「健康診断で血圧を指摘され、ついに薬を処方された…」
「毎日飲んでいるけど、この薬、どう効いているのか実はよく知らない…」
「高血圧の薬は一度始めたら、一生やめられないって本当?」
医師から高血圧の薬(降圧薬)を処方された時、多くの方が様々な期待や不安を抱くことでしょう。
高血圧の薬にはたくさんの名前がありますが、その作用の仕方によっていくつかのグループに分けられます。この記事を読めば、ご自身が飲んでいる薬がどの種類に属し、どんな効果や注意点があるのかがわかり、安心して治療に取り組むことができるようになります。
高血圧などの生活習慣病は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
高血圧のオンライン診療
INDEX
高血圧での薬物治療の開始基準
「血圧が高い=すぐに薬」という訳ではありません。治療の基本は、あくまで「生活習慣の改善」です。
日本の高血圧治療ガイドラインでは、まず食事や運動などの生活習慣を修正し、それでも血圧が目標値まで下がらない場合に、薬物療法を検討するのが一般的です。
ただし、血圧のレベルや、糖尿病・腎臓病といった他の病気の有無によって、治療方針は異なります。
- 比較的リスクが低い場合:まず数ヶ月間の生活習慣改善を優先し、効果が見られない場合に薬物療法を検討します。
- 血圧が非常に高い場合(例:160/100mmHg以上):将来のリスクが高いため、生活習慣の改善と同時に、速やかに薬物療法を開始することが多くなります。
- 糖尿病や腎臓病などがある高リスクの場合:合併症を防ぐため、血圧がそれほど高くなくても、より早期から薬物療法を検討することがあります。
最終的な治療方針は、医師が個々の状態を総合的に判断して決定します。
降圧薬の種類/特徴の早見表
ここでは、高血圧治療で使われる主な薬の種類について、まずは全体像がわかる「早見表」で、その後に各種の詳細を解説します。
薬の種類 | 主な作用 | こんな方に | 代表的な商品名 |
---|---|---|---|
カルシウム拮抗薬 | 血管を広げる | 幅広い高血圧症 | ノルバスク、アダラート |
ARB | 血管を収縮させる物質をブロック | 糖尿病、腎臓病合併など | アジルバ、ブロプレス |
ACE阻害薬 | 同上 | 心臓病合併など | タナトリル |
利尿薬 | 余分な塩分と水分を排出 | むくみやすい、心不全合併など | ラシックス、フルイトラン |
β遮断薬 | 心臓の働きを穏やかにする | 脈が速い、狭心症合併など | メインテート、アーチスト |
高血圧の主な治療薬
カルシウム拮抗薬

血管の筋肉(平滑筋)を緩めることで血管を広げ、血液の通り道をスムーズにして血圧を下げます。
効果が安定しており、日本で最も広く使われている薬の一つです。
【代表的な薬】
→アムロジピン(ノルバスク、アムロジン)
→ニフェジピン(アダラート)
ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)

体内で血管を収縮させる「アンジオテンシンⅡ」という物質の働きを直接ブロックし、血管を広げて血圧を下げます。
副作用が比較的少なく、心臓や腎臓を保護する作用も期待されます。
【代表的な薬】
→アジルサルタン(アジルバ)
→カンデサルタン(ブロプレス)
→イルベサルタン(アバプロ、イルベタン)
→オルメサルタン(オルメテック)
ACE阻害薬

ARBと同様の系統で、アンジオテンシンⅡが作られるのを抑えることで血圧を下げます。
「空咳」の副作用が出ることがあります。
【代表的な薬】
→イミダプリル(タナトリル)
利尿薬

腎臓に働きかけ、体内の余分な塩分と水分を尿として排出します。
血液の全体量を減らすことで血圧を下げます。
【代表的な薬】
→トリクロルメチアジド
→フロセミド(ラシックス)
β遮断薬(ベータしゃだんやく)

