突然の発熱や悪寒は、体が不調を訴える最も分かりやすいサインの一つです。多くは風邪によるものですが、中にはインフルエンザや、専門的な治療が必要な病気が隠れていることもあります。
ウチカラクリニックのオンライン診療で
風邪の諸症状は対応可能!
- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
発熱・悪寒とは?よくある症状と原因
多くの人が経験する発熱。まずは、そのメカニズムと原因について詳しく見ていきましょう。
発熱・悪寒とは?
発熱とは、体温が平熱よりも高い状態になることです。一般的には37.5℃以上を指します。
これは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入した際に、体を守る免疫システムが活発に働くことで、体温を上げて病原体と戦っている、正常な防御反応です。
悪寒(おかん)とは、熱が上がる過程で感じる、ゾクゾクとした寒気や体の震えのことです。
体は、設定された高い体温まで実際の体温を上げようとして、筋肉を震わせることで熱を産生します。これが悪寒の正体です。
発熱・悪寒でよくある症状
発熱や悪寒は、以下のような様々な症状を伴うことがよくあります。
- 37.5℃以上の体温の上昇
- ゾクゾクとした寒気、ガタガタとした体の震え
- 全身の倦怠感、だるさ
- 頭痛
- 関節痛、筋肉痛
- 食欲不振
- 熱が下がるときの大量の発汗
風邪などの一般的な感染症では、これらの症状は数日間続くことが多いです。
発熱・悪寒の原因【ウイルス感染症】
発熱の原因として最も多く、抗生物質は効きません。
体を休ませ、自身の免疫力でウイルスを撃退することが治療の基本となります。
急性上気道炎(かぜ症候群)
いわゆる「風邪」のことです。鼻や喉の粘膜にウイルスが感染し、炎症が起こることで発熱します。
発熱は、ウイルスの増殖を抑え、免疫細胞が働きやすい環境を作るための体の防御反応です。通常は38℃前後の発熱で、鼻水や咳、喉の痛みなどを伴います。
インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症
これらのウイルスは、急激に増殖して強い炎症を引き起こすため、突然38.5℃を超えるような高熱が出ることが特徴です。
強い倦怠感や関節痛、筋肉痛は、ウイルスと戦うために体内で放出される「サイトカイン」という物質が原因で起こります。
アデノウイルス感染症
「プール熱」とも呼ばれ、高熱が4〜5日間と比較的長く続くのが特徴です。強い喉の痛みや目の充血を伴い、夏場に子どもたちの間で流行します。
子どもの夏風邪(ヘルパンギーナ、手足口病)
エンテロウイルスなどが原因で、突然の高熱から始まります。その後、喉の奥や手足・口の中に痛みを伴う水ぶくれや発疹が現れるのが特徴です。
発熱・悪寒の原因【細菌感染症】
ウイルス性よりも重症化しやすく、原因となる細菌を殺すための抗生物質による治療が必要になります。
急性扁桃炎、溶連菌感染症
喉の奥にある扁桃に細菌が感染し、強い炎症を起こします。
特に溶連菌感染症では、細菌が出す毒素などによって高熱が出やすく、強い喉の痛みや体の発疹を伴います。
肺炎、気管支炎
ウイルス感染に続いて、肺や気管支で細菌が増殖することで発症します。
体の重要な部分である肺で強い炎症が起きるため、高熱や激しい咳、色のついた痰、呼吸困難感などが現れます。
腎盂腎炎(じんうじんえん)
膀胱から侵入した細菌が、尿管を逆流して腎臓で感染を起こす病気です。
腎臓で強い炎症が起きるため、ガタガタと震えるほどの激しい悪寒(悪寒戦慄)と、39℃を超えるような高熱、背中や腰の痛みが特徴です。
中耳炎
特に小さなお子さんで、風邪で鼻の奥に増えた細菌が、耳管を通って中耳に入り込むことで発症します。
耳の中で膿が溜まり、その炎症反応として発熱します。
発熱・悪寒の原因【感染症以外の原因】
まれですが、以下のような感染症以外の原因でも発熱することがあります。
熱中症
高温多湿な環境で、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態です。
感染症の発熱とは異なり、体の異常な高温状態であり、めまいや吐き気、意識障害などを伴う、命に関わる危険な状態です。
膠原病・自己免疫疾患
関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)など、免疫システムが誤って自分自身の体を攻撃してしまう病気です。
この、体の中で常に起こっている慢性的な炎症が原因で、微熱が続いたり、高熱が出たりします。
悪性腫瘍(がん)
悪性リンパ腫や白血病などの一部のがんでは、がん細胞自身が発熱物質を出したり、体ががんに反応して炎症を起こしたりすることで、原因不明の発熱が続くことがあります。「腫瘍熱」と呼ばれます。
薬剤熱
特定の薬に対するアレルギー反応として、熱が出ることがあります。
薬を飲み始めてから1〜2週間後に現れることが多く、原因となっている薬を中止すると速やかに解熱するのが特徴です。
発熱・悪寒は何科に行く?検査は?
