オゼックス錠の効果・副作用を解説!小児への処方は安全?【医師監修】
「マイコプラズマで出された『オゼックス錠』ってどんな抗生物質?」
「オゼックス錠の効果や強さ、子供への副作用を知りたい」
風邪や咳が長引いたり、頑固な感染症にかかったりした際に処方される抗生物質がオゼックス錠です。
この記事では、オゼックス錠の効果や抗菌力の強さ、小児(子供)へ処方される理由、マイコプラズマ肺炎への効果、副作用や服用のポイントについて、医師が詳しく解説します。
目次
オゼックス錠とは?効果は?
オゼックス錠は、トスフロキサシントシル酸塩水和物を有効成分とするキノロン系(ニューキノロン系)の合成抗菌薬です。
細菌の増殖に必要な酵素の働きを阻害して強い殺菌作用を発揮し、呼吸器や耳鼻科領域などの頑固な感染症を治療します。
オゼックス錠の種類(剤型)
オゼックスの内服薬(飲み薬)には、主に成人向けの錠剤である「オゼックス錠150mg」と、小児向けの粉薬である「オゼックス細粒小児用15%」の2つの剤型が存在します。
- オゼックス錠75/150mg: 成人向けのフィルムコーティング錠です。水などで飲みやすい大きさになっています。
- オゼックス細粒小児用15%: 小児向けに作られた微粒子タイプの粉薬です。
【この記事はオゼックス錠(飲み薬)の解説です。オゼックス点眼液の解説はコチラ!】
オゼックス錠の成分
有効成分はトスフロキサシントシル酸塩水和物です。
細菌のDNA複製(ギラーゼ酵素等)をブロックすることで強い殺菌力を示し、ペニシリン系やマクロライド系などの従来の抗生物質が効きにくい「耐性菌」や「マイコプラズマ」に対してもすぐれた効果を発揮します。
オゼックス錠の効果
体内で細菌が増殖するのを強力に抑え、感染によって起こる熱や咳、痛み、炎症などの症状を和らげて病気を治します。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 呼吸器感染症
- 肺炎(マイコプラズマ肺炎含む)
- 気管支炎
- 咽頭・扁桃炎 など
- 耳鼻科感染症
- 中耳炎
- 副鼻腔炎
- 尿路感染症
- 急性腎盂腎炎
- 複雑性尿路感染症 など
- その他
- 外傷・熱傷および手術創等の二次感染
- 皮膚感染症 など
なぜ子供(小児)にオゼックス錠が処方されるの?
本来、「キノロン系」と呼ばれるグループの抗生物質は、関節への影響などが心配されるため、子供には慎重に使われるお薬です。
しかし、オゼックス(トスフロキサシン)は子供に対する安全性と効果がしっかりと確認されており、小児への使用が認められている数少ない貴重なキノロン系抗生物質です。
最近では、子供のマイコプラズマ肺炎や風邪のこじらせで最初によく使われるお薬(クラリスやジスロマックなど)が効きにくい「耐性菌(たいせいきん)」が増えています。
このように一般的な抗生物質では菌が退治できない場合や、しつこい中耳炎などで他の薬ではなかなか良くならない時に、強い殺菌力を持つオゼックスが頼もしい助っ人として選ばれるのです。

オゼックス錠はオンライン診療で出せる?
「熱や咳が長引いている子供を連れて、病院の混雑した待合室に行くのが大変」
「処方された抗生物質の飲み方や、経過について医師に相談したい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
オゼックス錠のような胃薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
オゼックス錠に関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
オゼックス錠の使い方(用法・用量)
通常、医師に指示された回数・服用量を正しく守って服用します。
- 成人(オゼックス錠75/150)
- 通常、成人にはトスフロキサシントシル酸塩水和物として1日300〜450mg(150mg錠を2〜3錠)を2〜3回に分けて経口投与します。
- 感染症の種類や重症度により増減(重症時は1日600mgまで)されます。
- 小児(オゼックス細粒小児用15%)
- 通常、小児には1日12mg/kg(製剤として80mg/kg)を2回に分けて経口投与します。
- 体重や症状に合わせて調整されます。
飲み切ることの重要性

症状が良くなったからといって自己判断で途中で服用をやめてしまうと、生き残った細菌が再び増殖して再発したり、薬が効かない「耐性菌」を生み出す原因になります。
指示された日数を必ず最後まで飲み切ってください。
小児用細粒の飲ませ方のコツ

