【漢方】大黄甘草湯の効果や副作用を解説!毎日飲んでも大丈夫?【医師監修】
「つらい便秘に悩んでいる…」
「大黄甘草湯を試したいけれど、毎日飲み続けても大丈夫?」
「大黄甘草湯にダイエット効果はある?市販薬と医療用処方薬の違いを知りたい」
お腹が張って苦しい便秘が続くと、気分まで重くなってつらいですよね。
そんな便秘の悩みでよく選ばれる漢方薬が「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」です。
この記事では、大黄甘草湯の主な効果や仕組み、正しい飲み方(タイミング)、毎日連用・長期服用のリスク、「ダイエット効果はあるのか」という疑問への回答や市販薬との違いについて、医師が詳しく解説します。
目次
大黄甘草湯とは?効果は?
大黄甘草湯は、「大黄(ダイオウ)」と「甘草(カンゾウ)」という2つの生薬で構成された非常にシンプルな漢方処方です。
大腸の動きを直接刺激して、溜まった便のスムーズな排出を促してくれるお薬です。
大黄甘草湯の種類(剤型)
大黄甘草湯には、主に医療用の「エキス顆粒(ツムラ84番など)」のほか、ドラッグストア等で購入できる市販薬として「錠剤タイプ(タケダ漢方便秘薬など)」や「顆粒・粉薬タイプ」が存在します。
味や飲みやすさの好みに合わせて選ぶことができます。
大黄甘草湯の成分
有効成分となる生薬は以下の2つです。
- 大黄(ダイオウ)
→センノシドという成分を含み、大腸を刺激して便を押し出す強い排便作用を持ちます。 - 甘草(カンゾウ)
→筋肉の急激な緊張や痛みを和らげる作用があり、大黄による激しいお腹の痛みを和らげる役割を果たします。
便をしっかり押し出す大黄の働きを、お腹の痛みを抑える甘草がやさしくサポートすることで、排便効果と飲みやすさを両立させた処方となっています。
大黄甘草湯の効果
滞っていた大腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にすることで、便秘そのものを改善する効果があります。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 便秘症
- 便秘に伴う症状の緩和(頭重、のぼせ、湿疹・ふき出もの、腹部膨満など)
大黄甘草湯に「ダイエット効果・脂肪燃焼効果」はある?
インターネット上で「大黄甘草湯を飲むと痩せる」という噂を見かけることがありますが、大黄甘草湯に体脂肪を減らしたり代謝を上げたりして痩せる効果はありません。
服用後に体重が少し減ったように感じるのは、腸内に溜まっていた便や水分が排出され、お腹の張りが解消されたことによる一時的な変化です。
防風通聖散などの脂肪代謝を助ける漢方薬とは仕組みが異なりますので、ダイエット目的で日常的に服用することは絶対に避けましょう。
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大黄甘草湯はオンライン診療で出せる?
「つらい便秘を体質に合わせてしっかり治療したいが、通院の手間を減らしたい」
「市販の便秘薬でしのいでいるけれど、医療用の処方漢方へ切り替えて相談したい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
大黄甘草湯のような漢方も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
大黄甘草湯や便秘に関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
大黄甘草湯の使い方(用法・用量)
通常、成人(15歳以上)は1日量を2〜3回に分け、食前(食事の約30分前)または食間(食後約2時間)に水やお湯で服用します。
- 服用のタイミング
- 食事の影響を受けにくい胃が空っぽのタイミング(食前・食間)で服用します。
- 便秘薬としての飲み方
- 排便のコントロール目的で「就寝前」に1回服用するよう指示されるケースも多く見られます。必ず医師や薬剤師の指示通りの用法・用量を守ってください。
※年齢、体重、症状により適宜増減されます。必ず医師や薬剤師の指示に従ってください。
大黄甘草湯の副作用
正しく使えば安全性の高い薬ですが、体質に合わない場合に副作用が出ることがあります。
主な副作用
- 消化器症状: 激しい腹痛、下痢、お腹のゴロゴロ感、吐き気、食欲不振など
副作用が出たときの対処法
服薬を開始して激しい腹痛や下痢が現れた場合は、薬の量が多すぎるか体に合っていない可能性があります。
自己判断で我慢せず、量を減らすか服用を中断して医師へ相談してください。
また、非常に稀ですが成分に含まれる甘草の影響で「偽アルドステロン症(むくみ、血圧上昇、体重増加など)」や「ミオパチー(脱力感、手足のしびれ、筋肉痛)」が起こることがあります。
手足に力が入らないなどの異常を感じた際は直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。
大黄甘草湯の注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 本剤の成分(大黄・甘草)に過敏症の既往歴がある方(禁忌)
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 下痢や軟便のある方
- 著しく胃腸が虚弱な方
- 著しく体力が衰えている方
- 授乳中の女性
- 高齢者
併用に注意が必要な薬
- 他の甘草を含有する漢方製剤(芍薬甘草湯、補中益気湯、抑肝散など)
- グリチルリチン酸を含有する製剤
- 他の大黄(ダイオウ)を含む便秘薬
