カナグルの効果・副作用を解説!糖尿病やダイエットに効果はある?【医師監修】

糖尿病
カナグルの効果・副作用を解説!糖尿病やダイエットに効果はある?【医師監修】
監修者
森 勇磨

「健康診断で血糖値が高いと言われたけれど、運動や食事制限だけでは不安」
「糖尿病の薬を飲むと、低血糖になったり太ったりしないか心配……」

そんな悩みをお持ちの方によく処方されるのがカナグルです。

血糖値を下げるだけでなく、体重減少の効果も期待できる新しいタイプのお薬ですが、正しく使うためには知っておきたい注意点もあります。
この記事ではカナグルの効果や副作用、服用時の注意点について医師が詳しく解説します。

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カナグルとは?効果は?

カナグルは、血液中の余分な糖分を尿と一緒に体の外へ排出させる「SGLT2阻害薬」という種類のお薬です。

血糖値を下げるだけでなく、2型糖尿病患者さんの腎臓を守る効果も持っています。

カナグルの種類(剤型)

  • カナグル錠100mg:一般的な水で飲み込むタイプの錠剤です。
  • カナグルOD錠100mg:口腔内崩壊錠と呼ばれるタイプで、水なしでも唾液で溶かして飲むことができます(※寝たままの状態では水なしで服用しないでください)。

どちらも成分の量や効果は同じですので、ご自身の飲みやすさや生活スタイルに合わせて選択できます。

カナグルの成分

カナグルの有効成分は「カナグリフロジン水和物」です。

腎臓で糖が再び体内に吸収されるのを抑え尿として排泄させる働きがあります。

カナグルの効果

主な効果は、血液中のブドウ糖を尿中へ排泄し、血糖値を下げることです。
また、糖(エネルギー)を尿から捨てるため、副次的な効果として体重を減らす作用や血圧を下げる作用腎臓を保護する作用なども報告されています。

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 2型糖尿病(※1型糖尿病には使用できません)
  • 2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(※末期腎不全や透析中の方を除く)

あらかじめ食事療法や運動療法を十分に行った上で、効果が不十分な場合に処方されます。

カナグルとフォシーガの違いは?

どちらも「SGLT2阻害薬」という同じ種類の薬で、尿から糖を出す仕組みは同じです。違いは以下の通りになります。

患者さんの持病や併存疾患、腎機能の状態に合わせて医師が適切なお薬を選択します。

カナグルは美容目的(メディカルダイエット)で使える?保険適用はできる?

美容目的は「保険適用外(自費)」になります

カナグルは「糖を尿として外に出す」仕組みがあるため、一部でダイエット目的として話題に上ることがあります。

しかし、カナグルの本来の適応は「2型糖尿病」および「2型糖尿病を合併する慢性腎臓病」の治療です。糖尿病などの診断がない方が痩身やダイエット目的で使用する場合、健康保険は適用されず、全額自己負担(自由診療)となります。

また、医療用医薬品であるため、適応外で使用する場合でも必ず医師の診察と指導が必要です。

副作用として「過度の体重減少に注意すること」と注意喚起されており、安易な使用や自己判断での服用、個人輸入などは思わぬ健康被害につながるリスクがあります。

カナグルはオンライン診療で出せる?

「通院して薬をもらう時間がなかなか取れない」

「ダイエット目的での使用を専門医に相談したい」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

カナグルのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、カナグルに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
※美容目的は自費診療(保険適用外)になります。

特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

カナグルの使い方(用法・用量)

通常、成人は1日1回100mg(1錠)朝食前または朝食後に服用します。

  • 尿量が増える可能性があり、夜間のトイレを避けるために「朝」の服用が推奨されます。
  • 尿の量が増えるため、普段より多めに水分を摂るよう心がけてください。
  • OD錠の場合は水なしで飲むことも可能ですが、主治医に指示された用法・用量を必ず守って服用してください。

カナグルの副作用

主な副作用

  • 尿路感染症(膀胱炎など)や性器感染症(カンジダ症など)
    (尿に糖が混じるため、菌が繁殖しやすくなる)
  • 無症候性低血糖
    (症状もなく突然、意識障害や昏睡などの重篤な症状のこと)
  • 低血糖
  • 頻尿・多尿・口渇・脱水
  • ケトアシドーシス
  • 腎盂腎炎外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症

副作用への対処法

尿路・性器感染症への対策糖を含んだ尿が原因で菌が繁殖しやすくなるため、
トイレの後は優しく拭き取り、下着を清潔に保つなど、
局部を清潔に保つことが大切です。
脱水症状の予防尿量が増えるため、喉の渇きを感じる前にこまめに水分補給を行ってください。
目安として、1日におよそコップ数杯分(500mL程度)を普段の水分量にプラスして摂取するのが理想的です。
低血糖への備え 震え、動悸、冷や汗などの低血糖症状が現れた場合に備え、
すぐに摂取できるブドウ糖や砂糖、清涼飲料水などを常に携帯してください。
シックデイの対応発熱、下痢、嘔吐などにより食事が十分に摂れない(シックデイ)ときは、
脱水やケトアシドーシスのリスクが高まるため、
自己判断で服用を続けず、必ず医師に相談して指示を仰いでください。

