バルサルタンの効果・副作用を解説!【医師監修】
「健康診断で血圧が高いと言われてしまった」
「高血圧の他のお薬とどう違うの?」
高血圧症を適切にコントロールすることは、将来的な脳卒中や心臓病のリスクを減らすことにつながります。
バルサルタンは、高すぎる血圧を下げるために処方される降圧薬(血圧を下げるお薬)のひとつです。
この記事では、バルサルタンの効果や正しい飲み方、気になる副作用や注意事項、他のお薬との違いについて、医師が分かりやすく解説します。
目次
バルサルタンとは?効果は?
バルサルタンは、「ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)」と呼ばれるグループに分類される高血圧治療薬です。
血管を収縮させて血圧を上げる体内物質(アンジオテンシンII)の働きをブロックし、血管を広げて血圧を下げるはたらきを持っています。
バルサルタンの種類(剤型)
- バルサルタン錠20mg
- 小児(6歳以上)の治療や、成人で少量から開始・調整する際に使われる規格です。
- バルサルタン錠40mg
- 小児や成人の用量調整によく使われる規格です。
- バルサルタン錠80mg
- 成人の高血圧治療において一般的に多く処方されている標準的な規格です。
- バルサルタン錠160mg
- 成人での1日最高用量にあたる規格です。
※水なしで飲めるOD錠(口腔内崩壊錠)規格なども販売されています。
バルサルタンの成分
有効成分はバルサルタンです。
血管を収縮させるスイッチをブロックすることで、血圧をコントロールします。
バルサルタンの効果
- 血管を広げて血圧を下げ、正常な範囲へ近づける
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 高血圧症(6歳以上の小児にも適応があります)
バルサルタンはオンライン診療で出せる?
「血圧の薬をもらうためだけに、毎回長い待ち時間を耐えるのがつらい」
「仕事が忙しくて、平日に病院へ行く時間がとれない」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
バルサルタンのようなお薬も、医師が問診や血圧の経過、体調を確認し適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、バルサルタンに関するご相談、お薬の処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「仕事の合間に受診したい」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
バルサルタンの使い方(用法・用量)
- 成人
- 通常、バルサルタンとして1日1回40〜80mgを経口投与します。
- なお、年齢、症状により適宜増減しますが、1日160mgまで増量できます。
- 小児(6歳以上)
- 体重35kg未満の場合は1日1回20mg(1日最高用量40mg)
- 体重35kg以上の場合は1日1回40mgを経口投与します。
バルサルタンの副作用
主な副作用
一般的な副作用
- めまい、ふらつき、立ちくらみ
- 頭痛
- 腹痛
- 悪心(吐き気)
- 発疹、かゆみ
- 低血圧
- 血液検査値(尿酸・BUN・クレアチニン・カリウム値など)の上昇
- 動悸
- むくみ
- 倦怠感
重大な副作用
- 血管性浮腫(顔や唇・喉の腫れ、腹痛を伴う腸管血管性浮腫)
- 肝炎
- 腎不全
- 高カリウム血症
- ショック・失神・意識消失
- 無顆粒球症・白血球減少・血小板減少(発熱、喉痛、出血傾向)
- 間質性肺炎
- 低血糖
- 横紋筋融解症
- 重篤な皮膚障害(TEN・SJS・多形紅斑等)
- 天疱瘡・類天疱瘡(水ぶくれ・皮膚のただれ)
副作用への対処法
血圧が下がる際に「めまい」を感じることがあります。車の運転や高所作業を行う際は注意してください。
また、重大な副作用に属する症状や息苦しさ、発熱、皮膚の異常などが出現した場合は直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
バルサルタンの注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
使ってはいけない方(禁忌)
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性(禁忌)
- アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(禁忌)
- 過去に本剤の成分に対し過敏症を起こしたことがある方(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 両側性腎動脈狭窄のある方、または片腎で腎動脈狭窄のある方
- 高カリウム血症のある方
- 脳血管障害のある方
- 厳重な減塩療法中の方、血液透析中の方
- 重篤な腎機能障害(クレアチニン3.0mg/dL以上)・肝障害のある方
- 手術予定のある方
- 小児等
- 高齢者の方
併用に注意が必要な薬
併用禁忌
- アエイスキレンフマル塩酸塩
併用注意
- ACE阻害剤、利尿降圧剤(フロセミド等)
- カリウム保持性利尿薬、カリウム補給剤
- ドロスピレノン含有製剤(低用量ピル等)
- シクロスポリン
- ST合剤
- NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)
- ビキサロマー
- リチウム
生活上の注意(使用上の注意)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 妊娠中・妊娠の可能性があれば服用禁止 | 妊娠が判明した場合は直ちに服用を中止し、担当医へご相談ください。 |
| 高所作業や運転に注意 | 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるため注意してください。 |
| 定期的な検査を受ける | 肝機能、腎機能、血清カリウム値などの定期的な血液検査を受けましょう。 |
| グレープフルーツ | 降圧薬の種類によっては注意が必要ですが、バルサルタンは基本的に影響を受けません。 |
保管方法
- 直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 小さなお子様の手の届かない、安全な場所に保管しましょう。
飲み忘れたら?