オゼックス細粒小児用は苦味を抑えるコーティングが施されていますが、スポーツドリンクや果汁ジュースなど酸性の飲み物と混ぜるとコーティングが溶けて強い苦味が出てしまいます。
服用の際は、チョコアイス、服薬補助ゼリー、コンポタなどに混ぜて速やかに飲ませるのがおすすめです。
オゼックス錠の副作用
主な副作用
- 消化器症状: 下痢、軟便、胃・腹部不快感、吐き気、腹痛、食欲不振、嘔吐など
- 過敏症・その他: 発疹、かゆみ、蕁麻疹、頭痛、めまいなど
副作用への対処法
特に多いのが「下痢・軟便」です。腸内の善玉菌まで一時的に影響を受けることで起こります。
軽度の下痢であれば処方された整腸薬などを併用して飲み切ることが多いですが、激しい水様便や腹痛、発疹が現れた場合は服用を中止し、医師へ相談してください。
また、ごく稀に重大な副作用として、
- ショック・アナフィラキシー
- 低血糖
- 痙攣(けいれん)
- 横紋筋融解症
- 急性腎障害
- 皮膚粘膜眼症候群(SJS/TEN)
などが報告されています。
息苦しさや意識の混濁、冷や汗、手足のつり、筋肉痛などの異常を感じた際は直ちに服用を中止し、受診してください。
オゼックス錠の注意事項(禁忌)
使ってはいけない方(禁忌)
- 本剤の成分(トスフロキサシン)または他のキノロン系抗菌薬に対し過敏症の既往歴がある方(禁忌)
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 高度の腎機能障害のある方
- てんかん等の痙攣性疾患のある方、または既往歴のある方
- 重症筋無力症の患者
- 大動脈瘤や大動脈解離の既往・リスク因子のある方
- 高齢者
併用に注意が必要な薬
- アルミニウムやマグネシウムを含む胃薬(制酸剤)、鉄剤、カルシウム剤など
- 同時に飲むと、お薬が体内で結合して吸収が著しく低下してしまいます。
- これらの薬剤やサプリメントを併用する場合は、服用時間を2時間以上空けるようにしてください。
- ロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)
- テオフィリン
- ステロイド飲み薬
使用上の注意
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 指示通りの期間で飲み切る | 途中で服用をやめると菌が残って再発・耐性化する原因になるため、決められた期間しっかり飲み切りましょう。 |
| 金属イオンとの併用間隔 | 鉄分・カルシウムサプリや胃薬と一緒に飲むと効果が落ちるため、服用時間を2時間以上ずらしてください。 |
| 日光(紫外線)への注意 | 稀に光線過敏症(日光による発疹やかゆみ)を起こすことがあるため、服用中は長時間の直射日光を避けるのが望ましいです。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、涼しい場所で保管してください。
- 子どもの手の届かない安全な場所で保管してください。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、1回分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、オゼックス錠をはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
オゼックス錠に市販薬はある?値段は?
市販薬
オゼックス錠と同じ成分の市販薬(OTC)はありません。(処方薬のみ)
※抗生物質は医師の処方箋が必要な医療用医薬品です。ドラッグストアや薬局で購入することはできません。
ジェネリック
「トスフロキサシントシル酸塩錠150mg」「トスフロキサシントシル酸塩細粒小児用15%」などの名称で、各製薬会社からジェネリック医薬品(後発品)が販売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| オゼックス錠150 | 先発 | 28.6円 / 錠 | 約9円 / 錠 |
| オゼックス細粒小児用15% | 先発 | 212.8円 / g | 約64円 / g |
| トスフロキサシントシル酸塩錠150mg | 後発 | 約10.1〜14.2円 / 錠 | 約3〜4円 / 錠 |
| トスフロキサシントシル酸塩細粒小児用15% | 後発 | 約70〜100円 / g | 約21〜30円 /g |
※2026年9月現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
トスフロキサシントシル酸塩錠75mg「サワイ」/トスフロキサシントシル酸塩錠150mg「サワイ」
まとめ
オゼックス錠は、強い殺菌力を持ち、耐性菌やマイコプラズマ肺炎、頑固な中耳炎などにも頼もしい効果を発揮する抗生物質です。
菌を完全に退治し、再発や耐性菌化を防ぐためには、症状が治まったと感じても指示された日数を最後までしっかりと飲み切ることが何より大切です。
「子供の咳や発熱が長引いて受診が大変」
「処方された抗生物質の飲み方や副作用について相談したい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
つらい症状やご家庭での不安を抱え込まず、ご自宅からお気軽に医師へご相談ください。
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊娠中の方は服用できません。授乳中の方も原則として授乳を避ける必要があります。
妊婦または妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌とされています。また、母乳中へ移行することが報告されているため、授乳中の方が服用する場合は授乳を中止することが望ましいとされています。必ず事前に医師へご相談ください。
小児(子供)でも使えますか?
「オゼックス細粒小児用15%」という子供用のお薬があり、小児にも頻繁に使用されます。
耐性マイコプラズマ肺炎や重症の中耳炎など、他の抗生物質で効果が得にくい場合に強い殺菌力を発揮します。年齢や体重に合わせて医師が適切に量を計算して処方します。
運転しても大丈夫ですか?
基本的に運転への大きな影響はありません。
ただし、副作用として稀にめまいや頭痛、しびれなどが起こる場合があります。服用後に体調の異変を感じた場合は、運転や危険を伴う機械の操作を控えましょう。
いつから効き始めますか?
服用開始後、およそ24時間〜48時間(1〜2日程度)で症状の和らぎを実感することが多いです。
服用後、血中濃度は速やかに上昇し、体内で菌の増殖を阻害し始めます。ただし、熱や咳が引いたからといって菌が完全にいなくなったわけではないため、処方された日数は最後まで飲み切ってください。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
服用中のお酒は控えてください。
アルコールは薬の体内での代謝や胃腸への負担に影響を与え、胃部不快感や吐き気、めまいなどの副作用が出やすくなるリスクがあります。また、体力を低下させて感染症の治りを遅らせる原因にもなります。
