数日間続いた吐き気や腹痛、下痢…。本当につらい胃腸炎の症状が少しずつ和らいでくると、「もう治ったかな?」「いつから普通の食事に戻して大丈夫だろう?」と気になりますよね。
特に、他の症状は良くなったのに下痢だけが続いていると、完治したのかどうか判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消するために、
- 胃腸炎が治ったと判断できる具体的なサイン
- 仕事や学校に復帰するタイミング
- 回復を早めるための食事の進め方
- ぶり返しを防ぐための注意点
などを、医師が分かりやすく解説していきます。ご自身の体を大切にしながら、焦らず社会生活に戻るための参考にしてくださいね。
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INDEX
胃腸炎とは?主な原因と症状
本題に入る前に、胃腸炎について簡単におさらいしましょう。
胃腸炎とは、ウイルスや細菌などが原因で胃や腸の粘膜に炎症が起きる病気です。
ウイルス性胃腸炎
ノロウイルスやロタウイルスなどが原因で、冬場に流行しやすいのが特徴です。感染力が非常に強いものもあります。

細菌性胃腸炎
サルモネラ菌やカンピロバクターなどが原因で、いわゆる「食中毒」もこれに含まれます。夏場に多く見られます。

どちらの胃腸炎でも、主に以下のようなつらい症状が現れます。
- 吐き気、嘔吐
- 下痢(水のような便)
- 腹痛(キリキリ、ギューッとしめつけられるような痛み)
- 発熱
これらの症状が落ち着いてきたら、いよいよ回復期に入ってきます。
胃腸炎について詳しい解説はこちら⇩
胃腸炎の症状は?うつるの?原因や薬について医師が解説!【感染性胃腸炎】
胃腸炎が治ったと判断できる5つのサイン
「治った!」と判断するには、いくつかのサインがあります。以下の5つのポイントをチェックリストとして確認してみましょう。
嘔吐と下痢が完全に止まる

最も分かりやすく、重要なサインです。
吐き気や腹痛がおさまり、嘔吐や下痢といった症状が少なくとも24時間以上出ていない状態が一つの目安になります。
便が固形に近づく

下痢が止まった後も、しばらくは泥のような軟便が続くことがあります。これは、ダメージを受けた腸がまだ完全に回復していない証拠。
水のような便から、軟便へ、そして普段通りの固さの便へと徐々に戻っていれば、順調に回復しているサインです。
「お腹がすいた」と感じる【食欲の回復】

つらい症状が続いている間は、食べ物のことなど考えられなかったかもしれません。
「お腹がすいたな」「何か食べたいな」と感じるようになったら、体がエネルギーを求めている証拠であり、胃腸が回復してきたサインです。
発熱がおさまり、倦怠感が消える

熱が下がり、体のだるさ(倦怠感)がなくなることも大切なポイントです。体が軽く感じ、動けるようになってきたら、体力が戻ってきた証拠です。
吐き気なく水分補給ができ、尿も正常に出る

回復には十分な水分が必要です。吐き気を感じることなく、お茶やスープなどをしっかり飲めていますか?
そして、尿がきちんと出ていて、色も濃すぎなければ、脱水症状が改善しているサインです。
これらのサインが複数当てはまれば、快方に向かっていると考えていいでしょう!
下痢だけ続く理由と受診の目安
「吐き気も熱も治まったのに、下痢だけが続いている…」これは、胃腸炎の回復期にとてもよくあることです。
その理由は、胃腸炎によって荒れてしまった腸の粘膜が、元の健康な状態に戻るまでに少し時間がかかるからです。いわば、腸がまだリハビリ中なんですね。
焦らず、消化の良い食事を続けていれば、自然と落ち着いてきます。
ただし、以下のような症状が見られる場合は、他の病気が隠れている可能性もあるため、自己判断せずにもう一度病院を受診しましょう。
- 1週間以上たっても下痢が改善しない
- 便に血が混じっている(血便)
- 経験したことのないような激しい腹痛がある
- 高熱がぶり返した

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仕事や学校は何日休む?休むべき日数の目安とは
「胃腸炎なおってきた気はするけど、仕事や学校にいってもいい?」「いったい何日休めばいいの?」 これは、多くの方が悩むポイントだと思います。
インフルエンザのように「発症後〇日間は出席停止」といった法律での明確な決まりはないため、自己判断に迷いますよね。安心して復帰するための「休むべき日数の目安」について解説します。
一般的な目安は「症状が消えてから1〜2日」
まず基本として、嘔吐や下痢などのつらい症状が完全になくなってから、最低でも1〜2日はお休みするのが望ましいでしょう。
症状がなくなった直後は、ご自身が感じている以上に体力が落ちています。すぐに活動を再開すると、疲れから症状がぶり返してしまうことも。
また、普段通りの食事が問題なくとれるかどうかも、体力が回復したかを見極める重要なサインです。
ただし「日数」だけでは判断できない!二次感染のリスク
ここで非常に大切な注意点があります。それは、症状が消えても、ウイルスはまだ体の中に残っているという事実です。
特にノロウイルスなどの感染力が強い胃腸炎の場合、症状が治まってからも1週間、長いときには1ヶ月ほど便からウイルスが排出され続けることがあります。つまり、自分は元気になっても、知らず知らずのうちに周りの人にうつしてしまう可能性があるんです。
復帰のタイミングは「ルール」が最優先
以上のことから、最終的な復帰のタイミングは、ご自身の体調を医師が判断するだけではなく、必ず職場や学校のルールを確認し、それに従うことが最も重要になります。
特に、以下のようなお仕事をされている方は、周りへの影響が大きいため、必ず上司や担当者に報告し、復帰の指示を仰いでください。

