チアトンの効果・副作用を解説!【医師監修】
「ぎゅーっと差し込むような胃痛や腹痛で辛い…」
「チアトンってブスコパンとは何が違うの?」
胃腸の過剰な動きやけいれん(痛みの元)を抑えるお薬として、よく処方されてるのが「チアトン」です。
急性胃炎の胃痛や過敏性大腸症候群の腹痛などを和らげてくれるお薬ですが、緑内障や前立腺肥大などの持病がある方は使用できないなど、注意が必要な点もあります。
この記事では、チアトンの効果や使い方、ブスコパンとの違い、気になる副作用について医師が詳しく解説します。
チアトンは、「抗コリン薬(鎮痙薬)」に分類される胃腸薬です。
胃腸の過剰な運動やけいれんを和らげる働きを持っています。
チアトンの種類(剤型)
- チアトンカプセル5mg
- 用量調整しやすい5mg規格のカプセル剤です。
- チアトンカプセル10mg
- 一般的に多く処方されている10mg規格のカプセル剤です。
チアトンの成分
有効成分はチキジウム臭化物です。
副交感神経の働きを伝える物質(アセチルコリン)の受容体をブロックすることで、胃腸の過度な運動を抑えます。
チアトンの効果
主に以下のような効果があります。
- 胃や腸、胆管などの過剰な痙攣(けいれん)や収縮を鎮める
- 胃痛、腹痛、腹痛を伴う下痢、差し込むような痛みを和らげる
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 以下のような疾患における痙攣ならびに運動機能亢進の緩和に使われます。
- 胃炎、腸炎
- 胃・十二指腸潰瘍
- 過敏性大腸症候群
- 胆のう・胆道疾患(胆石症、胆のう炎等)
- 尿路結石症
チアトンはオンライン診療で出せる?
「急な胃痛やお腹の下痢・痛みがつらくて、通院の移動や待ち時間が負担…」
「いつものお腹の痛みで処方してもらいたいけれど、忙しくて受診する時間がない」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
チアトンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでは、
チアトンに関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「仕事の合間に受診したい」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
チアトンの使い方(用法・用量)
通常、成人には1回5〜10mg(チアトンカプセル5mgなら1〜2カプセル、10mgなら1カプセル)を1日3回経口投与します。
年齢や症状により適宜増減されますが、基本的には食前または食後に水などで服用します。
※飲む量や回数は一人ひとりの症状に合わせて医師が調整します。自己判断で飲むのをやめたり量を増やしたりせず、必ず医師の指示通りに服用してください。
チアトンの副作用
主な副作用
- 羞明(眩しさ)
- 口渇(口の渇き)
- 悪心・嘔吐
- 下痢
- 便秘
- 胸やけ、胃不快感、食欲不振、腹部膨満感
- 頭痛
- 耳鳴
- 心悸亢進(動悸)
- 排尿障害、頻尿
- 発疹(過敏症)
副作用への対処法
副作用として比較的に見られやすいのが「口の渇き(口渇)」や「便秘」です。
口の渇きに対しては、こまめな水分補給や飴を舐めるなどの工夫で対応できます。
また、目のかすみや眩しさ(羞明)を感じた場合は、車の運転や危険な機械操作に注意してください。
万が一、重大な副作用として
・ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下など)
・肝機能障害、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる、著しい倦怠感など)
・排尿障害(尿が出にくくなる症状)
・強い動悸
が出た場合は服用を中止し、速やかに医師の診察を受けてください。
チアトンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方(禁忌)
- 閉塞隅角緑内障の患者(禁忌)
- 前立腺肥大による排尿障害のある患者(禁忌)
- 重篤な心疾患のある患者(禁忌)
- 麻痺性イレウスの患者(禁忌)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 開放隅角緑内障の患者
- 前立腺肥大のある患者
- うっ血性心不全、不整脈のある患者
- 潰瘍性大腸炎の患者
- 甲状腺機能亢進症の患者
- 高温環境にある患者
- 高齢者の方
併用に注意が必要な薬
- 三環系抗うつ剤(アミトリプチリン、イミプラミン等)
- フェノチアジン系薬剤(プロクロルペラジン、クロルプロマジン等)
- モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤
- 抗ヒスタミン剤(クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン等)
生活上の注意(使用上の注意)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車の運転や機械操作に注意 | 羞明(眩しさ)等を起こすことがあるため、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には十分注意してください。 |
| 水分補給と便秘予防 | 口の渇きや便秘が起こりやすいため、水やお茶などでこまめに水分を摂るようにしてください。 |
| 持病の有無を医師に伝える | 緑内障、前立腺肥大、心臓病などの持病がある方は必ず事前の問診で伝えてください。 |
保管方法
- 直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 小さなお子様の手の届かない、安全な場所で保管してください。
飲み忘れたら?
飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。
ただし、次の飲む時間が近づいている場合は忘れた分は飛ばし、次の時間に1回分だけを飲んでください。
絶対に一度に2回分をまとめて飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療では、お薬の処方を行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
チアトンに市販薬はある?値段は?
市販薬
チアトンと全く同じ単体成分の市販薬(OTC医薬品)はありません。(処方薬のみ)
ただし、同様に抗コリン作用で胃痛や腹痛を和らげる市販薬(「ブスコパンA錠」や、チキジウム配合の複合胃腸薬である「大正胃腸薬P」など)はドラッグストアで購入可能です。
ジェネリック
ジェネリック医薬品(後発品)が存在します。
「チキジウム臭化物カプセル5mg/10mg『トーワ』」や「チキジウム臭化物カプセル5mg/10mg『サワイ』」などの名称で各メーカーから販売されています。
【チキジウム臭化物カプセルについて詳しくはコチラ!】
薬価
| 薬剤名 | 区分 | 薬価 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| チアトンカプセル5mg | 先発 | 6.3円/カプセル | 約1.9円/カプセル |
| チアトンカプセル10mg | 先発 | 7.8円/カプセル | 約2.4円/カプセル |
| チキジウム臭化物カプセル5mg「トーワ」 | 後発 | 6.3円/カプセル | 約1.9円/カプセル |
| チキジウム臭化物カプセル10mg「トーワ」 | 後発 | 6.3円/カプセル | 約1.9円/カプセル |
※2026年10月現在。薬価は改定などで変わる可能性があります。
※別途、処方箋料や調剤技術料などが加算されます。
添付文書
チキジウム臭化物カプセル5mg「サワイ」/チキジウム臭化物カプセル10mg「サワイ」
チアトンとブスコパンの違いは?
急な胃痛・腹痛でよく比較されるお薬に「ブスコパン(成分名:ブチルスコポラミン臭化物)」があります。
どちらも胃腸の収縮や痙攣(けいれん)を鎮める「抗コリン薬」という同グループのお薬ですが、主な違いは以下の通りです。
- ブスコパン(ブチルスコポラミン臭化物)
- 胃痛・腹痛に加え、尿路結石や胆石による激痛、生理痛、膀胱炎に伴う痛みなど、より幅広いお腹の痛みに使われます。
- 症状に合わせて1日3〜5回まで服用できます。
- チアトン
- 胃痛や腹痛のほか、腹痛や下痢・便秘を繰り返す「過敏性大腸症候群」の治療にもよく使われます。
- 通常、1日3回服用します。
痛みが出たタイミングや体質、症状の程度に合わせて、医師が適切に使い分けを行います。
【ブスコパンについての詳しい解説はコチラ!】
まとめ
チアトンは、差し込むような胃痛や腹痛、過敏性大腸症候群の痙攣性症状を鎮めてくれるお薬です。
安全に使用するためには、医師に指示された用法・用量をしっかり守り、緑内障や前立腺肥大などの持病がある場合は事前に伝えることが大切です。
「つらい胃痛や腹痛があるけれど、通院の待ち時間が負担」
「いつものお腹の痛みの予防・治療薬を自宅から相談したい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
通院にかかる時間や手間を減らしながら、専門の医師にお薬の悩みを気軽に相談できます。不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
医師の相談が必要です。 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与されます。授乳中の方については、治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮して授乳の継続または中止を検討します。
小児(子供)でも使えますか?
小児等への安全性は確立されていません。 お子様に投与する場合は、医師が状態や必要性を慎重に見極めたうえで判断します。
運転しても大丈夫ですか?
注意が必要です。 羞明(眩しさ)等を起こすことがあるため、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には十分な注意が必要です。
いつから効き始めますか?
効果の現れ方には個人差があります。 血液中の薬物濃度は服用後1〜2時間程度でピークに達しますが、体調や症状によって実感できるタイミングは異なるため、医師の指示通り正しく服用して経過を観察しましょう。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
原則としてお控えください。 アルコールによって胃腸への刺激が強まり症状が悪化するおそれがあるほか、めまいや眠気などの副作用が強く出てしまう危険性があります。
ロキソニンやカロナール(鎮痛剤)と併用してもいいですか?
併用可能なケースが多いですが、受診時に医師へご相談ください。 ロキソニン(ロキソプロフェン)やカロナール(アセトアミノフェン)は頭痛や解熱などに作用する鎮痛薬であり、胃腸の痙攣を抑えるチキジウム臭化物とは作用機序が異なります。ただし、痛みの原因によっては鎮痛剤が胃を刺激することもあるため、併用する際は医師や薬剤師に確認すると安心です。

