「手のひらや指にできた、このかゆい水ぶくれ、どうすれば治るの?」 「悪化させないために、やってはいけないことはある?」 「これって水虫なの?市販薬はどれを選べばいい?」
毎年、春から夏になると繰り返すつらい症状に、こんな疑問や不安を抱えていませんか?その正体は、汗疱(かんぽう)かもしれません。
この記事では、医師が汗疱の「症状」「原因」、正しい「治し方」「薬」から、ついやってしまいがちな「やってはいけないこと」、そして「水虫との見分け方」まで、徹底的に解説します!
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汗疱(かんぽう)とは?
汗疱の正体は「湿疹」の一種
汗疱(かんぽう)は、手のひらや指の側面、足の裏などに、かゆみの強い小さな水ぶくれ(小水疱)ができる、湿疹の一種です。汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)や異汗性湿疹とも呼ばれます。
汗疱の症状で最も特徴的なのは、強いかゆみを伴う1〜2mm程度の小さな水ぶくれです。そして最も重要なことは、汗疱は他人にうつる病気ではないということです。

汗疱でよくある症状
汗疱は、症状が現れてから治まるまで、以下のようなサイクルをたどることが一般的です。
- 初期: 皮膚の少し深い部分に、かゆみの強い透明な小水疱ができます。
- 中期: 水ぶくれが次第に乾燥して硬くなり、赤みや皮むけが起こります。
- 後期: 皮膚がポロポロとむけ(落屑)、ひび割れて痛みを伴うこともあります。
汗疱の主な原因
汗疱のはっきりとした原因はまだ完全には解明されていませんが、以下の要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。
汗
汗の量が多いことなどが誘因となり、汗の腺が炎症を起こすことなどが、皮膚への刺激となり発症の引き金になるという説があります。

ストレスや疲労

精神的なストレスや肉体的な疲労は、自律神経のバランスを乱し、汗の分泌や免疫機能に影響を与えるため、汗疱を悪化させる一因と考えられています。
金属アレルギー
歯科治療で使われる金属や、食品に含まれる金属(ニッケル、コバルト、クロムなど)が汗に溶け出し、アレルギー反応として汗疱の症状を引き起こすことがあります。

アトピー素因

アトピー性皮膚炎の既往がある方は、皮膚のバリア機能がもともと弱いため、様々な刺激に反応しやすく、汗疱を発症しやすい傾向があります。
外部からの刺激
洗剤、シャンプー、消毒用アルコールなどの化学物質が、皮膚への直接的な刺激となって発症・悪化させることがあります。

汗疱でやってはいけないこと
良かれと思ってやったことが、症状を悪化させる原因になります。以下のことは絶対に避けてください。
水虫の薬を塗る
汗疱と水虫は原因が全く違うため、水虫薬(抗真菌薬)は全く効きません。
それどころか、薬の強い刺激によって炎症が悪化し、かゆみや赤みがひどくなる可能性が非常に高いです。
ゴシゴシ洗う・掻きむしる
患部を強くこすったり、掻きむしったりすると、皮膚のバリア機能が破壊されます。
これにより、外部からの刺激を受けやすくなり、さらにかゆみが強くなるという最悪の悪循環に陥ります。
刺激の強いものに素手で触れる
洗剤や消毒液、化学薬品などに素手で触れることは、症状を悪化させる直接的な原因になります。
水仕事などの際は、必ず手袋を着用しましょう。

汗疱と水虫の違い【画像つき】
自己判断は危険です。治療法が真逆なので、違いをしっかり理解しましょう。
項目 | 汗疱(かんぽう) | 水虫(足白癬) |
---|---|---|
原因 | 内的な要因(汗・アレルギー・ストレス等) | 白癬菌(はくせんきん)というカビ |
感染 | うつらない | うつる |
主な場所 | 手のひら、指の側面、足の裏 | 足の指の間、足の裏 |
診断 | 医師の視診 | 顕微鏡検査で菌の有無を確認 |
片側性・趾間(足の間)に多い・落屑が強いなどがあれば水虫の可能性が高いので自己判断で放置は危険です。
最終的な診断には、皮膚科医による顕微鏡検査が必要です。疑わしい場合は、必ず医療機関を受診してください。

