デベルザ錠の効果・副作用を解説!【医師監修】
「糖尿病の治療でデベルザ錠を処方されたけれど、どんなお薬?」
「詳しい効果や副作用、他の糖尿病薬との違いを知りたい」
2型糖尿病の治療薬として処方されるお薬のひとつが「デベルザ錠」です。
血糖値を下げるだけでなく、体重増加を抑え適切な体重管理にも役立つお薬ですが、「どのような仕組みで効くのか」「どのような注意点があるのか」など気になるポイントがたくさんありますよね。
この記事では、デベルザ錠の効果や使い方、注意が必要な副作用、ジャディアンスやフォシーガといった他のSGLT2阻害薬との違いについて、医師が詳しく解説します。
目次
デベルザとは?効果は?
デベルザは、「トホグリフロジン」を有効成分とする「SGLT2阻害薬」に分類される2型糖尿病の治療薬です。
血液中の余分な糖分を尿と一緒に体の外へ排出させることで、血糖値を下げる効果を発揮します。
デベルザの種類(剤型)
- デベルザ錠20mg
- フィルムコーティングされた薄い黄色〜微黄白色の楕円形の錠剤です。
デベルザの成分
有効成分は「トホグリフロジン水和物」です。
腎臓で糖を再吸収するはたらきを持つタンパク質「SGLT2」の働きを抑えることで、糖の再吸収をブロックし、尿へ排出させます。
デベルザの効果
- 血液中の過剰な糖を尿中に排出させ、血糖値を下げる
- 余分な糖(エネルギー)が排出されることで、適切な体重管理に役立つ
- 食後高血糖や空腹時血糖値をともに改善する
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 2型糖尿病
※あらかじめ食事療法・運動療法を十分に行ったうえで、効果が不十分な場合に使用されます。
※1型糖尿病の方には使用できません
デベルザはオンライン診療で出せる?
デベルザが使われる「2型糖尿病」の治療においては、定期的な血液検査(HbA1cや腎機能の確認)や尿検査、対面での診察による適切な血糖コントロール状態の確認が不可欠です。
そのため、基本的には医療機関への対面受診が強く推奨されます。
ウチカラクリニックでも、患者様の安全性を第一に考慮し、原則として初診・単独でのデベルザのオンライン処方は行っておらず、まずは専門の医療機関への対面受診をお勧めしています。
ご自身の状態に合わせて、まずはかかりつけの医療機関等で対面での診察をお受けください。
ウチカラクリニックでは、
お薬や体調に関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
デベルザの使い方(用法・用量)
通常、成人の場合は1日1回20mgを朝食前または朝食後に水などで服用します。
※朝に服用することが推奨されているのは、日中に糖の排出を促すとともに、夜間の頻尿や利尿作用による睡眠への影響を防ぐためです。自己判断で飲む時間を夜に変えたり、飲む量を変更したりせず、必ず医師の指示通りに服用してください。
デベルザの副作用
主な副作用
- 腎臓・尿路系
- 頻尿、尿量増加、夜間頻尿
- 皮膚・生殖器
- 発疹
- かゆみ(そう痒症)
- 性器感染症(外陰部腟カンジダ症等)
- 陰部のかゆみ など
- 消化器・精神神経系
- 便秘
- 空腹感
- 下痢
- 腹痛
- めまい
- 頭痛 など
- その他:
- 喉の渇き(口渇)
- 低血糖症状
- 血中ケトン体増加
- 体重減少 など
副作用への対処法
デベルザを服用すると尿量が増えて脱水を起こしやすくなるため、お茶や水などでこまめな水分補給を行いましょう。
また、尿に糖が多く含まれるため陰部にカビや細菌が繁殖しやすくなります。陰部を清潔に保ち、かゆみや排尿時の痛みがでた場合は早めに受診してください。
なお、重大な副作用として
- 重篤な低血糖(冷や汗や手の震え)
- 腎盂腎炎やフルニエ壊疽(陰部周辺の重篤な感染症)
- 脱水(脳梗塞などのリスク)
- ケトアシドーシス(吐き気や激しい喉の渇き、倦怠感など)
が報告されています。
冷や汗が出た場合は砂糖やジュース(α-GI併用時はブドウ糖)を補給し、激しい吐き気や酷い感染症状を感じた場合は無理に服用を続けず速やかに医師の診察を受けてください。
デベルザの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方(禁忌)
- 過去に本剤の成分で過敏症(アレルギー)を起こしたことがある方(禁忌)
- 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡の患者(禁忌)
- 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者(禁忌)
- 1型糖尿病の患者(禁忌)
- 重度の腎機能障害のある方又は透析中の末期腎不全患者(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 他の糖尿病用薬(特にSU剤やインスリン製剤)を使用中の方
- 中等度の腎機能障害のある方
- 尿路感染、性器感染のある方
- 脱水を起こしやすい方(高齢者、利尿剤併用患者、血糖コントロール極めて不良な患者など)
- 不規則な食事摂取の方、過度のアルコール摂取者
- 妊婦・授乳中の方
- 小児
併用に注意が必要な薬
- 他の糖尿病用薬(インスリン、SU剤、ビグアナイド系、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬等)
- 利尿作用を有する薬剤(ループ利尿剤、チアジド系利尿剤等)
- 血糖値を下げる作用を強める薬(β遮断薬、サリチル酸剤、MAO阻害剤等)
- 血糖値を減弱する薬(副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン等)
使用上の注意
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| こまめな水分補給を行う | 利尿作用により体液量が減少するため、喉が渇く前に水やお茶を意識して飲みましょう。 |
| デリケートゾーンの清潔を保つ | 尿に糖が含まれるため性器感染症や尿路感染症を起こしやすくなります。清潔を維持してください。 |
| 過度の体重減少に注意する | 糖排泄により体重が減少しますが、過度の体重低下がないか定期的に確認しましょう。 |
| 体調不良時(シックデイ)は医師に相談 | 発熱や下痢、食事がとれないときはケトアシドーシスの危険があるため、早めに主治医へ連絡しましょう。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 小さなお子様の手の届かない安全な場所で保管してください。
飲み忘れたら?
