鼻水が止まらない!原因は風邪?鼻炎?最新の薬まで医師が解説!
目次
止まらない鼻水の原因は?
多くの人を悩ませる鼻水。まずは、その症状と原因について詳しく見ていきましょう。
鼻水・鼻炎とは?
鼻炎とは、鼻の粘膜に炎症が起きた状態のことです。そして、鼻水はその炎症によって引き起こされる代表的な症状の一つです。
では、なぜ鼻水は出るのでしょうか? 実は、鼻水は私たちの体を守るための重要な防御反応です。
花粉やハウスダスト、ウイルス、細菌といった異物が鼻の中に入ってくると、体はそれを「侵入者」とみなし、洗い流そうとします。
そのために、鼻の粘膜から粘液(鼻水の主成分)の分泌を増やし、侵入者を絡め取って体の外へ排出しようとするのです。この、異物と戦っている状態が「炎症」であり、その結果として鼻水が出ます。
鼻水には、アレルギーでみられるような、水のようにサラサラした「水様性(すいようせい)」のものと、風邪や副鼻腔炎でみられるような、粘り気のある黄色や緑色の「膿性(のうせい)」のものがあります。

鼻炎でよくある症状
鼻炎になると、主に以下のような症状が現れます。これらは「アレルギー性鼻炎の3大症状」とも呼ばれます。
- くしゃみ: 発作のように連続して出ることが多い
- 鼻水: 無色透明で、水のようにサラサラしていることが多い
- 鼻づまり: 鼻の粘膜が腫れることで、息苦しさや匂いの分かりにくさを感じる
- その他: 目のかゆみ・充血、喉のイガイガ感、頭が重い感じ(頭重感)などを伴うこともあります。
鼻水・鼻炎の原因
鼻炎の原因は、大きく「アレルギー性」と「非アレルギー性(感染性など)」に分けられます。
アレルギー性鼻炎
長引く鼻炎の最も代表的な原因です。花粉やハウスダストといったアレルギーの原因物質(アレルゲン)が鼻の粘膜に付着し、それを体から追い出そうとする免疫反応が過剰に働くことで症状が起こります。
- 季節性アレルギー性鼻炎: いわゆる花粉症です。スギやヒノキ(春)、イネ科(初夏)、ブタクサ(秋)など、特定の季節に飛散する花粉が原因です。
- 通年性アレルギー性鼻炎: ハウスダスト(ダニの死骸やフンなど)や、ペットの毛、カビなど、一年中身の回りにあるものが原因です。
感染性鼻炎
ウイルスや細菌に感染して起こります。
- 急性鼻炎(鼻かぜ): ウイルス感染が原因で起こります。最初はサラサラした鼻水ですが、次第に粘り気のある黄色っぽい鼻水に変化することがあります。
- 副鼻腔炎(蓄膿症): 急性鼻炎が長引くなどして、鼻の奥にある「副鼻腔」という空洞にまで炎症が広がった状態です。粘り気のある色がついた鼻水や、頭痛、顔の痛みを伴います。
血管運動性鼻炎
アレルギーや感染以外の、温度差(熱いラーメンを食べた時など)や、タバコの煙、ストレスなどがきっかけで、鼻の粘膜の血管が広がり、鼻水や鼻づまりが起こるタイプの鼻炎です。

この鼻水、アレルギー?風邪?見分け方のポイント
花粉シーズンでもないのに鼻炎の症状が出ると、「これってアレルギー?それとも、ただの風邪?」と迷うことはありませんか?
原因がアレルゲンなのか、ウイルスなのかによって、適切な対処法や薬の種類も変わってきます。
4つのポイントで見分けることができるので、以下の表で確認してみましょう。
| 比較ポイント | アレルギー性鼻炎 | 風邪(急性鼻炎) |
|---|---|---|
| 鼻水の色や質 | 無色透明で、水のようにサラサラ | 最初は透明だが、次第に黄色っぽくネバネバしてくる |
| 目のかゆみ | 強いかゆみを伴うことが多い | ほとんどない |
| 症状の期間 | 原因物質(花粉など)がある限り長く続く | 通常1週間程度で治まる |
| 全身症状 (熱・喉の痛みなど) | ほとんどない | 発熱、喉の痛み、倦怠感などを伴うことが多い |
鼻水の色でわかることは?透明・白・黄色・緑色の違い
鼻水の色や粘り気は、鼻の中で何が起こっているかを知るための大切な手がかりになります。 ただし、色だけで病気を断定できるわけではありません。あくまで目安として、ご自身の症状を把握する参考にしてください。

