【症状別】処方用の目薬(点眼薬)おすすめの選び方!ドライアイ・疲れ目・ものもらい・花粉症の治療法

薬
【症状別】処方用の目薬(点眼薬)おすすめの選び方!ドライアイ・疲れ目・ものもらい・花粉症の治療法
監修者
森 勇磨

「目が乾燥してショボショボする」
「ものもらいや目のかゆみがなかなか治らない……」

目の不快感や痛みが続く際、ドラッグストアで市販の目薬を買うか、医療機関を受診して処方薬(医療用点眼薬)をもらうか迷う方も多いのではないでしょうか。

医療用の点眼薬は、医師が患者様一人ひとりの症状や原因を診察・診断した上で処方されるため、特定の症状に対して高い治療効果が期待できます。

今回は、眼科等でよく処方される医療用点眼薬の種類や特徴、症状別の選び方について分かりやすく解説します。

 

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目次

市販薬と処方薬(医療用点眼薬)の違いとは?

処方用の点眼薬を選ぶメリット

市販の目薬は多くの有効成分が少しずつ配合されている複合タイプが多いのに対し、医療用の点眼薬は原因となる病気や症状に直接作用する有効成分が高濃度で配合されているのが大きな特徴です。

また、一見同じような「目の赤み」や「かゆみ」でも、原因が細菌感染なのかアレルギーなのかによって使うべきお薬は全く異なります。

医師の診断のもとで正しいお薬を使用することで、重症化を防ぎ、早期の改善が期待できます。

 

目の主な症状とその種類・原因

目の不快感や違和感にはさまざまな種類があります。まずはご自身の症状がどれに当てはまるか確認してみましょう。

 

ドライアイ(目の乾燥・ゴロゴロ感)

涙の量が減ったり、涙の質のバランスが崩れることで目の表面が乾き、傷や炎症がつきやすくなる状態です。

  • 主な症状
    • 目が乾く、ゴロゴロ(砂が入ったような)違和感がある
    • 光を眩しく感じる
    • 理由もなく涙が出る
女性 眼科 ドライアイ

 

【ドライアイについてさらに詳しくはコチラ!】

 

 

眼精疲労・疲れ目(かすみ・重重感)

目を酷使することによって、目のピント調節を司る筋肉(毛様体筋)や神経が疲労した状態です。

  • 主な症状
    • 目が重い・痛む
    • 視界がかすむ、ピントが合いにくい
    • 目の奥の痛み(進行すると頭痛や肩こり、吐き気を伴うこともあります)

ものもらい・結膜炎(充血・目やに・腫れ)

細菌やウイルスに感染したり、炎症が起きたりすることで目やまぶたが赤く腫れる状態です。

  • 主な症状
    • まぶたの一部が赤く腫れる・押すと痛い(ものもらい)
    • 白目が強く充血する
    • 黄色や緑色の目やにが多く出る(結膜炎)
男性 眼科 ものもらい

 

【ものもらい・結膜炎についてさらに詳しくはコチラ!】

 

アレルギー性結膜炎・花粉症(強いかゆみ・なみだ目)

目に入る異物(アレルゲン)に対して免疫反応が過剰に働き、強いかゆみや炎症を引き起こす状態です。

  • 主な症状
    • 耐えがたい強いかゆみ
    • サラサラした涙が止まらない
    • まぶたの浮腫(腫れ)

 

【症状別】点眼薬の選び方

点眼薬を選ぶ際は、自分の症状にピッタリの点眼薬を正しく選ぶことが重要です。

【ドライアイ・重度の目の乾燥】処方用の点眼薬

医療用のドライアイ治療薬は、単に水分を補うだけでなく、涙の質(ムチンや油分など)を改善したり角膜の傷を修復したりするお薬が揃っています。

ヒアルロン酸ナトリウム点眼液・ヒアレイン点眼液など

ヒアルロン酸ナトリウム点眼液
効果ドライアイ治療の基本となるお薬。 保水性に優れ、目の乾燥を防ぎながら角膜の傷(上皮障害)の修復を促します。
ポイント涙を目に留める力を高めるため、乾きによるゴロゴロ感や表面の傷のケアに幅広く使用されます。

 

ジクアホソルナトリウム点眼液・ジクアス点眼液など

ジクアス点眼液
効果自分の涙の分泌を促すお薬。 目の水分や粘膜成分(ムチン)の分泌を活性化させ、涙の質や厚みを改善します。
ポイント水分を補うだけでなく、涙の層を安定させる働きがあるため、涙がすぐ乾いてしまうタイプのドライアイに効果的です。

 

