「なんだかトイレが近いな…」 「排尿の最後にツーンとした痛みが…」 「さっきトイレに行ったばかりなのに、また行きたい感じがする…」
こうした不快な症状に、悩まされた経験はありませんか?特に女性にとって、膀胱炎は決して珍しくない、非常につらく憂鬱な病気です。我慢してしまったり、「そのうち治るかも」と放置してしまったりする方も少なくありません。
この記事を読めば、ご自身の症状が膀胱炎なのかどうか、その原因から正しい治し方、そして繰り返さないための予防法まですべて理解できます。
辛い症状を一日でも早く解消するために、何をすべきか一緒に確認していきましょう。
膀胱炎(尿路感染症)は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
膀胱炎のオンライン診療
膀胱炎とは?よくある症状と原因
膀胱炎とは、その名の通り、尿を溜める臓器である「膀胱」の粘膜に細菌が侵入し、炎症が起こる病気です。
特に女性は、男性に比べて尿道が短く(約4〜5cm)、また細菌の供給源となる肛門と尿道口が近いため、細菌が膀胱まで到達しやすい構造になっています。
そのため、体調を崩した時などに発症しやすく、多くの女性が生涯に一度は経験すると言われています。
一般的に「膀胱炎」という場合、そのほとんどが細菌感染による「急性単純性膀胱炎」を指します。

膀胱炎の症状
膀胱炎になると、以下のような特徴的な症状が現れます。
- 頻尿(ひんにょう):何度もトイレに行きたくなる。1日に10回以上行くことも。
- 排尿時痛(はいにょうじつう):特に排尿の終わり際に、尿道がツーンとしみるように痛む。
- 残尿感(ざんにょうかん):排尿後も、まだ尿が残っているようなスッキリしない感じがする。
- 尿の混濁(にょうのこんだく):尿が白っぽく濁る。
- 血尿(けつにょう):尿に血が混じり、ピンク色や赤色になることがある。
- 下腹部痛:膀胱のある下腹部に重い痛みや違和感を感じる。

もし、これらの症状に加えて「38度以上の高熱」「悪寒や体の震え」「背中や腰の強い痛み」「吐き気」などが見られる場合は、細菌が腎臓まで達して腎盂腎炎(じんうじんえん)を起こしている可能性があります。
腎盂腎炎は入院が必要になることもある危険な病気ですので、ただちに医療機関を受診してください。
膀胱炎の原因
膀胱炎の最も一般的な原因菌は、私たちの腸内に普段から存在する「大腸菌」です。この大腸菌が、何らかのきっかけで尿道口から侵入し、膀胱内で増殖することで炎症を引き起こします。
膀胱炎を繰り返しやすい背景には、以下のような生活習慣が引き金となっていることが多くあります。
- 長時間のトイレの我慢
- 水分の摂取不足(尿量が少ないと菌が洗い流されない)
- ストレスや疲労、睡眠不足による免疫力の低下
- 体の冷えによる血行不良
- 性行為による細菌の侵入
- 不適切な排泄後のケア(後ろから前に拭くなど)
膀胱炎の受診目安。何科を受診するの?
ご自身の症状が膀胱炎かどうか、簡単なチェックリストで確認してみましょう。
膀胱炎セルフチェックリスト
- 1日に10回以上トイレに行く
- 排尿の終わり際にツーンとした痛みがある
- トイレに行っても、まだ尿が残っている感じがする
- 尿が白っぽく濁っている、または血が混じることがある
- 下腹部に重い痛みや違和感がある
2つ以上当てはまったら、膀胱炎の可能性が高いと考えられます。辛い症状を長引かせないためにも、早めに専門家である医師に相談しましょう。
こちらの記事もチェック!
→膀胱炎かも?9つの初期症状をセルフチェック!【医師監修】
膀胱炎で受診する診療科
膀胱炎は内科、泌尿器科、婦人科のいずれでも診療が可能です。どの科にかかればいいか迷う場合や、まずは気軽に相談したいという場合は、オンライン診療を活用するのも良い方法です。
必要に応じて尿検査(試験紙+沈渣)などの検査も実施します。
何度も繰り返す/治りが悪い/妊娠中/高熱・背部痛/腎臓病・糖尿病などの持病がある場合は尿培養(ばい菌の種類と効く薬を調べる検査)などのさらに詳しい検査を行うこともあります。

病院に行く時間がない…そんな時は「オンライン診療」を!
「治療を始めたいけど受診がめんどう」「仕事が忙しくて、平日に病院に行く時間がない」
そんな多忙なあなたのための新しい選択肢が「オンライン診療」です。
オンライン診療なら、お手持ちのスマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受け、処方薬を受け取ることができます。
保険適応可能で、システム利用料も0円!診察料は対面の病院とほぼ同じです!
\ オンライン診療の3つのメリット /
①自宅で完結、待ち時間ゼロ
予約から診察、決済まで全てオンライン。病院での長い待ち時間や、通院の手間がありません。
24時間365日いつでも予約可能で、早朝/夜間や土日も診療中!

