スピリーバの効果・副作用を解説!【医師監修】

スピリーバの効果・副作用を解説!【医師監修】
監修者
森 勇磨

「最近、少し動いただけで息切れしてつらい…」
「ぜんそくの薬が出たけれど、どうやって使うのか不安…」

長引く息苦しさ、とてもつらいですよね。

そんな方に病院でよく処方されるのが「スピリーバ」という吸入薬です。

この記事では、スピリーバの効果や副作用、正しい使い方などについて、医師が詳しく解説します。

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スピリーバとは?効果は?

スピリーバは、気管支の筋肉をリラックスさせて空気の通り道を広げ、息苦しさを和らげるお薬です。

主にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)気管支ぜんそくの治療に使われる「LAMA(長時間作用性抗コリン薬)」と呼ばれるタイプのお薬で、ステロイドではありません。

スピリーバの種類(剤型)

スピリーバには、大きく分けて2つの種類があります。

  • スピリーバ レスピマット(1.25μg / 2.5μg)
    • 霧状のお薬を吸い込むタイプです。ゆっくりと長くお薬が出るため、吸い込む力が弱くなっている方でも使いやすいのが特徴です。
  • スピリーバ 吸入用カプセル(18μg)
    • 専用の器具(ハンディヘラー)にカプセルをセットし、穴を開けて中の粉末を吸い込むタイプです。しっかり吸い込めたかどうかが音やカプセルの状態で確認しやすいというメリットがあります。

患者さんの状態や使いやすさによって医師が選びます。

スピリーバの成分

スピリーバの有効成分は「チオトロピウム」です。

この成分が、気管支を収縮させる働きをブロックすることで、気管支を広げます。

スピリーバの効果

気管支が狭くなって起こる息切れや息苦しさを改善し、呼吸を楽にする効果があります。

効果が長時間(約24時間)続くため、1日1回の吸入で済むのが特徴です。

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD:慢性気管支炎、肺気腫など)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
  • 気管支ぜんそく(重症のぜんそくの長期管理として追加で使われることが多いです)

スピリーバはオンライン診療で出せる?

「薬が少なくなってきたけれど、忙しくて病院に行く時間がない…」
「咳が出ているので、なるべく外出したくない…」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

スピリーバのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、スピリーバに関するご相談をオンライン診療にて承っております。

特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「仕事の合間に受診したい」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

 

スピリーバの使い方(用法・用量)

種類によって使い方が異なります。必ず医師や薬剤師の指示に従って、正しく吸入しましょう。

吸入器を使用する場合は必ず、正しい使い方と手順を守りましょう!

スピリーバの副作用

主な副作用

  • 口渇(口の渇き)
  • 便秘
  • かすみ目
  • 動悸
  • 排尿困難(尿が出にくい)

副作用への対処法

スピリーバはステロイドの吸入薬ではないため、吸入後の「うがい」は絶対に必要(必須)というわけではありません。

しかし、最も多い副作用である「口の渇き」や、粉薬による口の中の不快感を防ぐために、吸入後に軽くうがいをしたり、水分をとったりすることはとても効果的です。

また、便秘になった場合は水分や食物繊維を多めにとるようにしましょう。

もし、尿が出にくくなったり目が見えにくくなったり激しい目の痛みを感じた場合は、すぐに使用を中止して医師に相談してください。

スピリーバの注意事項(禁忌)

使用に注意が必要な方

使ってはいけない方(禁忌)

  • 閉塞隅角緑内障の(禁忌)
  • 前立腺肥大などによる排尿障害がある方(禁忌)
  • 過去にスピリーバの成分に対してアレルギー反応が出たことがある方(禁忌)

特に注意して使う方(慎重投与)

  • 前立腺肥大症の方(排尿障害がない場合でも注意が必要です)
  • 重い腎機能障害がある方
  • 心不全、心房細動などの心疾患がある方
  • 妊婦・授乳婦の方
  • 高齢者

併用に注意が必要な薬

他のお薬との併用で強く注意喚起されているもの(併用禁忌)は特にありませんが、他のお薬を飲んでいる場合は、必ず医師または薬剤師に伝えてください。

生活上の注意(使用上の注意)

