モイゼルト軟膏(ジファミラスト)の効果・副作用を解説!【医師監修】
目次
モイゼルト軟膏とは?効果は?
モイゼルト軟膏は、有効成分「ジファミラスト」を含有する非ステロイド性のアトピー性皮膚炎治療薬です。
アトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚では、免疫細胞内の「PDE4(ホスホジエステラーゼ4)」という酵素が過剰に働き、炎症を引き起こす物質が作られやすくなっています。
モイゼルト軟膏は、このPDE4の働きを抑えることで、皮膚の炎症やかゆみを改善します。
モイゼルト軟膏とステロイド外用薬の違いってなに?
「モイゼルト軟膏とステロイド外用薬って、結局どう違うの?」と疑問に思う方も多いですよね。
どちらもアトピー性皮膚炎の炎症や赤みを抑えるお薬ですが、「効き目の特徴」や「副作用のリスク」に大きな違いがあります。
| モイゼルト軟膏 | ステロイド外用薬 | |
| お薬のタイプ | 非ステロイド | ステロイド |
| 即効性・炎症を抑える力 | 〇 (数日~数週間かけてじわじわ効く) | ◎ (急激な炎症を素早く抑える) |
| 顔・目の周りへの 使いやすさ | ◎ (長期でも安心) | △ (長期間は皮膚障害リスクあり) |
| 得意な役割 | 顔・目の周りの治療や 落ち着いた皮膚状態の維持 | つらい炎症や赤みを 一気にガツンと鎮める |
一言でまとめると、ステロイドは「つらい症状をすぐ抑えるお薬」、
モイゼルト軟膏は「顔などのデリケートな場所でも安心して良い状態をキープできるお薬」です!
モイゼルト軟膏の種類(剤型)
モイゼルト軟膏には、年齢や症状に合わせて2つの濃度があります。
| 薬の種類 | 内容 |
|---|---|
| モイゼルト軟膏1% | 成人(15歳以上) |
| モイゼルト軟膏 0.3% | 小児(生後3ヶ月〜)、症状が比較的軽い方 |
※小児でも、症状が重い場合は医師の判断で1%製剤を使用することもあります。
モイゼルト軟膏の成分
有効成分はジファミラストです。
皮膚の細胞内で炎症を引き起こす物質(サイトカインなど)の産生を抑える「PDE4阻害薬」という分類に属します。
モイゼルト軟膏の効果
- 抗炎症作用:アトピー特有の肌の赤みや腫れ、皮膚の乾燥をしっかり鎮めます。
- かゆみの抑制:不快なかゆみを和らげ、掻き壊しによる悪化を防ぎます。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 適応疾患:アトピー性皮膚炎
- 使用部位:顔、目の周り、首、体、手足などの患部(※目の中、粘膜、傷口やじくじくした潰瘍・びらん部位には使用できません)
モイゼルト軟膏はオンライン診療で出せる?
「アトピーの薬が切れたけれど、再診のためだけに病院へ行く時間がない」
「子供を連れての待ち時間が長くてつらい…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
モイゼルト軟膏のようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
モイゼルト軟膏に関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「定期的なお薬の受け取りを楽にしたい方」や「お薬が切れそうなのに時間が取れないとき」などに、オンライン診療は非常に便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
モイゼルト軟膏の使い方(用法・用量)
- 回数:通常、1日2回(朝・晩)患部に塗布します。
- 量:1FTU(人差し指の先から第一関節まで出した量)で、大人の手のひら2枚分の面積に塗るのが目安です。
- 塗り方:「置くように」やさしく広げます。 強くすり込むと摩擦が刺激になり、症状を悪化させることがあるので注意してください。
- 塗ってはいけない場所:目や粘膜、傷口(ただれている部分、潰瘍部分)には使用しないでください。
- 保湿剤(ヘパリン類似物質など)との順番:保湿剤と併用する場合は、「先に広範囲へ保湿剤を塗り、その後に患部へモイゼルト軟膏を重ねて塗る」順番が一般的です。
- 塗った後のお化粧:顔に塗布した後は、薬がしっかり馴染んでから優しくメイクを行ってください。
4週間使用しても改善が見られない場合は、医師に相談して治療法の変更を検討してください。
モイゼルト軟膏の副作用
主な副作用
ステロイドのような「皮膚が薄くなる」副作用はありませんが、以下のような症状が出ることがあります。
- 毛包炎・ニキビ・とびひ:塗った部位にニキビのようなブツブツができたり、細菌感染(膿痂疹など)を起こすことがあります。
- 赤み・ヒリヒリ感・腫れ・かぶれ:塗り薬による皮膚への刺激や、アレルギー反応による赤みや腫れが生じる場合があります。
- かゆみ・色素沈着:一時的にかゆみが強くなったり、色素沈着障害が起こることがあります。
副作用が出たときの対処法
軽い刺激感は塗り続けるうちに落ち着くことが多いですが、「ニキビが増えた」「皮膚がヒリヒリする・赤くなった」などの違和感を感じた場合は、自己判断で使用を中断したり量を増やしたりせず、まずは処方した医師にご相談ください。
モイゼルト軟膏の注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
使ってはいけない方(禁忌)
- 本剤の成分でアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 妊婦、授乳婦、妊娠している可能性のある女性
- 小児
- 皮膚感染症を伴う患者
特に注意して使う方(慎重投与)
現在、明確に併用が禁止されている飲み薬や塗り薬(併用禁忌)は報告されていませんが、他のアトピー治療薬やステロイド外用薬と併用・切り替えを行う場合は医師の指示に従いましょう。
生活上の注意(使用上の注意)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保湿剤との併用 | 保湿剤と併用する場合は、先にモイゼルトを塗り、数分置いてから保湿剤を重ねるのがおすすめです。 |
| 感染部位を避ける | ヘルペスやとびひなど、感染症がある部位には塗らないでください。 (粘膜、傷口(潰瘍)、じくじくして皮がめくれている部位にも塗らないでください。) |
| 定期的な検査 | 1%製剤を4週間使っても効果が見られない場合は、使用の中止を検討します。 |
| 目に入らないよう注意 | 顔や目の周りに塗る際は眼球内に入らないよう注意し、万が一入った場合は直ちに大量の水で洗い流してください。 |
保管方法
室温で保管してください。
直射日光や湿気を避け、お子様の手の届かない涼しい場所に保管してください。
塗り忘れたら?
