お子さんの場合は、安全に服用できるよう、体重に合わせて薬の量を細かく調整できる粉薬やシロップ剤、坐薬などが主に処方されます。
- 熱や痛みを抑える薬: アセトアミノフェン(カロナール細粒/シロップ、アルピニー坐薬など)
- 細菌を殺す薬(抗生物質): アモキシシリン細粒(ワイドシリン細粒など)、セフジニル小児用細粒など
- 咳や痰を和らげる薬: カルボシステインDS(ドライシロップ)、アスベリン散など
味がついていて飲みやすい工夫がされているものが多いですが、苦手な場合は、薬剤師に相談すると、混ぜても良い食べ物などを教えてもらえます。

市販薬で治療する場合の注意点
ドラッグストアには、様々な種類の喉の痛みに効く市販薬(風邪薬、鎮痛薬、トローチ、スプレーなど)が販売されています。
風邪による軽い喉の痛みであれば、これらの市販薬で症状を和らげることは可能です。しかし、溶連菌感染症のように抗生物質による治療が必須の病気もあります。
市販薬を数日使っても改善しない、または高熱が出るなど症状が悪化する場合は、自己判断を続けずに医療機関を受診しましょう。
喉の痛みの治し方・予防
薬による治療と合わせて、ご家庭でのセルフケアを行うことで、つらい症状を和らげ、回復を早めることができます。また、普段からの予防策も非常に重要です。
喉の痛みを和らげるためのセルフケア
喉を潤す(加湿と水分補給)
喉の粘膜は、潤っていることでウイルスなどの異物から体を守るバリア機能を発揮します。空気が乾燥していると、この機能が低下し、痛みも悪化してしまいます。
特に就寝中は口呼吸になりやすいため、加湿器を使ったり、枕元に濡れタオルを干したりして、部屋の湿度を50~60%に保つようにしましょう。 白湯や麦茶、ハーブティーなど、温かい飲み物を少しずつ、こまめに飲むことも、喉を直接潤し、痰がある場合はその粘り気を和らげる効果も期待できます。
うがい
うがいには、喉に付着したウイルスや細菌、ホコリなどを物理的に洗い流す効果と、粘膜を潤す効果があります。
コップ1杯のぬるま湯に、小さじ半分の食塩を溶かした塩水うがいは、粘膜の腫れを和らげるのに役立ちます。また、殺菌・抗炎症作用のあるカテキンを含む緑茶でのうがいもおすすめです。
喉に良い食事と飲み物
喉が痛い時は、食べ物が喉を通る際の刺激を最小限にすることが大切です。スープやお粥、ヨーグルト、ゼリー、プリンなど、柔らかく、喉ごしの良いものを選びましょう。アイスクリームも、冷たさで喉の腫れや痛みが和らぐことがあります。
逆に、唐辛子などの香辛料、お酢などの酸っぱいもの、おせんべいのような硬い食べ物、熱すぎる飲み物は、炎症を悪化させるため避けてください。
また、はちみつは、その保湿・抗菌作用から喉の痛みを和らげると言われています。お湯や紅茶に溶かして飲むのも良いでしょう。
※ただし、1歳未満の乳児には乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、絶対に与えないでください。
声を使わない(音声安静)
無理に声を出すと、声帯に負担がかかり、治りが遅れたり、「声がれ」が長引いたりする原因になります。
特に、ひそひそ声(ささやき声)は、実は普通の声より声帯に負担をかけると言われています。できるだけ会話を控え、筆談やジェスチャーでコミュニケーションをとるなど、喉をしっかり休ませてあげましょう。
禁煙・禁酒
タバコの煙は、それ自体が喉の粘膜を直接攻撃する強力な刺激物です。炎症を起こしている喉に煙が触れると、治りが遅くなるだけでなく、症状をさらに悪化させます。
アルコールも同様に、喉の炎症を悪化させ、脱水を引き起こす可能性があるため厳禁です。ご自身の禁煙・禁酒はもちろんのこと、周りの方のタバコの煙(受動喫煙)も避けるようにしましょう。

