「足の裏の魚の目が痛くて歩くのがつらい」 「魚の目コロリを使っているけれど、芯がなかなか取れない」 「自分でほじくって引っこ抜いても大丈夫?」
魚の目は、皮膚の奥に食い込んだ「芯(角質柱)」を取り除かない限り、痛みはなかなか引きません。しかし、早く治したいからといって無理な自己処理を行うと、細菌が入って化膿するなど、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。
この記事では、市販薬を使った正しいセルフケアの手順から、皮膚科で行う専門的な除去治療、そして医療機関で処方される薬まで魚の目治療を医師が詳しく解説します。
目次
魚の目(鶏眼)とは?なぜ痛むの?
魚の目(医学名:鶏眼)とは、足の裏などの特定の場所に圧迫や摩擦が加わり続けることで、皮膚の角質が厚くなり、肌の奥(真皮)に向かって強く硬くなる状態のことです。
表面が盛り上がるだけの「タコ」とは違い、魚の目は皮膚の内側に向かって尖った「芯」が成長します。
この芯が歩くたびに奥にある神経を直接圧迫するため、画びょうを踏んだような鋭い痛みが生じます。
魚の目ができる詳しい原因や、間違いやすい「ウイルス性イボ」との見分け方については、以下の記事で解説しています。

【魚の目(鶏眼)について詳しい解説はこちら!】
🔗魚の目(うおのめ)とは?痛い「芯」の正体や原因|タコ・イボとの違いと「自分で引っこ抜く」リスク
魚の目の治し方の基本|「芯」と「圧迫」の両方に対策を
魚の目を治すために重要なのは、以下の2点です。
厚くなった角質と「芯」を取り除くこと
食い込んでいる芯を減らすことで、直接的な痛みを取り除きます。
「圧迫」や「摩擦」を減らすこと(再発予防)
魚の目は「そこを守ろうとして皮膚が厚くなった結果」です。芯を取って楽になっても、靴や歩き方による圧迫が続けば、またすぐに再発します。
インソールで当たりを調整するなど、原因への対策もセットで行いましょう。

自分で治す方法|市販薬(魚の目コロリなど)の正しい使い方
軽度から中等度の魚の目であれば、市販薬を使って自分でケアすることが可能です。代表的な薬である「魚の目コロリ」や「スピール膏」などを例に、効果的な使い方を解説します。
※以下の方は自己処理をしないでください※
糖尿病の方、足の血行障害がある方、足の感覚が鈍い方は、市販薬(サリチル酸)の使用で皮膚がただれたり、傷口から重い感染症を起こして壊死したりするリスクが高いため、必ず医療機関で処置を受けてください。
サリチル酸の力で「ふやかして」取る

市販の魚の目治療薬には、主に「サリチル酸」という成分が含まれています。
この成分には、ガチガチに固まった角質(タンパク質)の構造を破壊し、水分を含ませて白く柔らかくする作用があります。
除去の具体的な手順

- 清潔にする:
入浴後など、皮膚を清潔にし、柔らかくした状態でスタートします。 - 薬を貼る:
薬(絆創膏タイプや液体タイプ)を患部のサイズに合わせて貼り、数日間過ごします。※健康な皮膚につくと炎症を起こすので、患部からはみ出さないように注意しましょう。 - 角質を取り除く:
数日後、薬を剥がすと患部が白くふやけています。この部分を、清潔なヤスリや軽石などで少しずつこすり落とします。 - 繰り返す:
一度で芯まで取れることは稀です。皮膚を休ませながら、芯がなくなるまで根気よく繰り返します。
※ピンセットやハサミで無理に引きちぎると、健康な皮膚まで傷つける恐れがあるため、無理のない範囲で行ってください。
「芯」を自分で引っこ抜くのはアリ?自己処理の危険性
検索すると「魚の目の芯をスポンと引っこ抜く動画」などが出てくることがありますが、これを真似するのはリスクが高い行為です。
どこまで自分でやっていいのか
「薬を使って白くふやけた部分」をヤスリ等で少しずつ削るのは問題ありません。
しかし、薬を使わず、硬い状態のままカッターや爪切りで「生身の皮膚」ごとえぐり取る行為は非常に危険です。

無理やりほじくるリスク
不衛生な刃物で出血させてしまうと、傷口から細菌が入り込み、足全体がパンパンに腫れ上がる「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」などの重い感染症を引き起こすリスクがあります。
また、もしそれが魚の目ではなく「ウイルス性イボ」だった場合、出血させることでウイルスを周囲に撒き散らし、患部が増殖・巨大化してしまう恐れもあります。