項目内容
発作を止める薬ではありませんスピリーバは毎日続けることで息苦しさを防ぐ薬です。急な発作や息苦しさをすぐに鎮めるための薬(リリーバー)ではないので注意しましょう。
目に入らないように注意吸入する際、目にお薬が入らないように気をつけましょう。目に入ると、かすみ目や痛みが起こることがあります。
カプセルは飲まないカプセルタイプは、必ず専用の吸入器にセットして吸い込んでください。内服薬のように水で飲み込まないでください。

保管方法

  • 直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。
  • 小さなお子様の手の届かない安全な場所で保管してください。

吸入し忘れたら?

吸入し忘れた場合は、気がついた時点で1回分を吸入してください。

ただし、次に吸入する時間が近い場合は忘れた分は飛ばして、次の時間から通常通りに吸入しましょう。

絶対に1回に2回分をまとめて吸入しないでください。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、お薬の処方を行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。

スピリーバに市販薬はある?値段は?

市販薬

現在、スピリーバと同じ成分の市販薬は販売されていません。(処方薬のみ)

ジェネリック

現在、スピリーバのジェネリック医薬品(後発品)は販売されていません

薬価

薬剤名区分薬価3割負担の目安
スピリーバ1.25μgレスピマット60吸入先発約1,694円/キット約508円/キット
スピリーバ2.5μgレスピマット60吸入先発約2,997円/キット約899円/キット
スピリーバ吸入用カプセル18μg後発約96.6円/カプセル約869円
(30日分/30カプセル)

※2026年8月薬価の目安です。現在の薬価は改定などで変わる可能性があります。

※実際の支払額には診察料や調剤料などが加算されます。

添付文書

スピリーバ1.25μgレスピマット60吸入 /スピリーバ2.5μgレスピマット60吸入

スピリーバ吸入用カプセル18μg

まとめ

スピリーバは、1日1回の吸入で気管支を広げ、息苦しさや息切れを和らげてくれるお薬です。

毎日正しく使い続けることで、日々の生活を楽にしてくれる頼もしい存在ですが、緑内障や前立腺肥大症の方など、使ってはいけないケースもあるため、医師の指示をしっかり守りましょう。

「薬をもらいに行く時間がなかなか取れない…」
「病院に通う時間がないけれど、お薬を処方してほしい」

そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。

  • スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
  • 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
  • お忙しい方でも安心の年中無休で診療
  • 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能

症状に合わせて正しく使うことが、体を守る一番のポイントです。無理せず、適切にケアしていきましょう。

よくある質問(FAQ)

妊娠中・授乳中でも使えますか?

医師が、治療のメリットが危険性を上回ると判断した場合にのみ使用されます。妊娠中の方、または授乳中の方は、ご自身の判断で使用せず、必ず医師にご相談ください。

小児(子供)でも使えますか?

小児等を対象とした臨床試験は実施されていないため、原則としてお子様には処方されません。お子様のぜんそく等については、小児科医にご相談ください。

運転しても大丈夫ですか?

スピリーバの副作用として、めまいや目のかすみ(霧視)があらわれることがあります。このような症状が出た場合は、自動車の運転や危険を伴う機械の操作は避けてください。

いつから効き始めますか?

吸入後、比較的早く(およそ30分以内には)気管支を広げる効果があらわれ始めます。その後、効果は24時間持続するため、1日1回の吸入で一日中呼吸を楽にするサポートをします。

お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?

スピリーバを使用中の飲酒について、明確に禁止されているわけではありません。しかし、アルコールはぜんそくの発作を引き起こす原因になることがあり、またお薬の思わぬ副作用を招く可能性もあるため、過度な飲酒は控えることをおすすめします。不安な場合は医師にご相談ください。

スピリーバとスピオルトの違いは何ですか?

スピリーバは「1種類」の気管支を広げる成分(LAMA)が入ったお薬です。一方、スピオルトはスピリーバの成分にもう1種類別の成分(LABA)を加えた「2種類」のお薬が合体したものです。より強力に気管支を広げる必要がある場合にスピオルトが使われます。

監修者情報
森 勇磨

森 勇磨

ウチカラクリニック代表医師

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。

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