発熱が続く場合は、内科、お子さんの場合は小児科を受診します。
診察では、まず詳しい問診と、喉の確認や胸の音を聴くなどの身体診察が行われます。
原因を特定するために、必要に応じて以下のような検査が行われます。
- 迅速検査:鼻や喉の粘液を綿棒でこすり取り、その場でインフルエンザ、新型コロナウイルス、溶連菌、アデノウイルスなどに感染していないかを調べます。
- 血液検査:体の中でどれくらいの炎症が起きているか(CRP値や白血球数)を調べ、ウイルス性か細菌性かの判断材料にします。
- 尿検査:腎盂腎炎など、尿路感染症が疑われる場合に行われます。
- 画像検査(レントゲン・CT):咳がひどい場合に、肺炎を起こしていないかなどを確認します。
発熱・悪寒の受診目安
軽い発熱であれば、ご自宅での療養で回復することも多いです。しかし、以下のような場合は、医療機関の受診を検討しましょう。
その熱、病院に行くべき?受診を考えるセルフチェックリスト
□38℃以上の高熱が2〜3日以上続いている
□喉の痛み、咳、腹痛など、熱以外の症状がひどい
□市販の解熱薬を飲んでも、熱が十分に下がらない、またはすぐにぶり返す
□食欲がなく、水分もあまり摂れていない
□周囲でインフルエンザや新型コロナウイルスなどが流行している
□症状が出ているのが、小さな子どもや高齢者、持病のある方である
ぐったりして意識がはっきりしない、呼吸が苦しそう、けいれんを起こした、といった場合は、夜間や休日でも救急外来を受診してください。
病院に行く時間がない…そんな時は「オンライン診療」を!
「治療を始めたいけど受診がめんどう」「仕事が忙しくて、平日に病院に行く時間がない」
そんな多忙なあなたのための新しい選択肢が「オンライン診療」です。
オンライン診療なら、お手持ちのスマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受け、処方薬を受け取ることができます。
保険適応可能で、システム利用料も0円!診察料は対面の病院とほぼ同じです!
\ オンライン診療の3つのメリット /
①自宅で完結、待ち時間ゼロ
予約から診察、決済まで全てオンライン。病院での長い待ち時間や、通院の手間がありません。
24時間365日いつでも予約可能で、早朝/夜間や土日も診療中!
②薬は近くの薬局or自宅への郵送で!