②薬は近くの薬局or自宅への郵送で!
診察後、ご希望の近くの薬局でお薬受け取れます。
薬局に行けない場合でも、お薬は郵送可能!最短で当日中に処方薬が発送され、ご自宅のポストに届きます。

③感染リスクなし
病院の待合室などで、他の病気に感染する心配がありません。体調が悪い時だからこそ、安心して利用できます。

仕事や育児で自分のことは後回しにしがちな方でも、オンライン診療ならスキマ時間で受診が可能です。

膀胱炎の薬|市販薬で治る?病院で処方される薬
膀胱炎の治療で最も重要なのは、原因となっている細菌を殺すための「抗菌薬(抗生物質)」を服用することです。
市販の鎮痛薬で一時的に痛みを和らげることはできても、根本的な原因である細菌をなくすことはできません。必ず医療機関を受診し、症状や尿検査の結果に合わせ、適切な薬を処方してもらう必要があります。
セフェム系抗菌薬
セフゾン(セフジニル)

子どもから大人まで、喉の痛みや中耳炎、気管支炎など、様々な感染症に広く用いられる薬で、膀胱炎にも有効です。
詳しい解説はこちら
→セフゾン(セフジニル)
ペニシリン系抗菌薬
オーグメンチン配合錠

効果を高めるための2種類の有効成分を組み合わせた「配合錠」です。
通常のペニシリン系抗生物質が効きにくい「耐性菌」にも効果を発揮することができます。
詳しい解説はこちら
→オーグメンチン配合錠
ニューキノロン系抗菌薬
クラビット(レボフロキサシン)

幅広い細菌に高い効果を示し、3〜5日間といった短期間の服用で治療が完了することが多いです。
まずは、セフェム系やペニシリン系の抗菌薬を使い効果がない場合に使用します。
詳しい解説はこちら
→クラビット
ホスホマイシン系抗菌薬
ホスミシン(ホスホマイシン)

細菌の細胞壁が作られるのを邪魔して、細菌をやっつける効果があり、多くの細菌に効果があります。薬剤耐性菌が比較的少なく、効果が期待できます。
詳しい解説はこちら
→ホスミシン(ホスホマイシン)
ST合剤
バクタ配合錠

2種類の有効成分が、優れた抗菌効果を発揮します。
大腸菌がこの薬に対して耐性を持つ(薬が効きにくくなる)ケースが増えてきたため、使われる機会は減っていますが、今なお有効な治療選択肢の一つです。
詳しい解説はこちら
→バクタ配合錠
妊娠中はセフェム系やペニシリン系のお薬が基本です。キノロン系は原則使いません。
妊娠の可能性がある方、妊娠/授乳中の方は必ず医師に申告しましょう。
市販薬で治療する場合の注意点
近年、ドラッグストアでも膀胱炎の市販薬が販売されています。
しかし、これらの市販薬は漢方などの成分を中心に配合しており、軽い初期段階や繰り返す方のセルフケア用で原因菌を殺す力はありません
膀胱炎の症状で悩んでいる場合は、まず泌尿器科を受診し、正確な診断を受けることが最も重要です。
具体的な市販薬の名前など、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
→【医師監修】膀胱炎に効く市販薬!早く治したいなら処方薬?【排尿痛・残尿感に】

膀胱炎でやってはいけないこと
処方薬を自己判断でやめる
これが最も危険なNG行動です。症状が消えても、膀胱内の細菌が完全にいなくなったわけではありません。
ここで薬をやめてしまうと、生き残った菌が再び増殖してぶり返したり、薬が効きにくい「耐性菌」に変異してしまったりする危険があります。

トイレを我慢する
尿を膀胱内に溜めておく時間が長いほど、細菌が増殖する時間を与えてしまいます。
尿意を感じたら、我慢せずにすぐトイレに行き、菌を体外へ排出しましょう。

水分摂取を控える
トイレが近くなるのを恐れて水分を控えるのは逆効果です。
尿の量が少ないと、膀胱内の細菌が洗い流されず、菌の濃度も高くなってしまいます。

アルコールや刺激物を摂る
アルコールやカフェイン、唐辛子などの香辛料は、利尿作用が強すぎたり、膀胱の粘膜を直接刺激したりして、頻尿や排尿時痛の症状を悪化させることがあります。
治療中は控えるのが賢明です。

