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白内障の初期症状をチェック!超意外な原因とは?医師がわかりやすく徹底解説!

白内障は実は年齢を重ねると、なんと全ての人がなる病気なんです。

・50代では約半数

・70代では80%以上

そして80歳を超えると、ほぼ100%の人が白内障になっています。

まさに文字通り誰にとっても他人事ではない病気なんですね。

しかし、こんな白内障について、

・一体どんな病気なのか

・どんな症状が出るのか

あらためてしっかり白内障って何なの?って聞かれたら、ちゃんと説明できますか?

今回はそんな身近な病気、白内障について、

・進行すると一体どんな症状が出るのか?

・どんな人がなりやすいのか?

・そもそも予防法はあるのか?

意外に知られていない白内障の知識についてしっかりみなさんに知ってもらいます。

中高年にとって必須の眼の予防について、ばっちり学んでいってください。

白内障は誰もが無視できない病気ですが、意外に白内障の話を聞く機会ってあまりないですよね。

老眼などとも間違えやすいこの病気について、進行した時のサインなどを紹介します。

当てはまる症状があった人は、一度医師に相談しましょう。

白内障とはどんな病気?「水晶体」って何?

まず、そもそも「白内障」とはどのような病気なのでしょうか?

まず眼の仕組みについて簡単に紹介しておきます。

白内障は、眼の中のどこで異常が起きるのかご存じでしょうか。

正解は下の図の矢印の部分。この楕円の形をした部分で、医学用語で「水晶体」という場所です。

この水晶体は普段な仕事をしているかというと、「ピントの調整」なんです。

眼はまるでカメラのような機能を持っていて、眼に入ってきた映像を水晶体を通して、眼の奥にある、カメラでいう所のフィルムにあたる、網膜、という場所に映し出すんです。

でもこの時、遠くの景色も近くも景色も、網膜の上でピントがあうように調整しなければいけないですよね。それが水晶体の役目。

この水晶体がなんと厚みを増したり、逆に薄くなったりすることで、ピントを上手に調節しているんです。

しかし、若い時は柔らかいこの水晶体にとっても、老化は避けられないもの。

年を重ねるごとに、だんだん固くなったり、中の部分が濁ってきたりしてしまいます。

このように、レンズである水晶体部分が濁って、固くなってしまう病気、これが「白内障」なんですね。

皆さんご存じでしたでしょうか。病気ではあるんですが、一種の加齢現象でもあるんですね。

白内障はアトピーや遺伝などの影響で起きる事もあるんですが、ほとんど多くは加齢によるものなんです。

 そしてこの白内障、最初はなかなか症状が出辛いです。

というのも、レンズのにごりは周りの部分から始まっていくので、最初のうちは見えやすさに特に問題がないんです。

では、このレンズがだんだん濁っていき、白内障が進行していくと一体どんな症状が起きるのでしょうか?

白内障の初期症状とは?チェックの方法は?

次に白内障が進行していった時の症状について見ていきましょう。

白内障の初期症状チェック①眼鏡の度数が合わなくなる

まず紹介する症状が、「眼鏡の度数が合わなくなる」、この症状です。

皆さんは心あたりはないでしょうか。

先ほど水晶体は網膜にピントを合わせる仕事をしている、と説明しました。

そして水晶体が固くなってくると、だんだんピントが上手く網膜に調整できなくなってきて、手前の何もない部分にピントが合うようになってきます。

こうなると、どういう現象が起きるのでしょうか?

この状態になると、近くのものが見えやすく、遠くのものが見えにくくなる「近視」の状態になってしまうんですね。

例えば、眼鏡をかけていた人が、なんか眼鏡がなくても近くのものが見えやすくなったなあ、、といった事が起こる訳なんです。

逆もしかりで、遠くのものが見えにくくなることもあります。

なんか最近眼鏡が合わなくなったなあ、、と思って眼鏡屋さんにいった所、眼科の受診を勧められ、そこで白内障が発覚。こういうケースも珍しくはないんです。

もし最近急に眼鏡の度数が合わなくなってきた、こういう人は一度眼科で相談してみても良いと思います。

白内障の初期症状チェック②視界がぼやける

次に紹介するのは、「視界がぼやける」症状です。

もう一度、眼をカメラに例えて考えてみましょう。

白内障は、レンズである水晶体が濁ってしまう病気ですが、

例えば、カメラのレンズの部分が、寒くてもやがかかった状態でシャッターを押したらどうなると思いますか?

