「この症状、オンライン診療で診てもらえるのかな?」 「便利だけど、限界もあるって聞くし、どんな時に使えないんだろう?」
自宅にいながら受診できるオンライン診療はとても便利ですが、万能ではありません。安全で適切な医療を受けるためには、対面診療と上手に使い分けることが大切です。
この記事では、どのような場合にオンライン診療が利用できず、対面での受診が推奨されるのか、具体的な症状を挙げながら詳しく解説します。
なぜ、オンライン診療が利用できないケースがあるの?
オンライン診療は、画面越しの視診と問診が中心です。
そのため、医師が直接体に触れて行う「触診」や「聴診」、あるいは詳しい検査(血液検査、レントゲン、内視鏡など)ができません。
これらの診察や検査が必要だと判断される症状の場合、オンラインでは正確な診断が難しく、対面での受診をお願いすることがあります。
患者様の安全を第一に考えた上での判断ですので、ご理解いただけると幸いです。
対面受診が推奨される3つのケース
ウチカラクリニックでは、主に以下のような場合に、オンライン診療ではなく対面での受診をお願いしています。
緊急性の高い症状
以下のような症状は、命に関わる病気のサインである可能性があり、一刻も早い対応が必要です。
オンライン診療の予約を待つのではなく、直ちに救急要請(119番)をするか、お近くの救急外来を受診してください。
- 突然の激しい胸の痛み、圧迫感、息苦しさ
- 意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が鈍い
- 今までに経験したことのないような激しい頭痛
- ろれつが回らない、片方の手足に力が入らない
- 我慢できないほどの激しい腹痛
- 止血できないほどの大量出血、けいれん発作

触診や詳しい視診が必要な症状
画面越しでは状態を正確に把握するのが難しい症状です。
- 縫合が必要かもしれない深い切り傷
- 骨折が疑われる強い痛みや腫れ
- 原因がわからない、ひどい腫れやしこり
- 関節や筋肉の重度の痛み

検査や処置が必要な症状
診断のために、血液検査や画像検査などが必要になるケースです。
- 原因不明で長引く腹痛や体重減少
- 血便や黒い便が出るなど、長引く消化器の症状
- オンライン診療では処方が認められていないお薬(麻薬・向精神薬など)での治療が必要な精神疾患
- 詳細な検査が必要な、耳・鼻・目の症状

オンライン診療と対面診療の組み合わせが望ましいケース
上記の「利用できないケース」には当てはまらなくても、症状によっては、オンライン診療と対面診療を組み合わせて治療を進めることが望ましい場合があります。
精神科・心療内科の症状
初診時など、詳細な問診やご様子の拝見が必要な場合や、向精神薬など一部オンラインでは処方できないお薬での治療が必要な場合は、対面での診察が推奨されます。
複雑、または長期にわたる症状
複数の症状が絡み合っている場合や、長期間症状が続いている場合は、一度対面で総合的な診察・検査を行い、その後の経過観察をオンラインで行う、といった使い分けが有効です。
お子様の発達に関する相談
画面越しの情報だけでは十分な判断が行えない可能性があるため、専門の医療機関での対面相談が推奨されます。
対面診療でも全国の連携病院をご紹介
「オンラインで相談した結果、対面受診が必要って言われたらどうしよう…」 そんなご不安をお持ちの方も、ご安心ください。
ウチカラクリニックは、全国各地の病院と連携しています。オンライン診療の結果、対面での診察や検査が必要だと医師が判断した場合には、お住まいの地域にある連携医療機関へスムーズにご紹介することが可能です。
オンラインの利便性と、対面の安心感。その両方を、ウチカラクリニックは大切にしています。

緊急性を要する場合の相談窓口
夜間や休日など、緊急で医療相談をしたいけれど、救急車を呼ぶべきか迷う…。
そんな時は、以下の公的な相談窓-口もご活用ください。
- #7119(救急安心センター事業)
医師や看護師などが、救急車を呼ぶべきか、急いで病院に行くべきかなどを24時間体制で相談に乗ってくれます。
- #8000(子ども医療電話相談事業)
休日・夜間にお子様の症状で不安になったとき、小児科医師・看護師からアドバイスを受けられます。
まとめ

オンライン診療は、風邪の症状や花粉症、生活習慣病の継続処方など、多くの場面で非常に役立ちます。しかし、緊急性が高い症状や、触診・検査が必要な症状には対応できません。
大切なのは、症状に応じて最適な受診方法を選ぶことです。ウチカラクリニックでは、オンライン診療が適切でないと判断した場合には、正直に対面受診をおすすめしています。
受診方法に迷ったら、まずはLINEでお気軽にご相談ください。あなたの症状にとって、最善の方法を一緒に考えます。
オンライン診療なら
ウチカラクリニックで!
- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00
診察相談する 24時間
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※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
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主な診療科目
- 一般内科
- 皮膚科
- 小児科
- 耳鼻咽喉科
- 婦人科
- 泌尿器科
- 心療内科
- 発熱外来
- ピル外来
- 生活習慣病
- アレルギー外来
- AGA・ED
- 肥満症外来
この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。













