ケトプロフェンの効果・副作用を解説!ロキソニンとの違いや市販薬は?【医師監修】
「肩や腰の痛みが強くて、湿布が手放せない」
「ケトプロフェンのテープを出されたけれど、副作用の『光線過敏症』って何?」
「ケトプロフェンテープを処方されたけれど、ロキソニンと何が違うの?」
そんな方に整形外科などでよく処方されるのが、ケトプロフェンです。
この記事では、ケトプロフェンの効果や副作用、ロキソニンとの違い、市販薬の有無などについて、医師が詳しく解説します。
目次
ケトプロフェンとは?効果は?
ケトプロフェンは、痛みや炎症を抑える「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」と呼ばれるお薬です。
皮膚から成分がしっかりと浸透し、つらい痛みの元に直接働きかけて症状を和らげてくれる存在ですね。
ケトプロフェンの種類(剤型)
ケトプロフェンには、主に皮膚に貼ったり塗ったりする外用薬が揃っています。
症状や好みに合わせて使い分けられます。
- テープ剤
- 薄くてピタッと貼り付くため、関節など動かす部分に貼っても剥がれにくいのが特徴です。
- ケトプロフェンテープ(テープ剤:20mg、40mgなど)
- 薄くてピタッと貼り付くため、関節など動かす部分に貼っても剥がれにくいのが特徴です。
- パップ剤
- 水分を含んでおり、貼ると少しひんやりします。厚みがあるため、広い範囲に貼りやすいです。
- ケトプロフェンパップ(パップ剤:30mg、60mgなど)
- 水分を含んでおり、貼ると少しひんやりします。厚みがあるため、広い範囲に貼りやすいです。
- 軟膏・クリーム・ローション
- 湿布でかぶれやすい方や、毛が多くて湿布が貼りにくい部分に適しています。
- ケトプロフェンクリーム(クリーム剤:3%など)
- ケトプロフェンゲル(ゲル剤:3%など)
- ケトプロフェンローション(ローション剤:3%など)
- 湿布でかぶれやすい方や、毛が多くて湿布が貼りにくい部分に適しています。
- その他の剤形
- ケトプロフェン坐剤(坐薬:50mg、75mgなど)
- 関節リウマチや腰痛症などの鎮痛・消炎・解熱目的で、直腸内に挿入して使用されます。
- ケトプロフェン筋注(注射液:50mgなど)
- ケトプロフェン坐剤(坐薬:50mg、75mgなど)
ケトプロフェンの成分
有効成分は「ケトプロフェン」です。
体内で「プロスタグランジン」という痛みや炎症を引き起こす物質が作られるのをブロックする働きがあります。
ケトプロフェンの効果
主に、関節や筋肉などの炎症を抑え、痛みを和らげる治療に使われます。
原因を根本から治す薬ではありませんが、つらい症状をしっかりと和らげてくれます。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
以下のような、筋肉や関節の痛み・炎症に対してよく使われます。
- 変形性関節症(膝などの関節の痛み)
- 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩など)
- 腱・腱鞘炎(手首などの痛み)
- 筋肉痛
- 外傷後の腫れや痛み(打撲や捻挫など)
- 関節リウマチにおける関節局所の鎮痛
ケトプロフェンはオンライン診療で出せる?