朝飲み忘れたことに気づいた場合、昼ごろまでであれば気づいたときに1回分を服用してください。
夕方以降や次に飲む時間が近い場合は1回飛ばし、翌朝指定の時間に1回分を飲んでください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療では、様々なお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
デベルザに市販薬はある?値段は?
市販薬
デベルザ(トホグリフロジン)と同じ有効成分を含む市販薬(OTC)はありません。(処方薬のみ)
ジェネリック
現在、デベルザのジェネリック医薬品(後発品)は販売されていません。
なお、同じ有効成分「トホグリフロジン」を含む別ブランドの先発医薬品として「アプルウェイ錠20mg」が存在します。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| デベルザ錠20mg | 先発 | 138.7円/ 錠 | 約41.6円/ 錠 |
※2026年10月現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
デベルザで「痩せる」って本当?ジャディアンスやフォシーガとの違いは?
デベルザにダイエット効果(痩せる効果)はある?
「デベルザを飲むと痩せるのかな?」と疑問に思っている方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、デベルザの作用(糖を尿から排出する仕組み)によってカロリーが体外へ逃げるため、結果として体重減少(痩せる)効果が認められています。
そのため、2型糖尿病の患者さんの治療において血糖値の改善とともに痩せる効果が期待できます。
ただし、過度の体重減少には注意が必要であり、目的はあくまで糖尿病の治療と健康維持です。医師の指導のもとで正しく服用することが大切です。
他のSGLT2阻害薬(ジャディアンス、フォシーガ等)との違い
よく比較される他のSGLT2阻害薬との主な違いは以下の通りです。
- ジャディアンス(エンパグリフロジン)・フォシーガ(ダパグリフロジン)
- 2型糖尿病に加えて「慢性心不全」や「慢性腎臓病」の治療薬としても承認されているSGLT2阻害薬です。
- デベルザ(トホグリフロジン)
- 日本で開発されたSGLT2阻害薬で、選択性が高く半減期(体内に留まる時間)が短いため、日中にしっかりと糖を排泄させつつ夜間の頻尿を起こしにくいという特徴があります。
患者さんの合併症(心疾患や腎障害の有無)や生活リズムに合わせて医師が使い分けを行います。
【ジャディアンス・フォシーガ・デベルザについて詳しくはコチラ!】
まとめ
デベルザ錠は、血液中の余分な糖を尿として排出させることで、血糖値の改善と体重管理(痩せる効果)を同時にサポートしてくれる頼もしいお薬です。
効果的なお薬ですが、水分補給や清潔保持などの注意点を守って正しく安全に使用することが大切です。
糖尿病治療や体調管理について気になることやご不安がある場合は、自己判断せず、まずはかかりつけの医療機関で対面での診察を受けましょう。
「お薬を継続して処方してもらいたいけれど通院が負担」
「お仕事や家事で忙しく、通院の時間を短縮したい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
ご家族の体調やお薬に関する疑問・不安についても、経験豊富な医師がしっかりサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
投与できません。 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリン製剤等を使用することとされています。また、授乳中の方も授乳しないことが望ましいとされています。
小児(子供)でも使えますか?
安全性や有効性が確認されていないため、お子様への処方は通常行われません。
運転しても大丈夫ですか?
注意が必要です。 低血糖症状(めまいや手足の震え、ふらつき)が起こることがあるため、自動車の運転や危険を伴う高所作業を行う際は注意してください。万が一に備えて車内にも砂糖やブドウ糖を常備しておきましょう。
いつから効き始めますか?
服用後、通常1〜2時間程度で血液中の薬の濃度が高まり、尿への糖の排出が始まります。毎日継続して服用することで、数週間〜数ヶ月かけて血糖値が安定し、体重減少(痩せる効果)も現れてきます。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
原則としてお控えください。 お酒を飲むと脱水症状を起こしやすくなるほか、低血糖やケトアシドーシスの危険性が高まります。
カンジダなどの性器感染症を防ぐにはどうすればいいですか?
デリケートゾーンを清潔に保つことがもっとも重要です。 排尿後は清潔にし、下着は通気性の良いものを選びましょう。万が一、かゆみや発赤、おりものの異常を感じた場合は無理をせず早めに主治医や皮膚科・婦人科を受診してください。

