クロミッドの効果・副作用を解説!【医師監修】
「生理不順で、赤ちゃんを授かれるか不安…」
「不妊治療のクリニックで『排卵障害がある』と診断されたけれど、どんな治療をするの?」
妊娠を希望されている中で、排卵がうまくいかなかったり生理周期が乱れたりしていると、不安や悩みが尽きませんよね。
そんな方によく処方されるのが排卵誘発剤のクロミッドです。
クロミッドは、脳に働きかけて自力での排卵をサポートする代表的なお薬です。
この記事では、クロミッドの効果や気になる副作用、排卵のタイミング、そしてレトロゾールとの違いについて、医師が詳しく解説します。
目次
クロミッドとは?効果は?
クロミッドは、「クロミフェンクエン酸塩」を有効成分とするお薬です。
脳の視床下部に働きかけて性腺刺激ホルモン(FSHなど)の分泌を促し、卵巣の中で卵胞を育てることで排卵を起こしやすくします。
また女性の排卵誘発だけでなく、男性の「乏精子症(精子の数が少ない状態)」における精子形成の誘導にも効果があります。
クロミッドの種類(剤型)
- クロミッド錠50mg: 水と一緒に飲む標準的な錠剤(つぶ)のタイプです。
お薬の規格は1錠あたり50mgとなっており、目的(排卵誘発・精子形成の誘導など)に合わせて医師の指示通りに服用します。
クロミッドの成分
有効成分はクロミフェンクエン酸塩です。
女性ホルモン(エストロゲン)の受容体に結合することで、脳に「女性ホルモンが不足している」と錯覚させ、ホルモン分泌指令を強める働きをします。
クロミッドの効果

排卵障害をもつ女性に対して卵胞の発育を促し、正常な排卵を起こさせる効果があります。
また、男性の乏精子症に対して精子が作られるのを促す効果も持っています。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発
- 生殖補助医療における調節卵巣刺激
- 乏精子症における精子形成の誘導(男性不妊)
クロミッドはオンライン診療で出せる?
「仕事が忙しくて不妊治療クリニックに通う時間がない…」
「近くに婦人科がなくて定期通院が大変…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
クロミッドのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
クロミッドに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「お忙しい方の定期的な診察・処方」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
クロミッドの使い方(用法・用量)
クロミッドは、使う目的によって飲み方やスケジュールが異なります。
- 排卵障害による不妊症(排卵誘発)の場合
- 事前に妊娠していないことや自然出血等を確認した上で、月経(生理)5日目から開始します。
- 1日1回 50mg(1錠) を 5日間 服用します。
- 効果が不十分な場合は、次以降の周期で1日100mg(2錠)まで増量することがあります。
- 生殖補助医療(調節卵巣刺激)の場合
- 通常、1日50mg(1錠)を月経周期3日目から 5日間 服用します(効果不十分な場合は次周期から100mgへ増量可能)。
- 乏精子症(男性不妊)の場合
- 通常、1回 50mg(1錠) を 2日に1回(隔日) 服用します。
※一般に3周期(クール)繰り返しても排卵が見られない場合は投与を中止するなど、医師の指導の下で適切に管理されます。
クロミッドの副作用
主な副作用
- 視覚症状
- 霧視(かすみ目)
- 光をまぶしく感じる など
- 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
- 卵巣の腫れ
- 下腹部痛、下腹部緊迫感
- 急激な体重増加
- 吐き気 など
- 精神神経系・全身症状
- 精神変調、情動不安、疲労感
- 頭痛
- 顔面潮紅(のぼせ・ほてり) など
- 男性特有の症状
- 女性化乳房
- ニキビ(ざ瘡)
- 脱毛 など
- その他
- 肝機能値(AST・ALT等)の上昇
- 子宮内膜が薄くなる
- おりものの減少(長期服用時)
副作用への対処法
かすみ目などの視覚障害があらわれた場合は、すぐに服用を中止して眼科的検査を受けてください。
また、お腹の張りや強い下腹部痛、急激な体重増加が見られた場合は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性があります。水分補給を行いながら、速やかに医療機関を受診してください。
男性で胸が張るなどの違和感が出た場合も、自己判断で中断せず主治医に相談しましょう。
クロミッドの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方(禁忌)
- エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳がん、子宮内膜がんなど)およびその疑いのある方(禁忌)
- アンドロゲン依存性悪性腫瘍(前立腺がんなど)およびその疑いのある方(男性)(禁忌)
- 肝障害または肝疾患のある方(禁忌)
- 卵巣腫瘍および多嚢胞性卵巣症候群を原因としない卵巣の腫大のある方(禁忌)
- 活動性の血栓塞栓性疾患のある方(禁忌)
- 頭蓋内に病変(下垂体腫瘍等)のある方(禁忌)
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある方(禁忌)