飲み忘れに気づいた時点で、なるべく早く1回分を飲んでください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飛ばして、次の決まった時間に1回分だけを飲んでください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、お薬の処方を行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
バルサルタンに市販薬はある?値段は?
市販薬
現在、バルサルタンと同じ成分を含む市販薬はありません。(処方薬のみ)
※高血圧症の治療には継続的な血圧管理や医師による経過観察が必要なため、必ず医療機関を受診して処方してもらう必要があります。
ジェネリック
バルサルタンは、先発医薬品名「ディオバン」のジェネリック医薬品として広く普及しています。
成分や効果は先発品と同等で、お薬代を抑えることができます。
【先発医薬品名「ディオバン」について詳しくはコチラ!】
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、2026年4月現在の目安は以下の通りです。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| バルサルタン錠20mg「TCK」 | 後発 | 10.8円/錠 | 約3.24円/錠 |
| バルサルタン錠40mg「TCK」 | 後発 | 10.8円/錠 | 約3.24円/錠 |
| バルサルタン錠80mg「TCK」 | 後発 | 12.2円/錠 | 約3.66円/錠 |
| バルサルタン錠160mg「TCK」 | 後発 | 17.3円/錠 | 約5.19円/錠 |
| ディオバン錠80mg | 先発 | 18.3円/錠 | 約5.49円/錠 |
※2026年10月現在
※後発品(ジェネリック)の薬価は製造メーカーによって異なる場合があります。別途、調剤技術料や処方箋料などが加算されます。
添付文書
バルサルタン錠20mg「日医工」/バルサルタン錠40mg「日医工」/バルサルタン錠80mg「日医工」/バルサルタン錠160mg「日医工」
ディオバン錠20mg/ディオバン錠40mg/ディオバン錠80mg/ディオバン錠160mg
エンレスト・アムロジピンとの違いは?
エンレスト(サクビトリルバルサルタン)との違いは?
エンレストは、バルサルタンの成分に「サクビトリル」という新しい成分が組み合わされたお薬(ARNI:アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)で、高血圧症や慢性心不全の治療に用いられます。
エンレスト自体にバルサルタンが含まれており、成分が重複するため、バルサルタンとエンレストを同時に併用することはありません。
【エンレストについて詳しくはコチラ!】
アムロジピンとの違いは?
アムロジピンは「カルシウム拮抗薬」と呼ばれるタイプのお薬で、血管を直接緩めて血圧を下げる仕組みを持っています。
バルサルタン(ARB)とは血圧を下げる仕組みが異なりますが、高血圧治療ガイドライン等でも併用が推奨されている代表的な組み合わせです。
1錠の中に両方の成分をあらかじめ組み合わせた配合錠(先発品:エックスフォージ配合錠、後発品:アムバロ配合錠など)としても広く処方されています。
【アムロジピンについて詳しくはコチラ!】
まとめ
バルサルタンは、血圧を上げる物質をブロックすることで、無理なく血圧を下げるお薬です。
副作用も比較的少なく、長期的な治療に適していますが、妊娠中の方には使えないといった重要な注意点もあります。
「血圧が高いけれど病院へ行く時間がない」
「今の血圧の薬が合っているか相談したい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
心身の不調の治療は、お一人おひとりの症状や生活スタイルに合わせてお薬を調整することが大切です。
通院の手間なく、ご自宅からリラックスして医師に相談できますので、継続的なお薬の処方が必要な方は、どうぞお気軽にご利用ください。
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊娠中の方、または妊娠している可能性がある方は使用できません。
お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れがあります。
授乳中の方も、服用を避けるか、服用する場合は授乳を中止する必要があります。
必ず医師に相談してください。
小児(子供)でも使えますか?
6歳以上の小児の高血圧に対して使用されることがありますが、用量は体重に合わせて細かく調整する必要があります。
専門医の指導のもとで使用します。
運転しても大丈夫ですか?
血圧が下がることで、めまいやふらつき、眠気を感じることがあります。
特に飲み始めや量を増やしたときは、車の運転や高い所での作業には十分注意してください。
いつから効き始めますか?
服用後、約1〜2時間で血中濃度が最大になり、血圧が下がり始めます。
ただし、安定した降圧効果(体が薬に慣れて血圧が落ち着く状態)が得られるまでには、毎日飲み続けて2〜4週間ほどかかるのが一般的です。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
お酒を飲むと血管が広がり、一時的に血圧が下がりやすくなります。
バルサルタンと一緒に飲むと、めまいや立ちくらみが強く出ることがあるため、飲酒は控えるか、適量を守るようにしましょう。
血圧が下がったら服用をやめてもいいですか?
自己判断でやめてはいけません。 自分の判断でお薬を急に中断すると、血圧が再び上がってしまうリスクがあります。血圧が安定していても自己判断でやめず、必ず医師の指示通り継続して服用しましょう。


