冬になると毎年流行するインフルエンザ。「もしかして感染したかも?」と感じた時、「潜伏期間はどのくらい?」「いつからいつまで人にうつるの?」「何日で治る?」など、次々と疑問が浮かびますよね。
特に、インフルエンザの潜伏期間はどのくらい?他人にうつるのかな?子供と大人で違うの?といった点は気になるところです。
この記事では、インフルエンザの潜伏期間から感染力のピーク、うつる期間、治癒までの日数、そしてインフルエンザウイルス 生存期間まで、あなたの知りたい情報を医師が徹底的に解説します!
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インフルエンザとは?普通の風邪との違い
インフルエンザ脳症について知る前に、まずはその原因となる「インフルエンザ」について正しく理解しましょう。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる急性の呼吸器感染症です。普通の風邪(感冒)としばしば混同されますが、原因となるウイルスの種類が違うだけでなく、症状の現れ方や重症度が大きく異なります。
項目 | インフルエンザ | 普通の風邪 |
---|---|---|
原因 | インフルエンザウイルス | ライノウイルス、コロナウイルスなど様々 |
発症 | 急激 | ゆるやか |
主な症状 | 38℃以上の高熱、頭痛、強い倦怠感、筋肉痛・関節痛など全身症状が強い | 喉の痛み、鼻水、くしゃみ、咳など喉や鼻の症状が中心 |
重症化リスク | 高い(肺炎、脳症などを合併することも) | 低い |
流行性 | 強い(短期間で広範囲に流行) | 通年性 |
このように、インフルエンザは普通の風邪に比べて全身症状が強く、重症化するリスクをはらんだ感染症です。そして、その最も恐ろしい合併症が「インフルエンザ脳症」なのです。
詳しいインフルエンザの解説はこちらの記事をチェック!
→それ、風邪じゃなくインフルエンザかも?症状チェックと薬や検査を医師が解説!
インフルエンザの潜伏期間は平均1〜4日

インフルエンザの潜伏期間は、ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間で、平均1〜4日とされています。
この期間は、大人も子供も大きな差はありません。
症状がないため気づきにくいですが、体内ではウイルスが急速に増殖しており、実はこの時点から感染を広げてしまうリスクが潜んでいます。
インフルエンザがうつる期間と感染力のピーク【いつからいつまで?】
多くの方が最も知りたい「いつまでうつるのか」について解説します。
インフルエンザウイルス排出期間(人にうつす可能性がある期間)は、一般的に「症状が出る1日前から、発症後5〜7日程度まで」とされています。
感染力のピークは何日目?
インフルエンザの感染力は常に一定ではありません。
ウイルス排出量が最も多くなり、感染力が最も強くなるピークは、発熱などの症状が出始めてから72時間まで(3日目まで)です。この時期の感染者との接触は特に注意が必要です。

発症5日目の感染力は?

発症から5日目になると、ウイルスの排出量はピークを過ぎて大きく減少しますが、まだゼロではありません。感染力は残っています。
学校保健安全法では、インフルエンザの出席停止期間を「発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日(幼児にあつては、三日)を経過するまで」と定めています。これは、少なくとも発症後5日間はまだ人にうつす可能性があることを示しています。
何日で人にうつさない?
上記の基準から、「発症後5日間が経過」し、かつ「解熱してから丸2日間(幼児は3日間)が経過」するまでは、人にうつす可能性があると考えられますが、感染性の可能性には個人差はあります。
このうつる期間(感染期間)をしっかり守って、自宅で療養することが感染拡大を防ぐ鍵となります。

インフルエンザウイルスは環境でどのくらい生存する?布団は大丈夫?
インフルエンザウイルスは、咳やくしゃみによる飛沫感染だけでなく、ウイルスが付着したモノに触れることによる接触感染でも広がります。
インフルエンザウイルス生存期間の目安は以下の通りです。

- プラスチックや金属の表面:最大48時間
- 衣類や紙、布団など:数時間程度
- 手指に付着した場合:数分〜30分程度
ドアノブや電車のつり革など硬い表面では比較的長く生存します。一方で、布団や衣類では生存期間が短めです。
過度に心配する必要はありませんが、こまめな換気や、枕カバーなどを洗濯することは有効な対策と言えるでしょう。
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インフルエンザは何日で治る?受診のタイミングは?
何日で治る?
合併症などがなければ、インフルエンザは発症後1週間〜10日ほどで自然に回復に向かいます。
多くの人は発症後3〜5日で熱が下がり始め、その後ゆっくりと倦怠感などが抜けていきますが、長い人では2週間以上咳や倦怠感が残ってしまうこともあります。

