、汗ジミのせいで着られない…」 「プレゼン中、ワキの汗が気になって集中できない…」
多くの方が抱える、つらい「ワキ汗」のお悩み。そんな悩みを解決する選択肢として、今回ご紹介するのが「ラピフォートワイプ」というお薬です。
この記事では、「1回使い切り」のシートタイプで手軽に使えるワキ汗治療薬、ラピフォートワイプについて、その効果や副作用、正しい使い方を医師が分かりやすく解説していきます。
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ラピフォートワイプとは?効果は?
ラピフォートワイプは、ワキの下の過剰な汗(原発性腋窩多汗症)を抑えるための、1回使い切りの「拭き取りシート」タイプのお薬です。
「ラピフォートワイプ2.5%」という名称で、1枚ずつ個包装されたシートで処方されます。

ラピフォートワイプの成分
ラピフォートワイプの主役は、「グリコピロニウムトシル酸塩水和物」という成分です。
私たちの体は、脳からの「汗を出せ!」という指令が神経を伝わり、最終的に「アセチルコリン」という物質が汗腺にくっつくことで汗が出ます。
ラピフォートワイプに含まれる成分は、このアセチルコリンが汗腺の受け皿にくっつくのを、ワキの皮膚で直接ブロックします。汗を出すための最終指令が届かなくなるため、汗の分泌が抑えられるという仕組みです。
ラピフォートワイプの効果
ワキの下をシートで拭くことで、有効成分が皮膚に浸透し、過剰な汗の分泌そのものを減らすことができます。
汗の量が減ることで、衣服の汗ジミが気にならなくなったり、汗が原因となるニオイの発生が軽減されたりする効果も期待できます。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)
ラピフォートワイプはワキ汗専用に開発されたお薬です。手や足、顔など、ワキ以外の部位には使用できません。
ラピフォートワイプはオンライン診療で出せる?
「忙しくてなかなか病院に行けない」「定期的なお薬なのでオンラインで処方してもらえたら…」と考える方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ラピフォートワイプのような多汗症のお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ラピフォートワイプに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
お薬のことはもちろん、食事や運動といった生活習慣に関するアドバイスも、経験豊富な医師が親身になってお話を伺います。
ラピフォートワイプの使い方(用法・用量)
ラピフォートワイプは、その手軽さと衛生的な点が大きな特徴です。
1日1回、1枚のワイプ(シート)を使って、両方のワキの下を拭きます。
- 使用する直前に個包装の袋を開封します。
- シートを広げ、片方のワキをまんべんなく拭きます。
- 同じシートを使って、もう片方のワキも拭きます。
- 使用後はシートを捨て、すぐに石鹸で手をよく洗ってください。
※お風呂上がりなど、ワキが清潔で乾いた状態で使用するのがおすすめです。
※シートは1回使い切りです。一度使ったシートを再利用しないでください。

ラピフォートワイプの副作用
塗り薬(拭き取り薬)のため全身への影響は少ないですが、副作用が起こる可能性はあります。
主な副作用
薬を拭いた場所に起こる皮膚症状が中心です。
- 紅斑(赤み)
- 湿疹、皮膚炎(かぶれ)
- そう痒感(かゆみ)
頻度は低いですが、有効成分が体内に吸収されたり、薬がついた手で目をこすったりすることで、以下のような全身性の副作用(抗コリン作用)が起こることがあります。
- 散瞳(瞳孔が開く)、霧視(かすみ目)、羞明(まぶしさ)
- 口の渇き(口渇)
- 排尿困難(尿が出にくい)
副作用が出たときの対処法
ワキに赤み、かぶれ、かゆみなどの皮膚症状が出た場合は、使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
頻度は多くはありませんが、目のかすみ・眠気などの症状がある間は、自動車の運転や危険を伴う機械の操作は絶対にしないようにしましょう。
ラピフォートワイプの注意事項・禁忌
使ってはいけない方
使ってはいけない場合 (禁忌)
- 閉塞隅角緑内障の方
- 前立腺肥大などによる排尿障害がある方
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
使うときに特に注意が必要な方
- 開放隅角緑内障の方
- 排尿障害のある方(前立腺肥大症などを除く)
- 妊婦、授乳婦の方
使用上の注意
薬液が目に入ると、瞳孔が開くなどの副作用が起こりやすくなります。使用後は必ず石鹸で手を洗い、目をこすらないようにしてください。シートは再利用せず、使用後はすぐに捨ててください。
傷や湿疹、ただれなど、異常のある部位には塗らないでください。
保管方法
- 高温や凍結を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
使い忘れたら?
使い忘れたことに気づいたら、その日のうちであれば、気づいた時点で1回分を使用してください。
翌日になってから気づいた場合は、忘れた分はとばして、その日に1回分だけ使用しましょう。絶対に1日に2回使ってはいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ラピフォートワイプの処方や多汗症の治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ラピフォートワイプに市販薬はある?値段は?
市販薬
医療用の「ラピフォートワイプ」と全く同じ有効成分・同じ作用を持つ市販薬は、現在のところありません。
ラピフォートワイプを使用するには、医師の診断と処方が絶対に必要です。
ジェネリック名
2025年5月24日現在、ラピフォートワイプのジェネリック医薬品(後発品)は発売されていません。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ラピフォートワイプ2.5%:1包あたり 約179.6円
(3割負担の場合、自己負担額は1包あたり約54円)
※2025年5月24日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊婦や授乳中でも使えますか?
どちらもまだ安全性が十分に確立されていないため、必ず事前に医師に相談し、指示に従ってください。治療によるメリットが大きいと判断される場合は投与することもあります。
Q. 子供でも使えますか?
はい、9歳以上の小児から使用することができます。
Q. ラピフォートワイプはいつから効果が出ますか?
個人差はありますが、多くの場合、使用開始から1~2週間程度で効果を実感し始めます。まずは医師の指示通りに継続することが大切です。
Q. ラピフォートワイプとエクロックゲルとの違いは何ですか?
どちらもワキ汗に有効な抗コリン薬ですが、主な違いは剤形です。ラピフォートワイプは「1回使い切りのシートタイプ」で衛生的、エクロックゲルは「ボトルに入ったゲルタイプ」でゴミが少ないなどの特徴があります。有効成分も異なるため、副作用の出方なども含め、医師と相談してご自身に合った方を選びましょう。
まとめ
ラピフォートワイプは、1日1回、シートでワキを拭くだけという手軽で衛生的なワキ汗治療薬です。
個包装で持ち運びにも便利なため、旅行先などでも手軽にケアを続けることができます。
一方で、かぶれなどの皮膚症状や副作用には注意が必要です。大切なのは、医師の診断のもと、添付文書や指示された使い方をしっかり守ること。そして、自己判断で使い方を変えたりせず、何かあればすぐに医師に相談することです。
この記事が、ラピフォートワイプへの理解を深め、つらいワキ汗の悩みを解決するための一歩となれば幸いです。
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