水虫について詳しい解説はこちら!
→水虫(白癬)の治し方|症状の種類別・正しい薬の選び方と予防法を徹底解説【医師監修】
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汗疱は潰していい?
かゆみのあまり、水ぶくれを針や爪で潰したくなる衝動に駆られるかもしれませんが、汗疱の水ぶくれを自分で潰すのは絶対にやめてください。

水ぶくれの薄い皮膚は、外部の細菌などから肌を守る「天然の絆創膏」のような役割を果たしています。
これを無理に破ると、皮膚のバリア機能が破壊され、開いた穴から細菌が入り込んで二次感染を起こすリスクが非常に高まります。
感染を起こすと、赤みや腫れ、痛みが強くなったり、膿が出たりして、治りが遅くなるだけでなく、跡になってしまう可能性もあります。
かゆみが我慢できない場合は、潰すのではなく、冷たいタオルや保冷剤で冷やす、あるいは処方された薬を正しく塗るようにしてください。
皮がむけて「穴だらけ」に。放置しても大丈夫?
水ぶくれが治まる過程で、皮がむけてきて、まるで「穴だらけ」のように見えるのは、汗疱が回復に向かっているサインであることが多いです。
これは、水ぶくれがあった部分の古い皮膚が剥がれ落ち(落屑)、下から新しい皮膚が再生してきている状態です。基本的には跡も残らず治るので心配しないでも大丈夫です。
ただし、この時期の新しい皮膚は非常にデリケートで、バリア機能がまだ未熟です。この「穴だらけ」の時期のケアで最も重要なのは、徹底した保湿です。
無理に皮をむいたりせず、ワセリンや処方された保湿剤をこまめに塗って、新しい皮膚を保護し、乾燥や外部の刺激から守ってあげましょう。
このケアを怠ると、再びひび割れたり、かゆみが再発したりする原因になるため注意が必要です。

汗疱の治し方【処方薬】
汗疱の治療は、皮膚科で行います。医師は症状の強さや部位、進行度に合わせて、以下のようなお薬を処方します。
ステロイド外用薬(塗り薬)
汗疱治療の中心となるお薬で、水ぶくれや赤み、かゆみの原因である「炎症」を強力に抑えます。手のひらや足の裏は皮膚が厚いため、効果がしっかりと届くように、比較的強めのランクのステロイドが選択されることが一般的です。
かゆみを抑える飲み薬(抗ヒスタミン薬など)
塗り薬だけでは抑えきれない、耐えがたいかゆみがある場合に処方されます。かゆみを引き起こす物質「ヒスタミン」の働きをブロックすることで、掻き壊しを防ぎ、皮膚の回復を助けます。特に、夜眠れないほどのかゆみがある場合に効果的です。

【処方例】
・アレロック(オロパタジン)
・ザイザル(レボセチリジン)
・ビラノア(ビラスチン) など
皮むけ・乾燥をケアする保湿剤
炎症が治まり、水ぶくれが乾燥して皮がむけてきた「落屑(らくせつ)期」に使われます。硬くなった皮膚を柔らかくしたり、皮膚のバリア機能を回復させたりすることで、ひび割れを防ぎ、なめらかな皮膚への再生を促します。

【処方例】
・ヒルドイド(ヘパリン類似物質)
・ケラチナミンコーワクリーム(尿素) など
汗疱は市販薬(OTC医薬品)で対処できる?
ごく軽症で、明らかに汗疱だと考えられる場合に限り、市販薬で様子を見ることも可能です。
選び方

薬局で、「湿疹・皮膚炎」に効果があるステロイド配合の塗り薬を選びましょう。
成分名に「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」や「ベタメタゾン吉草酸エステル」などと書かれているものが有効です。
注意点

「水虫薬(抗真菌薬)」は汗疱では絶対に選ばないでください。(悪化する可能性があります。)
一見汗疱のように見える水虫「小水疱型白癬」などもあるので悩む場合は自己判断しないようにしましょう。
1週間程度使用しても改善しない、または悪化するようなら、すぐに使用を中止し、皮膚科を受診しましょう。
汗疱の予防とセルフケア
お薬による治療と並行して、日常生活でのセルフケアを徹底することが、症状の悪化を防ぎ、再発を予防する鍵となります。
汗のコントロールと清潔