早く治すためのセルフケア
以下のセルフケアは、体の治癒力を高め、回復を早める助けになります。
陰部を清潔に保つ

排便後は、細菌を尿道口に運んでしまわないよう「前から後ろ」に拭くことを徹底しましょう。
ただし、ビデの使いすぎや石鹸での洗いすぎは、膣の自浄作用を弱めてしまうことがあるため、優しく洗浄する程度に留めましょう。
水分をたくさん摂る

1日に1.5L〜2Lを目安に、水やお茶(カフェインの入っていない麦茶など)をこまめに飲みましょう。
尿の量を増やして、膀胱内の細菌をどんどん洗い流すイメージです。心不全・腎不全などで水分制限がある人は主治医に相談すると良いでしょう。
体を温め、血行を良くする

体が冷えると、血行が悪くなり免疫力が低下します。腹巻やひざ掛け、カイロなどで腰回りを重点的に温めましょう。
ゆっくり湯船に浸かるのも効果的ですが、長時間の入浴は避けましょう。
クランベリージュースを飲む

膀胱炎を繰り返す方では、クランベリーに含まれる成分が細菌の付着を防ぐ可能性があると報告されています。
あくまで「予防」であって、発症してしまった膀胱炎を治す効果はありません。
無加糖のクランベリージュースを1日コップ1杯程度が目安。糖分が気になる場合はサプリでも良いでしょう。
ワルファリンを飲んでいる方は飲み合わせに注意が必要です。
十分な休養と睡眠をとる

ストレスや疲労は、体の抵抗力を弱める大きな原因です。膀胱炎は「体が無理をしていますよ」というサインでもあります。
治療中は無理をせず、睡眠時間をしっかり確保して、体を休ませることに専念しましょう。
【こちらの記事もチェック!】
→膀胱炎の治し方・一晩で治す方法について医師が解説
膀胱炎に対するよくある質問
膀胱炎について、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。
ご自身の状況と照らし合わせて、解決のヒントを見つけてください。
膀胱炎は自然に治りますか?

ごく軽い場合は体の免疫力で治ることも稀にありますが、悪化して腎盂腎炎になるリスクを考えると、抗菌薬でしっかり治しきることが強く推奨されます。
男性でも膀胱炎になりますか?
なりますが、女性に比べて稀です。男性が膀胱炎になった場合、前立腺肥大症など他の病気が隠れている可能性もあるため、一度泌尿器科の受診をお勧めします。
受診や治療にかかる費用はどのくらいですか?
膀胱炎の治療は、公的医療保険が適用されます。自己負担が3割の方の場合、初診で1,000円〜3,000円程度(診察料+処方箋料)が目安となります。これに加えて、処方された薬代が薬局で別途かかります。

治療中は性行為をしてもいいですか?
症状が完全になくなるまでは控えるのが賢明です。性行為は尿道口を刺激し、細菌を膀胱へ押し込んでしまう可能性があるため、症状を悪化させたり、治りを遅らせたりする原因となります。
膀胱炎はどのくらいで治りますか?

一般的な急性膀胱炎の場合、抗菌薬の服用期間は3日間〜7日間であることが多いです。症状は1〜2日で劇的に良くなることが多いですが、処方された薬は必ず最後まで飲み切ることが非常に重要です。
膀胱炎は人にうつりますか?性行為は関係ある?
性感染症(STD)のように人から人へとうつる病気ではありません。膀胱炎は、主に自分自身の腸内などにいる細菌が、尿道口から入ることで発症します。
性行為により肛門の大腸菌が尿道に付着しやすくなるなど、誘因となることはありますが、直接的な原因や移されたというわけではありません。
【こちらの記事もチェック!】
→膀胱炎は性行為でうつる?いつからなら大丈夫?彼氏のせいでなるの?【医師監修】
頻尿はオンライン診療でも診察できますか?
はい、可能です。 膀胱炎は特徴的な症状から診断がつきやすいため、オンライン診療に非常に適した疾患です。病院の待合室で頻尿を我慢する辛さもなく、自宅から診察を受けて近所の薬局で薬を受け取ることができます。

膀胱炎かも?気になる場合はウチカラクリニックに相談を
膀胱炎の治療は、排尿時のツーンとした痛みや不快な頻尿からあなたを解放し、快適な日常を取り戻すための大切なステップです。「処方された抗菌薬は必ず飲み切る」「水分をしっかり摂って菌を洗い流す」「トイレを我慢しない」といった基本を守り、正しく治療を進めましょう。
「このツーンとする痛み、もしかして膀胱炎?」
「何度も繰り返すから、一度しっかり専門医に相談したい」
「トイレが近くて、病院の待合室で待つのが辛い…」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
つらい頻尿や排尿痛を我慢して通院する手間なく、専門医に症状を相談し、適切なお薬を処方してもらうことが可能です。 繰り返す膀胱炎の悩みや、急な症状にお困りの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。
膀胱炎(尿路感染症)は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
膀胱炎のオンライン診療
この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。