診察後、ご希望の近くの薬局でお薬受け取れます。
薬局に行けない場合でも、お薬は郵送可能!最短で当日中に処方薬が発送され、ご自宅のポストに届きます。
③感染リスクなし
病院の待合室などで、他の病気に感染する心配がありません。体調が悪い時だからこそ、安心して利用できます。
仕事や育児で自分のことは後回しにしがちな方でも、オンライン診療ならスキマ時間で受診が可能です。
発熱・悪寒の薬/治療
発熱の治療は、原因となっている病気の治療と、つらい症状を和らげる対症療法が中心となります。
解熱鎮痛薬
高熱による体力の消耗を防いだり、つらい頭痛や関節痛を和らげたりする目的で使われます。
アセトアミノフェン(カロナール)
熱を下げ、痛みを和らげる、胃への負担が少なく安全性の高い代表的なお薬です。
詳しい解説はこちら→アセトアミノフェン
ロキソプロフェン(ロキソニン)
炎症を抑える作用が強く、扁桃炎などの強い腫れからくる発熱によく効きます。
詳しい解説はこちら→ロキソニン
抗生物質(抗菌薬)
細菌感染症(溶連菌感染症、細菌性肺炎など)が原因の場合にのみ処方されます。ウイルスには効果がありません。
クラリスロマイシン、ジスロマック錠など
クラビット錠
ニューキノロン系という強力な抗菌薬で、肺炎や腎盂腎炎など様々な細菌感染症に用いられます。
詳しい解説はこちら→クラビット錠
漢方薬
体の状態や、病気の時期に合わせて処方されます。
葛根湯
風邪のひきはじめで、ゾクゾクとした寒気がして汗をかいていない時期に使われます。
詳しい解説はこちら→葛根湯
麻黄湯
インフルエンザの初期など、高熱で節々が痛く、汗が出ていない場合に適しています。
詳しい解説はこちら
→麻黄湯
荊芥連翹湯
鼻炎や扁桃炎が慢性化し、熱がこもっているような状態を改善します。
詳しい解説はこちら
→荊芥連翹湯
補中益気湯
病後などで体力が落ち、微熱や倦怠感が続く状態を改善します。
詳しい解説はこちら
→補中益気湯
お子さん向けのお薬
お子さんには、安全に使えるカロナール細粒20%やカロナールシロップ2%といった解熱薬や、必要に応じて飲みやすいドライシロップタイプのクラリスロマイシンDS小児用10%といった抗生物質が処方されます。
味がついていて飲みやすい工夫がされているものが多いですが、苦手な場合は、薬剤師に相談すると、混ぜても良い食べ物などを教えてもらえます。
市販薬で治療する場合の注意点
ドラッグストアでも、アセトアミノフェンやイブプロフェンといった解熱鎮痛薬が購入できます。
これらはつらい症状を一時的に和らげるのに有効です。
ただし、これらは熱の「原因」を治すものではありません。
市販薬を使っても熱が下がらなかったり、他の症状が悪化したりする場合は、自己判断を続けずに医療機関を受診しましょう。
発熱・悪寒の治し方・予防
熱が出た時は、体をしっかり休ませ、体がウイルスや細菌と戦うのを助けてあげることが大切です。
熱が出た時の正しいセルフケア
こまめな水分補給
発熱時は汗などで大量の水分が失われます。脱水を防ぐため、経口補水液やスポーツドリンク、麦茶などを少量ずつこまめに飲みましょう。
安静と睡眠
体を休ませることが、免疫力を高め、回復を早める一番の薬です。暖かくして、十分な睡眠をとりましょう。
体の冷却と保温の使い分け
- 悪寒・震えがある時(熱の上がり際): 体が熱を上げようとしているサインです。布団をかけるなどして、暖かくしましょう。
- 暑がる時(熱が上がりきった後): 薄着にしたり、首筋や脇の下、足の付け根などを冷たいタオルで冷やしたりすると、楽になります。
食事
無理に食べる必要はありません。食欲があれば、おかゆやうどん、ゼリーなど消化の良いものを摂りましょう。
手洗い
風邪などの感染症の多くは、手に付着したウイルスが、口や鼻に触れることで体内に侵入して起こります。
外出後や食事前など、こまめに石鹸と流水で、指の間や手首まで丁寧に洗う習慣をつけましょう。
マスクの着用
人が多い場所でのマスク着用は、他人の咳やくしゃみの飛沫(しぶき)を吸い込むのを防ぎます。
また、自分の呼吸でマスク内の湿度が保たれるため、喉の乾燥を防ぎ、粘膜のバリア機能を高める効果も期待できます。
十分な休養と栄養
睡眠不足や疲労、栄養の偏りは、免疫力を低下させ、ウイルスに感染しやすい状態を作ってしまいます。
日頃から、バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけ、体を強く保つことが最大の予防策です。
予防接種
インフルエンザや新型コロナウイルスなどのワクチンは、感染症の重症化を防ぐために非常に重要です。
ワクチンを接種しておくことで、万が一感染しても、肺炎などの合併症を起こすリスクを大幅に減らすことができます。
発熱・悪寒のよくある質問
発熱・悪寒について、よくあるご質問にお答えします。
ご自身の状況と照らし合わせて、解決のヒントを見つけてください。
どんな人が発熱しやすいですか?
