ものもらいの治し方|まぶたの腫れ・痛みの原因と、早く治すための処方薬!
「まぶたが赤く腫れて痛い……」
「痛くないけど、まぶたにコロコロしたしこりがある」
「これって人にうつるの? 早く治すにはどうすればいい?」
まぶたが腫れると、鏡を見るたびに気になりますし、痛みや違和感はつらいですよね。
これらは一般的に「ものもらい」と呼ばれますが、実は原因によって2つのタイプに分かれます。
この記事では、ものもらいの正体から、病院で出るお薬、お家でのケアまで、医師がわかりやすく丁寧に解説します。
目次
ものもらいとは?(麦粒腫と霰粒腫の違い)
ものもらいは、大きく分けて「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」の2種類があります。
まずは、あなたの症状がどちらに近いかチェックしてみましょう。

ちなみに、「ものもらい」はウイルス性ではないから、人から人にうつることはありません。
ものもらいの原因
- 麦粒腫: まぶたの縁にある脂の出る穴などに、黄色ブドウ球菌などのバイ菌が入ることで起こります。疲れや寝不足で免疫が落ちているときになりやすいです。
- 霰粒腫: まぶたにある脂の分泌腺が詰まり、中に脂が溜まって「慢性的なしこり」になります。
「ストレス」や「アイメイクの洗い残し」も、分泌腺を詰まらせる原因になるから注意が必要です。
ものもらいの症状
初期
まぶたの一部が赤くなり、まばたきをすると少し違和感がある。
進行
赤みと腫れが強くなり、押すと痛みを感じる。
ピーク
皮膚の下に膿(うみ)が見えてきたり、しこりが大きくなって目が重く感じたりする。
初期は赤みや違和感から始まり、進行すると腫れや痛みが強くなり、膿がたまることがあります。
放置するリスク:放っておくとどうなる?
「そのうち治るだろう」と放置すると、こんなリスクがあります。
- 麦粒腫: 炎症がまぶた全体に広がり、激しい痛みや高熱が出る「眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)」に繋がることがあります。
- 霰粒腫: しこりが巨大化して視界を邪魔したり、放置しすぎて手術で切開しなければならなくなることも。
放置すると腫れが広がったり、治るまでに時間がかかることがあります。早めに医療機関に相談しましょう。
ものもらいの治療
病院では、炎症や細菌を抑えるお薬を処方します。
| お薬の種類 | 代表的な薬剤名 | 特徴と効果 |
|---|---|---|
| 抗菌目薬 | ガチフロ、クラビットなど | バイ菌(細菌)を退治する目薬です。麦粒腫の治療に欠かせません。 |
| ステロイド目薬 | フルメトロンなど | 腫れや炎症を素早く鎮めます。霰粒腫のしこりを小さくする際にも使われます。 |
| 抗菌軟膏 | タリビット眼軟膏など | まぶたの縁に直接塗るタイプです。寝ている間もしっかり効き目をキープします。 |
| 飲み薬(抗生物質) | ケフラールなど | 腫れがひどい場合に、内側からバイ菌をやっつけるために処方されます。 |
症状の程度に応じて治療方法が異なります。
何科に受診すればいい?
- 「眼科」へ: まぶたの病気ですが、目の健康を守るために眼科を受診するのがベストです。
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ものもらいのセルフケア・対策
- 触らない・潰さない: 手の菌が入ると悪化します。膿を自分で出そうとするのは絶対にNG!
- 目を清潔に保つ: アイメイクは控え、洗顔は優しく。
- 温める(霰粒腫の場合): 痛みがないしこりは、ホットアイマスクなどで温めると脂が溶けて治りやすくなることがあります。
※痛みが強い時は逆効果なので注意。
まとめ
ものもらいは、早めにお薬を使い始めることで、痛みも腫れも最小限に抑えることができます。
- 痛ければ「麦粒腫」、しこりなら「霰粒腫」。
- 無理に潰さず、お薬で優しく治す。
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FAQ|ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)に関するよくある質問
ものもらいは人にうつりますか?
人にうつることは絶対にありません。結膜炎などのウイルス感染とは異なり、自分の皮膚や粘膜にいる常在菌(主に黄色ブドウ球菌)が増殖したり、皮脂腺が詰まったりして起こるためです。
ものもらいには種類があるって本当ですか?
はい、大きく2種類あります。細菌感染で赤く腫れて痛む「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と、まぶたの脂の腺が詰まってしこりができる(痛みがないことが多い)「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」です。一般的な「ものもらい」は麦粒腫を指すことが多いです。
何が原因でできるのですか?
疲労や寝不足、ストレスなどで免疫力が落ちている時にできやすくなります。また、汚れた手で目をこすったり、前髪が目にかかっていたり、アイメイクの落とし残しがあったりするなど、目の周りが不衛生な状態も原因になります。
市販の目薬で治りますか?
軽い「麦粒腫」の初期であれば、抗菌成分入りの市販の目薬で治ることもあります。しかし、痛みが強い、大きく腫れている、または「霰粒腫(しこり)」の場合は市販薬では治りにくいため、早めに受診しましょう。
病院に行く目安と、何科を受診すべきですか?
市販薬を2〜3日使っても良くならない、痛みが強い、視界がぼやける、しこりが残っているといった場合は、「眼科」を受診してください。抗生物質の点眼薬や内服薬が処方され、場合によっては切開して膿を出す処置を行います。
治るまでコンタクトレンズやアイメイクはしてもいいですか?
治るまではどちらも避けてください。コンタクトレンズは細菌を繁殖させやすく、症状を悪化させる原因になります。アイメイクも患部を刺激し、さらに毛穴を塞いでしまうため、完治するまではメガネで過ごすのが鉄則です。