腕や背中にある小さな皮膚のぶつぶつ、実はそれ、がんのサインかも。しれません。
そのSOSを「ただの湿疹だろう」「いつもの蕁麻疹だろう」と放置していると、がんがステージ4に進行して治療ができなくなる取り返しのつかないことになることも。
皮膚にあらわれるがんの兆候に知っておけば、すぐ病院に行きがんの早期発見、早期治療で命が助かる場合もあります。
だからこそ、絶対に見逃してはいけないがんの皮膚のサインを今回学んでおいて下さい。
今は2人に1人が、がんで亡くなる時代です。
普段なかなか病院の外来では聞くことができない、がんと皮膚にまつわる医学の知識について徹底解説します。
目次
皮膚のブツブツの原因|イボ【画像付き】
まず紹介する、がんを疑わせる皮膚のサインは「イボ」。
勿論全てのイボががんが原因ではありません。
気を付けるべきサインは「急に増えたイボ」。
ある日を境に、急にイボが首や背中など、全身に広がって出るようになったら要注意。
これは、あるがんの初期症状かもしれないんです。
それが「胃がん」。
医者の世界では昔から「皮膚は内臓を映す鏡」とも言われていて、皮膚のサインを捉えることで内臓の病気の早期発見に繋がることは古くから指摘されています。
そして胃がんの場合も、皮膚に症状が出ることがあります。
胃がんで出現するイボは専門用語でいうと「脂漏性角化症」、わかりやすい言葉でいうと「老人性イボ」といって、文字通り高齢者の方に起きやすいイボです。
このイボが、強いかゆみと一緒に急に全身にできだした場合は要注意。
これは医学用語で「レーザー・トレラ兆候」と呼ばれる現象で、内臓の腫瘍、その中でも特に胃がんによって起きている可能性を考えて、内臓の精密検査を行うべきと言われている極めて重要なサインです。
体の一部分にイボができることはあまり気にしなくても大丈夫ですが、全身に急にイボが増えて、なんだかかゆい。この場合はすぐ病院を受診しましょう。
まずは皮膚科の受診で良いですが、その後内科で精密検査を受ける流れになる場合もあります。

皮膚のブツブツの原因|皮膚の黒ずみ(黒色表皮腫)【画像付き】
次に紹介するのは、このような「皮膚の黒ずみ」。

「首の後ろや脇の下が急に黒ずんで、なんだかザラザラする…」「しっかりと洗ってもなかなか落ちない…」こんな症状も要注意。
この皮膚の黒ずみの症状を専門用語で「黒色表皮腫」と呼びます。
皮膚がこすれやすい部分やシワの多い部分にできやすいのでチェックしてみてください。
基本的には、肥満の人や、糖尿病の人、ステロイド剤などのお薬を使っている人になりやすく、ホルモンバランスが変わってしまうことで皮膚の細胞が増殖し起きると言われています。
そして、この黒色表皮腫の原因の一つに「がん」の存在が隠れていることがあります。
この症状も先ほど紹介した胃がんや、大腸がんなど、食べ物の消化にかかわる臓器のがんの症状としてあらわれることがあります。
こちらもイボの症状と同じように、短期間で急に広がるようなことがあれば要注意。
肥満や糖尿病が原因の時は、じわじわと皮膚が黒くなっていくことが多いですが、がんが原因の際は急に首やわきの黒ずみが濃くなったり、広がっていってしまうことがあります。
ただの色素沈着かな?と思いがちな症状ですが、こすっても全然落ちない、急激に広がる、かゆい。
このような皮膚の黒ずみは悪性のこともあるので必ず覚えておいてください。
皮膚のブツブツの原因|蕁麻疹【画像付き】
次に紹介するのが、こちら、「蕁麻疹」。

蕁麻疹ががんのサインだ!と過剰な表現をしているメディアもありますが、実際は現段階で明確な蕁麻疹とがんとの関係性は証明ている訳ではありません。
ですが、興味深いデータはあり、デンマークで87000人を対象に行われた研究では、
蕁麻疹と診断されたから1年で、がんになるリスクが49%増え、1年を超えた後も6%
特に、リンパ腫などの血液のがんが多かったそうです。
この話の中で重要なポイントは、研究の中で紹介されているのは、常に蕁麻疹が起きている人、というよりは、「新たに蕁麻疹と診断された人」。
つまり可能性としては、がんが皮膚のセンサーに悪さをすることで蕁麻疹のスイッチを入れているのではないかと考えられています。
なので、若い頃から蕁麻疹体質な人が「私ってがんのリスクが高いのかな」と余計な不安を感じる必要は現状ないのですが、年齢を重ねてから、新規で蕁麻疹になった人は、少しこの話は覚えておいて良いかもしれません。
蕁麻疹はストレスやアレルギー、寒さ、感染症など様々な原因がありますが、基本的には時間がたてば治りますし、それ以外にも抗ヒスタミン薬というお薬で症状を抑えられることが多いです。
新しく出た蕁麻疹が1-2か月続いているとか、薬を使っても治らない場合は少し警戒しておいても良いでしょう。
皮膚のブツブツの原因|まぶたの湿疹(皮膚筋炎)【画像付き】
さて、次に紹介するのはこんな湿疹。