透明でサラサラな鼻水
水のように透明で、サラサラ流れる鼻水は、アレルギー性鼻炎(花粉症など)の最も典型的な症状です。
体内に侵入したアレルゲンを、洗い流そうとして大量に分泌されています。
また、風邪のひきはじめや、寒い場所から暖かい場所へ移動した時などにも見られます。
白くネバネバした鼻水
透明だった鼻水が、白っぽく濁り、粘り気が出てきたら、鼻の粘膜で炎症が強くなっているサインです。
風邪のウイルスなどと戦うために集まった白血球などが鼻水に混じると、白く濁って見えます。
風邪の中期や、副鼻腔炎の初期段階で見られることが多いです。
黄色や緑色の鼻水
黄色や緑色の鼻水は、ウイルスや細菌と戦った後の、白血球の死骸などが多く含まれている証拠です。これらの死骸に含まれる酵素の色で、黄色や緑色に見えます。
よく「色のついた鼻水=細菌感染だから抗生物質が必要」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。風邪(ウイルス感染)の治りかけの段階でも、免疫細胞の活動の結果として、鼻水には色がつくことがほとんどです。
ただし、色のついたネバネバした鼻水が10日以上続く、一度治りかけた風邪の後に、再び高熱と色のついた鼻水が出てきた、頬や額に痛みがあるといった場合は、細菌による副鼻腔炎(蓄膿症)の可能性が高いため、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
赤や茶色の鼻水(血が混じった鼻水)
鼻水に血が混じる一番の原因は、鼻の粘膜の乾燥や、鼻のかみすぎによる毛細血管の切れです。特に、空気が乾燥する冬場や、鼻炎で鼻をかむ回数が増えている時は、誰にでも起こり得ます。少量であれば心配いりませんが、頻繁に繰り返す場合や、鼻血がなかなか止まらない場合は、一度耳鼻咽喉科で相談しましょう。
鼻水・鼻炎の検査
鼻炎の症状が続く場合は、耳鼻咽喉科やアレルギー科を受診します。
診察では、まず詳しい問診(いつから、どんな時に症状が出るかなど)が行われます。 医師が鼻の中を直接観察する鼻鏡検査で、粘膜の腫れや色、鼻水の性状などを確認します。
アレルギーが疑われる場合は、何が原因物質(アレルゲン)かを特定するために、血液検査(アレルギー検査)や皮膚での反応を見る皮膚テストが行われます。また、副鼻腔炎が疑われる際には、レントゲンやCT検査を行うこともあります。

鼻水・鼻炎の受診目安
市販薬で改善しない、または以下のような症状がある場合は、一度専門医を受診することをおすすめします。
その鼻水、病院に行くべき?受診を考えるセルフチェックリスト
□市販の薬を1週間ほど使っても、症状がまったく改善しない
□黄色や緑色のネバネバした鼻水が続く
□頬や額、目の奥に痛みがある
□嫌な匂いがする鼻水が出る、または匂いが分かりにくい
□鼻血を繰り返す
□鼻づまりがひどく、夜眠れない、仕事や勉強に集中できないなど、日常生活に支障が出ている
これらのサインが見られる場合は、副鼻腔炎など、アレルギーとは異なる治療が必要な病気の可能性があります。

病院に行く時間がない…そんな時は「オンライン診療」を!
「治療を始めたいけど受診がめんどう」「仕事が忙しくて、平日に病院に行く時間がない」
そんな多忙なあなたのための新しい選択肢が「オンライン診療」です。
オンライン診療なら、お手持ちのスマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受け、処方薬を受け取ることができます。
保険適応可能で、システム利用料も0円!診察料は対面の病院とほぼ同じです!
\ オンライン診療の3つのメリット /
①自宅で完結、待ち時間ゼロ
予約から診察、決済まで全てオンライン。病院での長い待ち時間や、通院の手間がありません。
24時間365日いつでも予約可能で、早朝/夜間や土日も診療中!