血圧上昇や低カリウム血症(偽アルドステロン症)のリスクが高まります。
使用上・生活上の注意
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体質(証)の考慮 | 漢方薬は症状だけでなく体質(証)に合わせて選ばれます。大黄甘草湯は比較的体力がある方向けの処方であり、胃腸が著しく弱い方や体力が著しく落ちている方には適さないことがあります。 |
| 毎日・長期連用の回避 | 毎日長期間飲み続けると腸が薬に慣れてしまい(腸管神経の麻痺・耐性)、自力での排便が困難になるリスクがあります。改善が見られない場合は漫然と継続しないようにしましょう。 |
| 頓服的(一時的)な使用 | 基本的には便秘がつらい時や一時的な改善に用い、根本解決には水分補給や食物繊維の摂取など生活習慣の見直しを行いましょう。 |
| 他のお薬・漢方との重複確認 | 風邪薬や他の漢方薬にも甘草(カンゾウ)が含まれていることが多く、重複による副作用(むくみ・血圧上昇)を防ぐため医師・薬剤師に確認してください。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない安全な場所で保管してください。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、できるだけ早く1回分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分はとばして、次の時間に1回分だけ飲みましょう。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、大黄甘草湯をはじめとした漢方の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。


大黄甘草湯に市販薬はある?値段は?
市販薬
ドラッグストアや薬局で購入可能です。
- タケダ漢方便秘薬(武田コンシューマーヘルスケア / アリナミン製薬)
- クラシエ大黄甘草湯エキス錠
- ツムラ漢方大黄甘草湯エキス顆粒
※市販薬と医療用(処方薬)では、1日量に含まれる生薬成分の濃度や配合量が異なる場合があります。
ジェネリック
漢方薬には、一般的な「ジェネリック医薬品」という概念は厳密にはありません。
しかし、ツムラ以外の各メーカー(クラシエ、コタロー、小太郎漢方など)から大黄甘草湯の医療用エキス顆粒が製造・販売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ツムラ十味敗毒湯エキス顆粒(医療用):約8円 / 1g(3割負担の場合:約18円 / 1日量(7.5g))
※2025年9月現在※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
まとめ
大黄甘草湯は、大腸を直接刺激して頑固な便秘を迅速に改善してくれる非常に頼もしい漢方薬です。
しかし、毎日漫然と飲み続けると腸が刺激に慣れて効きにくくなるリスクがあるため、「本当につらい時の一時的な使用」を基本とし、正しく活用することが大切です。
「市販の便秘薬を毎日使わないと出なくなってしまった」
「自分の体質や便秘タイプに合った処方薬や漢方を医師に相談したい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
通院にかかる時間や手間を減らしながら、専門の医師にお薬の悩みを気軽に相談できます。不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
よくある質問(FAQ)
毎日・長期的に飲み続けても大丈夫ですか?
毎日長期的に飲み続けることは原則としておすすめできません。
大黄甘草湯に含まれる大黄は刺激性便秘薬に分類されるため、毎日連用すると腸が薬の刺激に慣れて効きにくくなったり、薬がないと自力で排便できなくなったりするリスクがあります。症状が強い時の一時的な使用にとどめ、慢性的な便秘は生活習慣改善や非刺激性のお薬(酸化マグネシウム等)を組み合わせて治療するのが基本です。
妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊娠中の方は原則として使用できません。授乳中の方も慎重な判断が必要です。
大黄には子宮収縮作用および骨盤内臓器の充血作用があるため、妊娠中の方への投与は流産・早産のリスクがあり投与しないことが望ましいとされています。また、授乳中も母乳を介して赤ちゃんが下痢をする可能性があるため、事前にお医師へご相談ください。
小児(子供)でも使えますか?
小児(子供)への安全性は確立されていません。市販薬等では年齢に応じた量が設定されている場合もありますが、お子様の便秘は自己判断で刺激性漢方を飲ませず、まずは小児科や医師にご相談いただくのが安全です。
運転しても大丈夫ですか?
運転への直接的な制限や眠気の副作用はありません。
ただし、服用後に急激な腹痛や便意(下痢)が襲ってくる可能性があるため、慣れないうちは運転直前の服用には少し注意してください。
いつから効き始めますか?
服用後、およそ8時間〜12時間ほどで効果(排便)が現れることが多いです。
そのため、翌朝のスムーズな排便を狙って「就寝前」に服用する使い方が一般的です。
お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
服用前後のお酒は控えてください。
アルコールと同時に摂取すると胃腸への負担が強まり、激しい腹痛や下痢を引き起こしやすくなります。また、アルコールの利尿作用によって脱水症状になり、便が硬くなって便秘が悪化する原因にもなります。
