「頭皮のしつこいフケ、乾燥のせいだと思っていませんか?」 「顔の赤みやベタつき、ニキビケアばかりしていませんか?」
その治りにくい肌トラブル、もしかしたら脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)かもしれません。自己判断で間違ったケアを続けると、症状を悪化させてしまうこともあります。
この記事では、ご自身の症状が脂漏性皮膚炎の可能性に当てはまるかを確認できる、簡単なセルフチェックリストをご用意しました。チェック結果に応じた危険度や、その後の正しい対処法まで医師が詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
このセルフチェックは、あくまでご自身の状態を知るための目安としてご活用ください。正確な診断には、必ず皮膚科専門医の診察が必要です。
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脂漏性皮膚炎とは?
セルフチェックの前に、脂漏性皮膚炎がどのような病気かを知っておきましょう。
脂漏性皮膚炎とは、頭皮や顔(眉間、鼻の周り、生え際など)、胸、背中といった皮脂の分泌が盛んな場所に起こる湿疹の一種です。
主な症状として、皮膚の赤み、カサカサとしたフケや鱗屑(りんせつ)、かゆみなどが挙げられます。
原因は一つではありませんが、誰の肌にも存在する「マラセチア」という常在菌(カビの一種)が、過剰に分泌された皮脂をエサにして増殖し、その代謝物が皮膚に刺激を与えて炎症を引き起こすことが、主な原因と考えられています。
脂漏性皮膚炎について、詳しい解説はこちら!
→脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)とは?写真つきでその原因を医師が解説!

脂漏性皮膚炎セルフチェックリスト
それでは、ご自身の症状や生活習慣を振り返りながら、当てはまる項目をチェックしてみましょう。
【症状・部位編】あなたの肌の状態は?
- フケが黄色っぽく、湿ってベタベタしている感じがする。
- 頭皮や顔(特に生え際、小鼻のわき)に赤みがある。
- かゆみがあるが、我慢できないほどではない時もあれば、無性にかゆい時もある。
- 皮膚の表面がカサカサして、少しむける感じがする。
- 洗顔やシャンプーをしても、半日経つとベタつきが気になる。
- 眉毛やもみあげ、鼻の下など、毛の生えている部分に症状が出やすい。
- 胸の中央や肩甲骨の間、脇の下などにも赤みやカサつきがある。
【生活習慣編】あなたの生活を振り返ってみましょう
- 最近、強いストレスや疲れ、睡眠不足を感じている。
- 揚げ物、スナック菓子、甘いものが好きでよく食べる。
- お酒を飲む機会が多い。
チェック結果
いくつ当てはまりましたか?
数に応じて、考えられる危険度と取るべきアクションを見ていきましょう。
【1〜3個】要注意!脂漏性皮膚炎の初期段階かも
危険度:★☆☆
まだ症状は軽いですが、脂漏性皮膚炎の初期段階であるか、これから発症する可能性があります。放置すると悪化することも。まずは、この記事の後半で紹介する生活習慣の見直しや、正しいセルフケアから始めてみましょう。
【4〜7個】可能性が高い!一度、皮膚科の受診を
危険度:★★☆
脂漏性皮膚炎である可能性が比較的高い状態です。セルフケアだけでの改善は難しくなってきているかもしれません。悪化させてしまう前に、一度皮膚科を受診し、専門医に相談することを強くおすすめします。
【8個以上】すぐに専門医へ!悪化している可能性も
危険度:★★★
症状が進行している、あるいは他の病気が隠れている可能性も考えられます。自己判断でのケアは症状をさらに悪化させるリスクがあります。できるだけ早く皮膚科を受診し、正確な診断と適切な治療を受けてください。