汗は汗疱の大きな悪化要因となるため、汗をかいたらこまめに優しく拭き取りましょう。
下着や靴下は通気性と吸湿性に優れた綿素材のものを選び、患部を常に清潔で乾いた状態に保つことが大切です。
水分や洗剤などの刺激を避ける
食器用洗剤やシャンプー、消毒液などは、皮膚のバリア機能を壊して症状を悪化させます。
水仕事の際は、綿の手袋をはめた上にゴム手袋を着用することで、直接的な刺激と蒸れの両方を防ぐことができます。

保湿によるバリア機能の保護

水ぶくれが治まり皮がむけてきた時期は、皮膚のバリア機能が低下しています。
ワセリンなどの刺激の少ない保湿剤をこまめに塗り、外部の刺激から肌を守り、ひび割れを防ぎましょう。
ストレスを管理し、十分な休息を
ストレスや疲労は自律神経のバランスを乱し、汗疱の引き金となることがあります。
趣味の時間を作ってリラックスを心がけ、十分な睡眠時間を確保することで、体の内側から症状をコントロールしましょう。

汗疱のよくある質問
汗疱に関して、多くの方が抱く疑問についてお答えします。
ご自身の状況と照らし合わせて、解決のヒントを見つけてください。
どれくらいの期間で治りますか?
症状の強さによりますが、適切な治療を行えば、通常2〜3週間程度で水ぶくれや皮むけは落ち着いてきます。ただし、汗疱は一度治っても、原因となる要因が続くと再発しやすいという特徴があります。
受診や治療にかかる費用はどのくらいですか?
汗疱の治療は、公的医療保険が適用されます。
3割負担の場合、初診で診察を受け、塗り薬(ステロイド・保湿剤など)が処方された場合、診察料と薬局でのお薬代を合わせて2,000円~3,000円程度が一般的な目安です。

汗疱は子供にもできますか?
はい、お子さんにもよく見られます。特に汗をかきやすい夏場に症状が出やすい傾向があります。
掻き壊して「とびひ」になることもあるため、早めに皮膚科に相談することをお勧めします。
食事で気をつけることはありますか?

金属アレルギーが原因の場合、ニッケルやコバルト、クロムなどを多く含む食品(チョコレート、豆類、ナッツ類など)を控えることで症状が改善することがあります。気になる方は、皮膚科でアレルギー検査について相談してみましょう。
汗疱は放置してもいい?自然に治りますか?
ごく軽い場合は、自然に軽快することもあります。しかし、強いかゆみで掻き壊してしまうと、細菌感染を起こしたり、慢性化して皮膚がゴワゴワに硬くなったりする危険性があります。
また、自己判断で「水虫」と間違えてしまうリスクもあるため、一度は皮膚科を受診して、正しい診断と治療を受けることを強くお勧めします。
汗疱になりやすい人の特徴はありますか?
以下のような方に多い傾向があります。
- アトピー性皮膚炎の体質がある方
- 手足に汗をかきやすい(多汗症)方
- 金属アレルギー(特にニッケル、コバルト、クロム)がある方
- ストレスや疲労が溜まっている方
- 洗剤や薬品など、刺激物に触れる機会が多い方
汗疱は何科を受診すればよいですか?

皮膚の病気の専門家である皮膚科を受診してください。
汗疱はオンライン診療でも診察できますか?
はい、可能です。汗疱は視診(見た目の診察)が診断の基本となるため、オンライン診療にも適しています。仕事や家事で忙しく、なかなか皮膚科に行けない方でも、自宅から専門医の診察を受け、処方箋を発行してもらうことができます。
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汗疱の治療は、原因となる炎症を強力に抑えるステロイドの塗り薬が基本となり、つらいかゆみや水ぶくれを効果的に改善します。医師の指導のもとで適切な強さの薬を短期的に使うことで、副作用のリスクを抑えながら症状を速やかに鎮めることができます。ただし、自己判断で水虫薬を使ってしまうと悪化するため、正しい診断が何よりも大切です。
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。