- 食品を扱う仕事(飲食店の調理、食品工場など)
- 医療・介護施設で働く方
- 保育園や幼稚園の先生
お子様の登園・登校についても同様です。
園や学校によっては独自の基準(例:「下痢が完全に治まってから24時間以上経過していること」など)を設けている場合が多いので、事前に電話などで確認しておきましょう。
仕事や学校、保育園のお休み・復帰に関して診断書が必要な場合は、
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胃腸炎は「いつから」「何を」食べるのが正解?
治ったサインが見えてきても、ここで焦って普段通りの食事に戻すと、ぶり返しの原因になることも。胃腸に優しく、段階的に進めていきましょう!
胃腸炎回復期の食事ステップ
①まずは水分補給から
症状が落ち着いた直後は、食事よりもまず水分補給を優先しましょう。脱水症状を防ぐため、こまめに少しずつ飲むのがポイントです。
オススメの飲み物:経口補水液、麦茶、白湯、番茶など
②食欲が出てきたら「流動食」
「お腹がすいた」と感じるようになったら、胃に負担をかけない流動食からスタートします。
オススメの食べ物:おもゆ(お米の形がなくなるまで煮込んだもの)、具なしのコンソメスープ、野菜スープ(こしたもの)、すりおろしリンゴなど
③下痢が落ち着いたら「消化のよい固形物」
軟便が普通便に近づいてきたら、いよいよ固形物です。よく噛んで、ゆっくり食べることを意識してください。
オススメの食べ物:おかゆ、やわらかく煮込んだうどん、豆腐、卵(半熟や茶わん蒸し)、鶏のささみ、白身魚(たら、かれい)、バナナ、加熱した野菜(じゃがいも、かぼちゃ、にんじん)など

避けるべき食べ物・飲み物リスト
胃腸が完全に元気になるまでは、以下のような負担のかかる食べ物・飲み物は避けましょう。
- 脂っこいもの: 揚げ物、ラーメン、中華料理、カレー、スナック菓子
- 食物繊維が多いもの: ごぼう、きのこ類、海藻、玄米
- 刺激物: 香辛料(唐辛子、こしょう)、炭酸飲料、コーヒー、アルコール
- 乳製品: 牛乳、ヨーグルト、チーズ(下痢を誘発することがあります)
- 冷たいもの: アイスクリーム、冷たいジュース

胃腸炎のよくある質問
下痢止めを自己判断で飲んでもいい?
自己判断で飲むのは注意が必要です。下痢は、体の中のウイルスや細菌を外に出そうとする防御反応でもあります。下痢止めで無理に止めてしまうと、かえって回復を遅らせることがあります。
薬を飲みたい場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
胃腸炎のとき、お風呂は入っても大丈夫?
高熱がなく、体力が消耗しない程度であれば、シャワーを浴びる程度は問題ありません。ただし、長湯は体力を奪うので避けましょう。
また、下痢などの症状がある場合は、浴槽のお湯を介して家族に感染する可能性があるため、最後に入るか、シャワーのみにしましょう。
処方された薬はいつまで飲むべき?
症状が良くなったからといって自己判断でやめず、医師から指示された期間はきちんと飲み切りましょう。
特に抗生物質などは、途中でやめると菌が生き残ってしまう可能性があります。
仕事や学校は、具体的に何日くらい休むのが一般的?
症状の重さや回復のスピードは人それぞれなので一概には言えませんが、症状が完全になくなってから1〜2日は様子を見て、食事も問題なくとれるようになってから復帰するのが安全です。
まとめ
この記事のポイントを振り返ってみましょう。
- 胃腸炎が治ったサインは「症状の停止」「便の状態」「食欲」「体調」「水分摂取」の5つ。
- 仕事や学校への復帰は、症状が落ち着いてから1-2日後が無難。
- 下痢が続いても慌てず、胃腸に優しい生活を心がける。
つらい症状を乗り越え、あともう少しです。ご自身の体を大切にしながら、ゆっくりと日常を取り戻していきましょう。
もし症状が長引いて不安な方や、仕事が忙しくなかなか通院が難しい方は、自宅からスキマ時間で医師に相談できる「ウチカラクリニックのオンライン診療」もご検討ください。
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この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。