ゾレア(オマリズマブ)の効果・副作用を解説!【医師監修】
目次
ゾレアとは?効果は?
ゾレアは、「オマリズマブ(遺伝子組換え)」を有効成分とするアレルギー治療のための皮下注射薬です。
体内で激しいアレルギー反応を引き起こすもとを、根本的な部分から抑え込む力を持ったお薬です。
ゾレアの種類(剤型)
ゾレアは皮下注射剤(注射薬)のみの医薬品です。
医療機関で粉末を溶解して注射する「バイアル(皮下注用150mg)」のほか、すでに液体が充填された「シリンジタイプ」や「ペンタイプ」の製剤があり、医師の指導と安全確認のもとで自宅で打つ「在宅自己注射」に対応したタイプも用意されています。
ゾレアの成分
有効成分はオマリズマブ(遺伝子組換え)です。
アレルギー症状を引き起こす大きな原因である体内の「IgE抗体」に直接結合し、その働きを強力にブロックするタンパク質(抗体)製剤です。
ゾレアの効能・効果
アレルギーを引き起こすIgE抗体が、皮膚や気管の細胞(肥満細胞など)にくっつくのを防ぎます。
これにより、激しいかゆみや鼻水、気管の収縮のもととなるヒスタミンなどのアレルギー物質が放出されるのを元から防ぐ効果を発揮します。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 気管支喘息
- 高用量の吸入ステロイド薬などを用いても症状がコントロールできない6歳以上の難治性喘息
- 季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)
- 従来の飲み薬や鼻噴霧薬等を使用しても効果が不十分な12歳以上の重症・最重症患者
- 特発性の慢性蕁麻疹
- 原因が特定できず、抗ヒスタミン薬の増量等を行っても日常生活に支障をきたすかゆみや赤みが続く12歳以上の患者
ゾレアはオンライン診療で出せる?
「重いアレルギー症状や蕁麻疹で外出すらつらい」
「定期的にゾレアの相談や継続処方を受けたいけれど、病院の待ち時間が長くて通えない」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ゾレアのようなお薬も、対面診療で事前検査(血中IgE濃度や体重の測定)を行い、在宅自己注射の指導・安全確認が完了している場合や、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、経過観察や処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ゾレアに関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「仕事の合間に受診したい」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ゾレアの使い方(用法・用量)
上腕(二の腕)、太もも、またはお腹などの皮下に注射します。
- 気管支喘息
- 季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)
- 初回投与前の「血清中総IgE濃度」と「体重」に基づいた投与量換算表により、1回75mg〜600mgを2週間または4週間おきに皮下注射します。
- 特発性の慢性蕁麻疹
- 通常、成人および12歳以上の小児には1回300mgを4週間おきに皮下注射します。
※必ず専門の医師によって決められた投与量とスケジュールを守って使用してください。
ゾレアの副作用
主な副作用
- 注射した場所の赤み(紅斑)、腫れ、痛み、かゆみ、内出血
- 頭痛
- 発熱
- めまい
- 倦怠感
- 関節痛
- 鼻咽頭炎
副作用が出たときの対処法
注射した部分の赤みや軽い痛みは、数日以内に自然と落ち着くことがほとんどです。
腫れや熱感が気になる場合は、冷やしタオルなどでやさしく冷やしてください。
万が一、注射後(特に2時間以内、あるいはそれ以降)に呼吸が苦しくなる、顔や口唇・のどが激しく腫れる、全身に強い蕁麻疹が出る、血圧が下がってめまいや気を失いそうになるなどの症状が現れた場合は、アナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)の可能性があるため、直ちに医師へ連絡するか緊急受診してください。
ゾレアの注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
使用してはいけない方(禁忌)
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 授乳婦
- 小児
- 乳幼児
- 高齢者
併用に注意が必要な薬
現時点で絶対に併用してはならない特定の「併用禁忌薬」はありませんが、現在使用している吸入ステロイド薬、経口ステロイド薬、抗ヒスタミン薬などを自己判断で勝手に減量・中止することは大変危険です。必ず医師の指示に従って併用を継続してください。
生活上の注意(使用上の注意)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事前検査の必須 | 投与前に血液検査(血清中総IgE濃度)と正確な体重測定を行わないと、正しい投与量や投与間隔を設定できません。 |
| 他のお薬の自己中断禁止 | ゾレアを開始して症状が軽快した場合でも、現在使用中のステロイド薬や飲み薬を医師の指示なく急にやめないでください。 |
| 自動車運転への注意 | めまい、疲労、傾眠(強い眠気)があらわれることがあるため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事する際は十分に注意してください。 |
| 定期的な評価と継続判断 | 喘息で16週間、花粉症や慢性蕁麻疹で12週間使用しても効果が見られない場合は、漫然と投与を続けず医師と継続の必要性を相談してください。 |
※美容目的での受診は自費診療となる場合があります。
ゾレアに市販薬はある?値段は?