まぶたの上の部分がひどくむくんで腫れています。
その正体は「膠原病」。
膠原病とは自分の免役が自分を攻撃してしまう病気のことで、
膠原病の中でも「皮膚筋炎」という種類のもので、まぶたの部分の腫れが起きるのが特徴です。
専門用語で「ヘリオトロープ疹」と呼びます。
2023年にお亡くなりになった八代亜紀さんもこの皮膚筋炎でした。
また皮膚筋炎では、手の指の関節の所に、表面ががさがさして盛り上がった赤い湿疹が出ることがあります。

「ゴットロン兆候」と呼ばれるこちらの症状も、皮膚筋炎でよく起こるものです。
なんとこの皮膚筋炎の方の約30%にがん、悪性腫瘍を合併すると言われています。
そのため皮膚筋炎の方は、普通の人よりもしっかりとがんの定期検診を行っていくケースが多いです。
つまり、この皮膚筋炎の症状が出ているにも関わらず、放置してしまうと、知らないうちにがんが出現して、進行してしまうリスクを伴ってしまいます。
もしこういったまぶたや手の甲の湿疹が出現して、なかなか改善しないようなら、それはがんのリスクを上げるサインとも言える皮膚筋炎の症状かもしれないので、早めに病院で相談して下さい。
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皮膚のブツブツの原因|体の片側にできる湿疹(帯状疱疹)【画像付き】

水ぶくれと一緒に赤い発疹がばっと出ています。
その名も「帯状疱疹」
帯状疱疹の原因は、何をかくそうあなたが子供の時にかかったみずぼうそうのヘルペスウイルス。
実は水疱瘡が治ってからもウイルスは体内に潜伏していて、体の免役機能が落ちた瞬間を見計らって顔を出し、このような皮膚の発疹の症状を出現させます。
ウイルスが特定の神経に沿って増殖するので、まるで帯のような湿疹が、体の片側にだけできることが特徴です。

この帯状疱疹は、年齢を重ねて免役機能が徐々に落ちることで出やすくなりますし、若い人でも睡眠不足や疲労困憊の時に出現することもあります。
なので、必ずしもがんが原因、という訳ではないんですが、この帯状疱疹を繰り返す場合も要注意。
というのも、体の中に悪性のがんが巣を作ると、人間の免役機能は落ちてしまうことが多く、がんになると帯状疱疹になりやすくなってしまいます。
事実として、腫瘍ができる固形のがんの患者さんは約5倍、白血病などの血液がん患者さんは約10倍帯状疱疹ができる頻度が高くなるという研究データもあります。
しかもがん以前に、そもそも帯状疱疹という病気自体が、治ってからも神経のピリピリ感た痛みが残ってしまう「帯状疱疹後神経痛」という嫌な後遺症が半分の人に残ったり、目の近くで帯状疱疹ができると失明してしまうこともあるなど、かなり厄介な病気です。
帯状疱疹の予防には予防接種という方法があります。
帯状疱疹を繰り返したり、今回紹介した他の症状と合わせて出現するようならがんの可能性を考える場合もありますので、一度皮膚だけではなく体の内部の検査について内科で相談してみましょう。
皮膚のブツブツの原因|水ぶくれ(類天疱瘡)【画像付き】

一見今紹介した帯状疱疹かな?と間違えてしまいやすいですが、水ぶくれは体全体に左右対称にできやすいですし、繰り返しやすいものなんです。
この病気の名前は「類天疱瘡」。先ほど紹介した膠原病と同じで、自分の免役機能が自分自身を攻撃してしまう病気。糖尿病の薬の副作用で起きることもあるんですね。
全身にかゆみとともに赤い湿疹や水ぶくれの症状が発生します。
この類天疱瘡も、内臓のがんと合併しやすい病気とされているので、早期に診断をして治療をはじめ、その特徴を認識しておくことが大切です。
70-90歳の高齢の方に起きやすい病気なので、このような水風船のようにふくらんだ症状が出てきたら早めに皮膚科で相談しておきましょう。
皮膚のブツブツの原因|皮膚がん【画像付き】
そして、次に紹介するのが「皮膚がん」
皮膚がんになると一旦どんな症状があらわれるのでしょうか。
まず、一口に皮膚がんといっても、いくつかの種類が存在します。
基底細胞がん
皮膚がんの中で最も多いのが「基底細胞がん」というもの。
この基底細胞がんは、まるでキズやケロイドのような形で現れたり、ほくろのような形であらわれたり、本当に変幻自在のがん。