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病院での主な治療法
皮膚科では、症状や重症度に合わせて、主に塗り薬(外用薬)を中心とした治療が行われます。
塗り薬(外用薬)
- 抗真菌薬の外用: マラセチア菌の増殖を直接抑えるお薬です。(例:ケトコナゾール、ニゾラールローションなど)
- ステロイドの外用: 炎症やかゆみを強力に抑えるお薬です。医師が症状に合わせて適切な強さのものを処方してくれるので安心です。
飲み薬(内服薬)
- 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬: かゆみが非常に強い場合に処方されます。
- ビタミン剤: 皮脂の分泌を整えるビタミンB群などが処方されることがあります。
自己判断でケアを続けるよりも、専門医に診てもらうことが、結果的に改善への一番の近道です。
脂漏性皮膚炎と似ている病気
脂漏性皮膚炎は、他の皮膚疾患と症状が似ているため、自己判断が難しい場合があります。
病名 | 主な特徴 | 脂漏性皮膚炎との違い |
---|---|---|
ニキビ | 毛穴に一致したポツポツとした発疹や膿が中心。 | 脂漏性皮膚炎は、面で広がるような赤みが特徴。 |
アトピー性皮膚炎 | 強いかゆみを伴う乾燥した湿疹。肘や膝の裏など関節の内側に出やすい。 | 脂漏性皮膚炎はベタつく傾向があり、皮脂の多い場所に出る。 |
乾癬 (かんせん) | 境界がはっきりした赤い発疹で、銀白色のフケが厚く付着する。 | 脂漏性皮膚炎のフケは黄色っぽく、ベタつくことが多い。 |
酒さ (しゅさ) | 顔の中心部に赤み、ほてり、ニキビに似たブツブツが出る。刺激で悪化しやすい。 | 脂漏性皮膚炎のようなベタついたフケはあまり見られない。 |
このように、似ているようで特徴は異なります。正確な診断は専門医にしかできません。
セルフチェックで当てはまったら始めるべきこと
チェック結果に関わらず、肌の不調を感じているなら、今日から対策を始めましょう。
正しいセルフケア
洗う
抗真菌成分(ミコナゾールなど)配合の薬用シャンプーや、低刺激のアミノ酸系洗浄料を使いましょう。ゴシゴシこすらず、たっぷりの泡で優しく洗い、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流します。

脂漏性皮膚炎におすすめのシャンプーの詳しい選び方や比較については、こちらの記事をご覧ください。
→脂漏性皮膚炎のシャンプーおすすめ3選!ドラッグストアで買える市販品の選び方から皮膚科での治療法まで医師が解説!
保湿する
洗顔・入浴後は、すぐに保湿ケアを。ベタつくからと保湿をしないのは逆効果です。油分の少ない化粧水やジェルタイプの保湿剤で、肌の水分と油分のバランスを整えましょう。
食生活を見直す
皮脂の分泌を増やす揚げ物や甘いもの、アルコールは控えめに。皮脂の代謝を助けるビタミンB群(豚肉、レバー、納豆など)や、腸内環境を整える食物繊維・発酵食品を積極的に摂りましょう。

脂漏性皮膚炎の食事の注意点については、こちらの記事をご覧ください。
→脂漏性皮膚炎で食べてはいけないものは?食事で悪化させない方法とは?【医師監修】
生活リズムを整える
十分な睡眠時間を確保し、ストレスを上手に発散させることも、肌の状態を安定させるために非常に重要です。
よくある質問
脂漏性皮膚炎は、他の人にうつりますか?

いいえ、うつりません。 脂漏性皮膚炎の原因であるマラセチア菌は、誰もが肌に持っている「常在菌」です。
感染症ではないため、肌が触れたり、タオルや寝具を共有したりしても、他の人にうつることはありませんのでご安心ください。
チョコレートやナッツ類は、やっぱり食べない方がいいですか?
絶対にダメというわけではありませんが、注意が必要です。 市販の製品に含まれる多くの「糖質」や「脂質」が皮脂の分泌を促し、症状を悪化させる可能性があります。
もし食べるのであれば、チョコレートはカカオ含有率の高い(70%以上)ビターなものを少量、ナッツ類は油や塩で加工されていない「素焼き」のものを一日の摂取量を守って(手のひらに軽く一杯程度)楽しむのが良いでしょう。

市販のステロイドを自己判断で塗っても大丈夫ですか?
自己判断での使用はおすすめできません。特に顔への使用は注意が必要です。 市販のステロイド外用薬は手軽ですが、以下のようなリスクがあります。
- 強さが合わない可能性:症状に対して強すぎる、または弱すぎる薬を選んでしまい、効果がなかったり副作用が出たりすることがあります。
- 副作用のリスク:長期間、不適切に使用すると、皮膚が薄くなったり、ニキビが悪化したりすることがあります。
- 根本解決にならない:ステロイドは炎症を抑える薬であり、原因菌のマラセチアを殺菌する効果はありません。
まずは皮膚科で正確な診断を受け、ご自身の症状に合った適切な強さの薬を処方してもらうことが、安全かつ効果的な治療への近道です。
脂漏性皮膚炎は、自然に治りますか?
完全に自然治癒することは稀です。 睡眠をしっかりとったり、ストレスが減ったりすると、一時的に症状が軽くなることはあります。
しかし、根本的な原因である「皮脂バランスの乱れ」や「マラセチア菌の増殖」が解決されたわけではないため、体調の変化などですぐに再発してしまうことがほとんどです。放置せずに皮膚科で適切な治療を受け、良い状態を維持していくことが大切です。

脂漏性皮膚炎の治療はウチカラクリニックオンライン診療へ!
漏性皮膚炎の改善には、原因菌を抑える治療と共に、皮脂の分泌を正常に保つための食生活や生活習慣の改善が大切です。
ご紹介した「控えるべき食べ物」「摂るべき食べ物」を参考に、まずはできることから始めてみてください。
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。