エビリファイの効果・副作用を解説!【医師監修】
「気持ちが落ち着かず、毎日がつらい…」
「処方されたエビリファイって、どんな効果や副作用があるの?」
「安全に飲み続けられるのか不安…」
心や気分の不調、あるいは発達障害に伴うイライラなどで悩んでいるときに、よく処方されるお薬のひとつがエビリファイです。
この記事では、エビリファイの効果や正しい飲み方はもちろん、高血糖のリスクや副作用についても、医師が詳しくわかりやすく解説します。
※当院では、エビリファイの処方は行っておりません。
エビリファイは、有効成分「アリピプラゾール」を含有する抗精神病薬です。
脳内の神経伝達物質であるドパミンの働きを調整(過剰な働きを抑え、足りない部分を補う)することで、乱れた気分や不安、イライラなどを穏やかに整える効果があります。
エビリファイの種類(剤型)
- 普通錠(エビリファイ錠)
- 定番の錠剤タイプです。
- 1mg、3mg、6mgなどの規格があり、細かく量を調整しやすい特徴があります。
- OD錠
- 水なしでも口の中でサッと溶けるタイプです。
- お水を飲むのが難しい方や、外出先で服用したい方に適しています。
- 内用液
- 液体タイプのお薬です。
- 錠剤を飲み込むのが苦手なお子さまや高齢の方でも無理なく服用できます。
- 持続性水懸注(注射剤)
- 医師が定期的に注射を行うことで、効果が長く持続するタイプです。
エビリファイの成分
有効成分はアリピプラゾールです。
脳内のドパミン受容体に作用し、ドパミンの過不足をコントロールする「ドパミン・システム・スタビライザー(ドパミン受容体部分作動薬)」と呼ばれる作用を持っています。
エビリファイの効果
脳内のドパミンバランスが整うことで、以下のような効果が期待できます。
- 幻覚や妄想、強い不安感をやわらげる
- 落ち込んだ気分を引き上げ、意欲を高める
- イライラや興奮、かんしゃくを落ち着かせる
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
適応疾患
- 統合失調症
- 双極性障害における躁症状の改善
- うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限り、抗うつ薬と併用)
- 小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性(イライラやかんしゃく、攻撃性など)
エビリファイはオンライン診療で出せる?
ウチカラクリニックのオンライン診療では、エビリファイの処方は行っておりません。
エビリファイの処方や量の調整には、対面での慎重な観察や状態の経過チェック、定期的な血液検査(血糖値など)が必要となります。
エビリファイの処方を希望される方や、現在服用中でお悩みがある方は、精神科や心療内科などの対面診療を行っている医療機関をご受診ください。
なお、エビリファイの処方は行っておりませんが、ウチカラクリニックではエビリファイ以外のさまざまな体調不良やお悩み(風邪症状、アレルギー・花粉症、皮膚トラブル、生活習慣病、睡眠のお悩み、各種定期的なお薬の処方など)に対するオンライン診療を幅広く承っております。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでは、
さまざまな体調不良やお悩みに関するご相談やお薬の処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「仕事の合間に受診したい」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
エビリファイの使い方(用法・用量)
エビリファイは、治療する病気によって飲み方や量が大きく異なります。
| 疾患・症状 | 服用方法 | 1日上限 |
| 統合失調症 (成人) | 1日6〜12mgから飲み始め、 1日6〜24mgを維持用量として 1日1回または2回に分けて服用します。 | 30mgまで |
| 双極性障害の躁症状 (成人) | 1日24mgから飲み始め、 1日12〜24mgを1日1回服用します。 | 30mgまで |
| うつ病・うつ状態 (成人) | 他の治療で十分な効果が出ない場合に、 既存の抗うつ薬と一緒に 1日3mgを1日1回服用します。 | 15mgまで |
| 小児期の 自閉スペクトラム症に伴う易刺激性 | 1日1mgから飲み始め、 1日1〜15mgを維持用量として 1日1回服用します。 | 15mgまで |
お薬が体内で安定した状態(定常状態)に達するまでに約2週間かかるため、原則として2週間以内の増量は行いません。
ご自身の判断で量を増やしたり途中でやめたりせず、必ず医師の指示に従って服用してください。
エビリファイの副作用
主な副作用
一般的な副作用
- 不眠、神経過敏、不安、傾眠(眠気)
- アカシジア(足がソワソワしてじっと座っていられない、静坐不能)
- 便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、食欲亢進・食欲不振
- 頻脈、高血圧、起立性低血圧(立ちくらみ)
- 体重増加、体重減少、だるさ(倦怠感)、発汗、立ちくらみ
重大な副作用
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡
- 悪性症候群
- 動けなくなる、固まるような強い筋肉のこわばり、食べ物が飲み込みにくい、頻脈、激しい発熱 など
- 遅発性ジスキネジア
- 低血糖
- アナフィラキシー
- 横紋筋融解症
- 痙攣
- 無顆粒球症、白血球減少
- 肺塞栓症、深部静脈血栓症
- 肝機能障害
副作用が出たときの対処法
お薬を飲み始めてから「足がソワソワしてじっと座っていられない(アカシジア)」や「日中の強い眠気」が出た場合は、我慢せずに主治医へ相談しましょう。お薬の量を減らしたり、副作用を抑えるお薬を併用したりすることで症状を改善できます。
また、「口が異常に渇く」「水分を大量に飲む」「尿の回数が急激に増えた」といった症状は、重大な高血糖の初期サインです。このような症状に気づいたときは、そのままにせず直ちに主治医の診察を受けるようにしてください。
使い始めの軽度の吐き気や不眠などは体が慣れるにつれて軽減することも多いため、自己判断で中断せず医師に状況を正しく伝えることが大切です。
エビリファイで「太る」「顔つきが変わる」って本当?
ネット上でエビリファイについて検索すると、「太る」「顔つきが変わる」といった噂を見かけることがあり不安になりますよね。
医学的な観点から解説します。
「太る」について
他の同系統の抗精神病薬と比べると体重増加の頻度は比較的少ないとされていますが、稀に、代謝の変化や食欲亢進により体重が増加することがあります。
定期的に体重を測定し、食事や適度な運動を意識することが大切です。
「顔つきが変わる」について
薬の副作用(錐体外路症状)によって、お顔の筋肉がこわばり表情が乏しくなったり(仮面様顔貌)、まばたきが減ったりすることがあります。これが周囲から「顔つきが変わった」ように見える原因です。
お薬の量を調整することで改善可能ですので、気づいたらすぐに医師へご相談ください。
「勝手な中断」について
自己判断で急にお薬をやめると、元の症状が悪化するほか、吐き気や不眠、強い不安などの離脱症状が出ることがあります。
やめるときは必ず医師の指導のもとで徐々に減らしていく必要があります。