②薬は近くの薬局or自宅への郵送で!
診察後、ご希望の近くの薬局でお薬受け取れます。
薬局に行けない場合でも、お薬は郵送可能!最短で当日中に処方薬が発送され、ご自宅のポストに届きます。

③感染リスクなし
病院の待合室などで、他の病気に感染する心配がありません。体調が悪い時だからこそ、安心して利用できます。

仕事や育児で自分のことは後回しにしがちな方でも、オンライン診療ならスキマ時間で受診が可能です。


鼻水・鼻炎の治療/薬
耳鼻咽喉科などでは、症状の種類や重症度に合わせて、飲み薬や点鼻薬などが処方されます。
抗ヒスタミン薬(飲み薬)
アレルギー反応を引き起こす「ヒスタミン」の働きをブロックする、アレルギー性鼻炎治療の主役です。
ビラノア錠

眠気が少なく、1日1回空腹時服用でシャープな効果を発揮する新しいタイプのお薬です。
詳しい解説はこちら
→ビラノア錠
アレグラ錠

眠気の副作用が極めて少なく、パイロットも服用できることで知られています。
詳しい解説はこちら
→アレグラ錠
ルパフィン錠

アレルギー反応を多角的に抑える作用があり、鼻症状だけでなく蕁麻疹にも使われます。
詳しい解説はこちら
→ルパフィン錠
デザレックス錠

クラリチンの有効成分を改良した薬で、眠気が少なく1日1回で効果が続きます。
詳しい解説はこちら
→デザレックス錠
アレロック錠

効果が比較的強いのが特徴ですが、人によっては眠気が出ることがあります。
詳しい解説はこちら
→アレロック錠
ロイコトリエン受容体拮抗薬(飲み薬)
特に鼻づまりに効果を発揮するタイプのお薬です。
モンテルカスト錠(キプレス)

鼻の粘膜の血管を広げてしまう物質をブロックし、頑固な鼻づまりを改善します。
詳しい解説はこちら→モンテルカスト
点鼻ステロイド薬
鼻の炎症を強力に抑える、アレルギー性鼻炎治療のもう一つの柱です。効果が高く、全身への副作用が少ないのが特徴です。
ナゾネックス点鼻液、アラミスト点鼻液
エリザス点鼻粉末

1日1回噴霧する粉末タイプのステロイド薬で、液だれや刺激感が少ないのが利点です。
詳しい解説はこちら
→エリザス点鼻粉末
血管収縮薬配合剤(飲み薬)
ひどい鼻づまりをすばやく解消したい時に使われます。
ディレグラ配合錠

抗ヒスタミン薬アレグラに、鼻づまりを解消する血管収縮薬を配合したお薬です。
詳しい解説はこちら
→ディレグラ配合錠
お子さん向けのお薬について
お子さんのアレルギー性鼻炎には、飲みやすいように作られたお薬もあります。
レボセチリジン塩酸塩ドライシロップやアレロック顆粒(抗ヒスタミン薬)、キプレス細粒・チュアブル錠やプランルカストDS(ロイコトリエン受容体拮抗薬)、ザジテンドライシロップなど、年齢や体重に合わせて適切なものが処方されます。

市販薬で治療する場合の注意点
ドラッグストアでも、アレグラFXなど、多くの抗ヒスタミン薬や点鼻薬が販売されています。
軽い花粉症であれば有効ですが、鼻づまりを解消する市販の点鼻薬(血管収縮薬)の長期間の使用は、かえって鼻づまりを悪化させる(点鼻薬性鼻炎)ことがあるため、1〜2週間以上の連続使用は避けましょう。
鼻水・鼻炎の治し方・予防
薬による治療と合わせて、日々のセルフケアを行うことで、つらい症状を和らげ、快適に過ごすことができます。
アレルゲンの回避と除去
最も重要な対策です。花粉症の場合は、花粉が多い日の外出を避け、マスクやメガネでガードしましょう。
帰宅時は、家に入る前に衣服についた花粉を払い落とすのが効果的です。ハウスダストの場合は、こまめな掃除や換気、空気清浄機の使用が有効です。
鼻うがい