「腰や膝が痛くて、病院まで歩いて行くのがつらい」
「湿布が欲しいだけなのに、待合室で長く待つのは避けたい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ケトプロフェンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ケトプロフェンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ケトプロフェンの使い方(用法・用量)
テープ剤やパップ剤の場合、通常1日1回、痛いところ(患部)に貼ります。お風呂上がりの清潔な肌に貼るのが効果的です。
軟膏やローション、ゲルの場合は、1日1〜数回、適量を患部にすり込みます。
傷口や粘膜、湿疹やかぶれがある場所には使用しないでください。
必ず医師から指示された回数や枚数を守って使用しましょう。
ケトプロフェンの副作用
主な副作用
貼ったり塗ったりした場所の「かぶれ」「かゆみ」「赤み」がよく見られます。
また、ケトプロフェン特有の副作用として、光線過敏症(日光にあたった部分がひどくかぶれる症状)に特に注意が必要です。
ごくまれにですが、息苦しさや蕁麻疹などのアナフィラキシー症状、喘息発作の誘発などが起こる可能性もあります。
副作用への対処法
湿布を貼った部分が赤くなったり、強いかゆみや刺激感を感じた場合は、すぐにはがして石鹸で優しく洗い流してください。
かぶれやすい方は、同じ場所に続けて貼らず、少し位置をずらして貼るようにしましょう。
紫外線に当たっていなくてもかぶれることはあるため、症状がひどい場合や、はがしても長引く場合は、無理に使用を続けず直ちに医師や薬剤師に相談してください。
また、お薬を使用した後に息苦しさやヒューヒューという呼吸音が聞こえた場合は、アスピリン喘息の発作の可能性があります。この場合は直ちにお薬を中止し、救急外来などを受診してください。
ケトプロフェンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方(禁忌)
- 過去にケトプロフェンを使用してアレルギーや光線過敏症を起こしたことのある方(禁忌)
- アスピリン喘息(痛み止めや解熱剤で喘息発作が出たこと)の経験がある方(禁忌)
- チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート、オキシベンゾン、オクトクリレンを含む製品(日焼け止めや香水など)でアレルギーを起こしたことのある方(禁忌)
- 光線過敏症を起こしたことがある方(禁忌)
- 妊娠後期(妊娠28週以降)の方(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 気管支喘息の方
- 皮膚に感染症がある方
- 高齢者の方(皮膚がかぶれやすいため、特に注意が必要です)
- 妊娠中期などの女性
併用に注意が必要な薬
一部の成分(オクトクリレンなど)を含む日焼け止めや香水を、ケトプロフェンを使用している部位の近くに塗ると、光線過敏症を誘発する恐れがあるため併用には注意が必要です。
飲み薬として使用する場合は、メトトレキサート(リウマチの薬)やリチウム製剤などの効果を強めてしまうことがあるため、現在飲んでいるお薬は必ずすべて医師に申告してください。
生活上の注意(使用上の注意)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 光線過敏症の予防(遮光) | 光線過敏症を防ぐため、使用中はもちろん、使用後もしばらくの間は貼っていた部位を日光に当てないようにしてください。症状は使用後数日〜数カ月たってから出ることもあります。外出時はサポーターや色の濃い長袖の服で覆いましょう。 |
| はがした後の期間にも注意 | 光線過敏症は、使用後数日から数ヶ月経ってから症状が出ることもあります。 はがした後も当分の間は、患部を日光に当てないよう十分注意してください。 |
| 貼る場所の注意 | 傷口や化膿している場所、粘膜、目の周囲には使えません。お薬の成分が刺激になり、症状を悪化させる恐れがあります。 |
| かぶれの予防 | 肌が弱い方は、同じ場所に続けて貼らず、少し位置をずらして皮膚を休ませるようにしましょう。剥がす時もゆっくり剥がしてください。 |
| 漫然と長期間使わない | 痛み止めの湿布は、あくまで「症状を和らげる対症療法」です。長期間使っても痛みがよくならない場合は、別の原因がないか医師に相談してください。 |
保管方法
- 直射日光や高温多湿を避け、必ずお薬が入っていた「遮光の袋(光を遮る袋)」にしまって、チャックをきちんと閉めて室温で保管してください。
- 小さなお子様の手の届かない、安全な場所で保管してください。
貼り忘れたら? / 塗り忘れたら?
貼り忘れ(塗り忘れ)に気づいた時点で、なるべく早く1回分を使用してください。
ただし、次に使用する時間が近い場合は忘れた分を飛ばし、次の決まった時間に1回分だけを使用してください。
2枚重ねて貼ったり、一度に大量に塗ったりしないでください。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ケトプロフェンをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
※美容目的の場合は、自費診療です。
ケトプロフェンに市販薬はある?値段は?
