ホリゾンの効果・副作用を解説!【医師監修】

倦怠感こころ・睡眠
ホリゾンの効果・副作用を解説!【医師監修】
監修者
森 勇磨

「強い不安や緊張感があって、毎日がつらい…」
「筋肉のこわばりや緊張を和らげたい」

そんなときに処方されることがあるのがホリゾンです。
不安や緊張を和らげたり、筋肉のこわばりを改善するお薬です。
この記事では、ホリゾンの効果や副作用、正しい飲み方、注意点について、医師がわかりやすく解説します。
ホリゾンなどのベンゾジアゼピン系のお薬は当院では処方することができません

 

ホリゾンとは?効果は?

ホリゾンは、「ジアゼパム」という成分を含んだベンゾジアゼピン系と呼ばれる抗不安薬・精神安定剤の一種です。

脳の興奮を抑えることで、心を落ち着かせたり、筋肉の緊張をほぐす働きがあります。

 

ホリゾンの種類(剤型)

ホリゾン錠(2mg / 5mg)一般的に最も多く処方される飲み薬(内服薬)
小粒で飲みやすいのが特徴です。
ホリゾン散錠剤が飲みにくい方や、量を細かく調整したい場合に用いられる粉薬
ホリゾン注射液(10mg)けいれんや強い不安時に医療機関で用いられる注射剤

 

ホリゾンの成分

ジアゼパム:脳内にある「GABA(ギャバ)」という神経伝達物質の働きを強めることで、神経の働きを抑えて、不安・緊張・けいれんを和らげます。

ホリゾンの効果

主に精神的な「不安」や「緊張」を和らげる効果があります。

また、精神面だけでなく筋肉のこわばりをほぐす効果(筋弛緩作用)や、けいれんを抑える効果(抗けいれん作用)も持ち合わせています。

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

適応疾患

  • 神経症における不安・緊張・抑うつ
  • うつ病
  • 心身症に伴う身体症状や不安・緊張・抑うつ
    • 消化器疾患、循環器疾患、自律神経失調症、更年期障害、腰痛症、頸肩腕症候群など
  • 脳脊髄疾患に伴う筋痙攣(けいれん)・疼痛の軽減
  • 麻酔前投薬(手術前の緊張を和らげるため)

ホリゾンはオンライン診療で出せる?

「不安や緊張が強くて外出がつらい….」
「いつもの薬を続けたいけど通院がつらい…」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ただし、ホリゾンのようなお薬(向精神薬)は、法律の規定によりオンライン診療の「初診」では処方することができません。

まずは対面での診察をお受けいただき、医師がしっかりと症状や状態を把握させていただく必要があります。そして、対面診療を経た「再診」以降において、医師が適切と判断した場合に限り、オンライン診療での処方が可能となります。

再診以降にオンライン診療を活用すれば、ご自宅や職場など好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
対面診療等で状態を把握させていただいた後の再診時など、条件を満たす場合ホリゾンに関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。

心療内科に関するご相談や処方も、オンライン診療にて承っております。

「いつからオンラインに切り替えられるか」など、気になることがあればまずは診察時にお気軽にお尋ねくださいね。経験豊富な医師が親身になってお話を伺います。

また、「体調が悪く外出がつらいとき」や「仕事の合間に受診したい」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

 

ホリゾンの使い方(用法・用量)

通常は、1日数回に分けて服用します。(外来治療の場合は原則として1日15mgまでとされています。)

症状や使う目的、年齢によって用法・用量・飲み方が異なります。

医師から指示された量を必ず守って服用しましょう。

ホリゾンの副作用

主な副作用

一般的な副作用

  • 皮膚の刺激感
  • 一次刺激性の接触皮膚炎:刺激症状、発赤、そう痒等、アレルギー性接触皮膚炎
  • 血圧低下
  • 頭痛
  • めまい・ふらつき、熱感、潮紅、動悸
  • 発疹
  • 倦怠感、脱力感、不快感
  • 胃部不快感、食欲不振、嘔吐

重大な副作用

  • 依存性
  • 刺激興奮、錯乱
  • 呼吸抑制

副作用が出たときの対処法

飲み始めに軽い眠気やだるさがあっても、体が慣れていくうちに自然と治まることが多いです。
症状が強く日常生活に支障が出る場合や違和感を覚えたときは、自己判断で突然飲むのをやめず、すぐに処方医や薬剤師に相談しましょう。

突然中止すると、強い不安やふるえなどの離脱症状が出ることがあります。

ホリゾンの注意事項(禁忌)

使用に注意が必要な方

使用してはいけない方(禁忌)

  • 成分にアレルギーがある方
  • 重症筋無力症の方
  • 急性閉塞隅角緑内障の方
  • リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤)、ニルマトレルビル・リトナビルを投与中の

特に注意して使う方(慎重投与)

  • 心障害のある
  • 脳に器質的障害のある
  • 衰弱患者
  • 中等度又は重篤な呼吸不全のある
  • 腎機能障害のある方
  • 肝機能障害のある方
  • 妊婦
  • 授乳婦
  • 小児等
  • 高齢者