当然、映る写真はぼやけてしまいますよね。

これと同じことが白内障で起こります。

レンズである水晶体の部分が、白内障になって濁ってしまうと、当然フィルムである網膜まで上手く光が届かないので、視界がぼやけてしまうことがある訳です。

人によって感じ方は違うのですが

・眼がかすんで見えてしまう

・ものが二重に見える

といった症状が出る場合もありますね。

なんだか最近視界がぼやけるなあ、、年のせいかなあ、、という人は少し要注意なんです。

白内障の初期症状チェック③まぶしさを感じるようになる

そして、次に紹介する白内障のサインは、なんだかまぶしく感じることが多くなるというのものです。

水晶体の中が白く濁ってしまうと、透明だった時はまっすぐ光が網膜に届いていたのでですが、濁ったレンズの中では光があちこちにカンカンカン散乱してしまうんです。

こうなると、散乱した光が眼の中に突入してくるので、強いまぶしさを感じてしまうようになるのです。

このまぶしさを感じる、というのも白内障の特徴的な症状なんですね。

白内障の初期症状チェック④視力が低下する

そして、一番基本的な話になりますが、白内障で視力が下がってしまうこともあります。

  そもそも、レンズ自体が濁っているということは、その分目の奥に届けられる光の「量」も変わってきます。

ということは…すなわち視力も下がってしまうんですね。

このような白内障の症状、皆さんはあてはまるものはなかったでしょうか?

では、白内障のサインがあって、実際に白内障だったらどうなってしまうんでしょうか。また、そもそも予防法はないのでしょうか。

白内障を手術しないで治す方法はあるの?

まず、一つここで朗報なんですが、実は白内障は「治る」病気なんです。

まあ治るといっても元通りという訳ではないんですが、眼科の先生に手術を行ってもらう事で、見えやすさが見違えるように改善する場合があります。

手術では、水晶体の中の濁った部分を吸引して吸い取ってしまい、その中に人工のレンズをつるっと滑り込ませます。これで人によっては眼がもとのようにはっきり見えるようになる場合があるんですね。

手術は10分程度で終わります。

見え辛さを感じて、生活に支障をきたしている人に行われる事が多いです。

そして、手術を行わずに完治することは難しいのですが、進行を遅らせることはできます。

手術を行わない場合は、白内障の進行を遅らせる目薬などを使用することもありますね。

そして何より、手術も必要なければしないに越したことはないので、普段の生活で気を付ける白内障予防についても解説しておきます。

まず、紫外線対策です。

実は紫外線は長時間浴びると白内障を進行させるんですね。

なので、外に長時間出る時は、UVカットのサングラスや、帽子をかぶっても良いでしょう。

そして、もうほとんど病気に悪さをすると言っても過言ではない、たばこと過度な飲酒も白内障の進行を早めるとされているので、気を付けましょう。

他にもBMIが高い肥満の人や、糖尿病も白内障のリスクとされていますので、ダイエットや血糖コントロール、頑張りましょう!!

 また、意外な所としては、ビタミンEやCの摂取量が少ない人は、白内障になりやすかったというデータもあるので、これらのビタミン摂取を心がけても良いでしょう。ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類、ビタミンCは野菜やフルーツに多く含まれています。

こういった事に日常から気を付ける事で、白内障だけでなく、生活習慣病などの対策にもなりますから、しっかり予防、大事にしていきましょう。

また白内障はその存在を知らなかったがために、年のせいかな…と諦めてしまい非常に不便な状態で過ごしている人もいます。

そのせいで転倒して足の骨を折ってしまったり、趣味の裁縫ができなくなってしまったり擦る人もいますが…ちゃんと治療法がある病気なんです。早めの行動が老後の楽しみを増やす場合もあります。

意外に白内障の知識って知られていないので、是非、家族でこの知識を共有して、余計な辛い思いをしないようにしてくださいね。

また、もし今回当てはまった症状があった人は、早めに医師に相談しましょう。

お近くの眼科へ受診しても良いですし、「まず医師に相談してみたい!」という方はウチカラクリニックのオンライン健康相談外来もご利用下さいね。 

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この記事の監修者

この記事の監修者

ウチカラクリニック
森 勇磨

経歴

内科医/産業医/労働衛生コンサルタント
ウチカラクリニック代表
予防医学ch/医師監修 管理人

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