市販薬
同じ成分の市販薬はありません(処方薬のみ)。
必ず医師による慎重な診断と処方、指導が必要な「処方箋医薬品」「生物由来製品」です。
ジェネリック
現時点でゾレアのジェネリック医薬品(後発品・バイオシミラー)は国内で発売されていません。(先発品のみ)
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価 | 3割負担の目安(1錠) |
|---|---|---|---|
| ゾレア皮下注用150mg(バイアル) | 先発 | 約21,819円 / 1瓶 | 約6,546円 / 1瓶 |
| ゾレア皮下注75mgシリンジ | 先発 | 約13,858円 / 1筒 | 約4,158円 / 1筒 |
| ゾレア皮下注150mgシリンジ | 先発 | 約26,458円円 / 1筒 | 約7,937円 / 1筒 |
| ゾレア皮下注150mgペン | 先発 | 約26,629円 / 1本 | 約7,989円 / 1本 |
※2026年9月現在。価格は改定などで変わる可能性があります。
※事前検査で測定したIgE値と体重に基づき、1回あたりの投与量(75mg〜600mg)や投与間隔(2週または4週)が決まるため、実際の自己負担額は変動します。
添付文書
ゾレア皮下注75mgシリンジ/ゾレア皮下注150mgシリンジ/ゾレア皮下注75mgペン/ゾレア皮下注150mgペン/ゾレア皮下注300mgペン
まとめ
ゾレア(オマリズマブ)は、従来の治療薬では十分に抑えきれなかった重症のスギ花粉症、難治性の特発性慢性蕁麻疹、気管支喘息に対し、アレルギーのもととなるIgEの働きを直接ブロックして高い効果を発揮する注目の注射薬です。
「つらいアレルギー症状がつづいて日常生活に支障が出ている」
「定期的なゾレアの経過観察や継続処方について、自宅から医師に相談したい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
長引くつらいアレルギー症状や通院のご負担を一人で抱え込まず、ご自宅の安心できる環境からお気軽に医師へご相談ください。
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ投与されます。
妊娠中または妊娠している可能性がある方、あるいは授乳中の方は、必ず事前に担当医師へご相談ください。
小児(子供)でも使えますか?
気管支喘息は6歳以上、花粉症および慢性蕁麻疹は12歳以上の小児から使用可能です。
年齢や対象となる病気によって使用条件が細かく定められています。6歳未満の乳幼児に対する安全性は確立していません。
運転しても大丈夫ですか?
めまいや疲労感、眠気が発現することがあるため、運転や機械の操作には十分な注意が必要です。
従来の飲み薬に比べて眠気は少ない傾向にありますが、副作用としてめまいや強い眠気(傾眠)があらわれることがあるため、体調に変化を感じた際は無理な運転をお控えください。
いつから効き始めますか?
投与後数日〜1週間程度で症状の軽快を実感し始める方が多いです。
ただし、ゾレアは喘息の発作が起きた瞬間に即効性をもって症状を鎮めるお薬(気管支拡張薬など)ではありません。体内のIgEの働きを継続的に抑えることで、徐々にアレルギー症状が出にくい状態を作っていきます。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
注射当日の飲酒は原則としてお控えください。
アルコールによる血管拡張作用は、アレルギー症状や注射部位の赤み・腫れを悪化させるおそれがあります。また、万が一投与後にアナフィラキシーなどの重篤な副作用が起きた際、体調変化の発見が遅れる原因にもなるため大変危険です。
ゾレアの費用が高額になりそうで心配です。安く抑える方法はありますか?
高額療養費制度や医療費控除、会社の付加給付制度を活用できる場合があります。
ゾレアは患者さんの体格やIgE値によって投与量が増えるため、1回あたりの自己負担額が高額になることがあります。公的な「高額療養費制度」や確定申告での「医療費控除」を利用することで実質的な費用負担を軽減できる可能性があるため、受診時に医師やクリニックの窓口へご相談ください。