併用に注意が必要な薬

併用禁忌

  • HIVプロテアーゼ阻害薬
  • リトナビル
  • ニルマトレルビル・リトナビル 

併用に注意が必要な薬

  • 中枢神経抑制剤
  • シメチジン
    • オメプラゾール
    • エソメプラゾール 
    • ランソプラゾール 
  • シプロフロキサシン
  • フルボキサミンマレイン酸塩
  • CYP3A/CYP3A4阻害薬
  • エトラビリン
  • マプロチリン塩酸塩 
  • ミルタザピン
  • バルプロ酸ナトリウム
  • ダントロレンナトリウム水和物
  • ボツリヌス毒素
  • リファンピシン
  • アパルタミド
  • シナカルセト 
  • エボカルセト
  • 無水カフェイン
  • アルコール(飲酒)

生活上の注意(使用上の注意)

項目内容
運転眠気や注意力の低下が起こるため、服用中は避けてください。
飲酒お薬の作用が爆発的に強まり、大変危険なので控えてください。
高齢者の転倒予防立ち上がる際は、ふらつきに十分注意してゆっくり動きましょう。
長期連用の防止長期間飲み続けると薬物依存を生じることがあります。医師の管理のもと、必要な期間だけ服用しましょう。
自己判断での急な中止突然服用をやめると、離脱症状(けいれん、せん妄、震え、強い不安など)が出ることがあります。やめる際は医師の指示で徐々に減量します。

 

保管方法

  • 直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。
  • 子どもの手の届かない安全な場所に保管しましょう。

飲み忘れたら?

飲み忘れに気づいたときは、気づいた時点で1回分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は飛ばして、次回から通常通り服用しましょう。


必ず2回分まとめて飲まないでください。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、お薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。

 

ホリゾンに市販薬はある?値段は?

市販薬

ホリゾンと同じ有効成分(ジアゼパム)が含まれる市販薬は販売されていません

ジェネリック

ホリゾンのジェネリック医薬品(後発品)として、成分名と同じ「ジアゼパム錠2mg」「ジアゼパム錠5mg」が販売されています。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

薬剤名区分薬価(1錠)3割負担の目安(1錠)
ホリゾン錠2mg先発5.9円 / 1錠約1.8円
ホリゾン錠5mg先発約6円/錠約2円
ホリゾン散1%先発10.6円/g約3円
ジアゼパム錠5mg後発約5円/錠約1.5円

※2026年4月現在。価格は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

ホリゾン錠2mg /ホリゾン錠5mg /ホリゾン散1%

ホリゾン注射液10mg

まとめ

ホリゾンは、心身の不安や緊張、筋肉の痙攣(こわばり)をすばやく和らげてくれる有効なお薬です。

正しく使えばつらい症状を落ち着かせる大きな助けとなりますが、眠気やふらつきなどの副作用、お酒との併用禁忌、運転禁止などの注意点をしっかり守ることが大切です。

「不安が強くて日常生活がつらい。」
「不安やつらさがあるけれど、通院を続けるのが難しい…」

そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。

  • スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
  • 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
  • お忙しい方でも安心の年中無休で診療
  • 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能

通院の手間なく、ご自宅から医師の診察を受け、症状に合った適切なお薬を処方してもらうことが可能です。つらい症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

よくある質問(FAQ)

妊娠中・授乳中でも使えますか?

原則として使用は避けてください。 妊娠中(特に初期や後期)の服用は、胎児への影響や出産の際の赤ちゃんの離脱症状・活動低下などが報告されているため、治療上の有益性がリスクを上回ると医師が判断した場合にのみ慎重に処方されます。また母乳中へもお薬の成分が移行するため、授乳中の方の服用も避ける(または授乳を中断する)必要があります。

小児(子供)でも使えますか?

はい、医師の指示のもとで使用できます。 小児の年齢や体重に合わせて「3歳以下は1日1〜5mg」「4〜12歳は1日2〜10mg」のように投与量が細かく定められています。ただし、乳幼児は大人よりもお薬の作用が強く出やすいため、必ず医師の厳重な指示・観察のもとで使用してください。

運転しても大丈夫ですか?

いいえ、車の運転や危険な機械の操作はできません。 ホリゾンを服用すると眠気や注意・集中力・反射運動能力の低下が起こります。事故につながる危険性があるため、「自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないこと」と明確に禁止されています。

いつから効き始めますか?

服用後およそ30分〜1時間ほどで効果があらわれ始めます。 ホリゾン錠を飲んだ場合、個人差はありますが服薬後約1時間で薬の血中濃度がピーク(最高値)を迎えます。そのため、比較的すみやかに効果を実感しやすいお薬です。

お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?

いいえ、お酒を飲むのは絶対におやめください。 アルコールもホリゾンも脳(中枢神経)の働きを鎮める作用があるため、併用するとお互いの作用を過剰に強め合ってしまいます。激しい眠気や意識障害、呼吸抑制など、生命にかかわる重大な危険を引き起こすおそれがあります。

監修者情報
森 勇磨

森 勇磨

ウチカラクリニック代表医師

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。

記事一覧へ
最短5分後から当日受診可能なので、お気軽にご予約ください。

本サイトは医師監修のもと
情報を掲載しています

ウチカラクリニックのオンライン診療は、2026年4月施行の改正医療法(令和7年法律第87号)に基づき、法令および厚生労働省が定めるオンライン診療基準を遵守して実施しています。