塗り忘れたことに気づいた時点で、1回分を塗ってください。
ただし、次に塗る時間が近い場合は1回飛ばしてください。
2回分を一度に塗るようなことはしないでください。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、定期通院をはじめとしたお薬の処方も行っています。
気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
※美容目的など一部自費診療になる場合もあります。
モイゼルト軟膏に市販薬はある?値段は?
市販薬
現在、モイゼルト軟膏と同じ有効成分(ジファミラスト)を含有する市販薬(OTC医薬品)はドラッグストア等で販売されていません。(処方薬のみ)
ジェネリック
モイゼルト軟膏は比較的新しいお薬であるため、現時点でジェネリック医薬品(後発品)は存在しません。
薬価
| 薬剤名 | 区分 | 薬価 | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| モイゼルト軟膏0.3% | 先発 | 135.40円 / g | 約41円/g |
| モイゼルト軟膏1.0% | 先発 | 145.10円/g | 約44円/g |
※2026年4月現在、価格は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
まとめ
モイゼルト軟膏(ジファミラスト)は、ステロイドのような皮膚が薄くなる副作用を気にせず、アトピー性皮膚炎の赤みや炎症をコントロールできる頼もしい非ステロイドの新薬です。 スキンケアと組み合わせて正しく使うことで、健やかな肌を保つことができます。
「アトピーを根本から見直したい」
「ステロイドを使わずに顔の皮膚症状をケアしたい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
通院の手間なく、ご自宅から医師の診察を受け、症状に合った適切なお薬を処方してもらうことが可能です。つらい症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。
よくある質問(FAQ)
妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊娠中または妊娠している可能性のある女性には、原則として「投与しないことが望ましい」とされています(胎児への影響が動物実験で報告されているため)。また、妊娠可能な女性が使用する場合は、投与中および投与終了後一定期間の避妊が必要です。授乳中の方も母乳中への移行が知られているため、治療上の有益性と授乳のメリットを考慮して医師と慎重に相談してください。
小児(子供)でも使えますか?
はい、使えます。小児に対しては「モイゼルト軟膏 0.3%」(症状に応じて1%)が認められています。ただし、生後3ヶ月未満の乳児や低出生体重児・新生児に対する安全性は確認されていないため使用できません。
運転しても大丈夫ですか?
はい、問題ありません。塗り薬ですので眠気などの全身性の影響は報告されておらず、車の運転や機械の操作に支障をきたす心配はありません。
いつから効き始めますか?
即効性のある強いステロイドとは異なり、塗り始めてから数日〜1〜2週間程度で徐々にかゆみや炎症の鎮静化を実感される方が多いです。なお、1%製剤を使用し始めて4週間以内に改善が見られない場合は使用中止を検討するため、自己判断で続けずに医師に相談しましょう。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
お薬の成分自体とお酒が直接危険な相互作用を起こすわけではありません。ただし、飲酒により体の血行が良くなると、アトピー性皮膚炎のかゆみや皮膚の赤みが強まる可能性があります。症状が落ち着くまでは過度の飲酒を控えることをおすすめします。
顔の赤みやアトピーによる色素沈着は治りますか?ニキビができませんか?
モイゼルト軟膏で皮膚の炎症や赤みが抑えられることで、掻き壊しによる「黒ずみ(色素沈着)」も皮膚のターンオーバーとともに徐々に改善に向かいます。ただし、副作用として塗り薬を塗った部位にニキビ(毛包炎・ざ瘡)や色素沈着障害が生じることがあります。症状に違和感があれば医師にご相談ください。
ステロイドからモイゼルト軟膏に切り替えるとリバウンドしますか?
モイゼルト軟膏自体にリバウンドを起こす性質はありません。しかし、それまで使っていた強めのステロイドを急に中止してモイゼルト軟膏だけに切り替えた場合、元々の強い炎症が抑えきれずに「リバウンド」のように見えることがあります。切り替える際は、ステロイドの回数を少しずつ減らしながら移行するなど、医師の指示に従うことが重要です。