カナグルの注意事項(禁忌)

使ってはいけない方(禁忌)

  • 本剤の成分でアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
  • 重いケトーシス、糖尿病性昏睡の方(禁忌)
  • 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある方(禁忌)

特に注意して使う方(慎重投与)

  • 重度の腎機能障害のある方
  • 透析中の方
  • 高齢者の方(脱水のリスクが高いため)
  • 尿路感染、性器感染のある方
  • 心不全のある方
  • 肝機能障害患者
  • 低血糖を起こすおそれのある方
    〇脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
    〇栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態
    〇激しい筋肉運動
    〇過度のアルコール摂取者
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性、授乳婦、
  • 小児等

併用に注意が必要な薬

  • 他の糖尿病用薬(インスリン、スルホニルウレア剤等)
    • 低血糖のリスクが高まるため、併用時は減量を検討します。
  • 利尿薬(ループ利尿薬、サイアザイド系利尿薬等)
    • 利尿作用が増強され、脱水のリスクが高まります。
  • ジゴキシン
    • ジゴキシンの血中濃度が上昇するおそれがあります。
  • リファンピシン等
    • カナグルの効果が減弱する可能性があります。

使用上の注意

項目内容
こまめな水分補給利尿作用による脱水症を防ぐため、日頃から意識して水分を摂取しましょう。
低血糖時の備え低血糖症状(手の震えや冷や汗)が出た際にすぐ対処できるよう、ブドウ糖や砂糖を携帯してください。
清潔の保持性器周辺を清潔に保つことで、感染症のリスクを下げられます。
尿検査への影響服用中は尿糖が陽性になります。健康診断などで尿検査を受ける際は、カナグルを服用中である旨を伝えてください。
体調不良時(シックデイ)発熱や下痢・嘔吐などで食事が摂れないときは、脱水やケトアシドーシスのリスクが高まるため、早めに医師へご相談ください。

保管方法

  • 直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。
  • 小さなお子様の手の届かない安全な場所に保管してください。

飲み忘れたら?

飲み忘れに気づいた場合、気づいた時点で1回分を服用してください。

ただし、次に飲む時間が近い場合は1回飛ばし、決められた時間に次の1回分を服用しましょう。

2回分を一度に飲んではいけません。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、カナグルをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
※美容目的の場合は、自費診療です。

 

カナグルに市販薬はある?値段は?

市販薬

現在、カナグルと同じ成分(カナグリフロジン)を含んだ市販薬は販売されていません。(処方薬のみ)

ジェネリック

現在、カナグルのジェネリック医薬品(後発品)は販売されていません。

薬価

薬剤名区分薬価(100mg 1錠)3割負担の目安
カナグル錠100mg先発133.7円約40.1円
カナグルOD錠100mg先発133.7円約40.1円

※2026年8月現在。薬価は改定などで変わる可能性があります。
※美容目的で使用する場合は、保険が適用されず「全額自己負担(自費診療)」となります。

添付文書

カナグル錠100mg/カナグルOD錠100mg

まとめ

カナグルは、尿から余分な糖を排泄することで血糖値を下げ、2型糖尿病患者さんの腎臓を守るお薬です。服用にあたっては、脱水予防のための十分な水分補給や、低血糖・感染症などの副作用に対する理解が欠かせません。

「無理のないダイエットを医師と相談したい」
「忙しくて病院に行けないけれど、今の薬を続けたい」

そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。

  • スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
  • 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
  • お忙しい方でも安心の年中無休で診療
  • 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能

※美容目的の場合は、自費診療です。

よくある質問(FAQ)

妊娠中・授乳中でも使えますか?

妊娠中または妊娠している可能性のある女性には投与できません(インスリン製剤等による管理を行います)。また、授乳中の方も乳汁中への移行が報告されているため、授乳を避ける必要があります。

小児(子供)でも使えますか?

いいえ、使えません。小児への処方の安全性は確立していません。

運転しても大丈夫ですか?

低血糖症状(めまい、意識障害等)を起こす可能性があるため、高所での作業や自動車の運転等に従事する際は十分に注意してください。

いつから効き始めますか?

服用後、速やかに薬が吸収され尿中への糖の排泄が始まります。ただし、血糖コントロールの状態や検査値の改善を評価・判断するまでには継続的な服用が必要となります。

お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?

過度のアルコール摂取は低血糖のリスクを高めるほか、脱水症状を引き起こしやすくなります。カナグル服用中の過度な飲酒は控えるようにしてください。

監修者情報
森 勇磨

森 勇磨

ウチカラクリニック代表医師

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。

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