トミロンの効果・副作用を解説!【医師監修】
「歯の痛みや歯茎の腫れがつらくて、早く痛みを抑えたい…」
「トミロンを処方されたけれど、どんな効果があるのかな」
つらい歯の痛みや歯茎の腫れ、膀胱炎、風邪からの二次感染などでよく処方される抗菌薬(抗生物質)が「トミロン」です。
しっかりと原因菌を退治してくれる頼もしいお薬ですが、「いつ頃から効果が出るのか」「どんな副作用があるのか」など気になることも多いですよね。
この記事では、トミロンの効果や使い方、気になる副作用、歯痛や膀胱炎での使われ方について医師が詳しく解説します。
目次
トミロンとは?効果は?
トミロンは、「セフテラム ピボキシル」を有効成分とする「第3世代セフェム系」の抗生物質(経口抗菌薬)です。
体内に侵入した細菌の外壁(細胞壁)が作られるのを邪魔することで細菌を死滅させ、痛みの原因となる感染症や炎症を鎮めてくれます。
トミロンの種類(剤型)
トミロンには、患者さんの年齢や症状、飲みやすさに合わせて以下の種類があります。
- トミロン錠50・100
- 大人向けに一般的に処方される錠剤タイプ(50mg錠・100mg錠)です。
- トミロン細粒小児用20%
- 水に溶かしたり飲みやすく味が調整された小児用の粉薬タイプです。
トミロンの成分
有効成分はセフテラム ピボキシルです。
体内で吸収された後に活性体(セフテラム)へと変化して優れた抗菌力を発揮するプロドラッグという仕組みが採用されています。
トミロンの効果
- 細菌の細胞壁の合成を阻害して、原因菌を死滅・増殖抑制する
- 歯茎の腫れ・痛み、膀胱炎、喉や気管支の炎症などの細菌感染による症状を改善する
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 歯科・口腔外科
- 歯周組織炎
- 歯冠周囲炎
- 顎炎 など
- 尿路・生殖器感染症
- 膀胱炎
- 腎盂腎炎
- 尿道炎
- バルトリン腺炎
- 子宮内感染
- 子宮付属器炎 など
- 呼吸器感染症
- 咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎・膿瘍含む)
- 急性気管支炎
- 肺炎
- 慢性呼吸器病変の二次感染 など
- 耳鼻科
- 中耳炎
- 副鼻腔炎 など
トミロンはオンライン診療で出せる?
「歯茎や喉が痛くて、病院の待合室で待つのがつらい…」
「いつものお薬や感染症の相談を自宅から手軽にしたい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
トミロンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
トミロンに関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「仕事の合間に受診したい」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
トミロンの使い方(用法・用量)
通常、成人は適応疾患によって以下の量を1日3回に分割して食後に経口投与します。
- 咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎、腎盂腎炎、バルトリン腺炎、子宮内感染など
- 成人1日150〜300mg(トミロン錠50なら1回1〜2錠、トミロン錠100なら1回1錠を1日3回)
- 肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、尿道炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎など
- 成人1日300〜600mg(トミロン錠100なら1回1〜2錠を1日3回)
※症状や年齢に応じて適宜増減されます。必ず医師の指示に従って服用してください
途中で症状が良くなったからといって自己判断で飲むのをやめると、菌が残り再発したり「耐性菌」が生まれたりします。
医師から指示された日数は必ず飲み切りましょう。
トミロンの副作用
主な副作用
- 消化器症状
- 下痢・軟便
- 悪心・嘔吐
- 食欲不振
- 胃部不快感
- 腹痛
- 胸やけ
- 皮膚・過敏症
- 発疹
- 蕁麻疹
- かゆみ(そう痒)
- その他
- 肝機能検査値の上昇(AST、ALTの上昇など)
- 好酸球増多
- 頭痛
- めまい
- 倦怠感
副作用への対処法
トミロンの副作用として比較的見られやすいのは、下痢や軟便といったお腹の症状です。
これは抗生物質によって腸内細菌のバランスが一時的に変化するためで、多くは軽度ですが、症状に合わせて整腸剤などが併用されることもあります。
ただし、水のような激しい下痢や血便が出る場合(偽膜性大腸炎等のおそれ)や、発疹・じんましんが出た場合はアレルギーや重篤な副作用の可能性があるため、直ちに服用を中止し速やかに主治医や薬剤師にご相談ください。
また、重大な副作用として、
- ショック・アナフィラキシー
- 皮膚粘膜眼症候群(SJS)
- 急性腎障害
- 黄疸
- 間質性肺炎
などが報告されています。症状があらわれた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
トミロンの注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
使ってはいけない方(禁忌)
- 過去に本剤の成分(セフテラム ピボキシル)に対し過敏症(アレルギー)を起こしたことがある方(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- セフェム系又はペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある方
- 本人やご家族(両親・兄弟)に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー体質がある方
- 高度の腎障害のある方
- 経口摂取が不良な方、全身状態が悪い方
- 高齢者
- 妊娠中の方、妊娠している可能性がある方、授乳婦
- 小児・乳幼児
併用に注意が必要な薬
特段の絶対併用禁忌はありませんが、他にお薬を服用中の方や腎障害のある方は事前に医師・薬剤師へ伝えましょう。
また、本剤の服用により尿糖検査(テステープ反応を除く還元法)で偽陽性が出ることがあります。