「芯」が深くて取れない場合や、出血してしまった場合は、無理をせず医療機関を頼りましょう。
医療機関で使う「処方薬」は何が違う?
「市販薬では治らなかった」という場合でも、医療機関(皮膚科やオンライン診療)で処方される薬であれば改善する可能性があります。市販薬とは成分の濃度や使い方が異なるため、頑固な魚の目にもアプローチが可能です。
スピール膏M(サリチル酸絆創膏)

角質を柔らかくする成分「サリチル酸(50%)」を含んだ、貼るタイプの薬です。市販薬と成分は似ていますが、医療用は粘着力が強く、患部からズレにくいのが特徴です。
また、医師が患部のサイズに合わせて適切な大きさにカットしたり、交換頻度(2〜3日に1回など)を指導したりするため、健康な皮膚を傷めずに効率よく芯をふやかすことができます。
【詳しい解説はこちら!】
→医療用スピール膏Mの効果と副作用を解説!【医師監修】
サリチル酸ワセリン軟膏

サリチル酸(角質溶解作用)をワセリンに混ぜた塗り薬です。絆創膏タイプが貼りにくい「足の指の間」や、足の裏全体がガチガチに硬くなっているような「広範囲」の治療に適しています。
濃度(5%〜10%など)を用途に合わせて使い分け、毎日塗布することで徐々に角質を薄くしていきます。
抗生物質(ゲンタシン、アクアチム等)

細菌を殺す作用のある塗り薬(外用抗菌薬)や、飲み薬です。
魚の目そのものを治す薬ではありませんが、「自分で削って化膿した」「赤く腫れて痛い」という場合に使用します。
市販の魚の目薬(サリチル酸)は炎症を悪化させるため使えませんが、医療機関ではまず抗生物質で感染を治し、腫れが引いてから魚の目の治療を再開するという段階的な治療が可能です。
【詳しい解説はこちら!】
→ゲンタシン軟膏はどんな時に使うの?何に効く?効能・副作用を医師が解説!
尿素クリーム(ウレパール、パスタロン等)

硬くなった皮膚に水分を与え、柔らかくする保湿剤です。
足の裏は乾燥すると防御反応で硬くなりやすいため、尿素クリームで保湿を続けることで、皮膚を柔軟に保ち、魚の目の再発を防ぎます。
【詳しい解説はこちら!】
→尿素クリームの効果や副作用について医師が解説!【ウレパール/パスタロン/ケラチナミンコーワ】
皮膚科での除去治療|足の裏の頑固な魚の目
「今すぐ痛みを取りたい」「薬をちまちま使うのが面倒」という場合は、皮膚科での処置が最も確実です。
医師による処置(トリミング)

専用のニッパーやメス、グラインダーなどを使い、医師の手で厚い角質や芯を物理的に削り取ります。
削るのは死んでいる角質部分だけなので、通常、痛みはほとんどなく、出血もしません。(※炎症がある場合や芯が深い場合は、多少の痛みを感じることもあります)
処置直後から、すぐに痛みが軽くなるのが最大のメリットです。
魚の目ではなく「イボ」だった場合

医師の診察で「ウイルス性イボ」だと判明した場合は、削る処置ではなく、マイナス196℃の液体窒素を押し当ててウイルス感染細胞を凍結・壊死させる「冷凍凝固療法」などの専門治療を行います。
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FAQ|魚の目の治し方に関するよくある質問
Q. 魚の目の芯が取れたかどうかの確認方法は?
患部を触っても硬いしこりがなく、強く押しても痛みがない状態になれば、芯が取れた目安です。皮膚の指紋(皮溝)が正常につながって戻ってくれば完治と言えます。
Q. 魚の目コロリを使ったら痛くなりました。なぜ?
薬がズレて健康な皮膚についてしまい、炎症を起こしている可能性があります。一度使用を中止し、皮膚科を受診してください。
また、イボの可能性がある場合、自己判断で魚の目用パッドを貼ると、周囲の皮膚が荒れたり痛みが出て判断が難しくなることがあします。イボの治療としてサリチル酸を使うこともありますが、見極めに迷う場合は受診をしましょう。
Q. 手術で取ることはありますか?
基本的に、皮膚を切開して縫うような「手術」は行いません。足の裏に手術の傷跡が残ると、そこが新たな圧迫点となって痛みの原因(瘢痕性鶏眼)になるリスクがあるためです。削る処置が一般的です。
Q. 治してもすぐに再発します。対策は?
「原因(圧迫)」を取り除かない限り、皮膚は防御反応としてまた厚くなります。 靴を見直す(シューフィッターに相談する)、インソール(中敷き)を使って圧力を分散する、こまめに保湿ケアをするなどの予防策が重要です。
まとめ
魚の目の治し方は、「角質を柔らかくして、芯を取り除くこと」と「靴などの原因を見直すこと」がセットです。軽度なら市販薬でも対応可能ですが、芯が深い・痛いなら皮膚科での治療がオススメです。
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。