レバミピド点眼液・ムコスタ点眼液など

レバミピド点眼液
効果目の表面の粘膜成分(ムチン)を増やすお薬。 粘膜状態を正常化させて涙を保持しやすくし、潤いを長時間保ちます。
ポイント1回使い切りタイプが多く、衛生的に使用できます。目の引っかかり感や不快感が強い場合によく選ばれます。

 

【眼精疲労・疲れ目】ピント調節機能や代謝を高める処方薬

長時間のPC・スマホ操作や加齢による重度の疲れ目(眼精疲労)には、末梢神経の働きを助けるビタミン製剤や、ピント調節筋(毛様体筋)の緊張を和らげる点眼薬が処方されます。

シアノコバラミン点眼液・サンコバ点眼液など

効果目のピント調節機能を高めるお薬。 ビタミンB12が目の末梢神経の働きを助け、慢性的な疲れ目やかすみを和らげます。
ポイント赤色が特徴的な点眼液で、画面を日常的に見続けるVDT作業者の眼精疲労治療によく使われます。

 

トロピカミド・フェニレフリン塩酸塩点眼液・ミドリンP点眼液など

効果毛様体筋の緊張をほぐすお薬。 ピントを合わせる筋肉のコリを一時的に休ませ、コリ固まった目をリフレッシュさせます。
ポイント仮性近視の治療や強い調整緊張の症状がある際に、就寝前などに点眼して目を休ませる目的で使用されます。

 

【ものもらい・結膜炎】抗生物質や抗炎症の処方薬

ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)や細菌性結膜炎には、原因となる細菌を強力に殺菌・消毒する医療用の抗生物質点眼薬や、ステロイド抗炎症点眼薬が処方されます。

クラビット点眼液

クラビット
効果代表的なニューキノロン系抗菌点眼薬。 幅広い細菌に効果を発揮し、ものもらいや結膜炎の原因菌を殺菌・除去します。
ポイント長年の使用実績がある先発医薬品で、眼科領域での感染予防や細菌性疾患の治療に標準的に使われています。

 

レボフロキサシン点眼液

レボフロキサシン点眼液
効果クラビット点眼液と同等の抗菌効果を持つジェネリック医薬品。 原因菌を退治して目のはれや痛みを抑えます。
ポイントクラビットと同じ有効成分(レボフロキサシン)を含み、効果や安全性を保ちながら薬価(費用)を抑えて治療を行えます。

ガチフロキサシン点眼液・ガチフロ点眼液など

ガチフロ点眼液
効果強力な抗菌作用を持つ抗生物質点眼薬。 従来の薬が効きにくい耐性菌にも優れた効果を発揮します。
ポイント症状が重い結膜炎や角膜炎、術後の感染防止など、より確実な抗菌効果を狙う場合に選択されます。

 

フルメトロン点眼液(フルオロメトロン点眼液)など

フルメトロン点眼液
効果目の炎症や腫れを抑えるステロイド点眼薬。 激しい充血、まぶたの強い腫れ、不快な炎症を速やかに鎮めます。
ポイント非常に強い抗炎症作用を持つため、医師による定期的な経過観察のもとで安全に使用することが大切です。

 

 

【花粉症・アレルギー】抗ヒスタミン・ステロイド処方薬

花粉症やハウスダストによるアレルギー性結膜炎では、症状の程度や予防目的に合わせて適切な処方薬が選ばれます。

パタノール点眼液

パタノール点眼液
効果辛いかゆみを即効で防ぐ抗アレルギー点眼薬。 アレルギー原因物質(ヒスタミン)の働きをダイレクトにブロックします。
ポイント豊富な臨床実績を持つ先発医薬品で、即効性と持続性のバランスが良く花粉症時期のかゆみ治療に広く使われます。

オロパタジン点眼液

オロパタジン点眼液
効果パタノール点眼液と同じ有効成分を持つジェネリック医薬品。 目のかゆみや充血、涙目を効果的に鎮めます。
ポイントパタノール点眼液と同等の抑止効果を持ちながら費用(薬価)を抑えられるため、長期間の投与が必要な花粉症シーズンにも適しています。

アレジオン点眼液

アレジオン点眼液
効果アレルギー反応の発現自体を予防・抑制する抗ヒスタミン点眼薬。 かゆみの原因物質(ヒスタミン等)の放出や働きを強力に抑え込みます。
ポイントコンタクトレンズ(ソフトレンズ含む)を装着したまま点眼可能な高い利便性を持ち、花粉症シーズンのコンタクト装用者に人気があります。

 