普段からの感染予防策
手洗い
風邪などの感染症の多くは、手に付着したウイルスが、口や鼻に触れることで体内に侵入して起こります。外出後や食事前など、こまめに石鹸と流水で、指の間や手首まで丁寧に洗う習慣をつけましょう。
マスクの着用
人が多い場所でのマスク着用は、他人の咳やくしゃみの飛沫(しぶき)を吸い込むのを防ぎます。また、自分の呼吸でマスク内の湿度が保たれるため、喉の乾燥を防ぎ、粘膜のバリア機能を高める効果も期待できます。
十分な休養と栄養
睡眠不足や疲労、栄養の偏りは、免疫力を低下させ、ウイルスに感染しやすい状態を作ってしまいます。日頃から、バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけ、体を強く保つことが最大の予防策です。
喉の痛みのよくある質問
喉の痛みについて、よくあるご質問にお答えします。
ご自身の状況と照らし合わせて、解決のヒントを見つけてください。
どんな人が喉の痛みを起こしやすいですか?
保育園や学校など、集団生活をしているお子さんは、様々なウイルスに感染する機会が多いため、喉の痛みを起こしやすいです。
また、喫煙者や、空気が乾燥した環境にいることが多い方、免疫力が低下している方も注意が必要です。
受診や治療にかかる費用はどのくらいですか?
健康保険(3割負担)の場合、初診料と診察で2,000円~4,000円程度、溶連菌などの迅速検査を行うと、追加で費用がかかります。これに加えて、お薬代が必要です。

喉の痛みは放置しても大丈夫?自然に治ることはありますか?
ほとんどの風邪による喉の痛みは、1週間程度で自然に治まります。しかし、溶連菌感染症を放置すると、リウマチ熱や腎炎といった重い合併症を引き起こす危険性があります。
また、急性扁桃炎が悪化すると、扁桃の周りに膿が溜まる「扁桃周囲膿瘍」となり、入院や手術が必要になることもあります。強い痛みや高熱が続く場合は、放置せず受診しましょう。
喉の痛みの薬はネットやドラッグストアで買えますか?
はい、鎮痛薬や、炎症を抑える成分が入った風邪薬、トローチ、スプレーなどが市販されています。ただし、治療に必要な抗生物質は、医師の処方箋がなければ購入できません。
治療期間はどのくらいですか?

ウイルス性の風邪であれば数日〜1週間で治癒します。溶連菌感染症の場合は、症状が良くなっても、処方された抗生物質を10日間しっかりと飲み切ることが重要です。
何科を受診すればよいですか?
喉の専門家である耳鼻咽喉科が最も適しています。一般的な風邪症状であれば内科、お子さんであれば小児科でも、もちろん診察・治療が可能です。
喉の痛みはオンライン診療でも診察できますか?
はい、オンライン診療でも診察が可能です。咳や鼻水、熱などの他の症状を詳しく問診し、カメラで喉の状態を見せてもらうことで、原因をある程度推測し、症状を和らげる薬を処方することができます。溶連菌が強く疑われる場合は、対面での迅速検査を勧められることもあります。
喉の痛みが気になる場合はウチカラクリニックに相談を
喉の痛みは、体が異物と戦っているサインです。つらい症状を長引かせず、また重い合併症を防ぐためにも、適切なセルフケアと、必要に応じた専門医への相談が大切です。
「市販薬を飲んでも、痛みが全然良くならない」 「高熱が出てきて、ただの風邪じゃないかも…」
そのように感じたら、ぜひ専門医にご相談ください。
ウチカラクリニックでは、ご自宅からスマホ一つで相談できるオンライン診療にて、喉の痛みの診察・治療を行っています。つらくて外出が大変な時でも、通院の負担なく、気軽に専門的なアドバイスや、症状に合わせた薬の処方を受けることが可能です。
そのつらい喉の痛み、一人で悩まず、私たちと一緒に原因を探り、解決していきませんか?まずはお気軽にご相談ください。
ウチカラクリニックのオンライン診療で
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- 夜間・土日も診療
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。