市販薬
病院で処方される薄手の「ケトプロフェンテープ」と同じ強さ(成分の量)のテープ剤は、ドラッグストアなどではほとんど売られていません。
ただし、少し厚みがあってひんやり感じるタイプの湿布(パップ剤:『オムニードケトプロフェンパップ』など)であれば、市販で買えるものもあります。
病院に行けない時などに代わりの市販薬を探す場合は、「ロキソプロフェン」「ジクロフェナク」「フェルビナク」といった別の鎮痛消炎成分が配合された湿布を選ぶのも一つの方法です。
薬剤師さんや登録販売者さんに相談してみましょう。
ジェネリック
ケトプロフェンには「ケトプロフェンテープ」などの名称で多くのジェネリック医薬品(後発品)が存在します。
先発品としては「モーラステープ」が有名です。
薬価
| 薬剤名 | 区分 | 薬価(1枚あたり) | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| モーラステープ20mg | 先発品 | 20.3円 | 約6.1円 |
| ケトプロフェンテープ20mg「BMD」など | 後発品 | 13.10円前後 | 約3.9円 |
| モーラステープL40mg | 先発品 | 29.0円 | 約8.7円 |
| ケトプロフェンテープ40mg「BMD」など | 後発品 | 18.20円前後 | 約5.5円 |
※2026年8月現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。お薬代の他に、診察料や調剤料などがかかります。
添付文書
ケトプロフェンとロキソニンの違いは?どちらが強い?
湿布としてよく使われる「ケトプロフェン」と「ロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)」の違いについて疑問に思う方も多いでしょう。
どちらも同じ「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」の仲間であり、優れた鎮痛消炎効果を持っています。
「どちらが強いか」については、個人の体質や痛みの種類によって感じ方が異なるため、一概には言えません。
大きな違いとしては、副作用の注意点が挙げられます。
- ケトプロフェン
- 皮膚への浸透性が良く、深い部分の痛みにも効果的。
- 一方、先述した「光線過敏症(日光アレルギーのような症状)」を起こすリスクがあるため、紫外線対策が必須。
- ロキソプロフェン
- 光線過敏症のリスクが比較的少ない。
ケトプロフェンテープの効果時間は?
処方されるテープの規格によって異なりますが、今回ご紹介したような「1日1回貼るタイプ」であれば、約24時間程度効果が持続するように作られています。
お風呂に入る少し前にはがし、お風呂上がりに汗が引いてから新しいものを貼るようにすると、皮膚への負担を減らしつつ効果的に使うことができます。
まとめ
ケトプロフェンは、関節痛や筋肉痛などのつらい痛みをしっかりと鎮めてくれる、非常に効果的で身近なお薬です。
一方で、「光線過敏症」という特有の副作用があるため、貼っている間やはがした後数ヶ月間は、患部を日光に当てないよう注意が必要です。
白い服を避けるなど正しく対策をして使えば、痛みのコントロールにとても役立ちます。
「腰や膝が痛くて、病院まで行くのが大変」
「湿布をもらうためだけに長く待ちたくない」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
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- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊娠後期の女性は絶対に使用してはいけません(禁忌)。 胎児の血管(動脈管)が収縮してしまうなどの重大な影響を及ぼす可能性があるためです。また、妊娠中期の場合でも羊水が減ってしまうなどの報告があるため、妊婦さんや授乳中の方は自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
小児(子供)でも使えますか?
小児(子供)に対する安全性は確立していません。「大人の湿布が余っているから」といって、自己判断でケトプロフェンテープを子供に貼るのはやめましょう。 子供が痛みを訴える場合は、小児科や整形外科を受診してください。
運転しても大丈夫ですか?
ケトプロフェンは湿布や塗り薬などの外用薬ですので、飲み薬のように眠気が出る副作用は基本的にありません。車の運転や機械の操作をしても大丈夫です。
いつから効き始めますか?
個人差や痛みの程度によりますが、湿布を貼ってから数時間ほどで成分が皮膚からしっかりと浸透し、徐々に痛みが和らぐのを感じることが多いです。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
飲み薬とは異なり、外用薬であるためお酒との直接的な悪い飲み合わせ(相互作用)は基本的にはありません。しかし、ケガをして炎症が起きている時にアルコールを飲むと、血行が良くなり痛みが強くなったり腫れが悪化したりすることがあります。痛みが強い間は、飲酒は控えることをおすすめします。