- 妊婦または妊娠している可能性のある方(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 子宮筋腫、子宮内膜症、乳がんの既往や家族素因のある方
- 前立腺肥大のある方(男性)
- 血栓症のリスクが高い方
- 授乳中の方
- 児を望まない無排卵の方(治療上やむを得ない場合を除き原則投与しません。)
併用に注意が必要な薬
- 他の排卵誘発剤(HMG製剤、HCG製剤など)
- 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や多胎妊娠のリスクが高まるため、併用時は慎重な観察が必要です。
使用上の注意
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運転・危険作業の禁止 | かすみ目などの視覚症状があらわれることがあるため、服用中は車の運転や機械操作に従事しないでください。 |
| OHSS・多胎妊娠の説明 | 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の危険性や、多胎妊娠(双子など)の可能性についてあらかじめ医師から説明を受けてください。 |
| 定期的な検査 | 定期的な超音波検査や基礎体温の記録(女性)、精液検査や内分泌検査(男性)を行い、効果を確認します。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない安全な場所で保管してください。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、1回分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療では、クロミッドをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
クロミッドに市販薬はある?値段は?
市販薬
クロミッドと同じ成分の市販薬(OTC)はありません。(処方薬のみ)
ジェネリック
「クロミフェンクエン酸塩錠50mg」というジェネリック医薬品(後発品)が販売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| クロミッド錠50mg | 先発 | 92.4円 / 錠 | 約28円 / 錠 |
| クロミフェンクエン酸塩錠50mg | 後発 | 約20.8円〜 / 錠 | 約6円/ 錠 |
※2026年9月現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
クロミッドとレトロゾールの違い
不妊治療では、クロミッドのほかに「レトロゾール(フェマーラ等)」というお薬もよく使われます。
- クロミッド(抗エストロゲン薬)
- 脳の視床下部を刺激してホルモン分泌を促します。
- 長年の実績があり高い排卵率を誇りますが、続けて使用すると「子宮内膜が薄くなる」「おりものが減る」といった傾向が見られることがあります。
- レトロゾール(アロマターゼ阻害薬)
- 女性ホルモン(エストロゲン)を作る酵素の働きを抑えることで排卵を促します。
- クロミッドに比べて子宮内膜が薄くなりにくく、おりものが減りにくいため、クロミッドで内膜が薄くなった方や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方にも選ばれます。
どちらのお薬が適しているかは、体質や過去の治療経過に合わせて医師が決定します。
【レトロゾールについて詳しくはコチラ!】
まとめ
クロミッドは、排卵障害に悩む女性の排卵をサポートし、また男性の精子形成を誘導する代表的なお薬です。
正しいスケジュールを守り、かすみ目や卵巣の腫れ(OHSS)などの副作用に注意しながら治療を進めることが大切です。
「妊活を始めたいけれど通院のスケジュール調整が難しい」
「定期的なお薬の処方について相談したい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
お忙しい日常の中でも無理なくご相談いただけるよう、経験豊富な医師が親身にサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊娠中または妊娠の可能性がある方は投与できません。胎児毒性や催奇形性が認められています。授乳中の方も、治療上の有益性と母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討する必要があります。
運転しても大丈夫ですか?
服用中は自動車の運転や危険を伴う機械の操作を行わないでください。かすみ目などの視覚症状があらわれることがあり危険です。
いつから効き始めますか?(服用後いつ排卵しますか?)
個人差がありますが、クロミッドの服用終了後 およそ7日〜10日前後(生理開始から14日〜18日目頃) に排卵が起こることが多いです。超音波検査で卵胞の育ち具合を確認しながら、排卵日を予測します。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
原則として、服薬中のお酒はお控えください。アルコールはホルモンバランスを乱す原因になり、お薬の効果に影響したり頭痛などの副作用を強めたりするリスクがあります。
クロミッドは男性の不妊治療でも使われますか?
服用中のお酒は控えてください。
はい、クロミッドは男性の「乏精子症における精子形成の誘導」という効能・効果も認められています。精子の形成を促す目的で、男性にも処方されることがあります。