保育園や学校など、集団生活をしているお子さんは、様々なウイルスに感染する機会が多いため、発熱しやすいです。また、高齢者や、持病がある方、疲労やストレスで免疫力が低下している方も、感染症にかかりやすくなります。
受診や治療にかかる費用はどのくらいですか?
健康保険(3割負担)の場合、初診料と診察で2,000円~4,000円程度、インフルエンザなどの迅速検査や血液検査を行うと、追加で費用がかかります。これに加えて、お薬代が必要です。
熱を放置しても大丈夫?自然に治ることはありますか?
ほとんどの風邪による発熱は、1週間程度で自然に治まります。しかし、高熱が続いたり、ぐったりしている場合は、肺炎や腎盂腎炎など、抗生物質による治療が必要な細菌感染症の可能性があり、放置は危険です。
特に、お子さんの高熱は、熱性けいれんなどを引き起こすこともあるため、注意深い観察が必要です。
熱冷ましの薬はネットやドラッグストアで買えますか?
はい、アセトアミノフェンやイブプロフェンといった解熱鎮痛成分の入った薬は、市販されています。症状を一時的に和らげるのに役立ちますが、原因を治すものではないことは理解しておきましょう。
治療期間はどのくらいですか?
ウイルス性の風邪であれば数日〜1週間で解熱します。インフルエンザは5日間程度の自宅療養が推奨されます。
細菌感染症の場合は、処方された抗生物質を5〜10日間、症状が良くなっても最後まで飲み切ることが重要です。
何科を受診すればよいですか?
大人の場合は内科、お子さんの場合は小児科が基本です。喉の痛みが特に強い場合は耳鼻咽喉科、排尿時の痛みがあれば泌尿器科など、他の症状に合わせて専門科を受診することもあります。
発熱はオンライン診療でも診察できますか?
はい、オンライン診療でも診察が可能です。他の症状や周りの流行状況などを詳しく問診することで、原因をある程度推測し、解熱薬や症状を和らげる薬を処方することができます。また、対面での検査が必要かどうかの判断も行います。高熱で外出がつらい時に非常に便利な選択肢です。
発熱・悪寒が気になる場合はウチカラクリニックに相談を
発熱は、体が病原体と戦っている証拠であり、一概に悪いものではありません。大切なのは、慌てずに体を休ませ、適切な水分補給を行うこと、そして危険なサインを見逃さずに、必要であれば専門医に相談することです。
「高熱が続いていて、インフルエンザかもしれない…」 「つらくて病院に行けないけど、薬が欲しい」
そのように感じたら、ぜひ専門医にご相談ください。
ウチカラクリニックでは、ご自宅からスマホ一つで相談できるオンライン診療にて、発熱・悪寒の診察・治療を行っています。高熱で外出がつらい時でも、通院の負担なく、気軽に専門的なアドバイスや、症状に合わせた薬の処方を受けることが可能です。
そのつらい発熱、一人で悩まず、私たちと一緒に原因を探り、解決していきませんか?まずはお気軽にご相談ください。
ウチカラクリニックのオンライン診療で
風邪の諸症状は対応可能!
- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。