48時間以上経ってしまったら…受診のタイミング

インフルエンザの治療薬(タミフル、リレンザなど)は、ウイルスの増殖を抑える薬です。
そのため、ウイルスの増殖がピークになる前の「発症から48時間以内」に服用を開始するのが最も効果的とされています。
もし48時間以上経ってしまったら薬の効果は薄れますが、ハイリスクの方(高齢者や糖尿病などの合併症がある方など)では有効となる場合もあるため、医療機関を受診しましょう。
大人と子供の違い
子供の場合、潜伏期間は大人と差はありませんが、大人と比べて以下の点には注意が必要です。
ウイルス排出期間が長い傾向
免疫が未熟なため、ウイルスを排出する期間が大人より長引くことがあります。解熱後も出席停止期間をしっかり守りましょう。
合併症のリスク
中耳炎や熱性けいれん、稀に重篤なインフルエンザ脳症などを起こすことがあります。「ぐったりしている」「呼びかけに反応しない」など、いつもと様子が違う場合は直ちに再受診してください。
脱水症状
高熱と食欲不振で脱水を起こしやすいです。イオン飲料や経口補水液などで、こまめな水分補給を心がけてください。
インフルエンザがうつる確率
「インフルエンザがうつる確率は?」と気になる方もいるでしょう。
この確率は、接触した相手のウイルス排出量、接触時間、距離、換気の有無、お互いの免疫状態など多くの要因に左右されるため、「〇%」と断言することはできません。
しかし、主な感染経路である「飛沫感染」と「接触感染」への対策を徹底することで、うつる確率を大幅に下げることが可能です。
- 飛沫感染対策:マスクの着用、人混みを避ける
- 接触感染対策:こまめな手洗い、アルコール消毒
これらの基本的な対策が、何よりも有効な予防策となります。
よくある質問
熱が下がれば仕事や学校に行ってもいいですか?
いいえ、行ってはいけません。熱が下がってもウイルスはまだ体外に排出されています。他の人にうつさないためにも、「発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)」という出席・出勤停止の基準を必ず守ってください。
子供に使ってはいけない解熱剤はありますか?
はい、あります。インフルエンザの際に一部の解熱剤(ジクロフェナクナトリウムやメフェナム酸など)を使用すると、インフルエンザ脳症のリスクを高める可能性が指摘されています。子供の解熱には、比較的安全な「アセトアミノフェン」が推奨されますが、自己判断せず、必ず医師や薬剤師に相談してください。
ワクチンを打っていればインフルエンザにかかりませんか?
100%ではありません。ワクチンを接種しても感染することはありますが、発症する可能性を減らし、かかった場合の重症化を防ぐ高い効果があります。特に高齢者や基礎疾患のある方、お子さんは重症化リスクを減らすために接種が推奨されます。
【詳しい解説はこちら!】
インフルエンザワクチンの予防接種はいつがいい?費用・効果・副反応を医師が解説!
インフルエンザと新型コロナ、症状で見分けはつきますか?
正直なところ、症状だけで完全に見分けるのは非常に困難です。どちらも高熱、倦怠感、喉の痛み、咳といった共通の症状が多く見られます。一般的な傾向として、インフルエンザはより急激な発熱や関節痛が特徴的ですが、個人差が大きいため、正確な診断には検査が必要です。同時に検査できるキットもありますので、気になる症状があれば医師に相談してください。
インフルエンザの時、お風呂に入ってもいいですか?
高熱で体力をひどく消耗している時や、悪寒がする時は避けるべきです。体力の消耗につながり、回復を遅らせる可能性があります。熱が下がり、体調がある程度回復してきたら、体を冷やさないように短時間のシャワーで汗を流し、清潔を保つのは問題ありません。長時間の入浴は避けましょう。
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インフルエンザの潜伏期間や感染力のピークなど、具体的な対策が見えてきたかと思います。しかし、実際に家族が高熱を出した時、「これはただの風邪?」「48時間以内に病院へ行くべき?でも動くのがつらい…」と、冷静な判断が難しい場面は少なくありません。
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。