鼻の中に入り込んだ花粉やハウスダストを、物理的に洗い流すことができます。
通常の水道水などで行うと痛みが強いため、体液に近い濃度の生理食塩水で行うのがポイントです。薬局に専用のキットも販売されています。
生活習慣を整える
ストレスや睡眠不足、アルコールの飲み過ぎは、自律神経のバランスを乱し、アレルギー症状を悪化させることがあります。規則正しい生活を心がけましょう。
レーザー治療や免疫療法
薬で症状が十分にコントロールできない重症の場合は、鼻の粘膜をレーザーで焼いてアレルギー反応を鈍くする治療や、アレルゲンを少量ずつ体に入れて慣らしていく「舌下免疫療法」などの選択肢もあります。
舌下免疫療法について、詳しい解説はこちら!⇩
舌下免疫療法とは?費用はいくら?スギ・ダニアレルギー治療について医師が解説!

鼻水・鼻炎のよくある質問
鼻水・鼻炎について、よくあるご質問にお答えします。
ご自身の状況と照らし合わせて、解決のヒントを見つけてください。
どんな人が鼻炎になりやすいですか?
ご自身やご家族に、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど、他のアレルギー疾患がある「アレルギー体質」の方は、アレルギー性鼻炎を発症しやすい傾向があります。
受診や治療にかかる費用はどのくらいですか?
健康保険(3割負担)の場合、初診料と簡単な検査で2,000円~5,000円程度、これに加えてお薬代がかかるのが一般的です。
アレルギーの原因を詳しく調べる血液検査を行う場合は、追加で5,000円程度の費用がかかります。

放置しても大丈夫?自然に治ることはありますか?
鼻かぜであれば自然に治りますが、アレルギー性鼻炎は、原因物質がある限り症状が続きます。
放置すると、副鼻腔炎や中耳炎を併発したり、鼻づまりによる睡眠不足や集中力の低下を招いたりするため、つらい症状は我慢せず、治療を受けることをおすすめします。
鼻炎の薬はネットやドラッグストアで買えますか?
はい、多くの抗ヒスタミン薬や点鼻薬が市販されています。ただし、病院で処方される薬には、より多くの種類や、市販されていない配合の薬もあります。市販薬で効果が不十分な場合は、専門医に相談しましょう。
治療期間はどのくらいですか?
花粉症などの季節性の場合は、花粉が飛んでいるシーズン中は、症状を抑えるために治療を続けるのが一般的です。ハウスダストなどによる通年性の場合は、症状をコントロールするために、長期的に薬を使用することもあります。
何科を受診すればよいですか?

鼻の症状が中心ですので、耳鼻咽喉科が最も専門的です。
アレルギー全般を診るアレルギー科や、かかりつけの内科、お子さんの場合は小児科でも相談・治療が可能です。
鼻炎はオンライン診療でも診察できますか?
はい、オンライン診療に非常に適した病気の一つです。詳しい問診を通じて、症状からアレルギー性鼻炎が強く疑われる場合には、抗ヒスタミン薬や点鼻薬などを処方することができます。特に、毎年同じ症状に悩まされている方や、継続的なお薬が必要な方にとっては、通院の手間が省ける便利な選択肢です。
鼻水・鼻炎が気になる場合はウチカラクリニックに相談を
つらい鼻水やくしゃみ、鼻づまりは、私たちの生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。大切なのは、自分の症状の原因が何なのかを正しく理解し、原因物質を避けながら、適切な薬で症状をコントロールすることです。
「市販薬を色々試したけれど、どれも効かない」 「毎年、花粉の季節が来るのが憂鬱だ…」
そのように感じたら、ぜひ専門医にご相談ください。
ウチカラクリニックでは、ご自宅からスマホ一つで相談できるオンライン診療にて、鼻水・鼻炎(アレルギー性鼻炎など)の診察・治療を行っています。忙しくて通院の時間が取れない方や、花粉症シーズンで継続的なお薬の処方が必要な方も、気軽に専門的なアドバイスを受けることが可能です。
そのつらい鼻の症状、一人で悩まず、私たちと一緒に改善していきませんか?まずはお気軽にご相談ください。