一点ポジティブな要素としては、皮膚がんの中でも悪性度がそこまで高くないこと。
進行は比較的ゆっくりで、転移もそこまでしないのですが、放置しているとだんだん組織を破壊していくので勿論注意は必要。
顔や首など、日光にさらされやすい場所にできやすいのも特徴なんですね。
多くの場合は切除することで事なきを得ることが多いので、早めの診断が重要です。
メラノーマ
そしてもう一つ、見逃したくない皮膚がんの種類が「メラノーマ」。
専門用語で「悪性黒色腫」と呼ばれる皮膚がんです。
実は基底細胞がんよりも、このメラノーマの方が悪性度は高く、非常に進行が早い、皮膚がんの中で死亡率が非常に高いがんなので本当に要注意です。
メラノーマは「ほくろもどき」と呼ばれていて、皮膚の色素であるメラニンの工場の役割を果たしているメラノサイトという細胞がいるのですが、その工場自体ががん化してしまう状態の事なんです。
では、この凶悪なメラノーマを早く見つけるために、何を知っておくべきなのでしょうか?
必ずチェックして欲しいポイントが「足の裏」
メラノーマは約25%、およそ4分の1が足の裏にできると言われているので、
そして、先ほどお伝えしたようにメラノーマは「ほくろもどき」と呼ばれていて、ほくろと見間違えることもあります。
皮膚がんを見分けるそれぞれの特徴の頭文字をとってABCDEの5パターンに分かれています。
A:アシンメトリー(非対称性)
このAはアシンメトリーのA、日本語でいうところの「非対称性」という意味です。
一般的に皆さんが想像するものと同じ様に、ほくろというのはくるっと丸い形をしていて、偏りがないきれいな円形のものが多いと思います。
しかしメラノーマの場合は、先ほど説明したように工場であるメラノサイトががんに侵されてしまっているので、例えばつぶれたような楕円の形をしていたり、あるいは一部が飛び出ていたりと、きれいに左右対称になっていない事があるんです。

自分のほくろを見てみて、形が歪んでいたり、部分的に変形している場合はかなり要注意なポイントになるので覚えておいてください。
B:ボーダー(境界)
BはボーダーのB。「境界、境目」という意味ですね。
普通のほくろは黒い部分と肌の境目が明らかにくっきりしています。
しかしメラノーマの場合は、この境目がドロッと曖昧になってしまう事が多いです。
周りの肌に溶け込むような感じで、歪んできます。

なんかだんだん自分のほくろが溶けているように境目がわかり辛くなっている
これも危険サインと思っておいてください。
C:カラー(色)
次のCはカラーのC、色のチェック項目になります。
基本的にほくろというのはご存じの通り黒一色なんですが、Bで説明した話にも通じるのですが、メラノーマはの場合はここに色が濃かったり、薄かったり、茶色がかっていたりする色んな色が混ざってぐちゃぐちゃな感じになってしまう場合があるんですね。

もし急に自分のほくろに色のバリエーションが増えてくることがあったら警戒した方が良いでしょう。
D:ダイアメーター(直径)
Dはダイアメーター、日本語でこれは「直径」という意味なんです。
要するに、直径が長いほくろ、つまり大きいほくろは皮膚がんの可能性が出てくる訳です。
では具体的にどのくらい大きかったら警戒した方が良いの?と疑問に思われると思いますが、
ほくろの大きさについては、6mm以上だと要注意とされています。
大き目のほくろでここまで説明したABCのサインが当てはまっている場合は特に警戒した方が良いでしょう。

E:エボルブ(形状)
ではラスト最後にEです。Eはevolve、簡単に言えばほくろの形状が変化していくことです。
ここまで説明したABCDに関しても言えるのですが、もともとは普通のほくろだったのにだんだんほくろが大きくなってきた、色や形が変わってきた、境目がわかり辛くなってきた、こういう変化にも気を配ってあげてください。
特にほくろの中心部分がへこんでしまい、ただれている場合は非常に怪しいので必ず皮膚科にいきましょう。
また、メラノーマでは爪に黒い縦線が入ることもあります。
自分の爪のチェックもしっかりとするようにして下さいね。
まとめ
さて、皮膚が知らせてくれる内臓のサインや、皮膚自体の危険信号は本当に多種多様で、驚かれた人も多いのではないでしょうか。
「急に増えたイボ」「首や脇の黒ずみ」「繰り返す蕁麻疹」「まぶたや手指の湿疹」「帯状疱疹や水ぶくれ」「ほくろもどきのメラノーマ」
皮膚のサインは、私たちの目で見える所で起きるからこそ絶対に見逃したくないもの。
特に「最近なかったはずの症状が出始めた」「色や形が急に変わってきた」「いつもと違う湿疹が治りにくい」
このような場合は、早めに病院で相談するようにしましょう。ほんのひと手間かもしれませんが、これがあなたや大切な人の命を守るきっかけになるかもしれません。
是非、身近な人で似たような症状があれば共有して欲しいですし、気になる症状が出てきたらまた見てみて下さい。
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。