心臓の過剰な働きを穏やかにし、心拍数を抑えることで血圧を下げます。
脈が速い方や心臓に持病がある方に使われることが多いです。
【代表的な薬】
→カルベジロール(アーチスト)
→ビソプロロール(メインテート)
→アテノロール(テノーミン)
「配合錠」とは
「薬が2種類になったのに、飲むのは1錠だけって言われた…」実は高血圧のお薬には「配合錠」というものがあります。
配合錠とは、異なる作用を持つ2種類以上の有効成分を1錠にまとめた薬です。 飲む薬の数を減らして飲み忘れを防いだり、相乗効果でより高い降圧効果を期待したりする目的で使われます。
日本の配合錠は「ARB」と「カルシウム拮抗薬」または「利尿薬」の組み合わせが主流です。
病院に行く時間がない…そんな時は「オンライン診療」を!
「処方薬が欲しいけど、やっぱり病院に行く時間がない…」 「体調が悪くて外出するのもつらい…」
そんな多忙なあなたのための新しい選択肢が「オンライン診療」です。
オンライン診療なら、お手持ちのスマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受け、処方薬を受け取ることができます。
保険適応可能で、システム利用料も0円!診察料は対面の病院とほぼ同じです!
\ オンライン診療の3つのメリット /
①自宅で完結、待ち時間ゼロ
予約から診察、決済まで全てオンライン。病院での長い待ち時間や、通院の手間がありません。
24時間365日いつでも予約可能で、早朝/夜間や土日も診療中!

②薬は近くの薬局or自宅への郵送で!
診察後、ご希望の近くの薬局でお薬受け取れます。
薬局に行けない場合でも、お薬は郵送可能!最短で当日中に処方薬が発送され、ご自宅のポストに届きます。

③感染リスクなし
病院の待合室などで、他の病気に感染する心配がありません。体調が悪い時だからこそ、安心して利用できます。

仕事や育児で自分のことは後回しにしがちな方でも、オンライン診療ならスキマ時間で受診が可能です。オンライン診療で専門治療を始めましょう!

降圧薬の注意点
飲み忘れた場合
基本は「気づいた時点ですぐに飲む」ですが、次の服用時間が近い場合は1回分飛ばしましょう。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。血圧が下がりすぎて低血圧の症状が出るリスクがあります。
注意すべき飲み合わせ
グレープフルーツ(ジュース)は一部のカルシウム拮抗薬の効果を強めすぎることがあります。

グレープフルーツ(果物)と血圧の詳しい解説はこちら!
→高血圧で食べてはいけない果物とは?食べると何が起きる?医師が完全解説!
また、市販の痛み止め(NSAIDs)は薬の効果を弱めることがあるため、併用する際は医師や薬剤師に相談してください。
高血圧の薬は、一生飲み続けないといけないの?
結論から言うと、「必ずしも一生ではないが、多くの場合、長く付き合う必要がある」のが現状です。
高血圧は、生活習慣や遺伝的要因が関わる「慢性的な病気」であり、薬で血圧を「コントロールしている」状態です。
薬をやめれば、元の高い血圧に戻ってしまうことがほとんどです。
しかし、生活習慣の改善(大幅な減塩や減量など)によって、長期間安定した正常血圧を維持できた場合、医師の判断で薬を減らしたり、中止したりできる可能性は十分にあります。
「やめたい」と思ったら、自己判断せず、まずは主治医に「やめるためには何が必要か」を相談してみましょう。

よくある質問(FAQ)
Q.ジェネリック医薬品でも本当に効果は同じですか?

はい、同じです。国が定める厳しい試験基準をクリアしており、有効成分、効果、安全性は先発医薬品と同等であることが保証されています。
Q.薬を飲んでいれば、食事や運動は気にしなくてもいいですか?
いいえ、全くそんなことはありません。生活習慣を改善することで、薬の効果がより高まり、将来的な減薬・中止の可能性も出てきます。薬はあくまで治療のサポート役と考えましょう。

Q.薬が効きすぎて血圧が下がりすぎたらどうなりますか?

めまい、ふらつき、立ちくらみ、だるさといった症状が出ることがあります。これを「過降圧」と呼びます。特に立ち上がった時にクラっとする「起立性低血圧」には注意が必要です。
もし、このような症状を感じたら、自己判断で薬の量を調整せず、すぐに主治医に相談してください。
高血圧治療はウチカラクリニックオンライン診療で!
アムロジピンやアジルバといった高血圧の治療薬は、心臓や血管の働きを調整し、血圧をコントロールすることで、脳卒中や心筋梗塞からあなたを守る、信頼性の高いお薬です。
ジェネリック医薬品も多く普及しており、治療費の負担を軽減しながら治療を続けることも可能です。
「忙しくて、なかなか病院に通い続けられない…」
「治療は続けたいけど、通院の負担が大きい…」
そんな方には、ウチカラクリニックのオンライン診療が、あなたの継続治療をサポートします!
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- お薬は郵送or近くの薬局で受け取り可能
通院の時間や交通費を節約し、ご自身のライフスタイルに合わせて治療を続けられます。高血圧の治療、継続的なお薬の処方について、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。
高血圧などの生活習慣病は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
高血圧のオンライン診療
この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。