生活上の注意(使用上の注意)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 指示された期間を必ず飲み切る | 耐性菌の発現を防ぎしっかり菌を治すため、自己判断で中断せず指示通り最後まで飲み切りましょう。 |
| 激しい下痢や皮膚異常が出たら相談 | 頻回の下痢や血便、全身の発疹・息苦しさが出た場合はすぐに服用を中止し受診してください。 |
| 小児のカルニチン低下に注意 | 小児(特に乳幼児)の長期投与等でカルニチン低下に伴う低血糖が起きることがあるため、体調変化に注意しましょう。 |
保管方法
- 直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 小さなお子様の手の届かない、安全な場所で保管してください。
飲み忘れたら?
飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。
ただし、次の飲む時間が近づいている場合は忘れた分は飛ばし、次の時間に1回分だけを飲んでください。
絶対に一度に2回分をまとめて飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、お薬の処方を行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
トミロンに市販薬はある?値段は?
市販薬
トミロンと同じ有効成分(セフテラム ピボキシル)を含む市販薬(OTC医薬品)はありません。
※抗生物質は耐性菌防止や安全性の観点から、必ず医師の診察と処方箋が必要な「処方箋医薬品」となっています。
ジェネリック
「セフテラムピボキシル錠100mg『サワイ』」などの名称で各社からジェネリック医薬品(後発品)が販売されています。
薬価
| 薬剤名 | 区分 | 薬価 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| トミロン錠50 | 先発 | 31.8円/錠 | 約9.5円/錠 |
| トミロン錠100 | 先発 | 42.4円/錠 | 約12.7円/錠 |
| セフテラムピボキシル錠100mg(各種後発品) | 後発 | 約15円〜25円前後/錠 | 約4.5円〜7.5円前後/錠 |
※2026年10月現在。薬価は改定などで変わる可能性があります。
※別途、調剤技術料や処方箋料などが加算されます。
添付文書
トミロンの強さや歯痛・膀胱炎での使われ方
抗生物質としての強さと使い分け
トミロンが属する「第3世代セフェム系」は、幅広い細菌に対して優れた抗菌効果を発揮する頼もしいお薬です。
ペニシリン系や第1世代・第2世代のセフェム系に比べて、大腸菌やインフルエンザ菌などのグラム陰性菌をはじめとする多様な病原菌へ強く作用するのが特徴です。
歯の腫れ・痛みや膀胱炎で処方される理由
トミロンは、感染を起こしている組織へのお薬の移行性が非常に良いという特徴を持っています。

歯の治療(歯科・口腔外科)
歯周病菌や抜歯後の傷口に感染しやすい細菌にしっかり効くため、歯周組織炎や歯冠周囲炎による歯茎の強い腫れ・激しい痛みの治療によく使われます。

膀胱炎(泌尿器科)
有効成分が尿中にしっかり排泄されるため、膀胱炎の主な原因となる大腸菌などの細菌を効率よく退治するのに最適なお薬です。
まとめ
トミロンは、歯の痛み・腫れや膀胱炎、呼吸器の炎症など幅広い細菌感染症にしっかり効いてくれる安心感のある抗生物質です。
正しく効果を発揮させるためには、耐性菌を防ぐためにも処方された期間を守って最後まで飲み切ることが何より大切です。
「歯の腫れや感染症状がつらいけれど通院が負担」
「手軽に医師に相談して適切なお薬を処方してもらいたい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
通院にかかる時間や手間を減らしながら、専門の医師にお薬の悩みを気軽に相談できます。不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
医師との相談が必要です。 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与します。授乳中の方についても、治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮して投与や授乳の継続を判断します。
小児(子供)でも使えますか?
広く処方されています。 体重に合わせた用量の「トミロン細粒小児用」があり、小児の中耳炎、喉の炎症、副鼻腔炎などに使用されています。ただし、小児の投与ではカルニチン低下に伴う低血糖等に注意が必要です。
運転しても大丈夫ですか?
基本的には問題ありません。 眠気を直接引き起こすような成分は含まれていないため、自動車の運転や機械の操作に支障はありません。
いつから効き始めますか?
服用後、通常1〜2時間で体内に吸収され始め、1日〜2日程度で痛みの引きや炎症の改善を実感できるようになります。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
原則としてお控えください。 飲酒によりお薬の代謝や胃腸へ悪影響が出るおそれがあり、また感染症の治療中は体力を回復させることが第一であるため禁酒が基本です。
途中で症状が良くなったら飲むのをやめてもいいですか?
自己判断でやめてはいけません。 痛みや腫れが引いても、体内には原因菌が残っていることがあります。途中でやめると菌が再び増殖して悪化したり、薬が効かない「耐性菌」の原因になるため、処方された期間は必ず飲み切りましょう。