エピナスチン塩酸塩点眼液

エピナスチン点眼
効果アレジオン点眼液と同じ有効成分を持つジェネリック医薬品。 目のかゆみやアレルギー症状を効果的に予防・改善します。
ポイントアレジオン点眼液と同様にコンタクトレンズを着用したまま使用できるタイプが多く出回っており、コストを抑えてアレルギーケアが可能です。

 

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7. 正しい点眼方法と注意点

医療用点眼薬を使用する際のルール

指示された回数・滴数を守る

1回の点眼は基本的には1滴で十分です(多くさしても溢れ出るだけで効果は増しません)。

医師や薬剤師に指導された用法・容量を守りましょう。

複数の点眼薬を使う場合は5分以上あける

2種類以上の目薬が処方された場合、連続でさすと最初に入れた薬が洗い流されてしまいます。
必ず5分以上間隔を空けて点眼してください。

コンタクトレンズの着用について確認する

コンタクトレンズ 眼科

点眼薬に含まれる成分によっては、コンタクトレンズを外して使用する必要があります。
アレジオン点眼液やエピナスチン塩酸塩点眼液など一部装着可能なものもありますので、医師・薬剤師の指示に従ってください。

 

保管期限と保管場所

  • 保管期限
    • 処方された点眼薬は、開封後約1ヶ月を経過したら使い残しがあっても廃棄してください。
    • 自己判断で過去の目薬をとっておき、再利用するのは厳禁です。
  • 保管場所
    • 直射日光や高温を避け、指定がある場合(冷所保存)は冷蔵庫で保管してください。

 

正しい点眼方法

正しい点眼方法を守って、安全に点眼を行いましょう。

 

まとめ

目の症状は、「乾燥」「疲労」「細菌感染」「アレルギー」など原因によって適した有効成分が全く異なります。

無理に自己判断で対応せず、ご自身の症状に合わせた適切な医療用点眼薬を使用することが早期回復への近道です。

 

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FAQ(よくある質問)

以前処方された点眼薬が残っているのですが、また使ってもいいですか?

自己判断で過去の点眼薬を使用することは絶対におやめください。 点眼薬は開封後約1ヶ月で品質や無菌性が保てなくなるほか、一見同じような症状に見えても原因(細菌、アレルギー、乾燥など)が異なる場合があります。必ず医師の診察を受け、現在の症状に合った新しいお薬を使用しましょう。

処方された点眼薬と市販の目薬を一緒に使ってもいいですか?

基本的には処方された点眼薬のみを使用し、自己判断で市販の目薬を併用することは避けましょう。 成分が重複してお薬の作用が強くなりすぎたり、相互に影響し合って効果が弱まったりする可能性があります。どうしても併用したい場合は、必ず医師や薬剤師へご相談ください。

コンタクトレンズをつけたまま点眼しても大丈夫ですか?

点眼薬の種類や含まれる成分(防腐剤など)によって異なります。 コンタクトレンズ(特にソフトコンタクトレンズ)を装着したまま点眼すると、レンズに変形や濁りが生じたり、お薬がレンズに吸着して目を傷めたりすることがあります。「アレジオン点眼液」など一部の装着可能な点眼薬を除き、基本的にはレンズを外してから点眼し、5〜15分ほど空けてから再装着することが推奨されます。

点眼した後に運転しても大丈夫ですか?

点眼直後は一時的に視界がかすむことがあるため、注意が必要です。 点眼直後は薬液によって目がかすんだり、光を眩しく感じたりすることがあります。視界が不鮮明な状態での運転や危険を伴う機械の操作は大変危険ですので、点眼後は無理をせず、視界が完全にクリアになってから運転を行うようにしてください。

目薬を点眼した後は、パチパチとまばたきをした方が効きますか?

まばたきはせず、静かに目を閉じるのが正しい方法です。 点眼後に目をパチパチさせると、せっかくの薬液が涙と一緒に目頭の涙道(目と鼻をつなぐくだ)を通って鼻や口へ流れ出てしまいます。点眼後はまぶたを優しく閉じ、1〜2分ほど目頭を軽く指先で押さえておくと、お薬が目の表面に留まり効果がしっかりと発揮されます。

お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?

適量であれば点眼薬の効果に大きな影響を与えることは少ないですが、症状がある時期の過度な飲酒は避けるのが望ましいです。 アルコールによって血行が急激に促進されると、目の充血やはれ、かゆみなどの炎症症状が悪化する原因になります。特にものもらいや強いアレルギー症状がある期間は飲酒を控えめにしましょう。

監修者情報
森 勇磨

森 勇磨

ウチカラクリニック代表医師

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。

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